一姫二太郎俺の帰りを 今日もまた 待っている子は もう寝たか 部屋に入れば スヤスヤと 眠る寝顔の あどけなさ 長女長男 次男坊 一姫二太郎 家にあり たまにゃ喧嘩も するけれど 親に似たのか 仲がよい 何を悩むか この頃は 顔のニキビを 気にしてる 今じゃ高校 中学生 一姫二太郎 家にあり いくら覚悟は していても 嫁に出す時ゃ 辛かろう 親子五人の 炉端(ろばた)から 皆んな離れて 旅に立つ 長女長男 次男坊 一姫二太郎 家にあり | 芦屋雁之助 | 石本美由起 | 松浦孝之 | | 俺の帰りを 今日もまた 待っている子は もう寝たか 部屋に入れば スヤスヤと 眠る寝顔の あどけなさ 長女長男 次男坊 一姫二太郎 家にあり たまにゃ喧嘩も するけれど 親に似たのか 仲がよい 何を悩むか この頃は 顔のニキビを 気にしてる 今じゃ高校 中学生 一姫二太郎 家にあり いくら覚悟は していても 嫁に出す時ゃ 辛かろう 親子五人の 炉端(ろばた)から 皆んな離れて 旅に立つ 長女長男 次男坊 一姫二太郎 家にあり |
家のかみさんにたもの夫婦と 云うけれど やさしさばかりは かなわない むかし気質の あんたに惚れて 少し苦労も あるけれど 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 井戸端会議の 話にも 身につまされたと 涙ぐむ 暗い世間の 片隅だって 笑い話が 出来るよな 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 怒った顔など 一度でも 俺には見せずに いてくれる なにがなくても あんたと二人 肩を寄せ合い 生きられる 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 | 芦屋雁之助 | 島井実 | 花笠薫 | | にたもの夫婦と 云うけれど やさしさばかりは かなわない むかし気質の あんたに惚れて 少し苦労も あるけれど 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 井戸端会議の 話にも 身につまされたと 涙ぐむ 暗い世間の 片隅だって 笑い話が 出来るよな 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 怒った顔など 一度でも 俺には見せずに いてくれる なにがなくても あんたと二人 肩を寄せ合い 生きられる 人並の倖せが いいと云う 家のかみさん 恋女房 |
男の悲哀(かなしみ)男同志で 酒汲みながら 国を憂いて 涙ものんだ 人生振りむけば悔いになる 人生先見れば 夢細る 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… 死ぬも生きるも 笑うも泣くも 所詮この世は同じやないか 人生このままでいいのかと 人生声あげて 叫びたい 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… 老いて行くのは仕方がないと 若い奴らを叱ってみせる 人生それぞれに生き抜いて 人生幸せに なればいい 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 山崎ひとし | | 男同志で 酒汲みながら 国を憂いて 涙ものんだ 人生振りむけば悔いになる 人生先見れば 夢細る 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… 死ぬも生きるも 笑うも泣くも 所詮この世は同じやないか 人生このままでいいのかと 人生声あげて 叫びたい 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… 老いて行くのは仕方がないと 若い奴らを叱ってみせる 人生それぞれに生き抜いて 人生幸せに なればいい 男の人生 今が一番しんどい時だから 女房 頼むよなァ… |
おとこひとり酒遠の昔に 別れた女を なんで今更 思い出す ひとりのみたい こんな夜は そばに誰かが いるような そんな演歌が あればいい 長い黒髪 からめて泣いた 忘れられない 白い指 バカな男と 笑うなよ 過ぎてかえらぬ 夢なのに つなぎ合わせて 見たいもの どこにいるかも わからぬ女に 未練残して なんになる つらいだろうと 言いながら 男ごころに しみて来る そんな演歌が あればいい | 芦屋雁之助 | 島井実 | 叶弦大 | | 遠の昔に 別れた女を なんで今更 思い出す ひとりのみたい こんな夜は そばに誰かが いるような そんな演歌が あればいい 長い黒髪 からめて泣いた 忘れられない 白い指 バカな男と 笑うなよ 過ぎてかえらぬ 夢なのに つなぎ合わせて 見たいもの どこにいるかも わからぬ女に 未練残して なんになる つらいだろうと 言いながら 男ごころに しみて来る そんな演歌が あればいい |
お入り雨の夜更けに 肩ふるわせて 父さんごめんと 泣きながら 小窓を叩いて いる娘 何年振りやと 云いたいけれど そんな娘を 叱りも出来ず 帰って来たかと 親ごころ 風邪引かんうちに 中へお入り… 少しやつれた 娘の顔を 見つめているのが つらいから 今夜はだまって 寝るがいい 気まずいままでは 話も出来ぬ 明日は娘も こころを開き 素直に話して くれるだろ サァ お入り… お前ひとりで 生きてるならば 父さんなんにも 云わないが そうやないだろ なァ娘 ぬくもりあるだろ この家だって 涙拭いたら 笑顔になって 今よりきれいに なるんだよ いつまでも泣いとらんと サァ早よお入り… | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 双葉あきら | | 雨の夜更けに 肩ふるわせて 父さんごめんと 泣きながら 小窓を叩いて いる娘 何年振りやと 云いたいけれど そんな娘を 叱りも出来ず 帰って来たかと 親ごころ 風邪引かんうちに 中へお入り… 少しやつれた 娘の顔を 見つめているのが つらいから 今夜はだまって 寝るがいい 気まずいままでは 話も出来ぬ 明日は娘も こころを開き 素直に話して くれるだろ サァ お入り… お前ひとりで 生きてるならば 父さんなんにも 云わないが そうやないだろ なァ娘 ぬくもりあるだろ この家だって 涙拭いたら 笑顔になって 今よりきれいに なるんだよ いつまでも泣いとらんと サァ早よお入り… |
父娘(おやこ)久しぶりだね お前と二人で こうして酒を 飲むなんて 娘が作った 寄せ鍋で 酔える親父は 果報もの 口に出したら 照れるから 心で 娘よ ありがとう 湯気の向こうで 微笑むお前が 何故だかとても 眩しいよ そろそろ嫁(ゆ)く先 決めなけりゃ そんな思いで 飲む酒が じんとこの胸 熱くする 心で 娘よ ありがとう 親のことより お前は自分の 幸福だけを 追えばいい 湿めった話は チョンにして 飲めば飲むほど 旨い酒 それがなにより 嬉しいよ 心で 娘よ ありがとう | 芦屋雁之助 | 松井由利夫 | 岡千秋 | | 久しぶりだね お前と二人で こうして酒を 飲むなんて 娘が作った 寄せ鍋で 酔える親父は 果報もの 口に出したら 照れるから 心で 娘よ ありがとう 湯気の向こうで 微笑むお前が 何故だかとても 眩しいよ そろそろ嫁(ゆ)く先 決めなけりゃ そんな思いで 飲む酒が じんとこの胸 熱くする 心で 娘よ ありがとう 親のことより お前は自分の 幸福だけを 追えばいい 湿めった話は チョンにして 飲めば飲むほど 旨い酒 それがなにより 嬉しいよ 心で 娘よ ありがとう |
海峡の宿沖のいさり火 指さして はしゃぐおまえの よこがおに これが最後の 最後の旅と決めてきた おとこ心が また揺(ゆ)らぐ あゝ湯もや・湯の川 海峡の宿 ひとつ湯船に 躯(み)を浸(ひた)し 胸でごめんと つぶやけば どうかしたのと 濡れた後(おく)れ毛(げ)かきあげて みせる笑くぼの 愛しさよ あゝ湯の香・湯の川 海峡の宿 俺の右腕 手枕に ねむるおまえを 抱きよせりゃ 明日の別れを 罪の深さを責めるよに 風が夜通し 泣きじゃくる あゝ霧笛・湯の川 海峡の宿 | 芦屋雁之助 | 吉田旺 | 市川昭介 | | 沖のいさり火 指さして はしゃぐおまえの よこがおに これが最後の 最後の旅と決めてきた おとこ心が また揺(ゆ)らぐ あゝ湯もや・湯の川 海峡の宿 ひとつ湯船に 躯(み)を浸(ひた)し 胸でごめんと つぶやけば どうかしたのと 濡れた後(おく)れ毛(げ)かきあげて みせる笑くぼの 愛しさよ あゝ湯の香・湯の川 海峡の宿 俺の右腕 手枕に ねむるおまえを 抱きよせりゃ 明日の別れを 罪の深さを責めるよに 風が夜通し 泣きじゃくる あゝ霧笛・湯の川 海峡の宿 |
門出唄夫婦盃 結んだ絆 めでた目出度の 華の宴 さあさ皆様 お手拍子 鏡開きの 祝い酒 鶴が酌すりゃ 亀が呑む 明日は末広 明日は末広 門出唄 花もはじらう 美男と美女の ほんに似合いの 夫婦雛 さあさ皆様 お手拍子 野暮な説教 抜きにして 若い二人に はなむけの 祝詞がわりの 祝詞がわりの 門出唄 夢は咲く咲く 七重に八重に 心一重の 花が咲く さあさ皆様 お手拍子 下手も訛も 悪声も 祝い心で ご容赦を 贈る笑顔の 贈る笑顔の 門出唄 富士に若松 七福神に 黄金錦の 宝船 さあさ皆様 お手拍子 祝い太鼓も にぎやかに 舞うは伊勢海老 こうのとり 目出度ずくしの 目出度ずくしの 門出唄 | 芦屋雁之助 | 下地亜記子 | 松浦孝之 | 池多孝春 | 夫婦盃 結んだ絆 めでた目出度の 華の宴 さあさ皆様 お手拍子 鏡開きの 祝い酒 鶴が酌すりゃ 亀が呑む 明日は末広 明日は末広 門出唄 花もはじらう 美男と美女の ほんに似合いの 夫婦雛 さあさ皆様 お手拍子 野暮な説教 抜きにして 若い二人に はなむけの 祝詞がわりの 祝詞がわりの 門出唄 夢は咲く咲く 七重に八重に 心一重の 花が咲く さあさ皆様 お手拍子 下手も訛も 悪声も 祝い心で ご容赦を 贈る笑顔の 贈る笑顔の 門出唄 富士に若松 七福神に 黄金錦の 宝船 さあさ皆様 お手拍子 祝い太鼓も にぎやかに 舞うは伊勢海老 こうのとり 目出度ずくしの 目出度ずくしの 門出唄 |
コップ酒手塩にかけた 娘も嫁つぎ ぽっかり空いた こころの中に なみなみ注ぐ コップ酒 背中で年齢が わかるよな 少し苦労も したけれど 俺の人生 悔いはない 長い会社務めやったなあ‥‥かあさん これからも手をとりあって 歩いていこなぁ たのんまっせ ひとつやふたつ 色恋あった 想い出語る 年齢でもないが この手に包む コップ酒 あぐらをかけば 胸もとを そっと日暮れの 風が吹く 俺の人生 悔いはない 思えばなにも してやれなくて すまぬかあさん 苦労をかけた なみなみあおる コップ酒 波風たてず この俺に よくぞ今日まで ついてきた 俺の人生 悔いはない | 芦屋雁之助 | 高田ひろお | 桜田誠一 | | 手塩にかけた 娘も嫁つぎ ぽっかり空いた こころの中に なみなみ注ぐ コップ酒 背中で年齢が わかるよな 少し苦労も したけれど 俺の人生 悔いはない 長い会社務めやったなあ‥‥かあさん これからも手をとりあって 歩いていこなぁ たのんまっせ ひとつやふたつ 色恋あった 想い出語る 年齢でもないが この手に包む コップ酒 あぐらをかけば 胸もとを そっと日暮れの 風が吹く 俺の人生 悔いはない 思えばなにも してやれなくて すまぬかあさん 苦労をかけた なみなみあおる コップ酒 波風たてず この俺に よくぞ今日まで ついてきた 俺の人生 悔いはない |
こんこん昆布つゆこんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの 包丁一本で 生きてきた わては幸せ 招き猫 ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ 玉子焼き ごぼう巻き 山椒をふったらセキがでる こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの きょうも食べてや うまいもの 一度かぎりの 人生や ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ かつらむき 小口切り タマネギきざめば目にしみる こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの きょうも天手古舞いでしたなぁ でも お客さんの喜ぶ顔見るだけで 幸せになりますんやぁ 毎度おおきに お客様 あなた私の 神様よ ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ 五目めし 茶碗むし ヌカミソまぜればクサイ仲 こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの | 芦屋雁之助 | 水天宮 | 長沢ヒロ | 長沢ヒロ | こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの 包丁一本で 生きてきた わては幸せ 招き猫 ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ 玉子焼き ごぼう巻き 山椒をふったらセキがでる こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの きょうも食べてや うまいもの 一度かぎりの 人生や ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ かつらむき 小口切り タマネギきざめば目にしみる こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの きょうも天手古舞いでしたなぁ でも お客さんの喜ぶ顔見るだけで 幸せになりますんやぁ 毎度おおきに お客様 あなた私の 神様よ ナニワ料理は おまかせで なにがでるやら おたのしみ 五目めし 茶碗むし ヌカミソまぜればクサイ仲 こんこんこん こんこんこん こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの こんこん昆布つゆ 昆布をぎょうさん つこてるの |
今夜は女房と気苦労ばかりが 多すぎて 夢見るひまさえ ないようだ ぶらり出掛けて 気晴らしに のれんをくぐって 肩寄せながら 今夜はのみたい 女房とふたり 苦しい時にも 病む時も いつでもお前が いてくれる それが夫婦と 言うけれど たまにはあれこれ 話しがしたい 今夜はのみたい 女房とふたり 一緒になる時 お前とは 約束していた ことがある 年に一度は 旅に出る その夢いまだに 果たしていない 今夜はのみたい 女房とふたり | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 弦哲也 | | 気苦労ばかりが 多すぎて 夢見るひまさえ ないようだ ぶらり出掛けて 気晴らしに のれんをくぐって 肩寄せながら 今夜はのみたい 女房とふたり 苦しい時にも 病む時も いつでもお前が いてくれる それが夫婦と 言うけれど たまにはあれこれ 話しがしたい 今夜はのみたい 女房とふたり 一緒になる時 お前とは 約束していた ことがある 年に一度は 旅に出る その夢いまだに 果たしていない 今夜はのみたい 女房とふたり |
再婚同志仲間があれこれ ひやかしながら 二度目の青春を 祝ってくれる 俺達子連れの 再婚同志 粋も甘いも 噛みしめながら 涙と笑いの 人生航路 心配せんでええやないか 子供らを見てみなはれ 仲ようやってくれてるわ 苦労を二人で 分けあいながら 生きてくことが 幸せなんだ 俺達子連れの 再婚同志 照れる 女房の 晴れ着の袖に まつわりついてる 子宝船が 両手の指から はみ出しそうな 涙の粒が 女房の頬に 俺達子連れの 再婚同志 今宵 宴で 絆を結び 親子で旅立つ 人生航路 | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 矢野直弥 | | 仲間があれこれ ひやかしながら 二度目の青春を 祝ってくれる 俺達子連れの 再婚同志 粋も甘いも 噛みしめながら 涙と笑いの 人生航路 心配せんでええやないか 子供らを見てみなはれ 仲ようやってくれてるわ 苦労を二人で 分けあいながら 生きてくことが 幸せなんだ 俺達子連れの 再婚同志 照れる 女房の 晴れ着の袖に まつわりついてる 子宝船が 両手の指から はみ出しそうな 涙の粒が 女房の頬に 俺達子連れの 再婚同志 今宵 宴で 絆を結び 親子で旅立つ 人生航路 |
作並絶唱お前は昼間の バスで行く 俺は日ぐれの 汽車にのる 泊る湯宿は 同じでも 同じでも 人目気にして せつなく燃える なさけ作並(さくなみ) しのび宿 行きも 帰りも べつべつね それが嫌よと 泣いた女(ひと) 二人並んで 暮らす日を 暮らす日を 待っていますと 言いつつ死んだ あれは去年の 雪の夜 今宵男が 独り来る 作並愛しや 女(ひと)恋し 瞼とじれば 今もなお 今もなお あの瞳(め)あの唇(くち) あの細い肩 思い出させる なさけ宿 | 芦屋雁之助 | 伍路りょう | 市川昭介 | | お前は昼間の バスで行く 俺は日ぐれの 汽車にのる 泊る湯宿は 同じでも 同じでも 人目気にして せつなく燃える なさけ作並(さくなみ) しのび宿 行きも 帰りも べつべつね それが嫌よと 泣いた女(ひと) 二人並んで 暮らす日を 暮らす日を 待っていますと 言いつつ死んだ あれは去年の 雪の夜 今宵男が 独り来る 作並愛しや 女(ひと)恋し 瞼とじれば 今もなお 今もなお あの瞳(め)あの唇(くち) あの細い肩 思い出させる なさけ宿 |
山河のむこうに故郷が夕陽に追われ あの友と 白線帽子 投げながら あすは桧か あすなろか 語った夢の 大きさよ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに あの友が… 野菊の花を あの野辺で ふたりで摘んだ 淡き恋 いつか都へ 旅立つと 話せば さみし浮雲よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに あの人が… 桜の花散る あの驛舎で 別れに泣いた 若き日よ いまも瞼の うらがわで 手をふる母よ あの人よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに 故郷が… | 芦屋雁之助 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | 夕陽に追われ あの友と 白線帽子 投げながら あすは桧か あすなろか 語った夢の 大きさよ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに あの友が… 野菊の花を あの野辺で ふたりで摘んだ 淡き恋 いつか都へ 旅立つと 話せば さみし浮雲よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに あの人が… 桜の花散る あの驛舎で 別れに泣いた 若き日よ いまも瞼の うらがわで 手をふる母よ あの人よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに 故郷が… |
人生前祝い這えばあゆめと 育てて来たが 明日はうれしい 七五三 晴れ着姿の 手を引きながら 親子揃って 宮参り 今宵めでたの 前祝い 通い続けた 学舎あとに みんなそれぞれ 道がある 友と別れの 涙もあろう 悔いを残さず 語り合う 明日は卒業 前祝い 思いかえせば 親子の絆 こわれかかった 日もあった 苦労話しは 言わぬが花よ 明日は大人の 仲間入り 酒もことぶき 前祝い 祝う言葉は 少ないけれど 風邪をひかずに 幸せに きっと可愛いい 花嫁姿 夢にみながら 水入らず 親子揃って 前祝い | 芦屋雁之助 | 島井実 | 聖川湧 | | 這えばあゆめと 育てて来たが 明日はうれしい 七五三 晴れ着姿の 手を引きながら 親子揃って 宮参り 今宵めでたの 前祝い 通い続けた 学舎あとに みんなそれぞれ 道がある 友と別れの 涙もあろう 悔いを残さず 語り合う 明日は卒業 前祝い 思いかえせば 親子の絆 こわれかかった 日もあった 苦労話しは 言わぬが花よ 明日は大人の 仲間入り 酒もことぶき 前祝い 祝う言葉は 少ないけれど 風邪をひかずに 幸せに きっと可愛いい 花嫁姿 夢にみながら 水入らず 親子揃って 前祝い |
春よ誰れにも どこかに 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある 雪溶け裏山 たんぼ道 おやじは元気で いるのかな あゝ故郷の春よ………春 心の線路に 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある あの川 あの丘 水車小屋 いもうと いくつになるのかな あゝ故郷の春よ………春 夕陽のむこうに 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある 薪割り 風呂たき いろり端 おふくろ どうしているのかな あゝ故郷の春よ………春 | 芦屋雁之助 | 荒木とよひさ | 弦哲也 | | 誰れにも どこかに 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある 雪溶け裏山 たんぼ道 おやじは元気で いるのかな あゝ故郷の春よ………春 心の線路に 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある あの川 あの丘 水車小屋 いもうと いくつになるのかな あゝ故郷の春よ………春 夕陽のむこうに 故郷がある 目を閉じれば 故郷がある 薪割り 風呂たき いろり端 おふくろ どうしているのかな あゝ故郷の春よ………春 |
晴れ姿慕(おも)いひとすじ つらぬいて やっと夫婦の 金屏風 若い二人の ゆく末を 皆さん よろしゅう 頼みます 大安吉日 晴れ姿 親に孝行と 思うなら いつも仲よく むつまじく 夢を育てて 信じ合い その手で倖せ つかむのさ 明日(あした)に飛び立つ 晴れ姿 女守るが 男なら 蔭で尽くすが 女だよ 苦労山坂 二人づれ 忘れてくれるな 思いやり 一生一度の 晴れ姿 | 芦屋雁之助 | 下地亜記子 | 松浦孝之 | | 慕(おも)いひとすじ つらぬいて やっと夫婦の 金屏風 若い二人の ゆく末を 皆さん よろしゅう 頼みます 大安吉日 晴れ姿 親に孝行と 思うなら いつも仲よく むつまじく 夢を育てて 信じ合い その手で倖せ つかむのさ 明日(あした)に飛び立つ 晴れ姿 女守るが 男なら 蔭で尽くすが 女だよ 苦労山坂 二人づれ 忘れてくれるな 思いやり 一生一度の 晴れ姿 |
晩酌二人三脚 二人で生きりゃ どんなことにも 耐えられる 「ほんまに ここまでよう来たもんや…」 添うて十年 二十年 飲んで味わう晩酌に 通う夫婦の 想いやり 着のみ着のまま 着たきり雀 それが振り出し 新所帯 「ほんまに 今日までようがんばった…」 言葉やさしく かけあって 庇い合う身の 晩酌に 酔うてほんのり さし向い ついて来てくれ これから先も お前あっての 人生さ 「ほんまに 苦労のかけ通しやな…」 細い暮らしの 灯を点し 夫婦燗酒 晩酌に せめて明日を 夢みよう | 芦屋雁之助 | 石本美由起 | 松浦孝之 | | 二人三脚 二人で生きりゃ どんなことにも 耐えられる 「ほんまに ここまでよう来たもんや…」 添うて十年 二十年 飲んで味わう晩酌に 通う夫婦の 想いやり 着のみ着のまま 着たきり雀 それが振り出し 新所帯 「ほんまに 今日までようがんばった…」 言葉やさしく かけあって 庇い合う身の 晩酌に 酔うてほんのり さし向い ついて来てくれ これから先も お前あっての 人生さ 「ほんまに 苦労のかけ通しやな…」 細い暮らしの 灯を点し 夫婦燗酒 晩酌に せめて明日を 夢みよう |
息子へ親元はなれて 世間にもまれ 人の情を知るがいい 俺は息子に とやかく云わぬ 文句あるなら 男の子だろ おやじ こうだと 云って来い 自分の理屈が 通らぬからと 人に迷惑かけるなよ 勝手気ままに つっぱるけれど どんな奴でも 息子のことを 憎む親など いやしない 親父風吹かすなと 息子の奴に云われたけど… そうや そうなんや 遠い昔のことやけど 俺にもあったなぁ 息子と同じ青春が… おやじの背中を 裸になって 流す気持になれないか いつか二人で酒のみながら 男同志で 話をしよう それが 親子と云うものさ | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 花笠薫 | | 親元はなれて 世間にもまれ 人の情を知るがいい 俺は息子に とやかく云わぬ 文句あるなら 男の子だろ おやじ こうだと 云って来い 自分の理屈が 通らぬからと 人に迷惑かけるなよ 勝手気ままに つっぱるけれど どんな奴でも 息子のことを 憎む親など いやしない 親父風吹かすなと 息子の奴に云われたけど… そうや そうなんや 遠い昔のことやけど 俺にもあったなぁ 息子と同じ青春が… おやじの背中を 裸になって 流す気持になれないか いつか二人で酒のみながら 男同志で 話をしよう それが 親子と云うものさ |
娘よ嫁に行く日が 来なけりゃいいと おとこ親なら 誰でも思う 早いもんだね 二十才を過ぎて 今日はお前の 花嫁姿 贈る言葉は ないけれど 風邪をひかずに 達者で暮らせ 「花嫁さんが泣いたらあかん 父さんの事は心配せんでええ きれいや 今日のお前ほんまに きれいや なあ母さん」 夕べ娘が 酌してくれた 酒の味さえ おぼえていない 古い写真を 指さしながら ここが父さん そっくりなのと 頬のあたりを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた 笑い話で すませるけれど 口じゃ云えない 苦労もあった 嫁に行ったら わがまゝ云わず 可愛い女房と 云われて欲しい いつも笑顔を 忘れずに ついて行くんだ 信じた人に | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 松浦孝之 | 池多孝春 | 嫁に行く日が 来なけりゃいいと おとこ親なら 誰でも思う 早いもんだね 二十才を過ぎて 今日はお前の 花嫁姿 贈る言葉は ないけれど 風邪をひかずに 達者で暮らせ 「花嫁さんが泣いたらあかん 父さんの事は心配せんでええ きれいや 今日のお前ほんまに きれいや なあ母さん」 夕べ娘が 酌してくれた 酒の味さえ おぼえていない 古い写真を 指さしながら ここが父さん そっくりなのと 頬のあたりを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた 笑い話で すませるけれど 口じゃ云えない 苦労もあった 嫁に行ったら わがまゝ云わず 可愛い女房と 云われて欲しい いつも笑顔を 忘れずに ついて行くんだ 信じた人に |
夫婦芝居俺の生きざま どん臭い そんなあんたが 好きと云う 誰にも書けない 筋書だけど ついて来るのか なァ…お前 夫婦芝居の苦労道 夫婦と云うもんわなァ 男と女の長い我慢の付き合いや なにが起るかわからへん それでも…堪忍してや 俺と一緒に なったとて あてにするなよ 幸せを 世間の噂に さらされようと 見せちゃいけない なァ…お前 夫婦芝居の 舞台裏 俺に命を あずけたと すがるお前が いじらしい 二人で作った 子役をつれて いつか歩こう なァ…お前 夫婦芝居の 花道を | 芦屋雁之助 | 鳥井実 | 松浦孝之 | | 俺の生きざま どん臭い そんなあんたが 好きと云う 誰にも書けない 筋書だけど ついて来るのか なァ…お前 夫婦芝居の苦労道 夫婦と云うもんわなァ 男と女の長い我慢の付き合いや なにが起るかわからへん それでも…堪忍してや 俺と一緒に なったとて あてにするなよ 幸せを 世間の噂に さらされようと 見せちゃいけない なァ…お前 夫婦芝居の 舞台裏 俺に命を あずけたと すがるお前が いじらしい 二人で作った 子役をつれて いつか歩こう なァ…お前 夫婦芝居の 花道を |
夫婦旅そうねこころは 新婚さんと 揃い浴衣(ゆかた)で 吹きだすおまえ 式も挙げずに 二十と五年 苦労七坂 ふたりで越えて やっと叶った 夫婦旅 伊豆路・湯ヶ島 あゝ水いらず さんざ遅れた 三三九度だ 襟を正して 呑もうじゃないか おまえおよしよ 三ツ指ついて あなた今日まで ありがとなんて 俺がおまえに いう台詞 伊豆路・湯ヶ島 あゝさしむかい 障子あければ ふたりの夢を 映しだすよな まんまる月夜 おまえ百歳(ひゃく)まで わしゃ九十九まで お爺々(じじ)お婆々(ばば)に なるその日まで おまえよろしく たのむよな 伊豆路・湯ヶ島 あゝ夫婦旅 | 芦屋雁之助 | 吉田旺 | 市川昭介 | | そうねこころは 新婚さんと 揃い浴衣(ゆかた)で 吹きだすおまえ 式も挙げずに 二十と五年 苦労七坂 ふたりで越えて やっと叶った 夫婦旅 伊豆路・湯ヶ島 あゝ水いらず さんざ遅れた 三三九度だ 襟を正して 呑もうじゃないか おまえおよしよ 三ツ指ついて あなた今日まで ありがとなんて 俺がおまえに いう台詞 伊豆路・湯ヶ島 あゝさしむかい 障子あければ ふたりの夢を 映しだすよな まんまる月夜 おまえ百歳(ひゃく)まで わしゃ九十九まで お爺々(じじ)お婆々(ばば)に なるその日まで おまえよろしく たのむよな 伊豆路・湯ヶ島 あゝ夫婦旅 |
湯布院情話昔ながらの 辻馬車で 訪ねた里の なつかしさ 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 古い軒並 変わりはないが 俺の あの娘は もう いない ゆかた姿の 後かげ 似ている人に 振りかえる 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 霧よ 隠すな あの娘の噂 どこへ 嫁いで いったやら 旅の地酒を 盃に 独りで 酌いで ひとり泣く 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 明日は ギターと 湯の平あたり なみだ 演歌を 唄おうか | 芦屋雁之助 | 石本美由起 | 岡千秋 | | 昔ながらの 辻馬車で 訪ねた里の なつかしさ 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 古い軒並 変わりはないが 俺の あの娘は もう いない ゆかた姿の 後かげ 似ている人に 振りかえる 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 霧よ 隠すな あの娘の噂 どこへ 嫁いで いったやら 旅の地酒を 盃に 独りで 酌いで ひとり泣く 湯布院 湯の町 霧にけむる宿 明日は ギターと 湯の平あたり なみだ 演歌を 唄おうか |