本当はね、って全部言いたいのに…。

 2022年10月5日に“ヤングスキニー”が新曲「本当はね、」を配信リリースしました。同曲は、TBS系『王様のブランチ』10月度のエンディングテーマとしてもオンエア。リリース日に公開されたMVには、女優の羽音と、原因は自分にある。のメンバー・小泉光咲が出演。羽音演じる主人公の一途すぎるがゆえに周りが見えなくなる狂気的な一面を描くことで、楽曲の持つ二面性が表現されております。監督および撮影は軍司拓実が担当。
 
 さて、今日のうたコラムでは最新作を放った“ヤングスキニー”のかやゆー。による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、新曲「本当はね、」に通ずるお話です。好きなひとに対して、なかなか素直になれない方。甘酸っぱい恋愛の真っ只中にいる方。そしてもうそんな恋を懐かしく思う方。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。



「恋愛においても友情においてもなかなか素直になれない。本当はね、って全部言いたいのに…」
 
皆さんもこういった経験が、一度はあると思います。小学生の頃、好きな子の前で素直になれなくてちょっと意地悪をしてみたり、思ってもないのにブスとか言っちゃったり、まさに照れ隠す子供のようでした。でも素直になれないながらも、メイクやヘアセット、買う服、言葉遣い、日常の全て、あなたのためだけに生きていて…。そんなあの頃の何も知らない甘酸っぱい恋愛がたまらなく好きでした。
 
今回の新曲「本当はね、」は、可愛くて純粋すぎるくらいの恋愛をテーマにした、ヤングスキニーには珍しいラブソングとなっています。

正直、自分の曲なのに、共感できる部分はないなと思っていたのですが、この歌詞エッセイを書いている時に、「自分の小さい頃の恋愛を勝手に思い出して歌にしたのではないか」と気が付きました。あの頃の、無駄な感情など無く、ただ「好き」という気持ちだけの純粋な恋愛が自分の中で忘れられなかったのかもしれません。
 
大人になるにつれて、「好き」の形はどんどん複雑になっていきました。大学生になり出会いが増えたり、何をするにも自分の自由という環境が増えたり、余計な感情がいっぱい入って自分でもよくわからなくなってしまいました。周りの視線だったり、経済力だったり、本当に「好き」でもうまくやっていけるかを考えるようになってしまいました。
 
それは仕方がないことだし、小さい頃のように単純な気持ちだけではうまくいかないことは分かってはいるのですが、どこか寂しい気持ちになります。そして、もっと小さい頃にたくさん甘酸っぱい恋をしておけばよかったなと感じることが増えました。
 
長々思っていることをそのまま綴りましたが、自分でも何を考えているのか、どうすればいいのかなんて全くわかりません。僕の曲を聴いてくださっている皆さんは若い方が多いと思います。だから、この曲を聴いて、中高生の方々は、まだ純粋な「好き」で恋愛をいっぱいしてほしいですし、大学生とか社会人の方々は、複雑な感情を抱くようになってきても、あの頃の甘酸っぱさを思い出していただけたらいいなと思います。
 
<ヤングスキニー・かやゆー。>



◆紹介曲「本当はね、
2022年10月5日リリース
作詞:かやゆー。
作曲:かやゆー。


 
配信サービス一覧:https://yangskinny.lnk.to/Hontowane