![](image/182_image/photo.jpg)
今の私には、作詞と作曲を切り離す発想を持つことがなかなか出来なくなったのも、アトランタ出身のソングライター達の制作現場を目の当たりにしてきて得た影響です。所謂、詞先で作られていて、それまでの私は先にメロディーを作り、後から歌詞をはめる方法をとっていたので、真逆の発想に驚き衝撃を覚えました。
そしてある時に真似をしてみたのです。歌詞を、言葉を先ず紡ぐ。それを自分の中で反芻し、ついには歌い出したくなるというポイントまで噛み締めていれば自然に且つ自由にメロディーも生まれてくるようになりました。 後は、たまに非日常を敢えて楽しみ、小さな幸せを感じる瞬間をもつようにしています。人としてどういう状態であるかで書ける歌詞も変わってくる訳ですから。
-
Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
あまりはっきり覚えていませんが、約25年前に地方のCM曲の制作を手伝った時、付いていたメロディーに英語詞をサッとはめたのが最初だったと思います。
-
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
今日の自分自身がインスピレーション。
-
Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
ほとんどの場合が サビから作ります。先ず作詞をしてからメロディーを付けます。歌詞もメロディーも降りてくると言うか湧いてくるものを歌いながら記録します。トップライナーなので歌での表現が命でもあります。 Vocal arrange も込みで作るのですが、harmonyを積むパートやガヤで使う言葉は特に刺激のあるビート表現を目指しています。
-
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
仕事道具は携帯電話。 いつでもどこでも書けるので、拘りはありません。マイクには拘っています。機内で作った曲も多いです。
-
Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
安室奈美恵さんに提供した、「arigatou」 は終始泣きながら制作しました。
-
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
ちゃんとリアルにfeel出来るもの。
-
Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
沢山の若手にやられた!と思わされている昨今です。。。CrazyBoyの「Loco」がかなり好きです!
-
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?どちらも無いです。制限ははずしています。 いかなる言葉もソングライトには必要なので。
-
Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
命懸けで出来るかどうか。他作品気にして二番煎じみたいな表現はもう必要ないです。言葉に溢れる人生を生きるしかないのでは? 引き出しは全部開けなきゃ出来ないです。刺激を沢山受ける生活をすることでしょうか、、、、
-
Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
書きたい人は既に自らどんどん書き始めているものと信じています。他人のアドバイスを必要とするArtは、まだまだ中途半端。誰をも唸らせ説得するような歌詞を書く為に最低必要なのは自分で自分の感性を信じきることです、、、あとは過敏なくらいに人の心の機微を読み取ったり 、痛み入ることが出来、それを表現に繋げられ、スペシフィックでいること。
![](image/182_image/profile.png)
アメリカ在住。類稀なるメロディーセンスや独特の言語感覚の歌詞、卓越したボーカルのスキルで、誰にも真似できない存在感を放っているアーティスト。
彼女のボーカルプロデュースはEXILE、三代目J SOUL BROTHERS、E-girls、安室奈美恵、三浦大知、AIなどの国内トップアーティストに支持されている。