2017年の上半期は、AKB48が7年連続1、2位独占と前人未到の記録を達成するなか、ライバルグループの乃木坂46と欅坂46がその後に続き、女性アイドルが席巻。アルバム売り上げは、昨年末に解散したSMAPの25周年記念ベストアルバム『SMAP 25 YEARS』が、116.0万枚を売り上げ、首位を獲得。またトップ10内には、back number、ONE OK ROCK、Suchmosらがランクインしており、バンドの飛躍が目立ちました。今回の特集では、歌ネットだからわかる2017年上半期のヒット曲に注目です!
 歌ネットで上半期もっとも歌詞が見られた楽曲は、back numberの「ハッピーエンド」(1,460,970回)です。2016年11月にリリースされたシングルタイトル曲である同曲は、福士蒼汰×小松菜奈の映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』主題歌として大ヒット。歌詞アクセスでは、17週ランキングの首位を記録。(2016年上半期首位に輝いた「クリスマスソング」の記録である16週を上回りました!)リリースされたのは昨年であるにも関わらず、今年の1月2日付けウィークリーから12週連続で1位を独走し、現在は累計で260万回以上のアクセス数を記録しております。

 back numberは、2004年に結成され、2011年4月にメジャーデビューを果たした3ピースバンド。作詞作曲はボーカル&ギターの清水依与吏が手がけています。そして、2015年にリリースした月9ドラマ主題歌「クリスマスソング」が“国民的ヒット曲”として彼らの大ブレイクの起爆剤に。2016年はさらに勢いを増して、デビュー5周年を迎えました。そのアニバーサリーイヤーに放たれたのが、「ハッピーエンド」というタイトルイメージに反した失恋ソングです。

 描かれているのは、まだ相手への想いがあるのに<青いまま枯れてゆく あなたを好きなままで消えてゆく>女性の心境。最後の思い出を汚さないように、「ありがとう」「大丈夫」「元気でいてね」…そんな強がりで本音を隠し、大切な人のために“ハッピーエンド”を装うというあまりに切ない歌詞が、多くのリスナーの胸を打ちました。その結果、失恋ソングの大ヒットはなかなか難しい中、2017年上半期の曲別ランキングでも堂々の首位に君臨したのです。


順位
曲名/アーティスト名
アクセス数
発売日
タイアップ
1
ハッピーエンド/back number
1,460,970
2016/11/16
映画
2
前前前世 (movie ver.)/RADWIMPS
1,058,675
2016/8/24
映画/アニメ
3
STAY TUNE/Suchmos
594,714
2016/1/27
CM
4
サイレントマジョリティー/欅坂46
543,241
2016/4/6
CM
5
ともに/WANIMA
537,594
2016/8/3
CM
6
クリスマスソング/back number
520,371
2015/11/18
ドラマ
7
LOSER/米津玄師
479,715
2016/9/28
8
おとなの掟/Doughnuts Hole
473,956
2017/2/7
ドラマ
9
明日も/SHISHAMO
424,190
2017/2/22
CM
10
キセキ/GReeeeN
422,630
2008/5/28
ドラマ
11
花束/back number
413,454
2011/6/22
番組
12
スパークル (movie ver.)/RADWIMPS
388,015
2016/8/24
映画/アニメ
13
MAGIC/AAA
345,123
2017/2/8
ドラマ
14
We are/ONE OK ROCK
343,159
2017/1/11
番組
15
やってみよう/WANIMA
340,616
2017/3/8
CM
16
恋/星野源
333,096
2016/10/5
ドラマ
17
奏(かなで)/スキマスイッチ
323,305
2004/3/10
映画
18
ワタリドリ/[Alexandros]
309,531
2015/3/18
CM
19
orion/米津玄師
303,035
2017/2/15
アニメ
20
なんでもないや (movie edit. + movie ver.)/RADWIMPS
295,113
2016/8/24
映画/アニメ
21
蝶々結び/Aimer
253,541
2016/8/17
番組
22
友よ~この先もずっと…/ケツメイシ
242,843
2016/4/20
映画/アニメ
23
TOKYO GIRL/Perfume
238,440
2017/2/15
ドラマ
24
ヒロイン/back number
232,320
2015/1/21
CM
25
二人セゾン/欅坂46
229,306
2016/11/30
26
みんながみんな英雄/AI
229,302
2016/5/4
CM
27
小さな恋のうた/MONGOL800
228,095
2001/9/16
ドラマ
28
Destiny/シェネル
227,344
2017/5/10
ドラマ
29
サヨナラの意味/乃木坂46
226,758
2016/11/9
CM
30
僕の名前を/back number
226,336
2016/5/25
映画

 今回のランキングではまず、CMに楽曲が起用されたことで、歌詞アクセス数が急増し、上位にランクインしたバンドが目立ちました。Suchmos「STAY TUNE」(3位)、WANIMA「ともに」(5位)「やってみよう」(15位)、SHISHAMO「明日も」(9位)など。もともと人気のあった彼らですが、テレビを通じてその存在がより一層、お茶の間に知られるところとなったのです。

 そして、欅坂46の「サイレントマジョリティー」が4位(ミリオンリリックにも認定!)、「二人セゾン」が25位に、乃木坂46の「サヨナラの意味」が29位にランクインしているところもポイント!これまでAKB48グループの楽曲は、CD売り上げのトップは占めるものの、なかなか歌詞ランキングに名前を見せることはありませんでした。しかし、欅坂46と乃木坂46は、上記の楽曲以外でも多くの歌詞アクセスを獲得しております。盛り上がるラブソングというより、フレーズの美しさやメッセージ性の強さが印象的。今後のさらなるヒットが予想されます!

2017年上半期のNo.1ヒットソングは「ハッピーエンド」が首位となりましたが、さらに、アーティスト別の1位もback numberが獲得。2016年の年間アーティスト別ランキングでも首位に輝いた彼らの勢いはまだまだ衰えません。back numberの楽曲は、歌ネットに掲載されている全87曲のうち、なんと86曲もの楽曲がアクセス数10万回以上の歴代人気曲として認定されており、今回の楽曲別ランキングTOP30にも、「クリスマスソング」(6位)、「花束」(11位)、「ヒロイン」(24位)、「僕の名前を」(30位)がランクイン。また、昨年12月にリリースされた初のベストアルバム『アンコール』は70万枚超の大ヒット! そのベストを引っさげて行った自身最大規模の全国ツアーは30万人動員!5年間の集大成を締めくくった彼らが、ここからまた生み出してゆく新曲に期待が高まります。
上半期アーティスト別ランキングTOP10
順位
アーティスト名
アクセス数
1
back number
7,288,960
2
RADWIMPS
4,519,296
3
ONE OK ROCK
3,437,932
4
GReeeeN
3,344,515
5
2,753,175
6
WANIMA
2,576,610
7
AAA
2,451,911
8
西野カナ
2,431,184
9
米津玄師
2,242,221
10
[Alexandros]
1,894,248
back number人気曲TOP10(累計)
順位
曲名
アクセス数
1
クリスマスソング
7,181,798
2
花束
4,855,577
3
高嶺の花子さん
2,706,757
4
ハッピーエンド
2,695,240
5
わたがし
2,037,012
6
1,880,825
7
青い春
1,749,751
8
ヒロイン
1,646,636
9
SISTER
1,481,706
10
僕は君の事が好きだけど
君は僕を別に好きじゃないみたい
1,233,713
彼らは、2010年に結成された熊本出身の3人組ロックバンド。太陽のようにパーッと明るく、アツく、エネルギッシュなパフォーマンスは、ロックシーンを席巻中です!2016年には初のMステに出演し、ニベア花王『8×4』のCMソング「ともに」(楽曲別5位)を披露するなど注目を浴びておりましたが、今年はさらに“CM”で大ブレイク!まずは、2017年始に大人気“au『三太郎シリーズ』”のCMソング「やってみよう」を歌唱。童謡ピクニックをロックにアレンジし、日本語詞をつけた斬新なカバーです。この曲は楽曲別ランキングの15位にランクイン!また、“求人メディア『タウンワーク』”の新CMではダウンタウンの松本人志さんと共演し話題に!ますますバンドの名が広まった結果、上半期のアーティスト別ランキングでは6位にランクインいたしました。2017年3月にはさいたまスーパーアリーナにて初のワンマンを敢行した彼ら。今後もますますバンドの規模が大きくなってゆくこと間違いなし!

3rd Single 「Gotta Go!!」
2017年5月17日発売
 
彼女は、ロサンゼルス在住、洋楽・邦楽の境界を越えて、いま最も注目を集めている“トータル・ダウンロード数1,000万突破”の実力派シンガーです。2014年には、ドラマ『ディア・シスター』主題歌の「Happiness」がヒット!歌ネットのミリオンリリックとして歴代人気曲に認定されました。そしてデビュー10周年に突入した2017年、再び“ドラマ主題歌”で大きな話題を呼ぶこととなったのです。それが4月からスタートした、主演:藤原竜也×原作:湊かなえのドラマ『リバース』の主題歌「Destiny」です。ハラハラドキドキな物語をさらに盛り上げたこの曲は、ドラマの人気上昇と共に多くのアクセス数を獲得し、リリースからたった約1ヵ月ほどで上半期楽曲別ランキングの28位に君臨。6月14日には、主題歌と同タイトルのアルバム『Destiny』もリリースされ、今後の活躍から目が離せない。

ニューアルバム 「Destiny」
2017年6月14日発売