蒼昏大事なことは忘れました 悲しい記憶から逃げました どうでもいいことばかり 思い出します 誰かの不幸を悲しんだり 時に同情を求めたり 日々生きるという労働が 虚しい 空っぽになった教室 置き去りの自転車 帰り道 深い蒼 何にもない 冷たい空映して 潦 不幸であることは美しい だなんてずっと信じてた 変わりたい 変われないまま 瞬く間に3年が過ぎた 大嫌いだ 馬鹿らしいよ 面倒くさいわ 独りよがり 優しさも 安い友情も ブルーモーメント 夜に飲まれる前に 届け ありったけの 後悔を乗せて今 歌うんだ 頭ん中がぼんやりして 瞼の裏が熱くなる 上を向いて 歩いてたって 涙が止まるわけないだろう 他人のためにしか 生きれない人間に なりたくなんかないのに 意志も夢も 曖昧な 自分だけが 残った どうしたいの なんてわからないよ 忘れちゃったよ どこに行きたいの 遠くへ行きたいのさ ブルーモーメント どこまでも透明で澄んだ蒼 ありったけの 後悔をのせて 今 自分のために 歌うんだ 満たせなかった日々も 果たされない約束も 脆いだけの色恋も すべてを投げ捨てたい 何が悲しいのかも もうわかりはしないのに 泣いた夜よ 心よ さよなら ああ いま 孤独だ 「愛してるよ」 なんて軽々しく歌ってんなよ 本当に言いたいことは 言葉にできない ブルーモーメント 時間がない 今しかない 叫べ どこまでもどこまでも 透明な蒼 この空よ 終わらないで | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳・種市悠人 | | 大事なことは忘れました 悲しい記憶から逃げました どうでもいいことばかり 思い出します 誰かの不幸を悲しんだり 時に同情を求めたり 日々生きるという労働が 虚しい 空っぽになった教室 置き去りの自転車 帰り道 深い蒼 何にもない 冷たい空映して 潦 不幸であることは美しい だなんてずっと信じてた 変わりたい 変われないまま 瞬く間に3年が過ぎた 大嫌いだ 馬鹿らしいよ 面倒くさいわ 独りよがり 優しさも 安い友情も ブルーモーメント 夜に飲まれる前に 届け ありったけの 後悔を乗せて今 歌うんだ 頭ん中がぼんやりして 瞼の裏が熱くなる 上を向いて 歩いてたって 涙が止まるわけないだろう 他人のためにしか 生きれない人間に なりたくなんかないのに 意志も夢も 曖昧な 自分だけが 残った どうしたいの なんてわからないよ 忘れちゃったよ どこに行きたいの 遠くへ行きたいのさ ブルーモーメント どこまでも透明で澄んだ蒼 ありったけの 後悔をのせて 今 自分のために 歌うんだ 満たせなかった日々も 果たされない約束も 脆いだけの色恋も すべてを投げ捨てたい 何が悲しいのかも もうわかりはしないのに 泣いた夜よ 心よ さよなら ああ いま 孤独だ 「愛してるよ」 なんて軽々しく歌ってんなよ 本当に言いたいことは 言葉にできない ブルーモーメント 時間がない 今しかない 叫べ どこまでもどこまでも 透明な蒼 この空よ 終わらないで |
青く短い春憧れは、募らせて 叶わないでいたほうが 尊いかもしれないなんて耽っていた さあ夏が兆した 氷雪のように無知で鋭くて それでいて、とても愚かで…輝くの 酸いも甘いも知らぬから 愛を過信するのだ 若さ故の未熟さを 嗚呼どうか殺さないで わざとらしい常識や 恩の着せ合いに、少し 侵されたかもしれない なんて浸っていた 嗚呼夏を迎えた少女は 自由を求めて思いがけずに その歯車を… 狂わせた。 酸いも甘いも知らぬまま 自由になれるものか 夏追い暮れゆく春に 悲しみが覗いた 少しの自己嫌悪と、 喧騒、孤独が私を かけがえのない たったひとりにしてくれた 酸いも甘いも知らぬまま 大人になれなくても 幸せが此処に在ったのだ ああもう戻れないのね 淡くて甘い落日を 速く駆け抜けた日々の 名は青く短い春 さあもう振り向かないで | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 憧れは、募らせて 叶わないでいたほうが 尊いかもしれないなんて耽っていた さあ夏が兆した 氷雪のように無知で鋭くて それでいて、とても愚かで…輝くの 酸いも甘いも知らぬから 愛を過信するのだ 若さ故の未熟さを 嗚呼どうか殺さないで わざとらしい常識や 恩の着せ合いに、少し 侵されたかもしれない なんて浸っていた 嗚呼夏を迎えた少女は 自由を求めて思いがけずに その歯車を… 狂わせた。 酸いも甘いも知らぬまま 自由になれるものか 夏追い暮れゆく春に 悲しみが覗いた 少しの自己嫌悪と、 喧騒、孤独が私を かけがえのない たったひとりにしてくれた 酸いも甘いも知らぬまま 大人になれなくても 幸せが此処に在ったのだ ああもう戻れないのね 淡くて甘い落日を 速く駆け抜けた日々の 名は青く短い春 さあもう振り向かないで |
アオゾラいつもの教室は 明日からは戻れない そしてもうすぐ僕は 1人でも歩いていく 放課後の窓 落ちていく夕焼け 季節の変わり目の大気の匂い 車道の向こう側で手を振る君 片耳を外したイヤホンから こぼれるメロディ 何気ない日々に涙溢れる 変わらない景色 君がくれたもの 今 泣きたいほど 懐かしい 初めて会った あの日からもう こんなに時が過ぎて 今日 旅立ちの日が 来たんだ いつか海を見に行ったね あの夏の日の僕らの声 ふいにカメラを向けたその先に 君の照れ笑顔 限りある青春が 今 終わりを告げる いつか辛くなったときは 君を思い出して 手紙を書くよ 僕のありふれた人生 色づけてくれてありがとう 楽しかった日々も どんな辛い時も 君とのつまらない会話も この寂しさも 全部抱えて 僕は生きていくよ 変わらない景色 君がくれたもの 今 泣きたいほど 懐かしい 初めて会った あの日からもう こんなに時が過ぎて 今日 旅立ちの日が 来たんだ あの頃へ戻りたいね どこへでも行ける気がした その先でまた 出会える 見上げた先 手を伸ばせば どこまでも透き通って 蒼く 青い空 | SWALLOW | ほのか | ポチ | | いつもの教室は 明日からは戻れない そしてもうすぐ僕は 1人でも歩いていく 放課後の窓 落ちていく夕焼け 季節の変わり目の大気の匂い 車道の向こう側で手を振る君 片耳を外したイヤホンから こぼれるメロディ 何気ない日々に涙溢れる 変わらない景色 君がくれたもの 今 泣きたいほど 懐かしい 初めて会った あの日からもう こんなに時が過ぎて 今日 旅立ちの日が 来たんだ いつか海を見に行ったね あの夏の日の僕らの声 ふいにカメラを向けたその先に 君の照れ笑顔 限りある青春が 今 終わりを告げる いつか辛くなったときは 君を思い出して 手紙を書くよ 僕のありふれた人生 色づけてくれてありがとう 楽しかった日々も どんな辛い時も 君とのつまらない会話も この寂しさも 全部抱えて 僕は生きていくよ 変わらない景色 君がくれたもの 今 泣きたいほど 懐かしい 初めて会った あの日からもう こんなに時が過ぎて 今日 旅立ちの日が 来たんだ あの頃へ戻りたいね どこへでも行ける気がした その先でまた 出会える 見上げた先 手を伸ばせば どこまでも透き通って 蒼く 青い空 |
嵐の女王失ったものは数えきれない 追われなければ輝けない 思い出に縋っていたくない 人は今しか歩けない 別に正しくなくたっていいの 雷のように光る瞬間 確かめて選びとって生きたい セントエルモの火 たった一瞬の煌めきを憶えている 昨日の嵐が洗った街は 今日の私が生きていく街 求められなければ続かない 時間が想いを浚って行く 激しい波のなかに消えた 真珠みたいに優しい願い 恋人なんかいなくたって 故郷が愛おしくなくたって 私たち 幸せになれるよ 嵐に吹かれて たった一瞬の煌めきが胸に刺さる 昨日の自分を羨まないで あの光のように生きていけ お金も地位もないままで 愛だけじゃ何も守れないよ どんな願いも嘘にはしないで あの日見た光を忘れない いつも選ぶ未来はひとつだけ | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 失ったものは数えきれない 追われなければ輝けない 思い出に縋っていたくない 人は今しか歩けない 別に正しくなくたっていいの 雷のように光る瞬間 確かめて選びとって生きたい セントエルモの火 たった一瞬の煌めきを憶えている 昨日の嵐が洗った街は 今日の私が生きていく街 求められなければ続かない 時間が想いを浚って行く 激しい波のなかに消えた 真珠みたいに優しい願い 恋人なんかいなくたって 故郷が愛おしくなくたって 私たち 幸せになれるよ 嵐に吹かれて たった一瞬の煌めきが胸に刺さる 昨日の自分を羨まないで あの光のように生きていけ お金も地位もないままで 愛だけじゃ何も守れないよ どんな願いも嘘にはしないで あの日見た光を忘れない いつも選ぶ未来はひとつだけ |
田舎者煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な君は どんなに変わっても 田舎者の僕を嘲笑わない 東京の知らない地名と君の趣味 安物のヒールでも何かと似合う 同じ服ばかり着て過ごすような 僕とは違う目をした人 子供みたいな笑顔 何度でも見せてほしいよ 悲しいほどの優しさで 育まれた僕らは 誰かにもらう優しさの せいで傷ついてしまう 煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な君は どんなに変わっても 田舎者の僕を嘲笑わない ありのままの僕でいいとか 君の人生は君のものだとか 安直なうたに心閉ざすような 寂しい夜を怖れているの 僕にくれた言葉とは 傷ついた君が欲しかった言葉でしょう? 悲しいほどの優しさで 育まれた心は 誰かにあげる優しさの ために擦り減ってしまう 誰からのどんな連絡も 待たないでいられる 悲しいほどに強い君 いつまでも少女のままの君 その愛嬌も優しさも 努力も笑顔さえも 男に媚びる才能と 何度も揶揄されながら 煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な 君とどこへも行けるなら 早くこの街を抜け出そうよ 新宿駅で入れ替わる 隣の他人の気配を 感じながら目を閉じる 僕は君のようになりたい | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な君は どんなに変わっても 田舎者の僕を嘲笑わない 東京の知らない地名と君の趣味 安物のヒールでも何かと似合う 同じ服ばかり着て過ごすような 僕とは違う目をした人 子供みたいな笑顔 何度でも見せてほしいよ 悲しいほどの優しさで 育まれた僕らは 誰かにもらう優しさの せいで傷ついてしまう 煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な君は どんなに変わっても 田舎者の僕を嘲笑わない ありのままの僕でいいとか 君の人生は君のものだとか 安直なうたに心閉ざすような 寂しい夜を怖れているの 僕にくれた言葉とは 傷ついた君が欲しかった言葉でしょう? 悲しいほどの優しさで 育まれた心は 誰かにあげる優しさの ために擦り減ってしまう 誰からのどんな連絡も 待たないでいられる 悲しいほどに強い君 いつまでも少女のままの君 その愛嬌も優しさも 努力も笑顔さえも 男に媚びる才能と 何度も揶揄されながら 煙草吹かして笑ってる 疲れた魅力の綺麗な 君とどこへも行けるなら 早くこの街を抜け出そうよ 新宿駅で入れ替わる 隣の他人の気配を 感じながら目を閉じる 僕は君のようになりたい |
ULTRA MARINE悲しみも溶けるほど 深いこの青を 惜しみ無く使って あなたを、この街を 描く この色でしか描けない どれだけ貴重でも 高価でも かまわないのさ ウルトラマリン その眼差しに 影を落とす秘め事 心が惹かれていく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 海を越え 夜を越え 紺碧の大空は ウルトラマリン その髪色に 甘く宿る輝き 心が惹かれてく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 海を越え 夜を越え 天鵞絨の夕凪は ウルトラマリン ああ このまま あなたに触れたら その涙に届いたら… このまま あの空の1番高い色まで あなたを追いかけるよ たとえ これ以上 何を失ったって構わない 心が焦がれてゆく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 夜もすがら 泣きつかれ 眠る幸せを ウルトラマリン | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 悲しみも溶けるほど 深いこの青を 惜しみ無く使って あなたを、この街を 描く この色でしか描けない どれだけ貴重でも 高価でも かまわないのさ ウルトラマリン その眼差しに 影を落とす秘め事 心が惹かれていく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 海を越え 夜を越え 紺碧の大空は ウルトラマリン その髪色に 甘く宿る輝き 心が惹かれてく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 海を越え 夜を越え 天鵞絨の夕凪は ウルトラマリン ああ このまま あなたに触れたら その涙に届いたら… このまま あの空の1番高い色まで あなたを追いかけるよ たとえ これ以上 何を失ったって構わない 心が焦がれてゆく どうして泣いているの その真珠に触れてみたい 触れてみたい 夜もすがら 泣きつかれ 眠る幸せを ウルトラマリン |
AUREOLIN早朝5時の始発が 窓の外を揺らしていく 高架橋越しの朝焼け 眠れないまま 明かす夜なんて 今はもう茶飯事だけれど 怖い夢を見る度に 甘えたい幼心に 嘘泣きなんて覚えた 微睡みのなかで 思い出していた日々 私は今 幸せなのに どうして、どうして いつか 老いていくあなたのその背中 超えて生かなきゃ ぎこちない愛が育んだ やがて過去になる今日のためにただ 泣きたい 想いの力だけでは 守れない ものが増えて それでも歳は重ねた 何もないけれど 何もないことが 幸せだと知っていたのに 傷つけ合うときでさえ 離さなかった指先が解けていく 忘れたりしない、ずっと 当たり前が塗り替わる瞬間 どうして、どうして いつか 来るはずの別れの予感を 見て見ぬふりした 昨日より少し痩せた 手のひらに握る体温が今は… どうして、どうして いつか 老いていくあなたのその背中 超えて生かなきゃ ぎこちない愛が育んだ やがて過去になる今日のためにただ 泣きたい | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 早朝5時の始発が 窓の外を揺らしていく 高架橋越しの朝焼け 眠れないまま 明かす夜なんて 今はもう茶飯事だけれど 怖い夢を見る度に 甘えたい幼心に 嘘泣きなんて覚えた 微睡みのなかで 思い出していた日々 私は今 幸せなのに どうして、どうして いつか 老いていくあなたのその背中 超えて生かなきゃ ぎこちない愛が育んだ やがて過去になる今日のためにただ 泣きたい 想いの力だけでは 守れない ものが増えて それでも歳は重ねた 何もないけれど 何もないことが 幸せだと知っていたのに 傷つけ合うときでさえ 離さなかった指先が解けていく 忘れたりしない、ずっと 当たり前が塗り替わる瞬間 どうして、どうして いつか 来るはずの別れの予感を 見て見ぬふりした 昨日より少し痩せた 手のひらに握る体温が今は… どうして、どうして いつか 老いていくあなたのその背中 超えて生かなきゃ ぎこちない愛が育んだ やがて過去になる今日のためにただ 泣きたい |
超えて自分の弱さを 足下に引きずって それでも夏の広い戦場を 駆けて行くんだね 負けず嫌いや強がりを 超える 本当の理由(わけ)を探せ 「もっと頑張れ 泣くな 諦めるな 夢が 希望が 運命が」 そんなあたりまえな言葉だけじゃ 語り尽くせぬほどの 苦しい日々を 消えない星のような 灯火に 思い出に 変えたくて 朝日を隠して 遠く紡がれる雲 時代はいつも巡りゆく 今この時もそう どこまでも ただ真っ直ぐで 清らかな その熱は たとえ何に邪魔をされたとしても 正しく有り続ける 今ならできる 今なら変われる 歴史は変わるけど超えて行ける 戦場を吹き抜ける青い風は 今日までの不安も拭い取っていく 思い描けぬような 未来見て 踏みしめて 走り出せ! ここはまだ途上 何を失ってきたんだろう 心に残っている 無数の傷痕も 捨てたものも 無駄にはしない 今ならできる 今なら変われる 歴史は変わるけど超えて行ける 僕らを吹き抜ける青い風は 今日までの不安も拭い取っていく 思い描けぬような 未来見て 踏みしめて 走り出せ! 振り抜いた指先に 光(ひ)が灯る | SWALLOW | ほのか | あんべ・ポチ | | 自分の弱さを 足下に引きずって それでも夏の広い戦場を 駆けて行くんだね 負けず嫌いや強がりを 超える 本当の理由(わけ)を探せ 「もっと頑張れ 泣くな 諦めるな 夢が 希望が 運命が」 そんなあたりまえな言葉だけじゃ 語り尽くせぬほどの 苦しい日々を 消えない星のような 灯火に 思い出に 変えたくて 朝日を隠して 遠く紡がれる雲 時代はいつも巡りゆく 今この時もそう どこまでも ただ真っ直ぐで 清らかな その熱は たとえ何に邪魔をされたとしても 正しく有り続ける 今ならできる 今なら変われる 歴史は変わるけど超えて行ける 戦場を吹き抜ける青い風は 今日までの不安も拭い取っていく 思い描けぬような 未来見て 踏みしめて 走り出せ! ここはまだ途上 何を失ってきたんだろう 心に残っている 無数の傷痕も 捨てたものも 無駄にはしない 今ならできる 今なら変われる 歴史は変わるけど超えて行ける 僕らを吹き抜ける青い風は 今日までの不安も拭い取っていく 思い描けぬような 未来見て 踏みしめて 走り出せ! 振り抜いた指先に 光(ひ)が灯る |
午睡夏に見透かされた ささやかな野望 心の隙を縫って 諦め抱かせる 叶わないと悟って 見送ることも 他人に託すことも できず立ち竦む やっとの思いで息を吐く 身体を起こした後部座席 車窓から見た 同じ色の空と 何処まで行くのか 自由の翼 高架下の川に幽霊が出るの 県道10号線 道なりに走って 太平洋沿いの 国道338号線に出る 赤いビートル 底知れぬ切なさに襲われて 温かい日差しから目を、逸らす あなたの気持ちが いまならわかる 10年越しの左ハンドル あなたが泣いたこと 忘れられないの あの頃の私は 大人の涙も その悲しみさえも 知らなかったから そして自分のこと 嫌いだったから あまりに遠くて 目が眩む 痛いほど 透き通る マリン・ブルー 別れの言葉を 選ぶ 間もなく どこかへ消えていく あの昼下がり 浅い眠りで見た ビードルビーチの 広い駐車場で 笑い転げた夢 この町で待ってるわ いつまでも 新しい車で迎えに来て | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | 種市悠人・Haruhito Nishi(ONEly Inc.) | 夏に見透かされた ささやかな野望 心の隙を縫って 諦め抱かせる 叶わないと悟って 見送ることも 他人に託すことも できず立ち竦む やっとの思いで息を吐く 身体を起こした後部座席 車窓から見た 同じ色の空と 何処まで行くのか 自由の翼 高架下の川に幽霊が出るの 県道10号線 道なりに走って 太平洋沿いの 国道338号線に出る 赤いビートル 底知れぬ切なさに襲われて 温かい日差しから目を、逸らす あなたの気持ちが いまならわかる 10年越しの左ハンドル あなたが泣いたこと 忘れられないの あの頃の私は 大人の涙も その悲しみさえも 知らなかったから そして自分のこと 嫌いだったから あまりに遠くて 目が眩む 痛いほど 透き通る マリン・ブルー 別れの言葉を 選ぶ 間もなく どこかへ消えていく あの昼下がり 浅い眠りで見た ビードルビーチの 広い駐車場で 笑い転げた夢 この町で待ってるわ いつまでも 新しい車で迎えに来て |
THE ORCHID GREENHOUSE朝焼けが鮮やかすぎて 私には痛かった 安易すぎる夢は楽しかった 新しくはもう描けない 一緒に来てよ 約束したでしょう? 同じ速度で 私の声を聞いて 私、あの時 初めて生まれたんだ 十五の夏だった 声が聞こえた、応えた それが言葉だって解ったから 温室の窓を放って飛び立つ魂に 声を与えてくれたあなたを 独りにはさせない 新しく見えた世界の 広さが怖かった 地下鉄への乗り換え方も知らない 臆病者だけど 伝えたいこと たくさんあるわ ずっと同じ温度で 私の言葉、聴いて いつの間にか あなたを追い越した 二十歳の秋だった 声が震えた、溢れた 二度と戻れないと解ったから 温室の夢も香りも忘れたとしても 私を解き放ったあなたをきっと 忘れたりはしない あの日と同じ朝は来ないわ いま私はいつかのあなたよりも 大きく育って 一人で歩き出すよ ああ今更 気づいてしまったんだ 愛していました 涙に変わった、溢れた それが別れだって わかってしまう 温室の窓で教わった歌 覚えた歌 私を解き放った あなたはいま そして自由になる | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | SWALLOW・Haruhito Nishi(ONEly Inc.) | 朝焼けが鮮やかすぎて 私には痛かった 安易すぎる夢は楽しかった 新しくはもう描けない 一緒に来てよ 約束したでしょう? 同じ速度で 私の声を聞いて 私、あの時 初めて生まれたんだ 十五の夏だった 声が聞こえた、応えた それが言葉だって解ったから 温室の窓を放って飛び立つ魂に 声を与えてくれたあなたを 独りにはさせない 新しく見えた世界の 広さが怖かった 地下鉄への乗り換え方も知らない 臆病者だけど 伝えたいこと たくさんあるわ ずっと同じ温度で 私の言葉、聴いて いつの間にか あなたを追い越した 二十歳の秋だった 声が震えた、溢れた 二度と戻れないと解ったから 温室の夢も香りも忘れたとしても 私を解き放ったあなたをきっと 忘れたりはしない あの日と同じ朝は来ないわ いま私はいつかのあなたよりも 大きく育って 一人で歩き出すよ ああ今更 気づいてしまったんだ 愛していました 涙に変わった、溢れた それが別れだって わかってしまう 温室の窓で教わった歌 覚えた歌 私を解き放った あなたはいま そして自由になる |
SWALLOW淡い雲切れに心臓を掴まれた 肺が圧されて眼が焼ける程に見つめた 命のままに 大事なものひとつ抱えて 会いに行くから 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風に乗って星になって それでも焦がれゆける何かを 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで ただ見つけたいだけ 温かい記憶に いま胸が痛くて 過去が思い出に育ちやがて消えるとき 振り返らずに あの日の幸せな僕らへ さようならだね 僕らいつか命の果てに 青い地球を見下ろしたらどんなに綺麗だろう 何処へ行こうと この街の風を抱いて逝く 深い蒼昏を切って、飛び立った 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風に乗って星になって それでも焦がれゆける何かを 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで 掴みたい 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風を切って空を舞って 小さないのち燃やす自由を 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで ただ手に入れたいだけ | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 淡い雲切れに心臓を掴まれた 肺が圧されて眼が焼ける程に見つめた 命のままに 大事なものひとつ抱えて 会いに行くから 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風に乗って星になって それでも焦がれゆける何かを 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで ただ見つけたいだけ 温かい記憶に いま胸が痛くて 過去が思い出に育ちやがて消えるとき 振り返らずに あの日の幸せな僕らへ さようならだね 僕らいつか命の果てに 青い地球を見下ろしたらどんなに綺麗だろう 何処へ行こうと この街の風を抱いて逝く 深い蒼昏を切って、飛び立った 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風に乗って星になって それでも焦がれゆける何かを 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで 掴みたい 灰になって雲になって それでも足りないほどの夢を 風を切って空を舞って 小さないのち燃やす自由を 誰も僕を知らない 遠い地へと飛んで ただ手に入れたいだけ |
常葉勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ 思い描いたあの場所へ もう辿り着けないと思うんだ 生活を守るため 夢を捨てた鈍色の蝶 かつての自分に贈るうた 心をお金にしたせいで 拙い愛のために消えたよ 行方は、知らない 勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ ねえ将来の夢は何 何になりたい どんな仕事をしたい いつかきっとなれるかな 君なら叶えられるよ この空へ枝を伸ばし きっと、あなたは自由だ と嘯いた きれいなものは 何もかも 空っぽじゃないか これ以上期待を裏切らないで 寄り添って眠るには 大人になりすぎたね 枯れない葉も いのち在るもの 勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もを傷つけない弱さが 今では恋しいの もう、何もいらないよ 人知れず散っていこう 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ 思い描いたあの場所へ もう辿り着けないと思うんだ 生活を守るため 夢を捨てた鈍色の蝶 かつての自分に贈るうた 心をお金にしたせいで 拙い愛のために消えたよ 行方は、知らない 勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ ねえ将来の夢は何 何になりたい どんな仕事をしたい いつかきっとなれるかな 君なら叶えられるよ この空へ枝を伸ばし きっと、あなたは自由だ と嘯いた きれいなものは 何もかも 空っぽじゃないか これ以上期待を裏切らないで 寄り添って眠るには 大人になりすぎたね 枯れない葉も いのち在るもの 勘違いもいいところ 夢と欲は紙一重 誰もを傷つけない弱さが 今では恋しいの もう、何もいらないよ 人知れず散っていこう 誰もが憧れた 本当の自由は 寂しいよ |
涙雨波と空が溶け合って 夜が来る 白くて細い雨が降る ずっと太陽の眩さに 忘れていた あの日の砂を噛んだ味 甘く香るアスファルト 街明かりが沁みる 切れた唇に まだ寒い4月の 宵は青 思わず過去を省みる 間違った 辛かった 涙雨 ふいにした 苦い青春を捨てても、行こう 強がって 強がって 言葉の波に溺れる 僕にはもう 嘘は要らないよ まだ何にも解らない 街の灯が 爪先照す雨模様 あの頃は若かった 冷えきった 青い果実と恋模様 間違って すれ違って 春時雨 不意に来た 甘い考えは忘れて行こう 泣いたって 笑ったって 一度きり 僕は選んだ ひとつだけ 辛いほうの未来を 間違った 辛かった 涙雨 ふいにした 苦い青春を捨てても、行こう 間違って 失って それでももう、 進むほか道はないんだ さよなら、永遠に | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | 種市悠人・Haruhito Nishi(ONEly Inc.) | 波と空が溶け合って 夜が来る 白くて細い雨が降る ずっと太陽の眩さに 忘れていた あの日の砂を噛んだ味 甘く香るアスファルト 街明かりが沁みる 切れた唇に まだ寒い4月の 宵は青 思わず過去を省みる 間違った 辛かった 涙雨 ふいにした 苦い青春を捨てても、行こう 強がって 強がって 言葉の波に溺れる 僕にはもう 嘘は要らないよ まだ何にも解らない 街の灯が 爪先照す雨模様 あの頃は若かった 冷えきった 青い果実と恋模様 間違って すれ違って 春時雨 不意に来た 甘い考えは忘れて行こう 泣いたって 笑ったって 一度きり 僕は選んだ ひとつだけ 辛いほうの未来を 間違った 辛かった 涙雨 ふいにした 苦い青春を捨てても、行こう 間違って 失って それでももう、 進むほか道はないんだ さよなら、永遠に |
ねがいごと空に描く夢を追って 君は選んだ道へ 「さよなら」は言わないでおくから ここで君にまた出会える日を待ってる ありふれた 日々の中の 君の笑顔 いまでも覚えてる 何度でも 君を傷つけ 許されて ここまで歩いてきた 考えすぎる癖が 君をまた不安にする 先なんて見えないほど 暗くて、進めない そんな道 君だから 歩ける気がした 明日の風に吹かれて ふいに溢れた涙 寂しくなんかないはず 贈ろう 君に 歌を 風は冬の匂い乗せて 君の心揺らして 明日も季節はそうやって いつの間にか君を連れて移ろっていく こんなにも 切ないのに 同じように 朝日は昇ると言う 傷つきながら守った 君の夢を知ってるよ 君の他には 誰にも、代われない そんな未来 君はその指先で 描いて行くんだ ずっと… 始まりの時を 覚えていますか 頼りない君は いつの日にか強く、大人に変わっていく 明日の風に吹かれて ふいに溢れた涙 寂しくなんかないはず 贈ろう 君に 歌を そして冬が訪れて また季節が巡っても、 君の描いた未来が 幸せであるように、 ただ、願ってる | SWALLOW | ほのか | あんべ | | 空に描く夢を追って 君は選んだ道へ 「さよなら」は言わないでおくから ここで君にまた出会える日を待ってる ありふれた 日々の中の 君の笑顔 いまでも覚えてる 何度でも 君を傷つけ 許されて ここまで歩いてきた 考えすぎる癖が 君をまた不安にする 先なんて見えないほど 暗くて、進めない そんな道 君だから 歩ける気がした 明日の風に吹かれて ふいに溢れた涙 寂しくなんかないはず 贈ろう 君に 歌を 風は冬の匂い乗せて 君の心揺らして 明日も季節はそうやって いつの間にか君を連れて移ろっていく こんなにも 切ないのに 同じように 朝日は昇ると言う 傷つきながら守った 君の夢を知ってるよ 君の他には 誰にも、代われない そんな未来 君はその指先で 描いて行くんだ ずっと… 始まりの時を 覚えていますか 頼りない君は いつの日にか強く、大人に変わっていく 明日の風に吹かれて ふいに溢れた涙 寂しくなんかないはず 贈ろう 君に 歌を そして冬が訪れて また季節が巡っても、 君の描いた未来が 幸せであるように、 ただ、願ってる |
星が降る夜なら誰よりも 優しいあなたの言葉に また僕の 心は揺れる あまりにも 美しい夜 高く昇る月は 何を思う 失敗しても 迷惑をかけても 嫌われても 構わない なんて嘘だ どんなに悔やんでも 戻らない過去を どうしたらいいんだ あの人のようになれたらって 今でも思っているの 悲しみや 痛みや憂いを ことばにするのさえ 難しい時代 フラフラと 上辺の言葉に 振り回され 折れた心の 欠片 持て余したまま 叶わない夢を どうしたらいいんだ あの時にちゃんと言えたらって 今更思っているよ ああ 星が落ちそうな長い夜だけは 素直な自分になれるような気がしてる 本当はきっと そうさ 誰もがみんな 願っているんだ 幸せな未来 僕だけが 歩ける道を 持て余したまま 叶わない夢を どうしたらいいんだ あの時にちゃんと言えたらって それでも僕は どんなに悩んでも 出せない答えを 見つけに行くんだ 未来の僕に 届く言葉 今でも探しているよ | SWALLOW | ほのか | ポチ | | 誰よりも 優しいあなたの言葉に また僕の 心は揺れる あまりにも 美しい夜 高く昇る月は 何を思う 失敗しても 迷惑をかけても 嫌われても 構わない なんて嘘だ どんなに悔やんでも 戻らない過去を どうしたらいいんだ あの人のようになれたらって 今でも思っているの 悲しみや 痛みや憂いを ことばにするのさえ 難しい時代 フラフラと 上辺の言葉に 振り回され 折れた心の 欠片 持て余したまま 叶わない夢を どうしたらいいんだ あの時にちゃんと言えたらって 今更思っているよ ああ 星が落ちそうな長い夜だけは 素直な自分になれるような気がしてる 本当はきっと そうさ 誰もがみんな 願っているんだ 幸せな未来 僕だけが 歩ける道を 持て余したまま 叶わない夢を どうしたらいいんだ あの時にちゃんと言えたらって それでも僕は どんなに悩んでも 出せない答えを 見つけに行くんだ 未来の僕に 届く言葉 今でも探しているよ |
紛い者の万年筆22:00分着 67号の新幹線 冷え切ったホームに微かな人の余熱 熱量(カロリー)過多 思春期経由で些細な大発見 想像以上に僕には才能が無い 目を開けて 確かめて 傷ついて大人になった 僕の声は 情けなくて 苦しくて それでも僕は 伝えたくて わからなくて ペン先で何度も心を削る 今描いてみせるよひとつだけ 側に居てくれてありがとう 午前6時20分の アラーム鳴る真冬の土曜日 もう伸う伸うと過ごせるような歳じゃない 「好き」だなんて単純な 気持ちで何だってできるのは “今だけ”だったって わかってたよ 顔上げて 受け止めて 見送って 子供だったあの日の僕を忘れないで 苦しいよ それでも僕は 叫びながら 泣きながら ペン先で何度でも心を描く 今伝えてみせるよひとつだけ ここに居てくれてありがとう そう 何だって悲しいことばかりを数えている 空になった部屋も教室も 喪った人のその温もりも 僕は所詮紛い者だ 他に何も要らないね 今 真っ直ぐに見せよう 僕は心を削って 描く | SWALLOW | 工藤帆乃佳 | 工藤帆乃佳 | | 22:00分着 67号の新幹線 冷え切ったホームに微かな人の余熱 熱量(カロリー)過多 思春期経由で些細な大発見 想像以上に僕には才能が無い 目を開けて 確かめて 傷ついて大人になった 僕の声は 情けなくて 苦しくて それでも僕は 伝えたくて わからなくて ペン先で何度も心を削る 今描いてみせるよひとつだけ 側に居てくれてありがとう 午前6時20分の アラーム鳴る真冬の土曜日 もう伸う伸うと過ごせるような歳じゃない 「好き」だなんて単純な 気持ちで何だってできるのは “今だけ”だったって わかってたよ 顔上げて 受け止めて 見送って 子供だったあの日の僕を忘れないで 苦しいよ それでも僕は 叫びながら 泣きながら ペン先で何度でも心を描く 今伝えてみせるよひとつだけ ここに居てくれてありがとう そう 何だって悲しいことばかりを数えている 空になった部屋も教室も 喪った人のその温もりも 僕は所詮紛い者だ 他に何も要らないね 今 真っ直ぐに見せよう 僕は心を削って 描く |
rain stops, good-bye面倒だと思いながら 君は僕にキスをした 鳴き止まない雨は穏やか 傘を閉じて二人濡れた その声にもう少し 抱かれていたいな 愛してる? 今すこし口が止まったけど 叫んだ想いは きっと雨と一緒に 排水溝へ流れゆく どれだけ素敵な歌に乗せたって 届かない 雨が止み、君はまた 僕に背を向け歩き出す 何にも君は言わずに 僕も特に何も言わず 照りつける太陽に 痛みを覚えて 濡れた髪が乾くまで ここで立ち竦んだ 確かなことから 逃げて、躓いて 転んだ時には空が見えた 冷たい雨にも嫌がらず打たれた 君には届かない 叫んだ想いは きっと雨と一緒に 排水溝へ流れゆく どれだけ素敵な歌に乗せたって 届かない 緑が舞う日も 茜に染まる日も もう隣には君はいない それでも確かに 胸がざわついている 君のいる方向(ほう)へ | SWALLOW | にお | にお | | 面倒だと思いながら 君は僕にキスをした 鳴き止まない雨は穏やか 傘を閉じて二人濡れた その声にもう少し 抱かれていたいな 愛してる? 今すこし口が止まったけど 叫んだ想いは きっと雨と一緒に 排水溝へ流れゆく どれだけ素敵な歌に乗せたって 届かない 雨が止み、君はまた 僕に背を向け歩き出す 何にも君は言わずに 僕も特に何も言わず 照りつける太陽に 痛みを覚えて 濡れた髪が乾くまで ここで立ち竦んだ 確かなことから 逃げて、躓いて 転んだ時には空が見えた 冷たい雨にも嫌がらず打たれた 君には届かない 叫んだ想いは きっと雨と一緒に 排水溝へ流れゆく どれだけ素敵な歌に乗せたって 届かない 緑が舞う日も 茜に染まる日も もう隣には君はいない それでも確かに 胸がざわついている 君のいる方向(ほう)へ |