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Q1. 歌詞を書くことになった、最初のきっかけを教えてください。
まだ曲の作り方も知らない小学6年生の時に、架空のCDジャケットと曲目をノートに書き連ね、存在しないCDアルバムを考える遊びをしていました。
嘘の曲目を眺めていたら、ちゃんとそれに付随した歌詞を書きたくなり、その時に初めて作詞をしました。
初めて書いた歌詞のタイトルは「ペットボトル」で、ウルフルズさんの二番煎じのような内容でした。 -
Q2. 歌詞を書く時には、どんなところからインスピレーションを得ることが多いですか?
漫画や映画を見ている時に、「この人のコーヒーの頼み方、変だな」とか、「良いこと言っているけど、ニュアンスが嫌だな」とか、あまり重要ではないけど引っかかるシーンから歌詞を膨らませることが多いです。
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Q3. 普段、どのように歌詞を構成していきますか?
書きたいテーマを考え、言葉をたくさんメモしておいて、その雰囲気に合う楽曲を作りながら、言葉をパズルのように当てはめていくことが多いです。
その際、言葉を自分の中でオーディションにかけていくので、メロディに合わなかったり、流れにそぐわなかったりする言葉は泣く泣くボツにしています。 -
Q4. お気に入りの仕事道具や、作詞の際に必要な環境、場所などがあれば教えてください。
アイデアはすべてメモアプリのNotionに書き出しています。
PCとスマホの同期、共有が容易で便利です。
本腰を入れて作詞をする際は作業机の前か、ベッドに横になっていることが多いです。 -
Q5. ご自身が手掛けた歌詞に関して、今だから言える裏話、エピソードはありますか?
匿名Mという楽曲の「毛量多くてやんなっちゃう」という歌詞は、最初「毛量多くて頭重い」にしていたのですが、「やんなっちゃう」に変えました。
「頭重い」は身も蓋もないので、変えてよかったです。 -
Q6. 自分が思う「良い歌詞」とは?
真面目の中に程よい不真面目が、不真面目の中に程よい真面目があるもの、かつ、今まで当たり前だと思っていた価値観が揺さぶられるものです。
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Q7. 「やられた!」と思わされた1曲を教えてください。
最近だと、星野源さんとオードリー若林さんが“悩み”をテーマに会話する『LIGHT HOUSE』というNetflixシリーズの中で、星野源さんが制作された「灯台」という曲の<灯台 誰も救おうと思うな ただ光ってろ>という歌詞に心を掴まれました。
「“僕たちの会話で救われてください”というスタンスではない」という強い意志を感じて、グッときました。 -
Q8. 歌詞を書く際、よく使う言葉、
または、使わないように意識している言葉はありますか?“人間”“世界”“生きる”“死ぬ”がよく出てきます。
人間全員が理解できるあるあるネタなので。
パッと聞いて意味が伝わらない難解な言葉はなるべく使わないようにしています。 -
Q9. 言葉を届けるために、アーティスト、クリエイターに求められる資質とは?
インターネットで活動していると数字に目が行くことが多いですが、同じ1でも、なんとなく見られる1と誰かの心に深く刺さる1はまったく違うので、数字に流されて自分を見失わないよう言葉を届けることが大事だと思っています。
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Q10. 歌詞を書きたいと思っている人へのアドバイスをお願いします。
いまだに歌詞の書き始めは、「今までどうやって書いてたっけ?」となるので、作詞って本当に難しいです。
大変ですが、お互いに自分が面白いと思えるものを書いて頑張っていきましょう。
以降も精力的にオリジナル楽曲を発表しつつ、イラストやMVの制作、他アーティストへの楽曲提供など多方面で活動している。
ライブでは電子と肉体の共演・融合を基軸に、ドラムとスクラッチ&サンプラーをサポートメンバーに加えたバンドセットでのパフォーマンスを行っている。
01. 神っぽいな 02. 魔法少女とチョコレゐト 03. 転生林檎
04. エゴイスト
05. 甘噛みでおねがい
06. コスモスパイス
07. 余命2:30
08. キラースパイダー
09. ちきゅう大爆発 - META ver -
10. 匿名M
11. META
12. 腐れ外道とチョコレゐト
– META remix –