牢獄

作詞:平田義久・Rap詞:Fra
作曲:平田義久
編曲:平田義久
発売日:2023/04/01
この曲の表示回数:1,861回

牢獄
銀の螺鈿が散つた
此処は金魚鉢のなか
謦咳ひとつ払うことすら要決裁
雁字搦めの天子の寓話

緋色の花が散つた
君の命は儚し
フォークひとつ拾うことすら要検討
嘘も承知よ祝詞は

終幕なき役を演じてゐる
誰も識らない旧い嘘に怯え泣く夜
此処は絢爛すぎる牢獄
何処かへ連れ去つて、嘘よ

蜘蛛の糸に絡まつて
蜜を舐めるだけの日々
結構よそんな御世辞は要らない
一体何が目的なの答えなさい

逃げ出したい
消え去りたい
手にある一切合切を棄てて
違う姿へ

曇りなき鏡の像が
映し出した真の僕を誰か見留て
此処は脱獄不能の王城
出口は何処にもない

玉座の座り心地ばかりを気にするインタヴユア
眼前のレツドカーペツト迄の途のり 慮つた人格者
もう止まれない此の足へと
巻きつく真折葛
事実との落差に喰らつたつて睨むな
歪む廃墟 佇む鏡像
透過された足跡が並ぶ街路
運命は無愛想 理由なんかないの
誰思う故に吾あり だから何?
神が蒔へた椿前にして、頭が高いぞ

燃へる那の殿上の戯曲の
科白棄て今夜こそ魔女は蘇るのだ!
此処は限り果てない自由さ!
総てが此の僕の手の中!

御気に入りのルイボステイ 味のしない水道水
抱いて眠るぬいぐるみ 世界分かつ鉄格子
憂鬱な月曜日 直視してる後ろ指
殆どひとつの薄い表裏
真実は闇の中 牛の首
隠された台本
第三者の思うよう踊る
タイトロープ踏み外しや最後
舞台に撒いたガソリンはハイオク
横臥する歴史
其の真ん中で演じよう

銀の火粉が散つた
此処は金魚鉢のそと……
結構、毒を食らわば皿迄
一切、皆殺し例外なく

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