達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。
そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー、
今回ゲストは、94年よりサポートメンバー(SAX)としてMr.Childrenのツアーに参加。97年までバンドリーダーも務め、ミスチル、マイラバ、Moon Child等のレコーディングに参加する傍ら、サウンド・プロデューサーとしてもご活躍されている「小幡英之」さんをゲストにお招き致しました。
【作詞】
タッキー&翼「仮面」「One Day, One Dream」
島谷ひとみ「YUME日和」「赤い砂漠の伝説」
V6「IN THE WIND」
【作詞・作曲】
V6/ 20th Century「Wishes-I’ll be there-」
SUGAR「風と花束」
ZONE「JET」など多数。
僕にとって作詞は、限られた時間の中で難解なジグソーパズルを解いていく作業です。日々の中に潜む真実のピースを、自分の形に切り取って、さらにアーティストの輪郭に修正し、メロディーという台紙にうまく収まるまでそれを繰り返す。(この程度の表現力じゃ作詞家失格です。)その上、完成したパズルは絵としても上等でなきゃいけません。難しいですね。でも解けたときは気持ちいいはずだと思ってやってます。
「♪シラシドシ シラシドシ」デモテープの仮歌を作曲者の広瀬香美さんがドレミで歌ってらっしゃいました。その印象が強すぎて「♪今夜もし 千の星」なんて「シ」で韻を踏んだ次第です…
歌詞としては唐突な時代、背景、物語でも、きっと島谷ひとみさんならこの「お伽話」を具現化できるはず、と確信めいて書いた感触を覚えています。
2003年の元日でしたが、作り終えたときに、いわゆる職業作詞家としてやっていく手応えを掴んだ大事な一曲です。
山口県下関市出身。大学の軽音楽部でサックスと出会い、ジョン・コルトレーンに憧れ1年で中退、博多でバンド活動を始める。解散後単身上京、プレイヤーとして数多くのアーティストのツアー、レコーディングに参加した。
そして94年からMr.Childrenのツアーに参加したことが転機となり、ソングライターへの道を辿ることになる。30才を過ぎて生まれて初めて歌を作り、その後現在に至るまで作詞家と作曲家とプロデューサーのはざまで苦悩している。
産業医科大学医学部中退。1965年2月17日生まれ、AB型
AVCD-17607 ¥2,800 (tax in)
2005.2.9 Release
M8 : Silhouette
M11 : Daphne
M12 : Step
PCCA-70104 ¥1,050 (tax in)
2005.2.16 Release
C/M : Simple
AVCD-30727 ¥1,050 (tax in)
2005.5.4 Release
【これまで登場した作詞家さん】バックナンバー