青い月の夜に月は仄かに 花と匂うよ 春は巡れど 幻の唄 夢も見はてぬ 憐れ女ごころ 誰につげん この胸の中 裏の小川よ 夢の水車よ 忘れぬ子守唄 ふるさとの母よ 月夜の家 ああ 青きうれいに くれて慕う ふるさとの空 | 李香蘭 | 安娥・訳詞:嶋田磬也 | 任光 | 杉原泰蔵 | 月は仄かに 花と匂うよ 春は巡れど 幻の唄 夢も見はてぬ 憐れ女ごころ 誰につげん この胸の中 裏の小川よ 夢の水車よ 忘れぬ子守唄 ふるさとの母よ 月夜の家 ああ 青きうれいに くれて慕う ふるさとの空 |
さらば上海胡弓ならせば ランタンゆれる ゆれるランタン 小さく赤く すえは夜霧で すえは夜霧で 絶えだえに 胸の白菊花の しおれる頃は 消える黄包車 二度とは 逢えぬ 今日も四馬路に 今日も四馬路に けむる雨 糸がふるえる 胡弓の糸が すすり泣く音の 悲しく細く 遠い夜霧の 遠い夜霧の あの中で わかれゆく身は 儚く淡し 霧の上海 さよならならば 明日ははるかの 明日ははるかの 空の涯 | 李香蘭 | 時雨音羽 | 古賀政男 | 神原泰男 | 胡弓ならせば ランタンゆれる ゆれるランタン 小さく赤く すえは夜霧で すえは夜霧で 絶えだえに 胸の白菊花の しおれる頃は 消える黄包車 二度とは 逢えぬ 今日も四馬路に 今日も四馬路に けむる雨 糸がふるえる 胡弓の糸が すすり泣く音の 悲しく細く 遠い夜霧の 遠い夜霧の あの中で わかれゆく身は 儚く淡し 霧の上海 さよならならば 明日ははるかの 明日ははるかの 空の涯 |
夢の太湖船碧い太湖に 夕日が沈みゃ 唄いたいのか さざ波よ 夢もほのかな うす紅つけて クーニャン クーニャン あのえくぼ 乙女心よ 太湖船 可愛い前髪 胡弓をひけば 金の耳環も 二日月 誰をやさしく 夢みる瞳 クーニャン クーニャン 水鏡 パイホア浮かべた 太湖船 花のチイパオ アカシヤ並木 巡るマーチョも 夢心地 笑顔みせれば ささやく水が クーニャン クーニャン 呼びかける 唄も懐かし 太湖船 | 李香蘭 | 嶋田磬也 | 佐渡暁夫 | 宮脇春夫 | 碧い太湖に 夕日が沈みゃ 唄いたいのか さざ波よ 夢もほのかな うす紅つけて クーニャン クーニャン あのえくぼ 乙女心よ 太湖船 可愛い前髪 胡弓をひけば 金の耳環も 二日月 誰をやさしく 夢みる瞳 クーニャン クーニャン 水鏡 パイホア浮かべた 太湖船 花のチイパオ アカシヤ並木 巡るマーチョも 夢心地 笑顔みせれば ささやく水が クーニャン クーニャン 呼びかける 唄も懐かし 太湖船 |
夜霧の馬車行(ゆ)け嘆(なげ)きの馬車 赤い花散る港の夕べ 旅を行く我を送る 鐘(かね)の音(ね)さらばよ いとしあの町君故(きみゆえ)に 幾度(いくたび)降り返る 啼(な)け鴎(かもめ)の鳥 あわれ切なく夕陽は燃える 波の上浮(うか)ぶジャンク 淋しやはろばろ 誰が歌うか愛の歌 夜霧に流れ来る 行け嘆きの馬車 月に胡弓(こきゅう)の流れる町を いつか見ん母の待てる 故郷(ふるさと)なつかし 窓の灯影(ほかげ)を夢見つつ 果てなく旅を行く | 李香蘭 | 西条八十 | 古賀政男 | | 行(ゆ)け嘆(なげ)きの馬車 赤い花散る港の夕べ 旅を行く我を送る 鐘(かね)の音(ね)さらばよ いとしあの町君故(きみゆえ)に 幾度(いくたび)降り返る 啼(な)け鴎(かもめ)の鳥 あわれ切なく夕陽は燃える 波の上浮(うか)ぶジャンク 淋しやはろばろ 誰が歌うか愛の歌 夜霧に流れ来る 行け嘆きの馬車 月に胡弓(こきゅう)の流れる町を いつか見ん母の待てる 故郷(ふるさと)なつかし 窓の灯影(ほかげ)を夢見つつ 果てなく旅を行く |