最近、このように“ドラマ”効果で人気が急上昇するアーティスト・楽曲が増えていますよね。以前【ヒット連発の月9ドラマ主題歌】という特集も組みましたが、やはり10代に愛される胸キュン作の支持率は絶大!また一方で、歌詞ランキングには“映画”のタイアップ楽曲も多くランクインしています。とくに“少女コミック実写化映画”主題歌のヒットが続いており、これまであまり<歌詞>の面では目立っていなかったアーティストの楽曲が、上位を記録しつづけるという現象も。

 ドラマにせよ映画にせよ、ひと昔前ならその感想の<共有法>は、翌日に友だちと「アレ観た!?」と語り合うようなものだったでしょう。しかし“SNS”というツールが当たり前に存在する現代では、観たら即発信&拡散。すぐに視聴者の声がわかり、共有スピードも格段に上がっていますよね。ただ、ドラマと映画ではそれぞれ“共有タイムラグ”があるんです。そこで今回の特集では、その時差がタイアップ楽曲の歌詞アクセス数にどのような影響を与えるかということに注目してみました!
他、感覚ピエロ「拝啓、いつかの君へ」(『ゆとりですがなにか』主題歌)、安室奈美恵「Mint」(『僕のヤバイ妻』主題歌)、いきものがかり「Sweet! Sweet! Music!」(『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』主題歌)などが歴代人気曲に認定。
ドラマ楽曲の歌詞がもっともアクセスされるのは、もちろんその回の放送直後です。ドラマを観ながらリアルタイムで感想ツイートをしている方も多く、とくにエンディングでは「#ドラマタイトル」のハッシュタグと共に、楽曲への声も拡散されます。よって<共有の波>が大きくなるタイミングは一定。また、ドラマが最終回に向けて盛り上がってゆくのに比例して、週を重ねるごとに歌詞人気も上昇します。そして最終回を迎えたあともしばらくは人気が衰えることがなく、次クールのドラマが始まる頃から歌詞アクセス数が下がっていくのです。
他、back number「僕の名前を」(映画『オオカミ少女と黒王子』主題歌)、ケツメイシ「友よ〜この先もずっと…」(映画『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』主題歌)、Flower「やさしさで溢れるように」(映画『植物図鑑』主題歌)などが歴代人気曲に認定。
映画主題歌の歌詞アクセス数は、ドラマ楽曲のように決まった曜日や時間帯に大きな波がくるわけではありません。まず公開前、テレビにて“予告編CM”が流れる段階で楽曲への注目度もじわじわと上昇していきます。さらに、映画が公開されると「#映画タイトル」のハッシュタグと共に主題歌への声が拡散されていきますが、作品の鑑賞タイミングは人それぞれ。よって公開期間中は毎日ほぼ同じペースで高い歌詞アクセス数を記録するのです。またドラマのように“最終回”があるわけではないので、各劇場で最終上映を迎えるにつれてゆっくりランキングが下がっていくという点も特徴的です。

また、オリコン週間ランキングは、発売初週に最高を記録しその後セールスが下がっていくのに対し、歌詞アクセス週間ランキングは上位が長期間続いていることがわかりますね。尚、ドラマ『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』の主題歌であったback number「クリスマスソング」や、映画『ヒロイン失格』の主題歌であった西野カナ「トリセツ」は放送や上映の期間に関係なく、現在も高いアクセス数を記録し続けております。“タイアップ効果”が消えても人気の衰えない楽曲は、まさに<国民的大ヒット>と言えそうです…!