思い出抱いて今日も暮れるか国境 霧が流れるクラスキーあたり ぬれてわびしいかり寝の窓で 遥か祖国を呼ぶは誰 港ポセットうすあかり 雲にかくれて泣いてる月が 行くよ招くよあの古里に 風も淋しい北のまち 消え行く遠いドラの音に しみじみ聞けばああこのおれも 何故か今宵は思い出抱いて 一人泣きたいことばかり | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 今日も暮れるか国境 霧が流れるクラスキーあたり ぬれてわびしいかり寝の窓で 遥か祖国を呼ぶは誰 港ポセットうすあかり 雲にかくれて泣いてる月が 行くよ招くよあの古里に 風も淋しい北のまち 消え行く遠いドラの音に しみじみ聞けばああこのおれも 何故か今宵は思い出抱いて 一人泣きたいことばかり |
海燕劇団の歌春の息吹のひたひたと 海面によするささやきを ほのかに知りておどる胸 聞け青春の希望の歌を 劇団我等の海燕 狂う怒涛のその中を 敢然こえてこの日まで よくこそ耐えし若人よ いま感激の鐘うちならし 劇団我等は海燕 夢去りぬれば暁の 新生の世のたたかいに 我等の翼たくましく いま建設の誓いぞかたし 劇団我等の海燕 | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 春の息吹のひたひたと 海面によするささやきを ほのかに知りておどる胸 聞け青春の希望の歌を 劇団我等の海燕 狂う怒涛のその中を 敢然こえてこの日まで よくこそ耐えし若人よ いま感激の鐘うちならし 劇団我等は海燕 夢去りぬれば暁の 新生の世のたたかいに 我等の翼たくましく いま建設の誓いぞかたし 劇団我等の海燕 |
昨日も今日も今日も越え行く山亦山を 黒馬(あお)よ辛かろ切なかろ がまんだ待ってろあの嶺越えりゃ 甘い清水を汲んでやる 今日もわけゆく道なき道を 憎くや異国の名無草 歩みや今度も又足とられ にじむ血潮をぐっと見る 今日も進撃雨亦風を 兵はどこ迄濡れるやら 濡れてくれるなこの銃と剣 明日のいくさの手がにぶる | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 今日も越え行く山亦山を 黒馬(あお)よ辛かろ切なかろ がまんだ待ってろあの嶺越えりゃ 甘い清水を汲んでやる 今日もわけゆく道なき道を 憎くや異国の名無草 歩みや今度も又足とられ にじむ血潮をぐっと見る 今日も進撃雨亦風を 兵はどこ迄濡れるやら 濡れてくれるなこの銃と剣 明日のいくさの手がにぶる |
小雨の窓窓に凭れて若き日の 寂しくぬれて今日もゆく 乙女の夢のはかなさに 涙の花が散りました 窓にもたれて遠い日の ぬれてきえゆく日暮時 胸の小鳩がほろほろと 泣けばともるよ紅い灯が 窓に凭れて逝く春の 小雨の音をしみじみと きけばなつかし故郷の 搖籠(ゆりかご)恋し母恋し | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 窓に凭れて若き日の 寂しくぬれて今日もゆく 乙女の夢のはかなさに 涙の花が散りました 窓にもたれて遠い日の ぬれてきえゆく日暮時 胸の小鳩がほろほろと 泣けばともるよ紅い灯が 窓に凭れて逝く春の 小雨の音をしみじみと きけばなつかし故郷の 搖籠(ゆりかご)恋し母恋し |
白い小みち日暮れひととき旅人の 雪がとんでる街の角 ほのぼのいとし窓明かり 白い小みちにしみている 小雪ちらちら愛の窓 揺籠ゆれてる笑っている せめて幼い想い出を 白い小みちにかいてゆく 心とぼとぼ吹雪く丘 そっと見かえる街の灯を みんな見えない白いみち 風もよんでるエトランゼ | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 日暮れひととき旅人の 雪がとんでる街の角 ほのぼのいとし窓明かり 白い小みちにしみている 小雪ちらちら愛の窓 揺籠ゆれてる笑っている せめて幼い想い出を 白い小みちにかいてゆく 心とぼとぼ吹雪く丘 そっと見かえる街の灯を みんな見えない白いみち 風もよんでるエトランゼ |
黄昏の戦線で矢彈(やだま)雨降る戦線も 何時かひっそり日暮時 ふと見た銃の傍に 咲いてる赤い名無草 何日(いつ)見たきりか愛らしい 花の姿にうっとりと みつめりゃ戦友(とも)も手を横に 摘むなとにっこり名無草 大和桜の散り際は お前も見たろそら其処で 笑って散る潔く 泣いておやりよ名無草 | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 矢彈(やだま)雨降る戦線も 何時かひっそり日暮時 ふと見た銃の傍に 咲いてる赤い名無草 何日(いつ)見たきりか愛らしい 花の姿にうっとりと みつめりゃ戦友(とも)も手を横に 摘むなとにっこり名無草 大和桜の散り際は お前も見たろそら其処で 笑って散る潔く 泣いておやりよ名無草 |
山で暮らせば青葉若葉は振袖模様 咲いたつつじは紅の帯 もゆる色香をそのままに あゝ山はなつかし何時も 乙女のはれ姿 山で暮らせば唄どり小どり 朝は早起ほろほろと 嬉し口笛朗らかに あゝ今日も遥かに祈る 感謝の一しづく 土の手で読む短い便り 主の銃にも光るやら 洗ふ利剣の一つ星 あゝ渡る雁(かりがね) 心戦地へ飛んで行く | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | 青葉若葉は振袖模様 咲いたつつじは紅の帯 もゆる色香をそのままに あゝ山はなつかし何時も 乙女のはれ姿 山で暮らせば唄どり小どり 朝は早起ほろほろと 嬉し口笛朗らかに あゝ今日も遥かに祈る 感謝の一しづく 土の手で読む短い便り 主の銃にも光るやら 洗ふ利剣の一つ星 あゝ渡る雁(かりがね) 心戦地へ飛んで行く |
恋慕街道やくざ渡世は男の中の 強い男と結んだわらじ 何故に今宵は流れる月の 真菰がくれに泣いてやら たった一夜のおしどり旅の 捨てた恋ゆえ口には言えず びんのほつれもせつなくかんだ おった未練の星月夜 さめたさめたよやくざな夢が 恋慕街道の夜更けの宿で いそげ吉三よしっかと母の やさし面影で抱きしめて | 大川信之 | 吉田正 | 吉田正 | 中山博之 | やくざ渡世は男の中の 強い男と結んだわらじ 何故に今宵は流れる月の 真菰がくれに泣いてやら たった一夜のおしどり旅の 捨てた恋ゆえ口には言えず びんのほつれもせつなくかんだ おった未練の星月夜 さめたさめたよやくざな夢が 恋慕街道の夜更けの宿で いそげ吉三よしっかと母の やさし面影で抱きしめて |