叱られて叱(しか)られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ コンときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 眼(め)になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花のむら ほんに花見は いつのこと | レインブック | 清水かつら | 弘田龍太郎 | | 叱(しか)られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ コンときつねが なきゃせぬか 叱られて 叱られて 口には出さねど 眼(め)になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花のむら ほんに花見は いつのこと |
しゃぼん玉しゃぼん玉 とんだ 屋根まで とんだ 屋根まで とんで こわれて 消えた しゃぼん玉 消えた 飛ばずに 消えた うまれて すぐに こわれて 消えた 風 風 吹くな しゃぼん玉 とばそ | レインブック | 野口雨情 | 中山晋平 | | しゃぼん玉 とんだ 屋根まで とんだ 屋根まで とんで こわれて 消えた しゃぼん玉 消えた 飛ばずに 消えた うまれて すぐに こわれて 消えた 風 風 吹くな しゃぼん玉 とばそ |
証城寺の狸囃子証(しょう) 証 証城寺(しょうじょうじ) 証城寺の庭は ツ ツ 月夜だ 皆出て 来い 来い 来い 己等(おいら)の友達ァ ぽんぽこぽんのぽん 負けるな 負けるな 和尚(おしょう)さんに負けるな 来い 来い 来い来い来い来い 皆出て 来い来い来い 証 証 証城寺 証城寺の萩(はぎ)は ツ ツ 月夜に花盛り 己等は浮かれて ぽんぽこぽんのぽん | レインブック | 野口雨情 | 中山晋平 | | 証(しょう) 証 証城寺(しょうじょうじ) 証城寺の庭は ツ ツ 月夜だ 皆出て 来い 来い 来い 己等(おいら)の友達ァ ぽんぽこぽんのぽん 負けるな 負けるな 和尚(おしょう)さんに負けるな 来い 来い 来い来い来い来い 皆出て 来い来い来い 証 証 証城寺 証城寺の萩(はぎ)は ツ ツ 月夜に花盛り 己等は浮かれて ぽんぽこぽんのぽん |
十五夜お月さん十五夜お月さん 御機嫌(ごきげん)さん 婆(ばあ)やは お暇(いとま) とりました 十五夜お月さん 妹(いもうと)は 田舎(いなか)へ 貰(も)られて ゆきました 十五夜お月さん 母(かあ)さんに も一度 わたしは 逢(あ)いたいな | レインブック | 野口雨情 | 本居長世 | | 十五夜お月さん 御機嫌(ごきげん)さん 婆(ばあ)やは お暇(いとま) とりました 十五夜お月さん 妹(いもうと)は 田舎(いなか)へ 貰(も)られて ゆきました 十五夜お月さん 母(かあ)さんに も一度 わたしは 逢(あ)いたいな |
すかんぽの咲く頃土手(どて)のすかんぽ ジャワ更紗(さらさ) 昼は蛍(ほたる)が ねんねする 僕ら小学 尋常科(じんじょうか) 今朝(けさ)も通(かよ)って またもどる すかんぽ、すかんぽ 川のふち 夏が来た来た ド レ ミ ファ ソ 土手(どて)のすかんぽ ジャワ更紗(さらさ) 昼は蛍(ほたる)が ねんねする 僕ら元気な 小学生 今朝(けさ)も通(かよ)って またもどる すかんぽ、すかんぽ 川のふち 夏が来た来た ド レ ミ ファ ソ | レインブック | 北原白秋 | 山田耕筰 | | 土手(どて)のすかんぽ ジャワ更紗(さらさ) 昼は蛍(ほたる)が ねんねする 僕ら小学 尋常科(じんじょうか) 今朝(けさ)も通(かよ)って またもどる すかんぽ、すかんぽ 川のふち 夏が来た来た ド レ ミ ファ ソ 土手(どて)のすかんぽ ジャワ更紗(さらさ) 昼は蛍(ほたる)が ねんねする 僕ら元気な 小学生 今朝(けさ)も通(かよ)って またもどる すかんぽ、すかんぽ 川のふち 夏が来た来た ド レ ミ ファ ソ |
砂山海は荒海 向こうは佐渡よ すずめ啼(な)け啼け もう日はくれた みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ 暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかり すずめちりぢり また風荒れる みんなちりぢり もう誰も見えぬ 帰ろ帰ろよ ぐみ原わけて すずめさよなら さよならあした 海よさよなら さよならあした | レインブック | 北原白秋 | 中山晋平 | | 海は荒海 向こうは佐渡よ すずめ啼(な)け啼け もう日はくれた みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ 暮れりゃ砂山 汐鳴(しおなり)ばかり すずめちりぢり また風荒れる みんなちりぢり もう誰も見えぬ 帰ろ帰ろよ ぐみ原わけて すずめさよなら さよならあした 海よさよなら さよならあした |
ずいずいずっころばしずいずいずっころばし ごまみそずい ちゃつぼにおわれて トッピンシャン ぬけたら ドンドコショ たわらのねずみが こめくってチュウ チュウ チュウ チュウ おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも いきっこなしよ いどのまわりで おちゃわんかいたの だあれ | レインブック | わらべ歌 | わらべ歌 | | ずいずいずっころばし ごまみそずい ちゃつぼにおわれて トッピンシャン ぬけたら ドンドコショ たわらのねずみが こめくってチュウ チュウ チュウ チュウ おっとさんがよんでも おっかさんがよんでも いきっこなしよ いどのまわりで おちゃわんかいたの だあれ |
背くらべ柱のきずは おととしの 五月五日の 背くらべ 粽(ちまき)たべたべ 兄(にい)さんが 計ってくれた 背のたけ きのうくらべりゃ 何のこと やっと羽織(はおり)の 紐(ひも)のたけ 柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える 遠いお山も 背くらべ 雲の上まで 顔だして てんでに背伸(せのび)していても 雪の帽子(ぼうし)を ぬいでさえ 一(いち)はやっぱり 富士の山 | レインブック | 海野厚 | 中山晋平 | | 柱のきずは おととしの 五月五日の 背くらべ 粽(ちまき)たべたべ 兄(にい)さんが 計ってくれた 背のたけ きのうくらべりゃ 何のこと やっと羽織(はおり)の 紐(ひも)のたけ 柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える 遠いお山も 背くらべ 雲の上まで 顔だして てんでに背伸(せのび)していても 雪の帽子(ぼうし)を ぬいでさえ 一(いち)はやっぱり 富士の山 |
千本桜遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く いつか 空に 届くように いつも いつも 心に願う 桜色に 色めく季節 愛する人の景色に残してく 花びらが舞う 懐かしい空も いつか見ていた 切なく青い記憶にも 母の笑顔にも 父の背中にも 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く めぐる めぐる 千本の 淡く 淡く 桜に寄せて この想いが 願いとなって 愛する人の守り神になろう 樹木が寄せる 温かな鼓動 記憶に残る やさしさに包まれてく 私の心よ 高く舞い上がれ 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く いつか 愛が 届くように いつも いつも 心に願う あなたの未来が わたしの未来へ 続いて 重なってゆく この景色は 花びらのように 空は幾重にも 桜色に染まる 遠く 遠く 届くように いつか 空に 届くように いつも いつも 心に願う 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く めぐる めぐる 千本の 淡く 淡く 桜に寄せて | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く いつか 空に 届くように いつも いつも 心に願う 桜色に 色めく季節 愛する人の景色に残してく 花びらが舞う 懐かしい空も いつか見ていた 切なく青い記憶にも 母の笑顔にも 父の背中にも 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く めぐる めぐる 千本の 淡く 淡く 桜に寄せて この想いが 願いとなって 愛する人の守り神になろう 樹木が寄せる 温かな鼓動 記憶に残る やさしさに包まれてく 私の心よ 高く舞い上がれ 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く いつか 愛が 届くように いつも いつも 心に願う あなたの未来が わたしの未来へ 続いて 重なってゆく この景色は 花びらのように 空は幾重にも 桜色に染まる 遠く 遠く 届くように いつか 空に 届くように いつも いつも 心に願う 遠く 遠く 届くように 淡く 淡く 心に響く めぐる めぐる 千本の 淡く 淡く 桜に寄せて |
空の華きらきら舞い上がり ひらひらと消えてく 虫の声が響く道に 人々が集う夜 たわいもない会話さえ 心躍るように ざわめく 夏の日の 限りあるこの瞬間を 待ちわびて 瞳を閉じて 深い響きに酔いしれて 千の瞳が 見守る 空に咲く花のように 願い込めて 金色に染まって 広がる空の華 昨夜のことが夢だと 目覚めた朝にひとり 祭りを終えた今でも 耳の奥に残る 響きが 今もまだ 大きな歓声さえも 蘇る 涙こらえて 夏の花 空の華 千の瞳が 見上げる 夜を舞う花に乗せて 時を越えて またここで逢えるなら 涙こらえて 夏の花 空の華 千の瞳が 見上げる夜を舞う花 涙あふれて 空の華咲き乱れ 千の蕾が 夜空に大きく大きく咲いて 思い届け あなたの横顔が 浮かんでは消えてく 瞳を閉じて 涙あふれて 光こぼれて 夜を照らして | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | きらきら舞い上がり ひらひらと消えてく 虫の声が響く道に 人々が集う夜 たわいもない会話さえ 心躍るように ざわめく 夏の日の 限りあるこの瞬間を 待ちわびて 瞳を閉じて 深い響きに酔いしれて 千の瞳が 見守る 空に咲く花のように 願い込めて 金色に染まって 広がる空の華 昨夜のことが夢だと 目覚めた朝にひとり 祭りを終えた今でも 耳の奥に残る 響きが 今もまだ 大きな歓声さえも 蘇る 涙こらえて 夏の花 空の華 千の瞳が 見上げる 夜を舞う花に乗せて 時を越えて またここで逢えるなら 涙こらえて 夏の花 空の華 千の瞳が 見上げる夜を舞う花 涙あふれて 空の華咲き乱れ 千の蕾が 夜空に大きく大きく咲いて 思い届け あなたの横顔が 浮かんでは消えてく 瞳を閉じて 涙あふれて 光こぼれて 夜を照らして |
竹田の子守唄守もいやがる 盆から先にゃ ゆきもちらつくし 子も泣くし 盆が来たとて なにうれしかろ かたびらはなし おびはなし この子よう泣く 守をばいじる 守も一日 やせるやら はよも行きたや この在所こえて 向うに見えるは 親のうち 向うに見えるは 親のうち | レインブック | 京都府民謡 | 京都府民謡 | | 守もいやがる 盆から先にゃ ゆきもちらつくし 子も泣くし 盆が来たとて なにうれしかろ かたびらはなし おびはなし この子よう泣く 守をばいじる 守も一日 やせるやら はよも行きたや この在所こえて 向うに見えるは 親のうち 向うに見えるは 親のうち |
茶摘夏も近づく八十八夜(はちゅじゅうはちや) 野にも山にも若葉が茂(しげ)る 「あれに見えるは茶摘じゃないか あかねだすきに菅(すげ)の笠(かさ)」 日和(びより)つづきの今日此頃(このごろ)を 心のどかに摘みつつ歌う 「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ 摘まにゃ日本の茶にならぬ」 | レインブック | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | 夏も近づく八十八夜(はちゅじゅうはちや) 野にも山にも若葉が茂(しげ)る 「あれに見えるは茶摘じゃないか あかねだすきに菅(すげ)の笠(かさ)」 日和(びより)つづきの今日此頃(このごろ)を 心のどかに摘みつつ歌う 「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ 摘まにゃ日本の茶にならぬ」 |
時計台の鐘時計台の鐘が鳴る 大空遠くほのぼのと 静かに夜は明けて来た ポプラの梢(こずえ)に日は照り出して きれいな朝(あした)になりました 時計台の鐘が鳴る 時計台の鐘が鳴る アカシヤの樹に日は落ちて 静かに街も暮れて行く 山の牧場(まきば)の羊の群も 黙って御家(おうち)へ帰るだろう 時計台の鐘が鳴る | レインブック | 高階哲夫 | 高階哲夫 | | 時計台の鐘が鳴る 大空遠くほのぼのと 静かに夜は明けて来た ポプラの梢(こずえ)に日は照り出して きれいな朝(あした)になりました 時計台の鐘が鳴る 時計台の鐘が鳴る アカシヤの樹に日は落ちて 静かに街も暮れて行く 山の牧場(まきば)の羊の群も 黙って御家(おうち)へ帰るだろう 時計台の鐘が鳴る |
どこかで春がどこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月 東風(こち)吹いて どこかで春が うまれてる | レインブック | 百田宗治 | 草川信 | | どこかで春が 生まれてる どこかで水が ながれ出す どこかで雲雀(ひばり)が 啼いている どこかで芽の出る 音がする 山の三月 東風(こち)吹いて どこかで春が うまれてる |
どじょっこふなっこはるになれば しがこもとけて どじょっこだの ふなっこだの よるがあけたと おもうべな なつになれば わらしこおよぎ どじょっこだの ふなっこだの おにっこきたなと おもうべな あきになれば このはこおちて どじょっこだの ふなっこだの ふねっこきたなと おもうべな ふゆになれば しがこもはって どじょっこだの ふなっこだの てんじょこはったと おもうべな | レインブック | 東北地方わらべうた | 岡本敏明 | | はるになれば しがこもとけて どじょっこだの ふなっこだの よるがあけたと おもうべな なつになれば わらしこおよぎ どじょっこだの ふなっこだの おにっこきたなと おもうべな あきになれば このはこおちて どじょっこだの ふなっこだの ふねっこきたなと おもうべな ふゆになれば しがこもはって どじょっこだの ふなっこだの てんじょこはったと おもうべな |
どんぐりころころどんぐりころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん どじょうがでてきて こんにちは ぼっちゃんいっしょに あそびましょう どんぐりころころ よろこんで しばらくいっしょに あそんだが やっぱりお山が こいしいと ないてはどじょうを こまらせた | レインブック | 青木存義 | 粱田貞 | | どんぐりころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん どじょうがでてきて こんにちは ぼっちゃんいっしょに あそびましょう どんぐりころころ よろこんで しばらくいっしょに あそんだが やっぱりお山が こいしいと ないてはどじょうを こまらせた |
七つの子烏(からす) なぜ啼(な)くの 烏は山に 可愛(かわい)七つの 子があるからよ 可愛 可愛と 烏は啼くの 可愛可愛と 啼くんだよ 山の古巣(ふるす)に いって見て御覧(ごらん) 丸い眼(め)をした いい子だよ | レインブック | 野口雨情 | 本居長世 | | 烏(からす) なぜ啼(な)くの 烏は山に 可愛(かわい)七つの 子があるからよ 可愛 可愛と 烏は啼くの 可愛可愛と 啼くんだよ 山の古巣(ふるす)に いって見て御覧(ごらん) 丸い眼(め)をした いい子だよ |
涙雨公園でお気に入りの ベンチに座り空を見ていた 鉄の匂いの ブランコ揺れる いつのまにか雨が降っていた この道を歩いた 雨の中歩いてた ずぶ濡れで泣いてた あの日の私は 今も泣き虫だけど 笑い方を覚えた あなたから借りたままの ハンカチを返しそびれたまま 消せない記憶 消えない思い この雨は流してくれるかしら この坂を上った 雨の中上ってた この雨は きっと涙雨だから そっと隠してくれる すべてを忘れる日まで 雨の中泣いてた ずぶ濡れで泣いていた この坂を上った 雨の中上ってた この雨は きっと涙雨だから そっと隠してくれる すべてを忘れる日まで すべてを忘れる日まで | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 公園でお気に入りの ベンチに座り空を見ていた 鉄の匂いの ブランコ揺れる いつのまにか雨が降っていた この道を歩いた 雨の中歩いてた ずぶ濡れで泣いてた あの日の私は 今も泣き虫だけど 笑い方を覚えた あなたから借りたままの ハンカチを返しそびれたまま 消せない記憶 消えない思い この雨は流してくれるかしら この坂を上った 雨の中上ってた この雨は きっと涙雨だから そっと隠してくれる すべてを忘れる日まで 雨の中泣いてた ずぶ濡れで泣いていた この坂を上った 雨の中上ってた この雨は きっと涙雨だから そっと隠してくれる すべてを忘れる日まで すべてを忘れる日まで |
庭の千草庭の千草も むしのねも かれて さびしく なりにけり ああ しらぎく 嗚呼(ああ) 白菊 ひとり おくれて ささにけり 露(つゆ)にたわむや 菊の花 しもに おごるや きくの花 ああ あわれあわれ ああ 白菊 人のみさおも かくてこそ | レインブック | アイルランド民謡・訳詞:里見義 | アイルランド民謡 | | 庭の千草も むしのねも かれて さびしく なりにけり ああ しらぎく 嗚呼(ああ) 白菊 ひとり おくれて ささにけり 露(つゆ)にたわむや 菊の花 しもに おごるや きくの花 ああ あわれあわれ ああ 白菊 人のみさおも かくてこそ |
野ばら野ばらの垣根に 囲まれた家 転校生のあの子 越してきた 先生の紹介で おさげの頭ペコリ下げ クラス中ざわめいた 心ざわめいた 窓辺の花びんに 生けられたばら 梅雨入りの日々 色つきにみえた 放課後の教室で あの子がいつも弾いていた ピアノの音好きだった 聞いていたかった 夏休み終わる頃 野ばらの家にとめられた トラックの積み荷には あの子のピアノが 無言で別れを 告げてるように 最後のソナタ 胸に響いてた | レインブック | さくら | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 野ばらの垣根に 囲まれた家 転校生のあの子 越してきた 先生の紹介で おさげの頭ペコリ下げ クラス中ざわめいた 心ざわめいた 窓辺の花びんに 生けられたばら 梅雨入りの日々 色つきにみえた 放課後の教室で あの子がいつも弾いていた ピアノの音好きだった 聞いていたかった 夏休み終わる頃 野ばらの家にとめられた トラックの積み荷には あの子のピアノが 無言で別れを 告げてるように 最後のソナタ 胸に響いてた |
野ばら童(わらべ)は見たり 野なかの薔薇(ばら) 清らに咲ける その色愛(め)でつ 飽(あ)かずながむ 紅(くれない)におう 野なかの薔薇 手折(てお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇 手折らば手折れ 思出(おもいで)ぐさに 君を刺さん 紅におう 野なかの薔薇 童は折りぬ 野なかの薔薇 折られてあわれ 清らの色香(いろか) 永久(とわ)にあせぬ 紅におう 野なかの薔薇 | レインブック | GOETHE VON JOHANN WOLFGANG・訳詞:近藤朔風 | SCHUBERT FRANZ(KLASSIKER) | | 童(わらべ)は見たり 野なかの薔薇(ばら) 清らに咲ける その色愛(め)でつ 飽(あ)かずながむ 紅(くれない)におう 野なかの薔薇 手折(てお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇 手折らば手折れ 思出(おもいで)ぐさに 君を刺さん 紅におう 野なかの薔薇 童は折りぬ 野なかの薔薇 折られてあわれ 清らの色香(いろか) 永久(とわ)にあせぬ 紅におう 野なかの薔薇 |
初恋砂山の砂に腹這(はらば)ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出ずる日 | レインブック | 石川啄木 | 越谷達之助 | | 砂山の砂に腹這(はらば)ひ 初恋の いたみを遠くおもひ出ずる日 |
埴生の宿埴生(はにゅう)の宿も わが宿(やど) 玉のよそおい うらやまじ のどかなりや 春のそら 花はあるじ 鳥は友 オーわがやどよ たのしとも たのもしや ふみよむ窓も わがまど 瑠璃(るり)の床(ゆか)も うらやまじ きよらなりや 秋の夜半(よわ) 月はあるじ むしは友 オーわが窓よ たのしとも たのもしや | レインブック | 里見義 | HENRY ROWLEY BISHOP | | 埴生(はにゅう)の宿も わが宿(やど) 玉のよそおい うらやまじ のどかなりや 春のそら 花はあるじ 鳥は友 オーわがやどよ たのしとも たのもしや ふみよむ窓も わがまど 瑠璃(るり)の床(ゆか)も うらやまじ きよらなりや 秋の夜半(よわ) 月はあるじ むしは友 オーわが窓よ たのしとも たのもしや |
浜千鳥~ちんちん千鳥青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が 波の国から 生まれ出る 濡(ぬ)れたつばさの 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親をたずねて 海こえて 月夜の国へ 消えてゆく 銀のつばさの 浜千鳥 ~ ちんちん千鳥の啼(な)く夜(よ)さは 啼く夜さは 硝子戸しめてもまだ寒い まだ寒い ちんちん千鳥の啼く声は 啼く声は 燈(あかり)を消してもまだ消えぬ まだ消えぬ ちんちん千鳥は親ないか 親ないか 夜風に吹かれて川の上 川の上 ちんちん千鳥よ お寝(よ)らぬか お寝らぬか 夜明(よあ)けの明星(みょうじょう)が早(は)や白(しら) 早や白む | レインブック | 鹿島鳴秋・北原白秋 | 弘田龍太郎・近衛秀麿 | | 青い月夜の 浜辺には 親を探して 鳴く鳥が 波の国から 生まれ出る 濡(ぬ)れたつばさの 銀の色 夜鳴く鳥の 悲しさは 親をたずねて 海こえて 月夜の国へ 消えてゆく 銀のつばさの 浜千鳥 ~ ちんちん千鳥の啼(な)く夜(よ)さは 啼く夜さは 硝子戸しめてもまだ寒い まだ寒い ちんちん千鳥の啼く声は 啼く声は 燈(あかり)を消してもまだ消えぬ まだ消えぬ ちんちん千鳥は親ないか 親ないか 夜風に吹かれて川の上 川の上 ちんちん千鳥よ お寝(よ)らぬか お寝らぬか 夜明(よあ)けの明星(みょうじょう)が早(は)や白(しら) 早や白む |
浜辺の歌あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる 風の音よ 雲のさまよ よする波も かいの色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ しのばるる 寄する波よ かえす波よ 月の色も 星のかげも | レインブック | 林古溪 | 成田為三 | | あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる 風の音よ 雲のさまよ よする波も かいの色も ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ しのばるる 寄する波よ かえす波よ 月の色も 星のかげも |
春よ来い春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている 春よ来い 早く来い おうちのまえの 桃の木の 蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで はよ咲きたいと 待っている | レインブック | 相馬御風 | 弘田龍太郎 | | 春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒(はなお)の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている 春よ来い 早く来い おうちのまえの 桃の木の 蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで はよ咲きたいと 待っている |
雛罌粟の丘昔の君を知ってたら 今の僕はどこへ 出逢ったことよりも大きな 意味探してたんだね 明日という名の船に乗り 遠く高い夢をみる きっと届くずっと続く 雛罌粟の丘で 高い高い大空へ 光る光る彼方へ 走ってゆく 明日の夢を乗せて 君と居ればどんなに 曲がりくねった道を抜けて 一歩ずつ 確かめるよ 昔の僕を知ってたら 不思議に思うだろ わかり合えなかった事より 生きる事選んだよ 明日という名の約束を 交わした遠い春の日を 覚えてるよ君がくれた 真っ赤な花びらを 高い高い大空へ 光る光る彼方へ 今は共に 明日の誓いを乗せて 同じ瞬間を過ごした 巡り会いという名の奇跡を 信じてる これからも | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 昔の君を知ってたら 今の僕はどこへ 出逢ったことよりも大きな 意味探してたんだね 明日という名の船に乗り 遠く高い夢をみる きっと届くずっと続く 雛罌粟の丘で 高い高い大空へ 光る光る彼方へ 走ってゆく 明日の夢を乗せて 君と居ればどんなに 曲がりくねった道を抜けて 一歩ずつ 確かめるよ 昔の僕を知ってたら 不思議に思うだろ わかり合えなかった事より 生きる事選んだよ 明日という名の約束を 交わした遠い春の日を 覚えてるよ君がくれた 真っ赤な花びらを 高い高い大空へ 光る光る彼方へ 今は共に 明日の誓いを乗せて 同じ瞬間を過ごした 巡り会いという名の奇跡を 信じてる これからも |
ふじの山あたまを雲の上に出し 四方(しほう)の山を見おろして かみなりさまを下にきく ふじは日本(にっぽん)一の山 青ぞら高くそびえたち からだに雪のきものきて かすみのすそをとおくひく ふじは日本一の山 | レインブック | 巌谷小波 | 不明 | | あたまを雲の上に出し 四方(しほう)の山を見おろして かみなりさまを下にきく ふじは日本(にっぽん)一の山 青ぞら高くそびえたち からだに雪のきものきて かすみのすそをとおくひく ふじは日本一の山 |
冬景色さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の 舟に白し 朝の霜 ただ水鳥(みずとり)の声はして いまだ覚めず 岸の家 烏啼(からすな)きて木に高く 人は畑(はた)に麦を踏む げに小春日(こはるび)ののどけしや かえり咲きの花も見ゆ 嵐吹きて雲は落ち 時雨降りて日は暮れぬ 若(も)し燈火(ともしび)の漏(も)れ来(こ)ずば それと分かじ 野辺の里 | レインブック | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の 舟に白し 朝の霜 ただ水鳥(みずとり)の声はして いまだ覚めず 岸の家 烏啼(からすな)きて木に高く 人は畑(はた)に麦を踏む げに小春日(こはるび)ののどけしや かえり咲きの花も見ゆ 嵐吹きて雲は落ち 時雨降りて日は暮れぬ 若(も)し燈火(ともしび)の漏(も)れ来(こ)ずば それと分かじ 野辺の里 |
故郷(ふるさと)兎(うさぎ)追いしかの山 小鮒(こぶな)釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷 如何(いか)にいます父母(ちちはは) 恙(つつが)なしや友がき 雨に風につけても 思いいずる故郷 こころざしをはたして いつの日にか帰らん 山はあおき故郷 水は清き故郷 | レインブック | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 兎(うさぎ)追いしかの山 小鮒(こぶな)釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷 如何(いか)にいます父母(ちちはは) 恙(つつが)なしや友がき 雨に風につけても 思いいずる故郷 こころざしをはたして いつの日にか帰らん 山はあおき故郷 水は清き故郷 |
降る街この街で生まれて この街で生きている あなたに伝えたいよ さよなら そして ありがとうと 初めて会ったのは 雪の降る夜 不安な私に 笑いかけてくれた あなたと初めて 星をみた夜 憶病な私に 寄り添ってくれた あの日の記憶が 空から 舞い降りてくるの 雪の降る街 ほら愛が積もってく 真っ白なこの世界 満たしてくれる この空の下で 恋をして 行こうと あなたに出逢えたこと ありがとうと 遠くで想う 最後に会ったのも 雪が降る夜 不安な私は 問いかけていたの あなたと離れて 時が過ぎても 窓辺に咲く雪月花(はな) 見守っているから あの日の輝きが 地上に 白く 消えてゆく 雪の降る夜 ほら街が霞んでる あなたと来た道程(みちのり) やさしさ揺れる この空の下で 信じて 行こうと あなたに出逢えたこと ありがとうと 遠くで想う この街で生まれて この街で生きている あなたに伝えたいよ さよなら そして ありがとうと | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | この街で生まれて この街で生きている あなたに伝えたいよ さよなら そして ありがとうと 初めて会ったのは 雪の降る夜 不安な私に 笑いかけてくれた あなたと初めて 星をみた夜 憶病な私に 寄り添ってくれた あの日の記憶が 空から 舞い降りてくるの 雪の降る街 ほら愛が積もってく 真っ白なこの世界 満たしてくれる この空の下で 恋をして 行こうと あなたに出逢えたこと ありがとうと 遠くで想う 最後に会ったのも 雪が降る夜 不安な私は 問いかけていたの あなたと離れて 時が過ぎても 窓辺に咲く雪月花(はな) 見守っているから あの日の輝きが 地上に 白く 消えてゆく 雪の降る夜 ほら街が霞んでる あなたと来た道程(みちのり) やさしさ揺れる この空の下で 信じて 行こうと あなたに出逢えたこと ありがとうと 遠くで想う この街で生まれて この街で生きている あなたに伝えたいよ さよなら そして ありがとうと |
ペチカ雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ おもては寒(さむ)い 栗(くり)や栗やと 呼びます ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊(やなぎ)も 萌(も)えましょ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペチカ | レインブック | 北原白秋 | 山田耕筰 | | 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ おもては寒(さむ)い 栗(くり)や栗やと 呼びます ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊(やなぎ)も 萌(も)えましょ ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペチカ 雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペチカ |
蛍の光蛍の光 まどの雪 書(ふみ)よむ月日 重ねつつ いつしか年も すぎの戸を 明けてぞ けさは別れゆく とまるもゆくも かぎりとて かたみにおもふ千萬(ちよろづ)の 心のはしを 一言に さきくとばかり 歌ふなり 筑紫(つくし)のきはみ 陸(みち)の奥 うみやま遠くへだつとも その真心はへだてなく ひとつにつくせ 国のため 千島の奥も 沖縄も 八洲(やしま)のうちのまもりなり いたらん国にいさをしく つとめよ わがせ 恙(つつが)なく | レインブック | スコットランド民謡・訳詞:稲垣千穎 | スコットランド民謡 | | 蛍の光 まどの雪 書(ふみ)よむ月日 重ねつつ いつしか年も すぎの戸を 明けてぞ けさは別れゆく とまるもゆくも かぎりとて かたみにおもふ千萬(ちよろづ)の 心のはしを 一言に さきくとばかり 歌ふなり 筑紫(つくし)のきはみ 陸(みち)の奥 うみやま遠くへだつとも その真心はへだてなく ひとつにつくせ 国のため 千島の奥も 沖縄も 八洲(やしま)のうちのまもりなり いたらん国にいさをしく つとめよ わがせ 恙(つつが)なく |
牧場の朝ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した小舎小舎(こやこや)の あたりに高い人の声 霧(きり)に包まれあちこちに 動く羊の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る日の影に 夢からさめた森や山 あかい光に染められた 遠い野末に 牧童の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと | レインブック | 杉村楚人冠 | 船橋栄吉 | | ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんと もう起出(おきだ)した小舎小舎(こやこや)の あたりに高い人の声 霧(きり)に包まれあちこちに 動く羊の 幾群(いくむれ)の 鈴が鳴る鳴る りんりんと 今さし昇る日の影に 夢からさめた森や山 あかい光に染められた 遠い野末に 牧童の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと |
真白き富士の根(七里ヶ浜の哀歌)真白き富士の根 緑の江の島 仰(あお)ぎ見るも 今は涙 帰らぬ十二の 雄々(おお)しきみたまに 捧(ささ)げまつる 胸と心 ボートは沈みぬ 千尋(ちひろ)の海原(うなばら) 風も浪(なみ)も 小さき腕に 力もつきはて 呼ぶ名は父母(ちちはは) 恨(うら)みは深し 七里ヶ浜辺(しちりがはまべ) み雪は咽(むせ)びぬ 風さえ騒ぎて 月も星も 影をひそめ みたまよ何処(いずこ)に 迷いておわすか 帰れ早く 母の胸に みそらにかがやく 朝日のみ光り 暗(やみ)にしずむ 親の心 黄金(こがね)も宝も 何しに集めん 神よ早く 我も召せよ 雲間に昇りし 昨日の月影 今は見えぬ 人の姿 悲しさ余りて 寝られぬ枕に 響く波の おとも高し 帰らぬ浪路(なみじ)に 友よぶ千鳥(ちどり)に 我もこいし 失(う)せし人よ 尽きせぬ恨(うらみ)に 泣くねは共々 今日もあすも 斯(か)くてとわに | レインブック | 三角錫子 | Jeremiah Ingalls | | 真白き富士の根 緑の江の島 仰(あお)ぎ見るも 今は涙 帰らぬ十二の 雄々(おお)しきみたまに 捧(ささ)げまつる 胸と心 ボートは沈みぬ 千尋(ちひろ)の海原(うなばら) 風も浪(なみ)も 小さき腕に 力もつきはて 呼ぶ名は父母(ちちはは) 恨(うら)みは深し 七里ヶ浜辺(しちりがはまべ) み雪は咽(むせ)びぬ 風さえ騒ぎて 月も星も 影をひそめ みたまよ何処(いずこ)に 迷いておわすか 帰れ早く 母の胸に みそらにかがやく 朝日のみ光り 暗(やみ)にしずむ 親の心 黄金(こがね)も宝も 何しに集めん 神よ早く 我も召せよ 雲間に昇りし 昨日の月影 今は見えぬ 人の姿 悲しさ余りて 寝られぬ枕に 響く波の おとも高し 帰らぬ浪路(なみじ)に 友よぶ千鳥(ちどり)に 我もこいし 失(う)せし人よ 尽きせぬ恨(うらみ)に 泣くねは共々 今日もあすも 斯(か)くてとわに |
まどろみの午後目が覚めて朝の恵みに 感謝して光あびる お気に入りの場所に座って ぼんやりと考える 今日は何を着ようかな あとで何を観よう なんだか嬉しくなって 温かいミルクを飲む 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます 手を抜いた料理を並べ さくらんぼの雫はらう 縁側の犬がまどろむ なんて素敵な時間 お気に入りの本読んで 大好きな歌うたい なんだか楽しくなって 笑顔の私に出会う 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます お気に入りの本読んで 大好きな歌うたい なんだか楽しくなって 笑顔の私に出会う 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます 白い花 風誘う | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 目が覚めて朝の恵みに 感謝して光あびる お気に入りの場所に座って ぼんやりと考える 今日は何を着ようかな あとで何を観よう なんだか嬉しくなって 温かいミルクを飲む 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます 手を抜いた料理を並べ さくらんぼの雫はらう 縁側の犬がまどろむ なんて素敵な時間 お気に入りの本読んで 大好きな歌うたい なんだか楽しくなって 笑顔の私に出会う 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます お気に入りの本読んで 大好きな歌うたい なんだか楽しくなって 笑顔の私に出会う 庭にある『花水木』の木 白い蕾目を覚ます 白い花 風誘う |
真夏の夜の夢遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 砂に書いた文字がせつなく 波が寄せてかき消してく 午前の太陽がまぶしくて 私あなたに何も言えないの 遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 遠い夏の日の 夜に見た夢は 幻になって 波間に消えてく 肌に触れたあなたのシャツに 何故か急に寂しくなる 夕暮れ南風に誘われて 波の船に貝殻流す 遠い夏の日に 流した涙は 夏の砂浜が 潮風に変えた 遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 遠い夏の日の 夜に見た夢は 幻になって 波間に消えてく | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | 遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 砂に書いた文字がせつなく 波が寄せてかき消してく 午前の太陽がまぶしくて 私あなたに何も言えないの 遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 遠い夏の日の 夜に見た夢は 幻になって 波間に消えてく 肌に触れたあなたのシャツに 何故か急に寂しくなる 夕暮れ南風に誘われて 波の船に貝殻流す 遠い夏の日に 流した涙は 夏の砂浜が 潮風に変えた 遠い夏の日の 乾いた空に 夏がくれたもの 風が運んでく 遠い夏の日の 夜に見た夢は 幻になって 波間に消えてく |
みどりのそよ風みどりのそよ風 いい日だね ちょうちょうもひらひら まめの花 なないろばたけに 妹の つまみ菜摘(なつ)む手が かわいいな みどりのそよ風 いい日だね ぶらんこゆりましょ 歌いましょ 巣箱の丸窓 ねんねどり ときどきおつむが のぞいてる みどりのそよ風 いい日だね ボールがぽんぽん ストライク 打たせりゃ二塁の すべり込み セーフだおでこの 汗をふく みどりのそよ風 いい日だね 小川のふなつり うきが浮く 静かなさざなみ はね上げて きらきら金ぶな 嬉(うれ)しいな みどりのそよ風 いい日だね 遊びにいこうよ 丘越えて あの子のうちの 花ばたけ もうじき苺(いちご)も 摘めるとさ | レインブック | 清水かつら | 草川信 | | みどりのそよ風 いい日だね ちょうちょうもひらひら まめの花 なないろばたけに 妹の つまみ菜摘(なつ)む手が かわいいな みどりのそよ風 いい日だね ぶらんこゆりましょ 歌いましょ 巣箱の丸窓 ねんねどり ときどきおつむが のぞいてる みどりのそよ風 いい日だね ボールがぽんぽん ストライク 打たせりゃ二塁の すべり込み セーフだおでこの 汗をふく みどりのそよ風 いい日だね 小川のふなつり うきが浮く 静かなさざなみ はね上げて きらきら金ぶな 嬉(うれ)しいな みどりのそよ風 いい日だね 遊びにいこうよ 丘越えて あの子のうちの 花ばたけ もうじき苺(いちご)も 摘めるとさ |
村祭村の鎮守(ちんじゅ)の 神様の 今日はめでたい 御祭日(おまつりび) どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 朝から聞こえる 笛太鼓 年も 豊作満作で 村は総出の 大祭(おおまつり) どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 夜までにぎわう 宮の森 治(おさ)まる御代(みよ)に 神様の めぐみあおぐや 村祭 どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 聞いても心が 勇み立つ | レインブック | 不詳 | 不詳 | | 村の鎮守(ちんじゅ)の 神様の 今日はめでたい 御祭日(おまつりび) どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 朝から聞こえる 笛太鼓 年も 豊作満作で 村は総出の 大祭(おおまつり) どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 夜までにぎわう 宮の森 治(おさ)まる御代(みよ)に 神様の めぐみあおぐや 村祭 どんどんひゃらら どんひゃらら どんどんひゃらら どんひゃらら 聞いても心が 勇み立つ |
紅葉秋の夕日に照る山紅葉(もみじ) 濃(こ)いも薄(うす)いも数ある中に 松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの裾模様(すそもよう) 渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉 波にゆられて離れて寄って 赤や黄色の色様々(さまざま)に 水の上にも織(お)る錦(にしき) | レインブック | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 秋の夕日に照る山紅葉(もみじ) 濃(こ)いも薄(うす)いも数ある中に 松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は 山のふもとの裾模様(すそもよう) 渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉 波にゆられて離れて寄って 赤や黄色の色様々(さまざま)に 水の上にも織(お)る錦(にしき) |
椰子の実名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の実(み)一つ 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月(いくつき) 舊(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる われもまた渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ 実をとりて胸にあつれば 新(あらた)なり流離(りゅうり)の憂(うれい) 海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落(お)つ異郷の涙 思いやる八重(やえ)の汐々(しおじお) いづれの日にか国に帰らん | レインブック | 島崎藤村 | 大中寅二 | | 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の実(み)一つ 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月(いくつき) 舊(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる われもまた渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ 実をとりて胸にあつれば 新(あらた)なり流離(りゅうり)の憂(うれい) 海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落(お)つ異郷の涙 思いやる八重(やえ)の汐々(しおじお) いづれの日にか国に帰らん |
雪あかりあの日の約束 忘れないで 指に残ったぬくもりが 嘘にならぬように 白い吐息かさなり あかりが灯る 暗闇を照らすように 過ぎゆくこの日を想う 今年も雪が降り積もり 笑顔こぼれる あなたが居れば それだけで心が温かくなる 雪あかりに照らされ 見つめてた あなたの腕に しがみついた 肩越しに映った 町並みがとても美しく 冬の匂いの中で あかりが灯る これからを照らすように 七色に染まってゆく 今年も雪が降り積もり 白く輝き あなたが居れば それだけで想いが寄り添ってゆく 雪あかりに照らされ 空を見上げると 星も私に降りそそぐ 今年も雪が降り積もり 白く輝き あなたが居れば それだけで想いが寄り添ってゆく 雪あかりに染まって いつまでも2人を照らしてる | レインブック | 山本容子 | 前澤ヒデノリ | 前澤ヒデノリ | あの日の約束 忘れないで 指に残ったぬくもりが 嘘にならぬように 白い吐息かさなり あかりが灯る 暗闇を照らすように 過ぎゆくこの日を想う 今年も雪が降り積もり 笑顔こぼれる あなたが居れば それだけで心が温かくなる 雪あかりに照らされ 見つめてた あなたの腕に しがみついた 肩越しに映った 町並みがとても美しく 冬の匂いの中で あかりが灯る これからを照らすように 七色に染まってゆく 今年も雪が降り積もり 白く輝き あなたが居れば それだけで想いが寄り添ってゆく 雪あかりに照らされ 空を見上げると 星も私に降りそそぐ 今年も雪が降り積もり 白く輝き あなたが居れば それだけで想いが寄り添ってゆく 雪あかりに染まって いつまでも2人を照らしてる |
揺籃のうた揺籃(ゆりかご)のうたを カナリヤが歌う よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のうえに 枇杷(びわ)の実が揺れる よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のつなを 木ねずみが揺する よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のゆめに 黄色い月がかかる よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ | レインブック | 北原白秋 | 草川信 | | 揺籃(ゆりかご)のうたを カナリヤが歌う よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のうえに 枇杷(びわ)の実が揺れる よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のつなを 木ねずみが揺する よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ 揺籃のゆめに 黄色い月がかかる よ ねんねこ ねんねこ ねんねこ よ |
宵待草待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵(こよい)は 月も 出ぬそうな | レインブック | 竹久夢二 | 多忠亮 | | 待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ 今宵(こよい)は 月も 出ぬそうな |
旅愁更(ふ)けゆく秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 夢路(ゆめじ)にたどるは 故郷(さと)の家路 窓うつ嵐(あらし)に 夢もやぶれ 遥(はる)けき彼方(かなた)に こころ迷う 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ | レインブック | 犬童球渓 | OWDWAY J P | | 更(ふ)けゆく秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとりなやむ 恋しやふるさと なつかし父母(ちちはは) 夢路(ゆめじ)にたどるは 故郷(さと)の家路 窓うつ嵐(あらし)に 夢もやぶれ 遥(はる)けき彼方(かなた)に こころ迷う 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ |
われは海の子我(われ)は海の子白波(しらなみ)の さわぐいそべの松原に 煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家(すみか)なれ 生まれてしおに浴(ゆあみ)して 浪(なみ)を子守の歌と聞き 千里寄せくる海の気を 吸いてわらべとなりにけり 高く鼻つくいその香(か)に 不断(ふだん)の花のかおりあり なぎさの松に吹く風を いみじき楽(がく)と我は聞く 丈余(じょうよ)のろかい操(あやつ)りて 行手(ゆくて)定めぬ浪まくら 百尋千尋(ももひろちひろ)海の底 遊びなれたる庭広し 幾年(いくとせ)ここにきたえたる 鉄より堅きかいなあり 吹く塩風に黒みたる はだは赤銅(しゃくどう)さながらに 浪にただよう氷山も 来(きた)らば来れ恐れんや 海まき上ぐるたつまきも 起(おこ)らば起れ驚かじ いで大船(おおぶね)を乗出して 我は拾わん海の富 いで軍艦に乗組みて 我は護(まも)らん海の国 | レインブック | 不詳 | 不詳 | | 我(われ)は海の子白波(しらなみ)の さわぐいそべの松原に 煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家(すみか)なれ 生まれてしおに浴(ゆあみ)して 浪(なみ)を子守の歌と聞き 千里寄せくる海の気を 吸いてわらべとなりにけり 高く鼻つくいその香(か)に 不断(ふだん)の花のかおりあり なぎさの松に吹く風を いみじき楽(がく)と我は聞く 丈余(じょうよ)のろかい操(あやつ)りて 行手(ゆくて)定めぬ浪まくら 百尋千尋(ももひろちひろ)海の底 遊びなれたる庭広し 幾年(いくとせ)ここにきたえたる 鉄より堅きかいなあり 吹く塩風に黒みたる はだは赤銅(しゃくどう)さながらに 浪にただよう氷山も 来(きた)らば来れ恐れんや 海まき上ぐるたつまきも 起(おこ)らば起れ驚かじ いで大船(おおぶね)を乗出して 我は拾わん海の富 いで軍艦に乗組みて 我は護(まも)らん海の国 |