きっかけはハッタリですね。笑
“メロディーに乗せて歌詞を書いたことはありますか？”と聞かれ、したことはありませんでしたが、”はい”と答えました。その後に、歌詞コンペに参加させて頂き、KARAのロックオンという曲で作家デビューしました。

当時は出会う人皆に”音楽でご飯を食べられるようになりたい”と言いふらしていたので、その行動が有難い出会いを引き寄せてくれたんだと思います。口にすることって大事だなと。

あらゆる瞬間にいきなり来ますね。常に意識しているんだと思います。
日々自分の感情や情景をケータイなどにメモして言葉にする癖をつけています。

インスピレーションが湧きやすいのは映画、漫画、本、景色、匂いとかですかね。後、私は三姉妹なのですが、姉妹と話していると気付くことがあったり、ネタに出来そうなことを思い付いたりしますね。三人とも似ているのに全く違う部分もあって、そういったところに刺激を受けることもあります。

その都度、曲によって違いますね。タイトルが先だったり、サビが先だったり。

歌詞の書き初めはまず、スケッチブックにコンセプトやどんなシーンなのかをブワーッと書きまくります。最終歌詞を仕上げるのは自分の部屋で書き上げます。歌いながら作るので、外では書けません。笑

島谷ひとみさんのアルバムの歌詞も書かせてもらったのですが、その歌詞は15回くらい書き直したので、最後OKが出た時、その夜やっと眠れました。笑

そんな難産なものもあれば、SMAPさんの歌詞は構成やコンセプトを固めてから3時間くらいで書き上げた思い出もあります。

聞いた瞬間、”これは自分だ”と思わせるような歌詞ですかね。共感を生む歌詞。良い歌詞は、十人いれば十通りあるように、それぞれに良い歌詞はあると思います。

んんんーーーー…いっぱいあり過ぎて答えられません。素晴らしい曲が多過ぎます。

使いがちなのはやはり空だったり、雨だったり。笑
もっともっと表現の勉強をしなきゃ、といつも思います。

言葉を扱うわけですから、言葉はたくさん知っているに越した事はないと思います。感情、情景をいかに伝えられる言葉を持っているかは大事ですね。だからといって、歌詞が着膨れして意味がわからなくなってしまうのは良くないので自分よがりになりすぎないよう、俯瞰力は大切だと思います。

この世で大切なことは大概シンプルで美しいものなので、それをいかにメロディーに乗せられるか、だと思います。偉そうなことを言ってしまいましたが、私もいまだに模索中です。しかし、これがなきゃいけない、と言うことは決してないので“伝えたい”って強い思いがあればいいのだと思います。

私もまだまだ勉強中なのでアドバイスできる立場ではないのですが、歌詞はメロディーあってこその言葉なので、まずそういう観点で歌を聞くと良いのではないのでしょうか。想像力も表現力も自由に、好きな気持ちを大切に、書き続ける。