粗大ごみの日

いよわ

粗大ごみの日

作詞:いよわ
作曲:いよわ
編曲:いよわ
発売日:2024/06/26
この曲の表示回数:738回

粗大ごみの日
寂しくて泣きそうだ
今まで幸せだった
魔法のような日々だって
捨てるにはお金が掛かるんだね

ちょっと火照った風で目醒めた
教科書の小説家が書いた季節になりました
パックした段ボールの塔も
昨日のうちに運べました

重ねてははぐれ離れたものの数を
数えていた頃の話

魔法使いをやめないで
散らかった床が懐かしいね
ハズレ引いたような顔で
机の足に背を預けて
そこら中駆け回って
出しゃばった涙隠して
冷たい紙めくって
春風舞い戻って
素敵な大人になったね

椅子の背もたれが壊れた
ノーパソの充電を気にする身分になりました
目下映った馴染みの家具も
新幹線には乗らないな
空を飛ぶのを怖がったんだ

温もりを受け取るそのまま
夢は月に 願いは星に
黄昏れる呪いの国では
しがみついた 離れる足に

重ねてははぐれ離れたものの数を
憶えてられないんだから

魔法はもう使えなくて
転がった杖が陽に焼けて
旅を祝うような風
また続きを見に行くのね
さらば!どうか忘れないで
出しゃばった言葉隠して
明後日にはランデブーね
粗大ゴミのことだって
擦り切れて忘れちゃうくらいに
とびきり幸せになってね

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