10代最後の自分が20代に片足を突っ込みながら

2025年7月30日に“Яu-a”がニューアルバム『HYPERTEEN.』をリリースしました。今作には、5月リリース「BLACK DOLL」、6月リリース「Messy」を含む全8曲が収録。彼女の“TEEN”2年間の音楽活動を詰め込んだ“HYPER”なアルバムであり、20歳という節目を迎えこれからさらに躍進していく“HYPER”な可能性を大いに感じられる作品となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“Яu-a”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「SCANDAL」と「Still20?Already20?」にまつわるお話です。偽りの愛だけで関係を築いていくふたり。夢を追い続けてきた自身の今。それぞれの歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。



この度、私Яu-aは2025年7月30日に1stアルバム『HYPERTEEN.』をリリースしました!7月12日に活動2周年、7月15日に20歳の誕生日を迎えた中のアルバムリリースはとても嬉しく思っております!
 
今回は1stアルバム『HYPERTEEN.』から「SCANDAL」と「Still20?Already20?」という楽曲を紹介させていただきます!
 
まずは「SCANDAL」について。この楽曲は愛と嘘、痛みと共依存をテーマに書きました。社会のコミュニティから外れてしまった2人が、孤独から逃げるように偽りの愛だけで関係を築いていくストーリーです。
 
愛なんてなくても、どれだけ痛くても、1人になるよりマシだった。思いやりなんてない。あるのは、相手が離れないように装った“演技の優しさ”だけ。そんな2人はどんどん壊れていき、「このままだとダメだ」「お互いの人生のために離れよう」と決断します。

ラストの歌詞にもありますが、どこかへ行った君と立ち止まった私は、相変わらずどこかで汚い演技をし続け、2人で生きていた方がまだマシな人生だったかもしれないと後悔します。小説を書くのが趣味な私にとって、この楽曲は小説を書いているようで楽しかったです。
 
次に「Still20?Already20?」について。アーティストになることを密かに夢見ていた私は、押し入れに閉じこもり、布団を覆い被せ、枕で口を塞いで歌っていました。歌いたいなんて誰にも言えませんでした。否定されて笑われるだけだと。信頼していた1人だけに言ったことがありましたが、実際笑われました。
 
押入れでひっそり歌っていた私は数年後、みんなの前で歌っていて、あの頃の私が見たら少しだけ誇らしく思ってくれてるかもしれない。そんなふうに、光を感じられるようになった20歳手前の頃に書いた楽曲になっています。
 
1stアルバム『HYPERTEEN.』は、10代最後の自分が20代に片足を突っ込みながら書いた8曲になっております。未完成で幼いけれど、だからこそリアルな感情を閉じ込められたと思っています。誰かの娯楽的存在のアルバムになりますように。
 
<Яu-a>



◆1stアルバム『HYPERTEEN.』
2025年7月30日発売

<収録曲>
1. Kill You, Love You
2. SCANDAL
3. BLACK DOLL
4. 花火
5. Ruby Chocolate
6. 最近削除したはずの項目
7. Messy
8. Still20?Already20?