達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、250万枚を売り上げたヒット曲『女心の唄/バーブ佐竹』を世に送り出し、現在も(社)日本作詩家協会をはじめ各協会の要職に就きながら、大衆音楽の発展にご尽力されている「山北由希夫」さんをゲストにお迎え致しました。
「女心の唄」/バーブ佐竹
「浪花チャンチキ宗右ヱ門町」/平和日佐丸
「愛のふれあい」/沢ひろしとTokyo99
「花かげの恋」/春日八郎
「なみだ星」/大月みやこ
「愛のククル」/倍賞千恵子
「男次郎長」/ボニ−・ジャックス
「港・縄のれん」/星てる美
「一人静」/五条大典・和田弘とマヒナスターズ
「玄海太郎」/新川二朗
その他、多数。
歌謡詩は3分のドラマです。ひとつのテーマを作りあげる場合、
企画、構成、演出が基本であるとおもう。
その上で聴き手、唄う人が互いに共感、繋がりあった時、
歌謡詩・大衆歌として感動し、ヒット曲になる。
そこで作詩家としては歌手の個性を生かし、
ドラマチックに、いろいろ展開が、
絵づらになって目の前に見えてくるよう、心がけて作詩している。
当時、渋谷にピアノ弾きがたりの沢ひろしがいた。
女性客におおもての甘いひびきの歌声でした。そこでプロデューサーと相談の結果まずタイトルを「愛のふれあい」と決め愛を失くしたくない女性心の動きを、ニューミュージックのタッチで書き綴った作品です。
作詩家
出身地:東京都新宿区
中央大学経済学部卒
作詩家 松井由利夫先生、作曲家 吉田矢健治先生に師事。
昭和36年ポリドールレコード「上野発故郷行」(唄 高城丈二)及び
マーキュリーレコード「すてきなワルツ」(唄 松山恵子)にてデビュー。
昭和40年1月キングレコード専属作詩家を経て現在フリー。
社団法人日本音楽著作権協会 評議員
社団法人日本作詩家協会 事務局長・理事
日本音楽著作家連合 常務理事。
TKCY-99049 ¥1,200(tax in)
2007.02.07 Release
KICH-203 ¥2,500(tax in)
2005.11.23 Release
2007.03.25 Release
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