旅の途中の駅裏酒場
堤灯がぼんやりともる頃
女がひとりで手酌酒手酌酒
ヒュルヒュルと風にまかれて
鳴いているよな縄のれん
理由がありそな横顔が
心ゆするよゆきずりの花
銚子並べてため息まじり
けだるい仕草でほつれ毛を
女は手櫛で掻き上げる掻き上げる
カタカタと窓打つ音が
胸のすき間に沁みてくる
遠く別れたあの女を
想い出させるゆきずりの花
ユラユラと間わず語らず
時を忘れて酔いしれる
一夜泊りでいたものを
旅を遅らすゆきずりの花
堤灯がぼんやりともる頃
女がひとりで手酌酒手酌酒
ヒュルヒュルと風にまかれて
鳴いているよな縄のれん
理由がありそな横顔が
心ゆするよゆきずりの花
銚子並べてため息まじり
けだるい仕草でほつれ毛を
女は手櫛で掻き上げる掻き上げる
カタカタと窓打つ音が
胸のすき間に沁みてくる
遠く別れたあの女を
想い出させるゆきずりの花
ユラユラと間わず語らず
時を忘れて酔いしれる
一夜泊りでいたものを
旅を遅らすゆきずりの花
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