言葉の達人

SAKUSHIKA

 達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」、「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きして、毎月、紹介していくこのコーナー。
今回は、ライターとして幅広いジャンルで執筆活動をしながら、作詞家としても MAX「Give me a shake」などの作品でお馴染みの「海老根祐子」さんをゲストにお迎え致しました。

海老根祐子さん

代表作

GET MY LOVE!」/MAX
Give me a shake」/MAX
Movin'on」/dream
Alive A life」(『仮面ライダー龍騎』主題歌) /松本梨香
その他多数。

作詞論

メロディとリズムへの、ハマリとノリを大切に。
1割の体験(実感)を9割のフィクションで表現。

海老根さんに伺いました。
Q:
作詞家になったきっかけは?
A:
音楽制作会社社長の友人から、ある晩、「ちょっと書いてみない?」と電話があって。
Q:
プロ、初作品について
A:
MAX 「GET MY LOVE!」
Q:
作品を提供したいアーティスト
A:
MAX。
ミーナさん復帰にあたり、いろんな経験をして大人の色香を漂わす彼女たちと、あらためて仕事がしたいです。それから、ミュージカルや幼児向けの歌など、未知のジャンルにも挑戦したい。
Q:
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
A:
「Sunny side story」/ 翠玲
「Drive」/ as
セールス云々は関係ありませんが、どちらも、世界観がかわいくて好きな歌です。
Q:
なぜ「詩を書くことを選んだか」
A:
コピーライターで、ライターで、最近は、絵本ストーリーの執筆にも手を伸ばしています。
したがって、正確には「詩を書くことを選んで」はいないんですが、
3分間に凝縮した「世界」を作り上げるのは面白いです。表現媒体として、好きです。
Q:
プロの作詞家になりたい人へのアドバイスを
A:
作詞のテクニックを磨くより、人生経験を。
歌詞を見る サンクチュアリ 夏川りみ

プリプロのレコーディングに立ち会いました。
夏川さんの声は、とてものびやかで、沖縄の海、空そのものでした。うっとりしました。歌詞をご本人も気に入ってくださっているそうで、作詞家冥利につきます。
うちの母が、(初めて)好きだと言ってくれた歌詞でもあります(涙)。

■私の好きなあのフレーズ
「夢に破れて 夢に救われて 夢をあげる人になれる」

PROFILE

海老根祐子Yuko Ebine (えびね遊子)

コピーライターとして広告会社を転々。
独立後、雑誌・書籍等のライター業もスタート。
音楽誌、女性誌、幼児誌など幅広いジャンルで活動。
「GET MY LOVE!」を書いたのをきっかけに作詞活動をはじめ、現在に至る。
自身のお見合い体験をもとにした『結婚ってなに? 13回目のお見合い』の著書もあるが、あえなく絶版。
プライベートでは、一児の母。

[CDリリース情報]

夏川りみ
「あいのうた〜セルフセレクション・ベスト〜」

VICL-62766 ¥3,000(tax in)
M5:「サンクチュアリ」
2008.03.19 Release

MAX
「NEW EDITION〜MAXIMUM HITS〜」

AVCD-16165 ¥3,000(tax in)
M2:「Love is Dreaming」
M8:「GET MY LOVE!」
M10:「Give me a Shake」
M11:「Grace of my heart」
2008.12.10 Release

【これまで登場した作詞家さん】バックナンバー