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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
デビューシングル「HORIZON」の作詞にチャレンジしたこと。
当時のディレクターに、それでは抽象的過ぎて伝わらないと言われ、腹が立って悲しくてデビューするのを止めようかと思ったほどだったが、プロデューサーの藤原ヒロシくんが、そのオリジナルの歌詞を「なんだかフロイトみたいでいいね」と言ってくださり、空気がガラリと変わり(笑)、一字一句変更しないで済んだ。 -
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
本、記憶、会話、映画、他の歌詞。
New EP『Are U Romantic?』の「アイヲ」の<アイを止めないで 永遠に微調整して>という歌詞は、政治学者の中島岳志さんが「歴史が一夜にして塗り替えられる、というフレーズがよくあるけれど、そんなことは実際にはあり得ない。永遠の微調整なんです。」とインタビュー番組でお話されてるのが強く胸に響き、それは万事において言えることだと思い、ノートに書き留めておいたものを引用させていただいた。 -
Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
作曲を依頼することが多いので、歌詞を先に書くことはなく、メロディとコード、構成が見えたところで、そこから想起される単語やフレーズを、罫線のないノートにランダムに書き出していく。ある程度の量に達したら、メロに合いそうなところから適当に当てて行き、ストーリーが見えてきたら、足りない箇所を埋めながら起承転結させていく。
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Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
一人になる。机に向かってノートを広げる。自分から出てくるボキャブラリーに限界があるので辞書がわりにその時期にピンと来ている10冊前後の本を側に置いておく。
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Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
デビューしてからしばらくは、終わった恋愛を振り返るものが多く、「情熱」もその一つ。デビュー当時の恋人に「お互いを、ただ好きなだけで全然理解できてないね。」と言われた言葉が残り、「情熱」の世界観に影響している。
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Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
普遍性と時代性が共存するもの。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
「琥珀色の街、上海蟹の朝」/くるり
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Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?以前は、歌詞にふさわしい言葉は限られているように感じていたけれど、近年は、まるで縛りがないと思っている。
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Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
どんな意図があろうとも、とにかく自分自身が愉しんでいること。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
まずは書いてみること。それを人前で歌ってみること。続けること。
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また、初主演の「水の女」や、「大日本人」「eatrip」など映画にも出演。朝日新聞デジタル「&w」で野村友里さんとの往復書簡「暮らしの音」を連載、α-STATION「FLAG RADIO」でDJを務めるなど、その活動は多岐に渡る。 2005年より都会を離れ、農的暮らしを実践中。現在は、カナダに居住。 2022年1月、2020年のデビュー25周年から満を持して開催された『UA 25th→→→30th Anniversary Live!!』を成功させ、「UA 25th→→→30th」の活動をキックオフ。
5月には約6年ぶりのCDリリースとなる待望のNew EP『Are U Romantic?』をリリース。
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01. 微熱
アレサ・フランクリン役で出演
日時:2022年8月23日(火) 25日(木) 26日(金) OPEN 18:00 / START 19:00(各日共通)
会場:東京国際フォーラム ホールA 詳しくはコチラ