犬が好きか。猫が好きか。

 2022年12月21日に“ウソツキ”がDigital Single「好きのブラックホール」をリリースしました。さらに2023年1月9日に、同曲のMusic Videoを公開!ウソツキ・竹田が突如SNSで、出演する女性を募集。ご応募いただいた中から選ばれたのは長岐詩織さん!好きだからこそ感じる不安や、近くにいるのに遠く感じる心の隙間など楽曲の世界観が大きく広がるMVとなっております。
 
 さて、今日のうたコラムでは、そんな“ウソツキ”の竹田昌和による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、過去に制作された未リリースの楽曲「好き嫌いの集合体」にまつわるお話です。人間を構成してるものは何なのか…。時々、自分自身のことがわからなくなるというあなたへ。ぜひ、このエッセイを受け取ってください。



好き嫌いの集合体
 
昔作ったうたにそんなタイトルの曲がある
はるか昔、ウソツキが男二人女二人でライブしていた時だ。。
 
人間を構成してるものはなんだろうか
脳、骨、筋肉、内臓?
いや、すなわち
細胞?
いや
分子か!タンパク質か!
いや
原子だね!中に陽子があって、周りを電子が回ってる!!
てことは
素粒子ってことですね(メガネくい)
アップクォークやダウンクォークなどから構成する
この世の物質のはじまり!!!
 
 
 
ちがいます。
 
 
 
犬が好きか。
猫が好きか。
です。
 
マジでそう思ってます。
 
結局、のところ人間の「個」を分けているのは
何が好きで、何が嫌い、なんじゃないかと
思うのです。
 
「わたしぃー男の人の見た目は別に特にタイプとかないかなぁー」
「尖った靴履いてなければー」
 
 
あるやん
って思った部分は置いといて
 
このギャルのセリフにはとても深い趣向の渦が巻いてるとおもう。
 
まずその喋り方を選んだということ
その喋り方をするグループが好きだということ
などなど、考えたらきっともっとたくさん好き嫌いが含まれているんだと思う。
 
よく見た目だけじゃなく、内面も大事だよね
みたいな言葉を聞くが
ぼくはどこまで行っても、人の内面など見れないと思う。
なぜなら
内面も見た目だから
 
今日あった人感じよかったなーとか
あの人はチャリティーに参加してるらしいとか
ぼくから見たあの人の内面など
それは行動であって内面ではない
 
どうしてチャリティーに参加したのか
なぜぼくに感じよく接したのか
質問したって
どこまで行っても
その人の内面を知ることなど出来ないと思う。
 
だから
人の個性を決めるのは
 
 
犬が好きか。
猫が好きか。
 
しかないとおもう。
 
細分化すれば
何が好きで何が嫌いか。
その集合体が人間なんだとおもう。
 
バイザウェイ
 
人間という生き物は
時に何故か
自分がわからなくなる
自分探しという体で
海外旅行までする
どこまで遠くに行ったって
自分は自分の目の後ろにあるのにだ
ただ
そんな時
人間は何が好きで何が嫌いかの
集合体だったことを思い出す
自分を見失った人はそれすらみえずらくなる
だから嫌いなものを思い出す
ぼくも尖った靴を履いたやつは苦手だな
 
その時、すこし自分を思い出す。
 
 
 
この辺りで歌詞を宣伝したいが!
この曲はリリースしてないので
された時をどうかお楽しみに、、笑

<ウソツキ・竹田昌和>



◆「好きのブラックホール
2022年12月21日発売
作詞:竹田昌和
作曲:竹田昌和