言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、香西かおりさん、上杉香緒里さんなどを世に送り出し、「望郷じょんから」細川たかし、「初恋列車」氷川きよし、など数多くのヒット作品でお馴染みの「里村龍一」さんをゲストにお迎え致しました。

里村龍一

代表作

望郷じょんから」/細川たかし
流恋草」/香西かおり
中仙道」「北の鴎唄」/鳥羽一郎
夢飾り」/島倉千代子
昭和時次郎」/渥美二郎
その他、多数あり。

作詞論

嘘は書かない事。他人の作品を盗まない事。

里村さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
作曲家、故 猪俣公章先生にスカウトされて。
Q:
プロ、初作品について
A:
森進一の「しあわせ挽歌」でデビュー。
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
ナシ
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
望郷酒場
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
他に仕事が無かった。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
やめた方がいい。
歌詞を見る 望郷十年 香西かおり

初めてのレコーディングの時、森進一さんに先生と呼ばれて、後を見てしまった。まさか自分とは思わなかった。

■私の好きなあのフレーズ
「離れて十年 忘れはしない」

PROFILE

里村龍一Ryuichi Satomura

昭和51年
森進一「しあわせ挽歌」でデビュー
昭和52年
日本作詩大賞最優秀新人賞受賞
昭和56年
千昌夫「望郷酒場」にてロングセラー賞受賞
昭和58年
新沼謙治「酒とふたりずれ」にて古賀政男記念音楽大賞入賞
昭和60年
細川たかし「望郷じょんから」にて古賀政男記念音楽大賞・日本作詩大賞受賞
平成02年
香西かおり「恋舟」にて日本レコード大賞演歌部門ゴールドディスク受賞
平成03年
香西かおり「流恋草」にて日本レコード大賞演歌部門ゴールドディスク受賞
平成05年
森進一「夢をかざって」にて日本作詩大賞最優秀作詞賞受賞
平成17年
氷川きよし「初恋列車」にて日本レコード大賞金賞受賞

他 多数の賞を受賞。現在は新人育成にも力を注いでいる。

社団法人 日本音楽著作権協会評議員
社団法人 日本作詩家協会理事

[CDリリース情報]

香西かおり
「風恋歌」

UPCH-80068 ¥1,100(tax in)
2008.03.26 Release

岩出和也
「さくらの頃に」

KICM-30136 ¥1,200(tax in)
2008.03.26 Release

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