達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介して行くこのコーナー。
今回は、イメージが膨らむ世界観に定評があり、J-POPから子供向けの作品まで幅広く手掛けながら、シンガーソングライターとしてもご活躍されている「工藤順子」さんをゲストにお迎え致しました。
ずっと田舎で一人、誰にも聴かせるつもりのない歌を作っては満足していました。でも、ふと自分のレベルを知りたくなって、父の購読していたFM誌の「作詞コンテスト」に応募。入賞がきっかけで、音楽関係者の方達と御縁ができました。
NHKみんなのうた「キャベツUFO」…初めて電波に乗る前提で作詞曲。でも作詞家としての自覚はまだ無い。
遊佐未森「地図をください」…CM起用(シュワルツェネッガー出演のカップ麺)、シングルカット、オリコン登場。作詞家と呼ばれるようになり、この曲でようやく自覚ができたような気がします。
今まで御縁の無かったジャンルの方とも御一緒してみたい。ヘヴィメタやゴスロリ系、昭和歌謡系の方も、よろしくお願いします。
差し障りのないところで、セルフプロデュースアルバム「平日マチネー」の10曲。「レイゾウコ」「鳩おとこ」等々、マニアックすぎると評され、自認もしています。需要の無いモノが身体に溜まり過ぎて、一気に吐き出した私そのものの世界。売れる訳ないです。
一人っ子だし、持病持ちで外遊びは限られていたし、幼い頃からこっそり歌を作って遊んでいました。現在はその続き。プロになっていなくても同じです。(当時の夢は、ゲゲゲの鬼太郎「朝は寝床でグーグーグー」の生活。それも叶って幸せです。)
いろんなモノになってみましょう。女の子だったら男の子に、大人だったら子供に、若者だったら老人に。猫に、虫に、草に、雲に、川に、ビルに、目の前のマグカップに。いろんなモノになって景色を眺めてみましょう。
自分のアルバムでごめんなさい。この機会に陽を当ててやりたくて。「平日マチネー」から、どれも愛おしくて選べないので、収録1曲目を。どこの町にもこんな人物が居て、迷惑がられたり大論争になったり。でも、地球はみんなの寝床だし、いろんな生物が居て、いろんな家族があるはず。彼女は、将来の自分を想像すると現れる人物の一人でもあります。(歌ってくれそうな人が居ないので自分で歌ったけど、実は苦手。キツかった。)
●1月20日 大分市生まれ AB型
邦楽教室主宰の母、ジャズ好きオーディオマニアの父、ソプラノ歌手の叔母、謡曲師範の祖母、ド田舎にしては、わりと恵まれた音楽環境で育つ。
●小学時代 唱歌風の詩曲を作り始める。校内作曲コンクール入賞で「将来は作曲家?」と妄想がよぎる。
●中学時代 入院、休学中、日本のロック、フォークにハマり、ピアノとギターのコードを覚える。
●20代 親の七光りで箏曲講師免状取得。FM誌作詞コンテスト入賞。アルバム「茜色のカーニヴァル」発表。
●30代 ヴァーゴミュージックに所属。のんびり上京。本気の作詞活動開始。アルバム「平日マチネー」発表。
●2009年 叔母と母の邦楽創作オペラ「恋鶴」に、作詞作曲で参加。(横浜フィリアホール)
●2014年 箏、尺八、歌の為の「宗麟夢見し」作詞作曲。初めての編曲。(大分市芸能まわり舞台)
SMCL-312 \3,000 (tax in)
2013.9.25 Release
M-10:「リンゴのせい」
COCX-38417 \2,000 (tax out)
2014.3.5 Release
M-2:「背中で美学」
PCCG-1369 \2,200 (tax out)
2013.10.16 Release
M-2:「おさんぽクンクン」
【これまで登場した作詞家さん】