達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、音楽評論家として多数の音楽雑誌にレギュラー頁を持ち、ヒット曲の作詞家としてはもちろんのこと、ディズニー・アニメ『美女と野獣』などの日本語訳詞(日本語吹き替え版)やミュージカルの日本語訳詞家としても活躍され、また著書も数多く、『幸福へのパラダイム』では日本文芸大賞ノンフィクション賞を受賞。さらに近年ではボランティア活動や環境問題等で、グローバルに行動されているお馴染みの才女「湯川れい子」さんに、貴重なお話をお聞きしました。
「ランナウェイ」/シャネルズ
「センチメンタル・ジャーニー」/松本伊代
「恋におちて-Fall in Love」/小林明子
「六本木心中」/アンルイス
「火の鳥」/中島美嘉
など多数。
色、匂い、情景、動き、時代の息吹が感じられること。
特に色とかドラマ、動きが見えることを意識。
洋楽の世界で仕事をしてきたので、言葉のリズムを大切にしている。
確かN・Yに行く深夜便の中で、NOBODYさんのメロディーを聞きながら作詞。アルバムの中の1曲だったので自由に書かせて貰えた。アン・ルイスのイメージというより、シンディー・ローパーのイメージが頭の中にあった。
東京都目黒で生まれ、山形県米沢で育つ。
昭和35年、ジャズ専門誌『スウィング・ジャーナル』への投稿が認められ、ジャズ評論家としてデビュー。その後、17年間に渡って続いた『全米TOP40』(現ラジオ日本)を始めとするラジオのDJ、また、早くからエルヴィス・プレスリーやビートルズを日本に広めるなど、独自の視点によるポップスの評論・解説を手がけ、世に国内外の音楽シーンを紹介し続け、今に至る。作詞家として『涙の太陽』『ランナウェイ』『六本木心中』など数多くのヒット曲を世に送り出し、「FNS歌謡祭音楽大賞最優秀作詞賞」「JASRAC賞」「オリコン トップディスク賞作詞賞」「リサーチ・ゴールデンディスク作詞賞」や、各レコード会社のプラチナ・ディスク、ゴールド・ディスクを数多く受賞。
◇文化活動として…
日本音楽著作権協会 評議員・理事・会長代行
日本作詩家協会 理事・副会長
文部科学省中央教育審議会委員
文化庁芸術選奨 審査員
など、他にも数多くの活動を行っている。
ESCL-2812 ¥3,000 (tax in)
2006.04.19 Release
(エピックレコード)
M1:ハリケーン
M2:まさか赤坂
M6:Valentine Kiss
■出版情報
『湯川れい子のロック50年』
(シンコーミュージック・エンタテイメント)
音楽評論家生活45年、作詞家生活40年を記念して
『音楽力』
(海竜社)
音楽療法にも深く関わりを持ち、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏との対論集
【これまで登場した作詞家さん】バックナンバー