達人たちは1曲の詞を書くために、言葉を巧みに操り、その時代を象徴する言葉を探した。その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」「愛することがよくわからなくなったとき」いつも、勇気と力を与えてくれた…、作詞家は言葉の魔術師である。そんなプロの「作詞家」の皆さんをゲストにお招きしてご紹介して行くこのコーナー。
今回は、優しく包み込むような歌詞に定評があり、ji ma ma「大丈夫」をはじめ、J-POPからアニソンまで幅広く作詞を手掛けている「松本有加」さんをゲストにお迎え致しました。
「大丈夫」(共作:ji ma ma)/ji ma ma
「Ready to love」「Just my way」(共作:YUI)/YUI
「Spring rain」/MAX
「沈まない太陽」/上原多香子
「Can you feel my love」/玉置成実
「ころがる林檎」「One」/J-Min
「Red & Blue」(共作:AISHA)/AISHA
「マイ デスティニー feat. SEEDA, AISHA 」
(共作:SEEDA ,AISHA)/STUDIO APARTMENT
その他多数
詞、曲、編曲、歌の全てが一体となって素敵な作品が完成するものなので、どの表現がいいのか、たくさんいいフレーズが浮かんでも時には思い切って捨てる作業も必要なんだと思います。決して自己満足で終わらせないように・・・そして作詞しながら勝手に頭の中でミュージックビデオ作ってます。
知り合いのアーティストの方から「あなたみたいな性格は、何か書く仕事が向いていると思う」と言って頂き、当時その方がプロデュースされていたアイドルの方の詞を書かせて頂いたのがきっかけです。
東京パフォーマンスドール時代の穴井夕子さんのソロシングルc/w曲
「Love Hurricane」
同時期に書いたアルバム「SIN」より「YESTERDAY TRAIN」「CHU!」
生まれて初めて書いた歌詞が採用されたので、本当にラッキーでした。Aメロ、Bメロ、C(サビ)すら知らなかったくらいですから・・・。
「CHU!」は、素人が成せる技だったのでしょうか?今ではあんな詞の書き方はできないかなと思うような作品ですが、なかなか評判は良かったと記憶しております。
気に入って歌って頂けるのなら、ジャンルを問わずどなたでも歌って頂きたいです。
書かせて頂いた作品は、全部好きです。
子供の頃から勉強も、スポーツもできるわけでもなく、これと言った特技も持っていなかったので、人に認めてもらえるようなものが何もなかった私ですが、作詞をするようになって求めて頂ける場ができたことでしょうか・・・
私もまだまだ勉強中なのでアドバイスというほどのことができるわけでもありませんが・・・そうですね、詞を書くときは五感を大切に!かな・・・あとは、忍耐力。今は、ほとんどコンペで選ばれないとせっかく書いても日の目をみることはありません。コンペに落ち続けてもまたチャレンジするしかないです。書き続けることで色んな発見もでき、スキルアップにもなると思います。お互い頑張りましょう。
樋口明日香さんは、ASAYANという番組のCMオーディションで選ばれた方なんですが、 淡々と歌うイメージがあったので、泣けない女の子の失恋の歌を書いてみました。私は、その淡々と歌う感じが好きでした。深夜までレコーディンングが続いて彼女が「もう眠たいわ」とブースの中で独り言を言ったつもりが、こちら側に聞こえていてみんな笑ってしまったのを覚えています。
1994年 穴井夕子(当時、東京パフォーマンスドールメンバー)のシングルC/W曲で作詞家デビュー。
以後、MAX、上原多香子、玉置成実等に作品を提供する他にYUI、ji ma ma等のシンガーソングライターとの共作も手がける。
公式サイト:bon bon
ESCL-3194 \1,165 (tax out)
2009.4.22 Release
M-1:「大丈夫」
BVCL-422 \2,913 (tax out)
2012.10.3 Release
M-3:「Nothing」
【これまで登場した作詞家さん】