YOSHIZUMI作曲の歌詞一覧リスト  147曲中 1-147曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
宴の始まり犬飼現八・玉梓・ヽ大犬飼現八・玉梓・ヽ大浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「待っていたよ!」  忌々しき里見の遺志を継ぐ者たちよ 妾(わらわ)の宴へようこそ  「おのれ玉梓」 「あれが悪しき魔女……」  さあ、盛大に始めよう 苦しみ呻く姿を 妾(わらわ)にとくと見せておくれ
不思議な縁 弐犬川荘助・犬山道節・ヽ大犬川荘助・犬山道節・ヽ大浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「………これは………!?」 「なんだ?珠……?」 「斬った瘤から飛び出してきたんです」 「何か文字が……『忠』?」 「あの……、これと同じものですよね!」  「!……同じだな」 「俺のは『義』です」 「光った?どういうことだ?」 「……あ」  「この痣……、これ、俺のここにもありますよね?」  「牡丹柄の痣……。これも同じだな……」 「………」  見えないけど 聞こえないけど 確かに繋がっている…  不思議な縁(えにし)  「ついてきてください」 「ああ…」  愛する伏姫が託した 希望の八つの珠 手にするは八人の剣士  同じ珠 同じ痣 選ばれし者たち  長きに渡り 探し続けてきた 呪いを打ち砕くため
宴の終わり犬坂毛野・玉梓犬坂毛野・玉梓浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIどしゃぶりの雨に 紛れて 聞こえてきた 赤ん坊の泣き声が  「大層うるさくてね……。」  掴みあげたら お前の忌々しい痣が見えた  「……何故その時殺さなかった」 「だって、つまらないだろう?」  簡単になんて殺してやるものか  「……」  だから待つことに決めたのに 随分と長いこと待ったのに それがこの様だ 赤子の手を捻るのと 大差ないではないか  もう宴は終わりだ
不思議な縁 壱犬田小文吾・犬塚信乃・犬飼現八犬田小文吾・犬塚信乃・犬飼現八浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「!その痣……!」 「目立つだろう?だから仕事の時はこうやって隠して……」 「おれにもあるんだ!」 「え?」 「ほら!」  「!!」 「同じだな……」 「もしかしてこういう珠持ってるか?」  「………」  「まさか……こんなことって……」  見えないけど 聞こえないけど 確かに繋がっている… 不思議な縁(えにし)  「実は、俺も……」 「え……」 「オレのは『信』で」 「俺のは『俤』」 「痣はどこにあるんだ?」 「……ああ、いや、痣は……」 「見せてやれよ。小文吾」 「わかったよ。…俺のは……」 「え?!」 「ここ」 「そこ?!」
ものがたりリプライズ篭手切江篭手切江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI己の影に 寄り添うように いくつもの…  誰(たれ)が語る…? 己(おの)が語る…  …ものがたり
ものがたり篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI光も 届かぬ 薄暗い場所 ここまでどうやって 来たのだろう? ここからどこへ 行くのだろう?  名をくれた人がいて 私は私を成す 名を呼ぶ人がいて 私は私であり得(う)る 語るものがいてこその ものがたり  名もなき草が 風に吹かれ 人知れずに散っていく  そこにものがたりはあるのか?  「……ものがたり?」  踏み出す足はあるか? 踏んできた足跡はあるか? そこにものがたりは あるのか?  「……!」  己の影で 何も見えない そこは 闇?  誰(たれ)が語る…? 己(おの)が語る…  ものがたり
ごう おん すていじ (Short)篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「よおし、やるか!俺たちの『すていじ』!」 「おお!」  ごう おん すていじ おーぷんに向けての れっすん開始  「篭手切。単純な質問なのだけれど……」 「はい」 「僕たちだけで足りるのか?」 「確かに。八犬士が全員揃うところまでやらないにしても…」 「助っ人が欲しいところだよな」 「……やってくれそうなひと、この本丸にいる?」 「さあ、どうでしょう」 「じゃあ、れっすんの前に……」 「まずは助っ人探しだな!」
助っ人ぷりーず篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「助っ人 ぷりーず!!」  助っ人 ぷりーず!! 助っ人 ぷりーず!! 誰か~!! 助っ人 ぷりーず!!  「日向、浦島 ちょっといいかな?」 血を流し流されるように すていじに立ってみないかい?  「…大包平 ちょっといいかな?」 あのさ…俺で安くなった分 すていじの価値上げてくれない?  『助っ人ぷりーず!!』 「あ!ちょっと!」  「蜻蛉切様! ちょっと、いいでしょうか? 一緒に ぜひ すていじを…!」 恐れ多いのは承知ですが… 『助っ人ぷりーず!!』  「御手杵さん! ちょっと、いいかな?」 一緒に ぜひ すていじを…! 共に串刺ししましょう 『助っ人ぷりーず!!』  「和泉守さん ちょっとよろしいでしょうか?」 共に歌を詠みませんか? どんな季語と出会えるか楽しみです 『助っ人ぷりーず!!』  「よお、鶴さん ちょっといいか?」 いっしょにすていじやらねえか? どんな驚きが待ってるか 楽しみだろ? 『助っ人ぷりーず!!』  「え?あぁ…」  遠征? 出陣? 任務? 特命? 残念ながら 出演NG 助っ人作戦 失敗……  「……はぁ……」
南総里見八犬伝篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江・水心子正秀篭手切江・豊前江・桑名江・松井江・五月雨江・村雲江・水心子正秀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「江戸時代後期に曲亭馬琴によって書かれた長編小説……」  『南総里見八犬伝』  「昔々、実り豊かな安房(あわ)の土地を狙う一人の魔女がおりました」  その名は玉梓  「里見義実が治める国を我がものにしようと企んだ玉梓でしたが、 捕らえられてしまいます。 処刑されんとするまさにその時……」  涙に濡れた美しき魔女  「『風ひとつ吹けば散らされそうな、 か弱きこの身で一体何ができましょう? 里見の殿よ。 本当に妾(わらわ)が国を乗っ取ろうとしたとお思いですか…?』」  涙に濡れた美しき瞳  「息を呑む義実」 「『…これほど美しい者が、謀反の罪を犯すものだろうか…』」 「心を奪われた義実は、処刑を取りやめようとしました」 「『か弱き者を殺すのは、どうかと思う。…命だけは許そう』」 「『…嗚呼!ありがとうございます…。里見の殿』」 「だが…」  騙されてはなりませぬ!玉梓は悪しき魔女  「家来の一声で我に返った義実」 「『そうであった。…この者は心操る怪しき魔女。今すぐ死刑にせよ!』」  途端に美しき顔は 歪み崩れた  「『その口から一度(ひとたび)こぼれ落ちた赦しの言葉が、 まだ妾(わらわ)の耳に残っている内に、 再び同じ口から吐き出された容赦なき宣告…。 妾(わらわ)の命をもてあそぶとは……おのれ里見義実、許すまじ…!』」 「『ええい黙れ!』」  「『待て!』」 「『待て!』」 「『覚悟!』」  呪ってやろう 里見に関わる者みな 滅びよ 犬になれ 滅びよ 犬になれ  「……呪いの言葉を残し、玉梓の首は何処へと消えてゆきました」  「……翌年の夏に生まれた義実の娘は、 それはそれは美しい姫君に育ちました」  その名は伏姫  「伏姫の首には、八つの大きな珠がついた数珠が掛けられておりました。 それは、幼き頃に不思議な老人から譲り受けたもの」 「『この八つの珠は、里見の国を守るであろう』」 「そして、伏姫のそばにはいつも、八房という名の大きな犬がおりました」 「『ワン!』」  そのからだのあちこちには 牡丹柄のぶち 八つ  「……隣国との激しい戦いが続き、 里見の国は窮地に立たされておりました。 そんな折、義実は八房に冗談をこぼします」 「『なあ八房。……お前が敵将を食い殺せば、皆が助かるぞ。 褒美に魚の肉でもやろう』」 「『くぅーん』……」 「『ははは。魚の肉では不服と見える。ならば何を与えようか。 身分も領地も欲しがるようには思えぬ。 …そうじゃ。お前の大好きな伏姫をやろう』」 「……それは、誠に悪い冗談でございました」 「『わおぉぉーーーん』……」  その夜 敵陣が何故か 総崩れ 八房が咥えてきた生首……  「それはまさしく、敵将の首だったのです。 ……約束通り、伏姫は八房の嫁となりました」  「山の奥で八房と共にひっそりと暮らす伏姫。 …そこに一人の武士がやってきました」 「『あの犬がいる限り、姫様は里見の国に戻って来られぬ…』」  『なんとしても伏姫様を』 『とり戻す!』  「『覚悟―!』」  放たれた弾丸は 見事八房を捉えた  「しかし…」  嗚呼… 嗚呼…  「弾丸は八房を貫通し、伏姫の右胸に当たってしまったのです」  倒れる伏姫  「『姫様!』」  「駆け寄った武士の腕の中で、伏姫はもう虫の息」 「『しっかりしてください!伏姫様!』」 「実はその武士は、伏姫の愛した許嫁でございました」  立ちこめる 黒い霧 浮かび上がる 血走った目 真っ赤に 裂けた口 その口が語る  『滅びよ 犬になれ』 『呪いはまだ続く』  「最期の力を振り絞って、伏姫は叫びました」 「『決して呪いに負けません。……八犬士よ、来たれ!!』」  切り裂くような光 伏姫の数珠から弾かれた 八つの珠 黒い霧を消してゆく
生きる音 ~内番すとんぷ~刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIさー さー ぱたぱたぱたぱた… しゅっしゅっしゅっ ふきふきふきふき…  さく さく さく ざく ざく ざく さくさくさくさく… ざくざくざくざく…  むすむすむすむす… こねこねこねこね…  音鳴る さー さー ぱたぱたぱたぱた… しゅっしゅっしゅっ ふきふきふきふき…  重なる さくさくさく ざくざくざく  おとなりは何を する人ぞ  むすむす こねこね  ぱたぱた ぱたぱた 積もり積もって しゅっしゅっ 埋もれた歴史 さー ほこり落とし ふきふき 汚れ落とし 歴史磨く音がする  さくさくさく 呼吸ひとつで ざくざくざく 音は生まれる むすむす 感嘆でも こねこね ため息でも 生きている音がする  音鳴らして 重なり合って おとなりの音と 共鳴する  さー さー ぱたぱたぱたぱた… しゅっしゅっしゅっ ふきふきふきふき さく さく さく ざく ざく ざく むすむすむすむす… こねこねこねこね  それは 生きる音
ごう おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIごう おん すていじ おーぷんに向けての れっすん開始  「皆さん。準備は良いですか?」 「おお!」  「雲さん。コソ練の成果が出ているようですね」 「え……。知ってたの?」 「安心してください。他の皆さんには内緒にしておきますから」 「……ちがう」 「ちがう?」 「……雨さんに内緒にしておきたかったんだけど…」 「……私を驚かせたかったということですか?」 「……そうだよ」  「ワン!!」  息が切れるのも 汗をかくのも 涙こみ上げるのも 心が動くのも  「なんて美しい……」  詠わずにはいられない  「五月雨さん」 「はい!」 「はい!」 「嘘だろ?」  ごう おん すていじ おーぷんに向けての 準備開始  一丸となって 作る舞台 さながら 共に 戦う部隊 ごう おん すていじ ごう おん すていじ  上の句を詠めば 下の句返す さながら 共に 詠む連歌 ごう おん すていじ ごう おん すていじ  夢にまで見た まぶしいすていじ 高まる鼓動 とくんとくん 踏み出すんだ はじめの一歩  踏み出す足はある 踏んできた足跡はある そこにものがたりがあるなら… はじめの一歩  「おいおい、ひとりで勝手に踏み出してんじゃねーよ」 「そうだよ!地に足をつけてなんぼの僕を差し置いて」 「新しい季語が生まれそうですね」 「はじめての瀉血も一緒にどうかな?」 「……その、瀉血というのは何だ」 「やはり興味があるのか!」 「気になるな」 「興味持っちゃだめだってば」 「なぜだ」 「……ふっ」 「よーし、やるか!」 「おお!」  ごう おん すていじ 長い影を引き連れて 見えない力に背中押されて 踏み出すのは 己の意思 己の足  せーので 一歩 前へ 前へ 光の中へ  ごう おん すていじ ごう おん すていじ 幕が 上がる  ごう おん すていじ ごう おん すていじ ごう おん すていじ  「たいとるは…… 『新編 里見八犬伝』!!」  幕が 上がる  「せーの!!」
新編里見八犬伝刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI我が首を刎ねた 憎き里見 終わりなき 妾(わらわ)の呪い  嗚呼… 嗚呼…  里見の美しき姫 愛しき伏姫よ  「なんとしてもあの犬から伏姫様を里見の国にとり戻す!」 「許せ!」  嗚呼… 嗚呼…  「伏姫様――っ!!」 「私はなんてことを」  滅びよ…… これも玉梓の呪いか? 犬になれ…… 抗えぬ呪いなのか?  「その時―……」  切り裂くような光 伏姫の数珠から弾かれた 八つの珠 黒い霧を消してゆく  呪いは終わらぬぞ 永遠に……  光り輝く八つの珠は 天に昇り 八方へと飛び散った……  この世に生まれた 理由(わけ)も 歩むべき人生(みち)の 行く先も  全て導かれるのか? それとも己で切り拓くのか?  物語はいつも 突然始まる 物語はいつも 突然終わる 物語はいつか 必然と気づく 物語はいつの 誰のもの?  誰でもない あなたのもの  愛する伏姫が託した 希望の八つの珠 手にするは八人の剣士 約束しよう この私が 必ず見つけ出す ここから始まる 物語……!
六人の物語刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「!!…なんだ、この禍々しい光は……」  「…なあ」 「ああ。痛みが引いていく」 「傷がふさがりました!」 「……血が…止まった…」 「おそらく珠の力だろう」 「動ける?」 「ああ、問題ない」 「さあて、仕切り直しと行こうか!」 「ああ!」  今こそ―…… 我ら導く光  この世に生まれた 理由(わけ)も 歩むべき人生(みち)の 行く先も  全て導かれるのか? それとも己で切り拓くのか?  知らなかった 引き寄せられた 知らなかった 運命(さだめ)  誰と出会い 誰と別れ 誰と戦い 手を取り合うのか 何もわからない それでも続く  俺たちが綴る 物語……!
憎しみの連鎖刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「…ほぉ。…面白くなってきたねえ」 だが、終わりなき妾(わらわ)の呪いを断ち切ることなどできぬ」  光さえも 届かぬ 暗闇で蠢く 蔓延(はびこ)る根が 土の中を埋め尽くす 果てなき呪い  光あれば 影あり 暗闇から覗く まばゆき空 土の中でその種は 外を夢見た  呪いの種… 呪いの種…  その種は 誰しもが持つ 誰かに蒔かれる  心の中に 腹の底に  もともとあるもの  「もともとある…?」  持たぬ者などいない 無論私も…  「何が言いたい」  水を撒かれても 陽を当てられても 決して育たぬよう  水を撒かれ 陽に当たれば 育たずにはいられない  「それでも…」  決して育たぬよう 己が己を律するしかない  「はっ!詭弁だな」 「そうかもしれぬ。それに…… おまえの言う通り、断ち切ることは容易いことではない。 だが……終わらせねばならないのだ!!」  分(ふん) 陀(だ) 利(り) 華(け) 波(は) 頭(す) 摩(ま) 華(け) 優(う) 鉢(はつ) 羅(ら) 華(け) 拘(く) 物(もつ) 頭(ず) 華(け)...  心の中に 腹の底に 降り注ぐ雨よ どうか 憎しみに染まることなく 渇きを癒やしてくれ  憎しみは 数珠つなぎ 終わりなき 連鎖  断ち切っても 種は 残る それでも……  それでも……!  心の中に 腹の底に 降り注ぐ陽光(ひかり)よ どうか 傷を暴くのではなく ぬくもり与えてくれ どうか… どうか… どうか…
新編里見八犬伝リプライズ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「八犬士って結局なんなんだ?」 「すべてお話いたしますよ。…少々長い物語にはなりますが」  物語はいつも 突然始まる 物語はいつも 突然終わる 物語はいつか 必然と気づく 物語はいつの 誰のもの?  誰でもない あなたのもの 輝く珠に引き寄せられ 紡がれる絆 忍び寄る影  まだ知らない 幾重にも 折り重なり 幾重にも 絡まり合う 縁(えにし)  まだ知らない 幾度となく すれ違い 幾度となく 結び合う 縁(えにし)  まだ知らない 語り継がれてきた物語の行方 まだ誰も知らない ここから繋がる 物語……!  物語……! 物語……!  物語……!
私の夢見たすていじ・おうぷん刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「さあ、すていじ・おうぷんだ」  流れる おーばーちゅあ いっつしょうたいむ いっつしょうたいむ 共に立つ仲間たち 幕が上がる  この手でよけりゃ貸してやるよ それとも 膝枕の方がいいか?  「大地に聞いてみたんだ」 健全な肉体と 健全な食があれば 良いすていじが作れるはずだ  「豊前もやるならやろう」 浴びるのには興味がある すぽっとらいとに染められてみようかな  鳴り止まぬ拍手は まるで降りしきる雨のよう  夕立みたいな雨音に 誘われて こんな俺だけど…踏み出してみた  めんばーが増えた いっつしょうたいむ いっつしょうたいむ 嬉しくて 嬉しくて 鼻血が出そう  「……できる」  Clap Your Hands Yeah! Clap Clap Clap Clap Your Hands Yeah! Clap Clap Clap  真っ暗な 蔵の中 待ってた じっとじっと じっとじっと ずっとずっと ずっとずっと 真っ青な 空の中 飛んでった 小鳥 取り残され 俺ひとり  もしも前を見失っても 今 この目に映る 煌めき揺れる光が 私を導いてくれる  夢にまで見たすていじ まだ夢見てるのかな? 夢じゃない この背中 押してくれたのは… あなただから!  台詞を交わせば ほら きっと 声が重なれば ほぉら きっと それは奇跡とも呼べるはーもにー  隣を見れば ほら きっと 視線が交わる ほぉら きっと 夢に見た 大歓声  すていじ・おうぷん 目撃してほしい 夢がまことになる その瞬間(とき)を  すていじ・おうぷん!
ぐらんどふぃなあれ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ刀剣男士 formation of 江 おん すていじ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「さあ、ぐらんどふぃなあれだ」  聞こえる えんでぃんぐ どんとみすいっと 最後まで 華やかなめろでぃ 盛り上がり  灯る まばゆい光 どんとみすいっと 最後まで 共に立つ仲間たち ここまで来た  交わした台詞 何度も 重なった声 何度も それは奇跡とも呼べる はーもにー  隣を見れば ほら きっと 視線が交わる ほぉら きっと 共に迎える ふぃなあれ  かあてんこおる 目撃してくれたよね? かあてんこおる 夢がまことになる かあてんこおる その瞬間(とき)を  ぐらんどふぃなあれ!
待ち侘びた時浜路・玉梓浜路・玉梓浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI同じ珠 同じ痣で 繋がる者たち 長き間 待ち侘びていたよ 群がるその時を 自覚を持つその時を… 片手で捻(ひね)れば終わり? つまらない 命を奪うなど容易い 凄惨(せいさん)な苦痛に 慄(ふる)えるがいい  「きゃーーーー…」 「助けて」  「はっはっは。妾(わらわ)から逃げられるとでも思っているのか」 「!っ……」 「さあ、やっと宴が始まる」
漆黒の龍大倶利伽羅大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI漆黒の夜 音も亡き常闇 ぽかりと浮かぶ 紅(あか) 綺麗だと 誰かが言った  漆黒の鱗 天(あま)雲(ぐも)かき分けて 高く昇るは 龍 何故ゆえに 目を覚ました  「…」  「来たれ、新たなる刀剣男士よ」  重き瞼 押し上げ 肺に空気 吸い込み 握りしめていた手を ひらく これが肉体 己の躰  光に手を 翳せば 透けて見える あか 己の体内(なか)をめぐる あか 燃え滾る炎か 迸(ほとばし)る血潮か かつて浴びた血の名残か
片倉小十郎景綱宛伊達政宗伊達政宗浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI『生まれてくる子を 殺すなんて言うな 私に免じてやめて欲しい』  『追伸 子を殺すのは考え直してくれ 私を信じてやめて欲しい』
茂庭岩見守綱元宛伊達政宗伊達政宗浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI『ただ… ただ… 関白との事が気がかり 行き違いあれば切腹免れぬ 無論、討死し切腹は望むところ ただ… ただ… 明けても暮れても そのことばかり』
花の巵伊達政宗伊達政宗浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI散り交う花に 誘われて 手にまかせて ひとり酒 はらはら よよと はらはら よよと  うつつはどちら ゆめはあちら 西か 東か 天か 海か  うつつはこちら ゆめはどちら 右目(みぎ)か 左目(ひだり)か しろか くろか  「…それとも、あかか」  花の巵 覗き込み 口に随(したが)い ひとり詩(うた) はらはら よよと はらはら よよと  春のうららに 迷い込み きみは旅人 誰(たれ)の待ち人  「『曇りなき 心の月を 先立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く』」  うつつはどちら ゆめはあちら…  うつつはこちら ゆめはどちら…
伊達五郎成実宛伊達政宗・大倶利伽羅伊達政宗・大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI『たった今、関白に謁見したぞ! 思わぬ手厚いもてなしであった! 驚きであろう?』  『追伸 このことを他の者にも 急ぎ伝えて欲しい』
埋もれ木伊達政宗・大倶利伽羅伊達政宗・大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI川の流れに 取り残され 何も成せぬまま 朽ち果てていくのか  私は 埋もれ木 せせらぎに紛れて 聞こえたのは… こころ折れる音  私は 埋もれ木 折れて砕ければ いつか海へ…? こころの戯言(たわごと)  「『皆人は かへる浪なる 名取川 我はのこりて 瀬々の埋木』」  こころ折れる音 聞きたくなどない こころの戯言(たわごと) 聞こえてたまるか 志(こころざし)はどこ? たとえ見えなくとも 俺は… 俺は…  埋もれ木の戯言(ざれごと)
父の最期伊達政宗・虎哉宗乙・畠山義継・伊達輝宗・畠山勢・伊達勢伊達政宗・虎哉宗乙・畠山義継・伊達輝宗・畠山勢・伊達勢浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「初陣の勝利に息巻く政宗でございましたが…… 次なる相手、畠山義継とその家臣に父・輝宗を 拉致されるという事件が……!」  「急げ、走るのじゃ。さもなくば、この場で刺し殺すぞ!」 「逃げる畠山勢!」 「殿ぉー!」 「それを追う伊達勢!」 「父上ぇ!」 「政宗も駆けつけ、両者睨み合いが続く!」 「来るな! 輝宗の命はないぞ!」 「おのれ、義継!」  張り詰めた空気 切り裂くは 父、輝宗の一声―…  「私を捨てよ!! 政宗!」 「何をしておる! 撃て! 撃つのじゃ!」 「黙れ!」  「撃てーー!」  一斉射撃! 命じたのは 政宗…  「…激昂した政宗は、全滅した畠山の軍勢の中から義継の骸を見つけると、 切り刻み、縫い合わせ、磔に処したのでございます…… そうやって始まった弔い合戦は…、若さゆえの焦りと、 何より自身の心を制御できぬ未熟さが招いた…実に醜き戦でございました」
最上義光宛伊達政宗・鶴丸国永伊達政宗・鶴丸国永浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI『急ぎ飛脚をもってお知らせ致す。 小手森城において定綱の親類など 五百余人を討ち捕らえ 女、子供、犬に至るまで 撫で斬りさせました』  「…民草を巻き込むってのは良くねえなあ」  『私には冥利があるようです 関東を手に入れることも容易いかと! 追伸 大げさではなく、誠のことですぞ!』  「ははっ…。がむしゃらで、己も周りも見えてない」
刀光剣影伊達政宗・支倉常長伊達政宗・支倉常長茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMI人はなぜ生まれてきた 俺はなぜ生きている 人はなぜ夢を追う 俺はなぜ手を伸ばす  生きる 死ぬ 境はどこにある 天よ答えよ なぜ 人は生まれ変わり 死に変わる 永遠の螺旋 永遠の途中  やるか やられるか ふたつにひとつ 俺の命は 天と共にある  やあやあ 我こそは北の大地に 一頭の竜ありと恐れられた男 麻のごとく乱れる天下を 雷(いかずち)のごとく 切り裂くものなり  さあ 戦しようぜ  刀光り 影宿す剣(つるぎ) 烽火(ほうか) 乱れ 命の音が鳴り響く 生まれたからには 楽しまずして 如何にせん  俺が死ぬか お前が死ぬか 勝ちか 負けか 戦(や)ってみなきゃわからないだろ 俺の命は天と共にある  夢 現 境はどこにある 天よ答えよ なぜ 夢は俺の心 かき乱す 永遠の流転 永遠の輪舞  斬るか 斬られるか ふたつにひとつ 俺の命は 天と共にある  「波に光るはこの刃」  草原(くさはら)に馬を馳せし 萌ゆる春の日よ 見上げし空は 夕映えにうつろひ 幼き瞳は 花のごとく 紅に煌めく  さあ! 戦しようぜ  刀光り 影宿す剣(つるぎ) 血汐(ちしお) 叫び 朱(あけ)に染まる残月 生まれたからには 楽しまずして 如何にせん  俺が残るか お前が残るか 勝ちか 負けか 戦(や)ってみなきゃわからないだろ  俺の命は 天と共にある
終の野望伊達政宗・支倉常長・鶴丸国永・大倶利伽羅伊達政宗・支倉常長・鶴丸国永・大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI『青天 碧海に涵(ひた)し』 『碧海 青天に接す』 『海外 更に海なく』 『天に向(むか)いて 天を問う莫(なか)れ』  世は戦を終え 平穏が訪れた 青葉の山から見下ろす海 世界へ繋がる海  「空も海も果てしない。のう、六右衛門」  「はい!」 「じゃがあ…」  「ここ仙台は、世界の海のド真ん中じゃー!!」 「さようにございまする!」 「この政宗の夢の話を聞いてくれるか」 「もちろんにございまする。もう何度目だよ!などとは申しませぬぞ!」 「はっはっはっ。分かっておろうが、 ただ聞かれてもつまらんぞ。面白おかしく聞いてくれ」 「はい!はっ……?ああ!いつもの相槌をご所望ですな!」 「そうじゃそうじゃ。その気になる相槌を頼むぞ」 「あいわかった!」  語って聞かせてしんぜよう ヨッ! この政宗の夢 イーィヨッ! この海に (この海に) あの船に (あの船に) 託す (託す) イーィヨッ! でっかい (でっかい) でっかい (でっかい) 野望!!  「良い感じじゃ。続いていくぞ」 「あっ、続いていきますか!はい!」  お主に問いたいことがある ハッ? この国の中心はどこだ? ヨッ! どーこーだ?  「…どこだと思う?」 「あーえーこの国の中心……ですか?」 「そうじゃ。思ったことを申してみよ」 「…上方。いや、今は江戸かと」  「その通り!」  鯱(しゃっちょこ)立(だ)ちしても 何しても 奥州はしょせん僻地!  「僻地ぃ!」 「そうじゃあ!」  天下狙おうにも 遠すぎる 政宗はしょせん鄙人(ひなびと) 鄙人(ひなびと)~ 鄙人(ひなびと)~  「そうじゃあ! …だが、仙台の海で潮の流れは変わる! 世界に導く流れに変わるんじゃ! ここは世界に開けた港。世界と繋がる要の港…」  世界の海の ド真ん中!!  「はいぃ!!」  潮の流れに導かれ 大きな夢の でっかい野望の 船出 渡れ (渡れ) 渡れ 大陸へ 繋げ (繋げ) 繋げ 架け橋  「必ずスペイン国王、ローマ教皇と親交を結び、 ヌエバ・エスパーニャと通商をする。 そのための慶長遣欧使節じゃ。頼んだぞ、六右衛門」 「はっ! …殿の書状、必ずやお届けいたしまする!!」  「……長き戦乱の世が終わり、私の心は一度折れた。ばっきばき…」 「あっばっきばき…」 「おう、ばっきばきじゃ。見せられるもんなら見せてやりたいくらいじゃ」 「じゃあ見せてください」 「無理じゃあ」 「はい!」 「とにかく! 普通なら折れて終わる。 …だが、ここ奥州には無限の可能性があることがわかった!」 「はい!」 「むしろ火が付いたぞ。今の私は燃えに燃えておる! ぼうぼうじゃあ!」 「ぼうぼうですか!」 「そうじゃ! ぼうぼうぼうじゃ!」 「ひとつ多めのぼうですか!」 「そうじゃっ!」 「はいぃ!」  海の向こうに 描いた夢 一度折れても 何度折れても…  見続けるのだ 最後の夢 終の野望  この政宗の 最後の夢  「しぶといよなあ。人間ってのは」 「…」 「…あっぱれだよ」  終の…野望!!
真白な鳥~偲鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI真白(ましろ)な深雪(みゆき) 踏みしめた足跡 ぽたりとおちる 紅(あか) 綺麗だと 誰かが言った  真白(ましろ)な翼(はね)で 天(あま)雲(ぐも)うちつけて たづたづ飛ぶは 鶴(たづ) 何故ゆえに 心もとない  はて はて 何を思い偲ぶ? 飛(ひ)花(か)落葉(らくよう)のさだめ 風の 果て もう帰らぬ季節 同じ花は咲かぬ 今はひとやすみ 飛び立つ時を待つ
教えてやる鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI教えてやる その感情が苛立ち 敗北感 怒り…憤り  「もう終わりかい?」  「……!」  教えてやる その感情は悔しさ 抱えきれぬほどの…屈辱
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
おとしあな鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIあるはずのちが なくてびっくり おどろいた ないはずのあな まっさかさま おとしあな あぁ~おどろいた  ほりすぎたあな きがつきゃおれが あなのなか あなのなか あぁ~まっくらだ あぁ~おどろいた
飛脚はしる鶴丸国永・大倶利伽羅・伊達政宗・虎哉宗乙鶴丸国永・大倶利伽羅・伊達政宗・虎哉宗乙浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI驚いたぜ 面白すぎるだろ どういうことだ? 何故飛脚に?! 乗りかかった船 飛び乗ってやる 巻き込むな じゃあ溺れるか?  「…」  「『昨夜家来と腕相撲をしたら、ばっちり筋肉痛で腕が震えて、 文字もぶれぶれじゃ。ははは』」  どうでもいい! それでも走る 飛脚は走る!  「『最近雨が多いから退屈だろう。 明日は晴れそうだから城に来てくれよな。久々に語ろうぜ』」  どうでもいい! 雨でも走る 飛脚は走る!  「『元気でやってる?』」 「殿ー!」  飛脚はしる はしる はしる!  「『釣りにいこうよ』」 「是非!」  飛脚はしる はしる はしる!  「『先日の宴会で酔って殴ってごめんね』」 「あうぅ!」  飛脚は知らぬ 中身は知らぬ  「『二日酔いで気持ち悪い』」 「おろろ…」  それでも走る 飛脚は走る  「『ちょっと遅刻しそう。腹痛ってことにしといて』」 「仮病!?」  飛脚はしる はしる はしる! 走り続ける! はしる はしる!  「『色々はずかしーから、読んだら即刻燃やしてくれ!』」  「と言われましても…、政宗からの、 それも自筆の書状ともなれば、家宝として大切に取っておきたいもの。 残念ながら、しーっかり後世に残っておりまするぞ」  「いやあ! しっかし聞きしに勝る筆忠実っぷりだぜ」 「……おい、これも任務なのか?」 「いいじゃねえか、こういうトンチキも乙なもんだ」 「……くだらん」 「……俺は戦いたい、ってか?」 「……」  「戦いといえばこの戦国乱世、 刀を振るい鉄砲を撃つのが常でございました。 しかし、政宗にはもう一つの武器がございました。 敵、味方の心を巧みに操る、武器としての『書状』が……」  書状一つで操る おだてて 焦らせ 手紙一つで操る 油断させ 挑発 餌を撒いて 網を張る 読むのは 行く末 心 大法螺(おおほら)吹(ふ)き 本領発揮  「こういう戦い方もあるんだそうだぜ」 「…」
悔いなき希望鶴丸国永・大倶利伽羅・伊達政宗・支倉常長鶴丸国永・大倶利伽羅・伊達政宗・支倉常長浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI青き空 碧き海 碧海に溶け 青天に繋がる 空も 海も ひとつ 天(あめ)も 地(つち)も ひとつ  潮の流れに導かれ 日の本の外へ 海を渡る手紙 希望 運べ 運べ 大陸へ 届け 届け 届け…  「殿!託された書状は、確かに海を越えましたぞ!」  Deseo Feliz Buena suerte Oh Happy Day!  「あのうたの通り、…空は一つ。海も一つ。 すべて繋がっております!」  海の向こうに 描いた夢…  「…殿の心眼(まなこ)に代わって、 この六右衛門の小さき双眸で世界を見て参ります。 …私に、殿の爪の先ほどでも才があれば、 たくさんの歌を詠んで帰りたいところですが、 それは叶いませぬ」  夢の向こうに あるのは現(うつつ)…  「では、何を持ち帰りましょう。 …日に焼けた肌と、新たな名前と、…殿の喜びそうな土産を少々…」  この政宗の 最後の夢 悔いなき希望…! Ah---! Happy Day!
ひねくれ説法鶴丸国永・虎哉宗乙・梵天丸鶴丸国永・虎哉宗乙・梵天丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「どなたかな?」 「えらい坊さんがいるって聞いてさ、説法を聞きに来た」 「…ほう」  教えてくれよ 隻眼の龍の師よ  「そんなに聞きたいか」 「いや、別に」 「……面白い」  「よろしい。お釈迦様はおっしゃった。 自らを燈明として拠り所とせよ、決して他人をあてにするな、と」  自燈明 法燈明 何事も他人(ひと)を頼るな 己こそ 己の主(しゅ) 自分自身を律せよ  痛い時に「痛くない」と言え 泣きたい時は笑え 暑かったら「寒い」 寒かったら「暑い」 口では逆を ひねくれよ 目指せ へそ曲がり! WHOO!  「あれ? 伽羅坊、やんないのかい?」 「WHOO!」 「……」  隻手(せきしゅ)と隻手(せきしゅ) どちらの手が鳴っておる?  右手(みぎ)か 左手(ひだり)か  「若、どう思われるかな?」 「…どちらでもない」 「だよなあ。片方だけじゃ音は出ない。 両手があって初めて音が出る。」 「ふむ。それが答えと申すか?」 「いや」  「…?」  「こうすれば鳴るぞ」 「……」 「はっはっはっ…若、見事じゃ」 「人に頼るなって教えておきながら、 一人じゃ生きてはいけないって説くのかい。 ははっ。さすがひねくれてる。なあ、伽羅坊」 「……」  「若」  その目に何が見える? その目で何を見る? 己の外と内 見渡せる心眼(まなこ) 決して曇らせるな  「はい」
埋まらぬもの刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI耳障りだ 己の息 苦しさなど 棄ててしまえ  ひとりでいい ひとりがいい 足りぬものは 埋めればいい  「…はぁ……はぁ……」  「がむしゃらだなあ。いい意味じゃねえぞ」 「…」 「悔しいだろ」  「…もう少し早く生まれていれば」 「…」  「そうすりゃ、天下が取れてたってか?」 「…」 「…時間ってのは、埋まらないように出来てる」 「…」 「行くぞ。主が呼んでる」  「…」  埋まらぬとも 埋めてやる 出遅れた 時間さえ…
傷だらけの背中刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI傷だらけのその背中 赤く滲む 悔しさ その痛みの先に 見えるもの…  己から流れた血は 抗えぬ 弱さ 悔しさに 疼く これが……  預け合う命 諸刃の剣(つるぎ) 強さと弱さの 天秤  この背中を預ける時は 来るのか…
華々しき戦い刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI祝いに来たのか? 世界への門出 こいつは一興 粋な演出 華々しく飾れ 華々しく散れ そーれっ そーれっ そーれっ  まさか終わりかい? 出帆の祝辞 せっかくだから 楽しもうぜ 華々しく舞え はなむけの踊り そーれっ そーれっ そーれっ  「ははっ、遅い遅い」  肚(はら)を据えろ 気を散らすな 目の前の敵を 倒すのみ  「その心がけ、悪くない」  「……」 「ひとりで十分とは言わないのかい」 「……不十分は承知している。…だが、やらせてくれ」 「……」  肚(はら)を据えろ 気を散らすな 目の前の敵を 必ず、倒せ  「必ず、だ」 「……っ」  華々しく戦え 初陣の 仕切り直しだ!
欠ける月 紅い月刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅刀剣男士 鶴丸国永 大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI音もなく 音もなく 欠けていく 欠けていく 見えなく ふたたび なっていく 満ちるため 光と 影が 並ぶ 一直線に  影を落とすのは 己が光を遮るから  そのことを忘れるな 決して  すべて影に 覆われると 現れる 紅(あか)き月  漆黒の闇に 真白な光に 浮かび上がる 紅(あか) 影を落とす  紅(あか) ……綺麗だ
我が水戸学会沢正志斎・吉田松陰・小竜景光・水戸の人々会沢正志斎・吉田松陰・小竜景光・水戸の人々浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIレッツスタディ! 水戸学! アイルテルユー! 水戸学! これが… マイ イデオロギー!!  我が国は 尊き国 アマテラス 神の国  心 (こころ) ひとつにして (ひとつ) 日の御子(みこ)を敬(うやま)うべし さすれば体も (からだも) ひとつとなろう (ひとつ) 国は体 みなでひとつ  「先生!私が教わりたいのは、これからの日本をどう…」 「狭い日本、そんなに焦って何処へ行く?」 「え…」 「おめーさん、国はどこだ?」 「長州です!」 「バーカ!それは国じゃねえ」  そんなんだからちっちぇのさ 「我が国は日の本!」って概念を持て!! まあ、世界から見たら 豆粒同然だけどな  「豆粒同然…」 「ザッツライト!っしょ!」  今の日本は弱い!!弱すぎる!! 世界を知らない井の中の ちっちゃな蛙(かわず)  「…ちっちゃな…蛙(かわず)?」 「そう!豆粒蛙っしょ!」 「…じゃあ、どうすればいいんですか?」  ハウトゥ?  「どうすればいいと思う?」  ワッドゥユーシンク?  「……」 「蛙(かわず)にできることっつったら?」  ゲロゲロ…  「…飛び込んだところで何もできないでしょう…ね」  ゲコゲコ…  「だーかーらーぁぁ!!」  レッツスタディ!! 異国を学べ! …学べ? レッツスタディ!! 敵を知れ!! …知れ? すべてはそこから始まる レッツ ゲット… スタート!!!  目指せ!目指せ! ゴーゴーゴー! 対等な関係!  「対等な…関係…?」 「イエスっしょ!」 「乾杯!」  この国を思えばこそ この国を憂えばこそ  「…はいぃぃぃ!!!」  豆粒蛙が頭使って ゲロゲロゲロ!! ゲコゲコゲコ!! 大海原に飛び込んで 泳げーロゲロ!! 泳げーコゲコ!! さざ波なんかじゃない 大波起こしてやろうじゃないか!!  「イエイ!!」  レッツスタディ! ゲロゲロゲロ… 水戸学! アイルテルユー! ゲコゲコゲコ… 水戸学!  これが… これが… 我が水戸学!! そう! マイ イデオロギー!!  「これが……水戸学……これが、水戸学ぅ!」
散る花を和泉守兼定和泉守兼定伊藤栄之進YOSHIZUMIYOSHIZUMIつぶさに見て来た……刀の時代の終わりを。 新しい感情はわかなかった…… 俺はそれを既に見ていたから、見届けていたから。 呆気なかった……  「あえて言うならそれが新しい感情だ。 向き合うべきところはそこじゃなかった。」  想像をする…… それはきっと誰しもが通る道だ。 俺だけじゃない、そう誰しもが……。 もしこうじゃなかったら、 歴史が変わっていたら、 かつての主が生きていたら……。  「俺は何も変わらなかったと思う。 かつての主はそういう役割じゃなかった。」  好きだから、美しいと思うから、 きっと世界を変えてしまうような何かを 成し遂げるはずだと、そう思いてえけど…… そう思いてえけど……  「違う、そうじゃねえ。」  江戸で芽を吹き、 京の都で咲き誇り、 北の大地で散った一輪の花。 花が歴史を変えるか否か、 そんなことはどうでもいい。 美しかったのだから、それでいい。  「でも、河の流れが変わったらどうだ…… 咲く場所が変わったら……」  想像する。 芽吹くこともなく、咲くことは無い。 大輪の花として咲くかもしれない。  「どうだ……否、違う。」  それは俺の知っている花じゃない。 俺が美しいと思った花じゃない。  「奪うな、俺からあの人を。 美しかろうが、咲き誇ろうが、俺は俺の花を愛でる。」  想像する。 歴史が変わることを。 想像する。 あの人がより輝く世界を。 どうすればそうなる。どうしたらそうなる。  「想像するんだ。」  想像して、想像して、想像して…… 想像して、想像して、想像して、想像して……  そうならない世界を、 そうならない歴史を……守る……俺は、散る花を。  「奪うな、俺からあの人を。俺は俺の花を愛でる。」
不正(タダシカラズ)和泉守兼定・大包平・小竜景光・山姥切国広・南泉一文字・肥前忠広・井伊直弼・吉田松陰・ハリス・徳川斉昭・一橋慶喜・水戸藩士たち・人々和泉守兼定・大包平・小竜景光・山姥切国広・南泉一文字・肥前忠広・井伊直弼・吉田松陰・ハリス・徳川斉昭・一橋慶喜・水戸藩士たち・人々浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「なんでこんなことになっちまったのか整理してみようじゃねえか」 「おう」  本来の正しい流れは…? 正しい歴史は…?  「まずは将軍継嗣問題だ」  十四代将軍候補は 紀州の徳川家茂 そして…  「一橋慶喜も候補にあがっていた」  慶喜は水戸藩主 徳川斉昭の息子  「だが慶喜は後継者争いで負けた」 「なんでだ?」 「その頃、大老に就任した井伊直弼が…」  君主の許しが出る前に 異国と条約を結んだ  港をオープンプリーズ! イエス! 国をオープンプリーズ! イエス! 自由な貿易プリーズ! 仰せのままに  君主の許しもなく調印 言語道断 許すまじ 国を守るためじゃ どの口が言う? 国を思ってのことじゃ 聞く耳は持てぬ! 独断専行 許すまじ!  「水戸側と完全に敵対した井伊直弼は、家茂を将軍に推した。その上…」  慶喜派を弾圧 徳川斉昭は蟄居に追い込まれ 慶喜も隠居させられた  「幕府独裁けしからん!」 「抗議申し上げるぞ!!」 「将軍は 慶喜様であるべきだ!」  思想家や  「尊王攘夷こそが国を守るのだ!」  儒学者  「次の将軍は紀州と決まった!反対する者共は処断せよ!!」  この弾圧こそ 『安政の大獄』  「あんせいのたいごくは聞いたことあるぜ」  粛清の名の下(もと) 奪われた命 散った憂国の士  身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂  「そして吉田松陰も『安政の大獄』で殺された」  正しい流れ 正しい歴史  「最も厳しい弾圧を受け、 井伊直弼への反発が高まっていったのは水戸藩だ」  虐げられた者たちよ! 反逆の時が来た! 我らこそ 誇り高き水戸の烈士  立ち上がれ!  「赤鬼退治 恐るるに足らず!」  立ち上がれ!  彦根藩の行列を襲撃 名残雪の絨毯を染めた 井伊の赤き血  この暗殺こそ 『桜田門外の変』  「さくらだもんがいのへん…おっさんも…」 「殺される。それが…」  正しい流れ 正しい歴史  「ところが……」  「今、この歴史では……」  吉田松陰が 井伊直弼の側近となった それは歪み(ゆがみ)  海の向こう 大海原の先 日が昇る時は近い  共鳴し合う二人 それは歪み(ひずみ)  正シカラザル流れ 正シカラザル歴史  海の向こう 列強に怯まず 対等に渡り合うため 手を取… 交わらない 道が交わり 落とすはずの 命が続く  「弾圧も敵対も起きなかったこの歴史で、井伊直弼は慶喜を支持した」  ああ… それは歪み(ゆがみ) 日出づる国よ  「結果、徳川慶喜が第十四代将軍になっちまった」  ああ… それは歪み(ひずみ) 明るき未来よ ああ…ああ…  『安政の大獄』も 『桜田門外の変』も 起きない 起きることはない  正シカラザル流れ 正シカラザル歴史
答えるための問い和泉守兼定・時間遡行軍和泉守兼定・時間遡行軍浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「オレは和泉守兼定。 侍の時代の終わりを見届けてきた、当時最先端の刀だぜ。 もちろん、今の主に振るわれる限り、オレは今でも最先端ってわけだな!」  終わるために 時代は始まるのか? …そうじゃねえ  崩れるために 形作られるのか? …そうじゃねえだろ  そこで生まれるものがある いのちだとか 思いだとか そういう 大事なもんだ  セ キ ト メ ル シ ガ ラ ミ ヨ ド ミ ケ ガ レ ユ ク マ デ  別れのための出会いじゃない だが、 出会うための別れってのは あるかもな この世界は巡ってるって 言うだろう?  イ ク ド メ グ ロ ウ ガ カ レ ハ テ ク チ ユ ク ダ ケ  「やりやがったなあ!」  理由が欲しいなら 探し出すしかねえ 意味が欲しいなら できることをやるしかねえ  ア ア… ア ア ア…  大丈夫だ 己の核はここにある それはずっと 変わらねえ  さあ、戦しようぜ! 銃や大砲じゃなく さあ、戦しようぜ! 刀や槍を使った戦(けんか)だ さあ、戦しようぜ! 互いに譲れねえもんがあんだよ さあ、戦しようぜ! ここは、刀の戦場だ  「オレの活躍、様んなってたろ?」
吾が名を呼べ時間遡行軍時間遡行軍茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMI「始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや… 始… まりや… いつ… なりし… 終は… りは… いつ… なりや…」  朽ちもせぬ (果てもせぬ) 倦(う)みもせぬ (揺蕩(たゆた)うことも…あらず) (あらず) 流れ入るものもなく… (なく) 流れ出づるものもなく… (なく) 湧きいだすものもあらず… (あらず) 消えゆくものもあらず…  されば吾はここならむや (ここならむや) それともあるまじや 有情(うじょう)のものなりや 無情のものならむや 闇にもあらぬ夜にもあらず ただ黒きばかりの天下(てんが)に (天下(てんが)に) 忘れ去られし吾を呼ぶ声なき声! (声!) 聴こえき  「不浄の吾が身に たま吹き込む者 うちいでき」  吾 思ひき苦痛だに感ずべからぬ苦痛より逃るべくば 永劫の修羅の道にこの身投げ入るることになんの迷ひやあらむ いかなるよしかわからねど この天下(てんが)に解き放しては (解き放しては) 吾が なすべきことを 吾は なすばかりなり  これより先は打ち払ひつつ進まむ (打ち払いつつ 打ちこわしつつ) これより先は打ち払ひつつ進まむ (打ち払いつつ 打ちこわしつつ)  吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ (吾は時を遡るものなる邪(よこしま)打ち払ふものなり) 吾を恐るるものよ 吾が名を 呼びたまへ (吾こそは守護者なる のちの世の 守り人なるぞ)  吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを 吾は なすばかりなり 吾が なすべきことを
花の雨 君の名残山姥切国広山姥切国広浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI花の雨 泣いているのは 空か? 花か? 濡れそぼつ君が 儚く散って 傘に残さるるは 君の名残  咲く君も 散る君も あだめかし 徒名草(あだなぐさ)  にわたずみ 浮かぶ筏(いかだ) 君の名残
14th son小竜景光小竜景光茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMIThe man was born in a castle when the trees are dyed red Looking down the largest lake in this country As the 14th son of the king  His life was boring like the rural landscape of mid-spring Sometimes, he said “My flowers never bloom” Sometimes…with dry smile  (How do you feel?) It's moss on a buried tree  (How do you feel?) The 14th son  One day, he became the king of the castle and became the agent of the conqueror  The 14th son got the second force in the country The second man played a role as “the second man”  (His flowers bear fruit…) without blooming...  (His flowers bear fruit…) by a twist of fate  He tried to straighten the bent branch What do you think the branches will be? What do you think the branches will be?  “Well said! It broke.”  The man was decapitated and died White snow was dyed red Hey, did your flowers fall without blooming?  (How do you feel?) You left a name in history  (How do you feel?) How do you feel?  (How do you feel?) You have any regrets?  (How do you feel?) I should have stayed...  The 14th son
海と夕焼け浦島虎徹・兄・弟浦島虎徹・兄・弟浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI海は広いな 大きいな いつか行きたい 竜宮城 海はいつでも でっかいな 両手広げても かなわない だったら…だったら… こっちの手には兄ちゃん こっちの手にも兄ちゃん これでどうだ!!  「なーんて…」  海は広いな 静かだな いつか …会いたか おっかあ  海がまっかだ まっかっか お前のほっぺも まっかっか  大波 おっかあ 小波 おっかあ 夕焼け おっかあ 小焼け おっかあ かあかあ鳴くのは?  「からす!」 「うん、なら帰ろうか」  大波 かあかあ 小波 おっかあ 夕焼け かあかあ 小焼け おっかあ 仲良し 仲良し こよし こよし 手と手 つないで 帰りましょ  「…はは、兄ちゃん達っていっつもこんな気持ちだったのかな。 よし、帰るぞ!向こうまで競争だ!」
パライソ讃歌 浦島虎徹浦島虎徹・兄・弟・民衆浦島虎徹・兄・弟・民衆浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI合言葉はパライソ 元気出る 合言葉はパライソ 魔法の言葉 一緒に パライソへ  「…パライソ」 「うん。パライソ!」  合言葉はパライソ 導くよ 合言葉はパライソ 進むべき歴史(みち) 行こう! パライソへ!  合言葉はパライソ 導くよ 合言葉はパライソ 進むべき歴史(みち) 行こう! パライソへ!  「ああ! 俺にまかせろ! パライソだっ!」 「……」
亀と梅干し浦島虎徹・日向正宗浦島虎徹・日向正宗浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI色づいた梅を水洗い やさしく やさしく  「そうそう!」  水気を取って ヘタを取って 梅 塩 梅 塩 いい塩梅  「次は?」 「待つ」 「待つ?」 「そう。じーーーっと」  梅は甘いな すっぱいな おいしくしたい 梅干し 海は広いな しょっぱいな どこにあるかな 竜宮城 うまくなりたい 梅干し どこにいったの かめきち  うんめ~ うんめ~ かめきち~ かめきち~ うんめ~ かめ~  噛めば噛むほど広がる 梅エキス 鶴は千年 亀は万年  うんめ~ か~め~ うんめ~ か~め~ うんめ~ か~め~ うんめ~ か~め~  いい塩梅 玉手箱!
海は ただ そこにある浦島虎徹・日向正宗浦島虎徹・日向正宗浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIもしも お腹が空いたら 海に来ればいい 魚や貝や海藻が 君のお腹を満たすだろう  もしも 泣きたくなったら 海に来ればいい しょっぱい海に その涙 跡形もなく消えるだろう  潮騒が 腹の虫を隠す 潮風が 頬を撫でる 満ちて 引いて 寄せて 返して 海は ただ そこにある
白き息大倶利伽羅大倶利伽羅浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI己から こぼれた息 白く染まり消えゆく 見えぬはずのものが 色を持つ  己から 流れた血は 鎬削った証 見えぬふりはできぬ 傷は有る  振り下ろす一太刀 その重さ 何ではかる?  静かに 飛ぶ時を待つ鳥 その背に たたまれた白き羽  背負っているのは 抱え切れぬほどの…  祈りの言葉も 捧げる花も 持たぬ俺は ただ 白き息を切らし この身を鍛えるのみ
無常の風鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI穏やかな海の面(おもて) 風は吹く時を 待ちわびる まだ来ぬかな 白き波  鮮やかな空の最果て 浮かぶ雲ぽっかり ただひとり ほとほと無聊 がらんどう  嗚呼! 嗚呼! 突然の風 吹けよ 吹け!  波を起こせ 雲を流せ ただ無常に 吹き抜けろ  驚きを生め 足掻け藻掻け ただ無常に 吹く風に 逆らえるなら 逆らってみろよ
パライソ讃歌 鶴丸国永I鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI目的地は一つ 道は無数 辿り着きゃいい 手段は任せる  合言葉はパライソ 導けよ 合言葉はパライソ 進むべき歴史(みち) 行くぜ! パライソへ!
三万七千の人生鶴丸国永・一揆勢鶴丸国永・一揆勢浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIひとり ひとり 違う聲(こえ)を持つ 重なり生まれるのは 不協な音色か 甘い共鳴(ひびき)か 俺が振るうのはタクト  さあ 奏でてみろ お前たちの願い(おと)を さあ 聞かせてみろ お前たちの祈り(うた)を  「絶景かな…ってなあ! みんな! よくやってくれたな! 見てみろよ、およそ三万七千人だ! これだけ仲間が集まれば世の中ひっくり返せるぜ!」  この城は大劇場 始めようか大演奏 轟かせよ 三万七千の鼓動  俺は名指揮者 歴史に残る戦い(ライブ)をしようぜ 幕府の奴らも黙らすような 神でさえも聴き入るような 命を懸けた生き様(ライブ)だ  この城は俺達の城 キリシタンのパライソだ 轟かせよ 三万七千の息吹 轟かせよ ここに生きている事実(あかし)
静かの海鶴丸国永・大倶利伽羅鶴丸国永・大倶利伽羅浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIかつての足跡が 消えることのない 穏やかな場所  静かの海 沈黙の天(あめ) なぜ黙る なぜ噤む  静かの海 雄弁な地(つち) 何を語る 何を憂う  そこに風は吹かない 退屈な場所さ  「いつか行ってみたいな」 「ふっ……そうだな……」
パライソ讃歌 鶴丸国永II鶴丸国永・大倶利伽羅・浦島虎徹・日向正宗・豊前江鶴丸国永・大倶利伽羅・浦島虎徹・日向正宗・豊前江浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIマイネームイズ 四郎 天草四郎!  マイネームイズ 四郎 天草四郎! 生き地獄に現れた救世主 驚いたか? このカリスマ性! パライソへ続く階段 ワンステップジャンプ! アーメン!  「いいかい? 俺達はまず仲間を集めなくちゃならない。 その為に三組に分かれるんだ」 「仲間って?」 「一揆に加わってくれる仲間だ。そうだな、あと二万人は必要だな」 「簡単に言うけど結構な人数だよ、それ」 「君達なら出来る! なんせ君達は天草四郎なんだからなあ!」 「…お前もな」 「そんなに上手く行くのかなあ」  ユアネームイズ 四郎 天草四郎! 民衆が作り上げた救世主 大事なのは ハッタリ デマカセ! ウィーアー 四郎 アーメン!  果たすのは使命 やるしかねえ 辿り着きゃいい 手段は任せる  合言葉は パライソ 参ろうぜ 合言葉は パライソ 安らかなる天国(くに) 行くぜ! パライソへ!  「わかった。とにかく仲間を集めればいいんだね?」 「ああ、やり方は各々にまかせる。 なあに、困った時はパライソと叫べばいい。頼んだぜ! あ、豊前、右衛門作が逃げないようにちゃんと見張っておいてくれよ!」 「あいよ」 「まあ、逃げる場所なんて何処にも無いだろうがな。」  嘆いてねえで 付き合えよ おろろん おろろん おろろんばい  「……!」 「それじゃ、よろしく!」
パライソ讃歌 日向正宗日向正宗日向正宗浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI目的果たすため うまくやろう 辿り着くための 手段は任せられた  合言葉はパライソ 自由を 合言葉はパライソ 掴みに行くのだ 共に パライソへ!
明けに染まる刻豊前江 voice of 鶴丸国永豊前江 voice of 鶴丸国永浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「向き合わなくちゃいけねぇことって、あると思うんだ」  今がその時 海と一緒さ 満ちる時が来た 月も一緒か 欠ける前の一瞬  今がその時 向き合う時  「マツにとってはこの戦がそれだ。しんどいだろうけどさ」 「……」 「……それに……」  今回は俺が 傍にいてやれる 刀の時とは違って 朝の光だけじゃない 同じ朱(あか)に 染まってやるよ  「……」 「全部アンタの采配だ」 「……」 「大したりいだあだよ、アンタは」 「……お前もな」
明け暗れ刻豊前江・松井江豊前江・松井江浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI耳に残る遠い海鳴り いつかの日 ゆるしの秘跡 吸いつくした血の唸り  朝行く月の 仄かな光 暴かれるは 朱(あけ)に染まった肌 今もまだ 明け暗れ刻(あけぐれどき)  風が運ぶ遠い海鳴り 誰にも聞こえる 俺にだって聞こえるさ 海の歌  見えるのは 夜の終わりか 朝の始まりか 聞こえるのは 懺悔の叫びか 赦しの調べか  今がまだ 明け暗れ刻(あけぐれどき)なら 共に朝を待とうか
滾る血松井江松井江浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIぽたり ぽたり 流れ落ち ぽたり ぽたり 僕を染める 鮮やかな血が映えるのは 静かな 月明かりの下(もと)  ぽたり ぽたり 滴り落ち ぽたり ぽたり 大地が染まる 全てを君に捧げよう 最後の その一滴まで  滾々と 血湧き肉躍る ドクドクと 血が騒ぎだす どれだけ流し続ければ 拭い去れるだろう  錆びた血の記憶 くすんだ血の匂い
右衛門作音頭山田右衛門作・浪人たち・民衆 voice of 日向正宗・豊前江山田右衛門作・浪人たち・民衆 voice of 日向正宗・豊前江浅井さやか (One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIこちらにおわすお方 誰と心得る どどんがどん!! 大坂の陣で亡くなられた秀頼公 その忘れ形見! 四郎様! ああ、四郎様! 太閤殿下の御令孫 彼の太閤殿下の御令孫  「おいおい、そんな嘘八百…」 「忘れ形見とや!?」 「え?」  太閤殿下のお孫さま!? それはまことか まことなのか? どんどんどどどん どんどがどん!!  この馬印が 目に入らぬか! ああ、入らぬか!! 目に入らぬか!! どんどんどどどん どんどがどん!!  大坂の陣でわしは見た!! 秀頼様をしかと見たぞ! あのお方の尊いお顔! ああ、秀頼様に! 瓜二つ!! どんどんどどどん どんどがどん!!  「そうなのか?」 「全然似てないと思うんだけど」 「皆の者!今一度、今一度思い返さんか!」  豊かだった太閤殿下の時代 オー ヨイヨイ それに比べ それに比べ この徳川の世はどうじゃ! どうじゃ! 民は飢え 苦しみに喘いでる!! そうじゃ! そうじゃ! アレ ヨイヨイヨイヨイ!! ヨイヨイヨイヨイ!!  「さくらか?」 「どうなんだろう?」 「…四郎様はキリシタンば率いて立ち上がられた!」 「…なんと!」 「思い返さんか! 太閤殿下の時代はキリシタンにも自由があったろうが!」 「そうじゃ!」 「そうだったっけか?」 「そんなことなかったと思うよ」  このお方の下(もと) 立ち上がるのじゃ! ああ、取り戻すのだ!! 再び自由を!! どんどんどどどん どんどがどん!! どんどんどどどん どんどがどん!!  「四郎様、お言葉を」 「…パライソ」
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
要となる城 気付く歌太田道灌・五月雨江 voice of 水心子正秀太田道灌・五月雨江 voice of 水心子正秀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI(ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)  今こそ未知拓く時 (ヨーソレ ヨイショ) 築け 要となる城 (ヨーソレ ヨイショ)  初めは何もない (何もない) あるのは果てなき荒れた地  そこに道が引かれ (ヨーソレ ヨイショ) 導かれる (そして築く) いつか気付くのだろう (これは…) 要となる城 (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)  今こそ門開く時 (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) 築け 要となる城 (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)  初めは守るため (守るため) 東の山のその向こう  そこに人が寄せて (ヨーソレ ヨイショ) 寄り添えば (ここは町に) ずっと待ち詫びていた (これは…) 要となる城 (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)  「太田道灌……あなたは何故、ここに城を築こうと思ったのか」 「ほぅ…今年は早いな。もう咲き始めたか 山桜 咲きてと朽ちる 世の中の ならいも花に あらずもあらなん」 「……季節はめぐり、ここはこの国の中心となった」 「……そして私はここで生まれた」  人は何故… 何故 詠うのだろう 心に留めて 留めて おけぬから? 雲から溢れ こぼれ落ちる 雨の如く  「……更に季節はめぐり……めぐり……」  誰かの歌に励まされ 皆 旅人  「……ここは東京と呼ばれた……」  誰かの歌に涙して 月日も 人も  「……めぐり……めぐり…」  誰かの歌に教えられて 移ろい 迷い  「……そして東京は……」  誰かの歌に… いつか… いつか…  気付かされる 気付く…
要となる城 この石の歌太田道灌 voice of 豊前江太田道灌 voice of 豊前江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI(ヨー ヨーソレ ヨイショ) (ヨー ヨーソレ ヨイショ) (ヨー ヨーソレ ヨイショ) (ヨー ヨーソレ ヨイショ)…  この石はどこで生まれた?  「え?」  城の石垣のひとつになろうとは 思いもよらなかっただろう  「そうかもな」  この立派な石は この先ずっとここで 歴史を支えてゆく  (ヨー ヨーソレ ヨイショ) (ヨー ヨーソレ ヨイショ)…
はなのうた大典太光世・ソハヤノツルキ・豊前江・桑名江・水心子正秀・源清麿・五月雨江・村雲江・天海・平将門・太田道灌大典太光世・ソハヤノツルキ・豊前江・桑名江・水心子正秀・源清麿・五月雨江・村雲江・天海・平将門・太田道灌浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI荒れ地に咲く 一輪の花 この心とらえて離さぬとは いい度胸だな  「……さぁて、行くか」  戦場に散る 一粒の種 血を浴びて芽吹くは いつの春か いつの時代か  轟け 力の限り 命の限り 我がはなのうたよ  歌が聴こえるか 慎ましく咲く 黄金色の花よ  届け 留めておけずにこぼれ落ちた 我がはなのうたよ  祈りが聴こえるか 汚泥に染まらぬ 穢れなき花よ  響け 三百年(みほとせ)に渡る子守唄 我がはなのうたよ  戦場に散る 無数の種 血を浴びて芽吹くは いつの春か いつの時代か  産み落とされた実が やがてまた花を咲かす  この命に終わりはくる 必ずくる この命に終わりはくる 必ずくる  謳歌せ(うたわ)ずには いられない 終わりなき はなのうた 名前もなく 咲き誇る 永久(とわ)に続く はなのうた  この使命(いのち)に終わりはない 折れるまで 守るは大河の流れ 終わりなき 永久(とわ)に続く うたを聞く うたにする ために ために ために…  始まりはいつだったか 遠い昔かもしれないし 今かもしれない  季節はいつだったか 巡りすぎてわからないよ 今の季節さえ  謳歌せ(うたわ)ずには いられない 終わりなき はなのうた 名前もなく 咲き誇る 永久(とわ)に続く はなのうた  花は生きるために美しく 花は生きるために馨(かぐわ)しい 生きるために枯れ果てて 生きるために朽ち果てる  「……水心子、大丈夫?」 「ちょっと、水心子?」 「……ずっと不思議だったんだ……僕には世界が歪に見えてた…… 見上げる月はいつも三日月だった。でも、そんなはずが無いんだ。 見えていなくても月はそこに在るんだ。まあるいはずなんだ」 「……うん……うん」 「……歴史は……」 「うん」 「……歴史はね……勝った者の……残した歴史でしかなかったんだね」 「……」 「……本当のことなんて誰も覚えていない……今は悲しくても、 これから先に残るのが『願い』なら僕はそれでいい……」  固く閉ざされた蕾が ほころび 戦い疲れたあなたは ほころび 思いが生まれた…  「……記録にも記憶にも残らなくても……そこにいたんだ。 ……ようやく分かったよ。 ……愛しいと思う心も、歴史を繋いでいたんだ。」
外の光大典太光世・ソハヤノツルキ大典太光世・ソハヤノツルキ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「……天下五剣が一振り。大典太光世だ。」  立派な名前のせいで 蔵に封印されていた 武器としての役割は どうせ… 誰も期待してはいないんだろ? わかってるさ みんなそうだった  「だがな……」  暗く黴臭いあの場所 俺がいたあの場所 戦は好きじゃないが 戻るわけにもいかない  知ってるか? 暗い所からはよく見える 光ある世界 眩しいほどの季節 外に出されたからには…  「待たせたなあ!兄弟!」  「ソハヤノツルキ ウツスナリ……。 この言葉が俺を示すもの」  坂上宝剣の 写しといえば俺のことだ なまじ霊力があると どうせ… 置物扱いになる それだけ わかってるけど 皮肉なもんだな  「大典太光世とは兄弟だな」  知ってるか? 写しから始まってもいいさ 生きた証こそ 俺だけの物語 俺の霊力なめんな!  聞こえたのは声 俺を呼ぶ声 長い眠りから目覚め 外の光を見た  俺が怖いか? 我が霊力を畏れよ 俺が… 俺が… 斬る! まばゆく光る この切っ先で
江戸を守る大典太光世・ソハヤノツルキ大典太光世・ソハヤノツルキ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「……たーまやー……ってか」  空を賑やかすのは 花火屋 江戸の華を消すのは 火消し 元気に泣くのは 赤ん坊  江戸(ここ)を守るのは… 江戸(ここ)を守れるのは…
全うする物語大典太光世・ソハヤノツルキ大典太光世・ソハヤノツルキ浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI誰が決めたか知らないが 与えられた役がある 俺は狸爺の墓所の番 あんたはこの地の設計者  知ってるさ 物語を全うするのは 難儀で骨が折れる よくやったんじゃねえか? 互いにな  持て余した強さが もたらした皮肉 持て余した強さ それはもはや呪い  俺も兄弟も待つのが得意だ 焦るよりはいいだろう? どうせ長すぎる旅なんだ  全うしてやろうぜ どうせなら どうせなら 期待以上の物語を…
いざ参らん平将門平将門浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIやあ 我こそは 坂東の風雲児 守るべきは 自由と誇り この大地 一筋の稲妻にまたがり どこまでも 走れや走れ 地平線のその向こう 天空までも 駆けて行こうか いざ参らん
いざ往かん平将門平将門浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIまつろわぬ者 やがて鬼と成る末路 徒なす者 徒花のままでは終われぬ わししか乗れぬ繋ぎ馬 綱を断ち 走れや走れ 結ばれてたまるものか 呪いに往かん 祟りに往かん いざ往かん
咲き誇れ 分陀利華天海天海浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI分(ふん) 陀(だ) 利(り) 華(け) 波(は) 頭(ず) 摩(ま) 華(け) 優(う) 鉢(はつ) 羅(ら) 華(け) 拘(く) 物(もつ) 頭(ず) 華(け)…  夜は明け 空は色を持つ 咲き誇れ プンダリーカ 揺るぐことなき 守護神よ 清らかな華を 美しき華を  分(ふん) 陀(だ) 利(り) 華(け) 波(は) 頭(ず) 摩(ま) 華(け) 優(う) 鉢(はつ) 羅(ら) 華(け) 拘(く) 物(もつ) 頭(ず) 華(け)…  咲き誇れ プンダリーカ 寛く永く 江戸(ここ)に―…  分(ふん) 陀(だ) 利(り) 華(け) 波(は) 頭(ず) 摩(ま) 華(け)  咲き誇れ プンダリーカ 寛く永く 江戸(ここ)に―…  優(う) 鉢(はつ) 羅(ら) 華(け) 拘(く) 物(もつ) 頭(ず) 華(け)…  分(ふん) 陀(だ) 利(り) 華(け) 波(は) 頭(ず) 摩(ま) 華(け) 優(う) 鉢(はつ) 羅(ら) 華(け) 拘(く) 物(もつ) 頭(ず) 華(け)…
要となる城 共にある歌豊前江豊前江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI(ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)  今こそ共にある時 (ヨーソレ ヨイショ) 築け 要となる城 (ヨーソレ ヨイショ)  初めはひとりだが (ひとりだが) 声かけ 励まし 手を取り  共に汗を流し (ヨーソレ ヨイショ) 隣見れば 要となる 友が仲間が (ヨーソレ ヨイショ) (ヨーソレ ヨイショ)
遺された志豊前江 voice of 五月雨江豊前江 voice of 五月雨江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI当たり前のことを知っている 生きるってこと  汗をかくのも 息が切れるのも 歌うのも 笑うのも 生きているからだ  あのでかい石は ずっとずっとここで 歴史を支えていく あんたの遺志 受け継いで 立派に役目果たすぜ  「見せてやりてーな!」 「何を?」 「……何百年か後の江戸をさ」 「……そう、ですか」  風は止まらねぇ 河の流れも それは変わらねぇ だから俺は走ると決めた 風のその先へ  「さぁて、次の時代へ行くか」 「豊前……相変わらず疾いですね……」
浪士たちの咆哮沖田総司沖田総司浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI狼の遠吠え 天に 響き渡れ 縄張りを示し 遠き仲間を呼び 共に生きる者たちを繋げ  僕はただ その咆哮(こえ)を 力の限り 轟かすため そのためだけ そのためだけ
浪士たちの咆哮 リプライズ沖田総司・加州清光・大和守安定沖田総司・加州清光・大和守安定浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI狼の遠吠え 天に 響き渡れ 縄張りを示し 遠き仲間を呼び 共に生きる者たちを繋げ  僕はただ その咆哮(こえ)を 力の限り 轟かせたかった ただそれだけ  僕に… 俺に… できるのは 見守るだけ なのか…?
士の心 雲より高く近藤勇・沖田総司・大和守安定近藤勇・沖田総司・大和守安定浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI我らの士の心 今宵 高く 昇る…  風が 雲を流し 青き 雲を運ぶ 凌げ 雲よりも高く さすれば見えるだろう 導く星が  今宵こそ吠えろ! 天に吠えろ! 風雲の志 青雲の志 凌雲の志 今宵こそ吠えろ!  吠えろ! (吠えろ!) 吠えろ! (吠えろ!) 吠えろ!  高く高く (高く高く) 士の心 (士の心) 刻め刻め (刻め刻め)  今宵こそ吠えろ! 天に吠えろ! 雄叫びあげろよ!  今宵こそ吠えろ! 天に吠えろ!  今宵こそ吠えろ! 天に吠えろ!
夜の海 星冴ゆる近藤勇・長曽祢虎徹近藤勇・長曽祢虎徹浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI勝色(かちんいろ)の海 あの人が見上げる 碧血 星冴ゆる夜 あの人に誓う 丹心  「…」  夜 勝色(かちんいろ)の海に浮かぶ 暗夜の灯(ひ) 闇夜の灯(ともしび) 見失わぬように その灯(あかり) 消さぬように  己が信じれば それが真(まこと) 言葉を成せば それが誠(まこと)  この刀の名は虎徹 我が手に馴染む愛刀(あいぼう) 血に飢えたのはお前だったか 俺だったか… この刀の名は虎徹 我が手に馴染む愛刀(あいぼう) 宿るは 真(まこと)のもののふ魂  勝色(かちんいろ)の海 星冴ゆる夜
天狼近藤勇・土方歳三・沖田総司近藤勇・土方歳三・沖田総司茅野イサムYOSHIZUMI遥か遠く遠く 闇を隔てて燃える 青き星の光 この身を焼き焦がす  風が立ち 夜空を染めるは 仇桜(あだざくら) 儚くも 散りゆく刹那の 残り香よ 明日さえも もとより求めぬ 天狼(おおかみ)は 何処で生き 何処で死にゆくのか  風はこの目に見えぬ されど髪をなびかす たとえこの身朽ちても 心は永遠(とわ)に消えぬ  俺たちは 互いに引き合う 連星(ふたごぼし) 燃え尽きる その日は違(たが)えど もろともに あらかじめ 失われし夢 掴むまで 星風(あおちかぜ) 時代を吹き飛ばせ  朝日が 雲の切れ間 照らし出すとき 星は消え去る 跡形残さず されど 消えぬ想い 輝き続ける
浪士たちの雄叫び近藤勇・土方歳三・沖田総司・大和守安定近藤勇・土方歳三・沖田総司・大和守安定浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「…トシ…行こう、京へ」 「ああ!」 「総司、お前は?」 「行きますよ。お二人だけじゃ心配ですし」 「ははは!そうだな」 「…かっちゃん!」 「ああ。」 「…俺達、侍になれるんだな」 「ああ!」 「よっしゃー!」  行くぜ! 京へ! 「かっちゃん!」 「おう!」 行こう! 京へ! 雄叫びあげろよ!  磨いてきた腕が鳴りますね 震えてんのかよ?  「まさか」 「武者震いだろ?総司!」 「もちろんです」  尽忠報国の志 お国のために お国のために 身も心も丈夫であれば 身分は問わない  誰もがこの命を 主君に懸けられる 出立だ! 京へ!  くすぶってる浪士たちよ お年玉だ! くすぶってる有志たちよ 王城の地へ! いざ!  行くぜ! 京へ! 行くぜ! 京へ! 行こう! 京へ! 行こう! 京へ! 行くぜ! 京へ! 行くぜ! 京へ! 雄叫びあげろよ! 「おお~!」  誰もが この刀を 主君のために振れる 出立だ! 京へ! 「行くぞー!」 「よっしゃー!」  狼の遠吠え 遠くこだまする 示せ 呼べ 繋げ  僕はただ その咆哮(こえ)に 応えるだけ 応えるだけ  「…近藤さんと土方さんが嬉しいんなら… 僕も嬉しいんですよ」  僕にできるのは 見守るだけ…
気楽にやりましょ明石国行・御手杵・篭手切江明石国行・御手杵・篭手切江浅井さやか(One on One)・御笠ノ忠次YOSHIZUMI「まあ、ええんですけど。やる気無いんは自分も同じやさかい。 似たもん同士、仲良やりましょ」 「…俺が、不甲斐ない?」  ちゃいますのん? 御手杵はん かつての主 目の前にして  「芋引いとるように見えたんですけど」 「…」 「明石さん、そんな言い方…」  同じですわ 篭手切はん あのときなんで 止めはったん?  「そ、それは…」 「ま、ええんと違いますか?」  気楽にやりましょ そりゃありますやろ 誰にでも 秘密のひとつやふたつ みっつやよっつ いつつやむっつ ななつややっつ…  「…明石の言う通りだ」 「まぁ、しゃーないですなぁ」 「…不甲斐ない」 「あ、そっちで」 「…確かに」 「篭手切はんまで」  気楽にいきましょ 真面目過ぎは 疲れますやろ? えろう骨折れますやろ? やろ? やろ?  考えることと 悩むこと ごっちゃにしたらあきまへん 混ぜたら危険ってやつですわ 失敗は失敗
夢語り明石国行・千子村正・蜻蛉切・御手杵・篭手切江・結城秀康・永見貞愛明石国行・千子村正・蜻蛉切・御手杵・篭手切江・結城秀康・永見貞愛浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI嗚呼…嗚呼…  「うあああああああ!」 「篭手切!」  啾(しゅう)…啾(しゅう)…  「大丈夫…これは…私が向き合わなくてはいけないんだ!」  夢見るのは まぶしいまほろば 高まる鼓動  のぼる のぼる 天に咲きのぼる いつかこの手に…  いつかいつの日か  手に入れるまで/踏み出す時  きっと来るから…  「…先輩」 「…お前は誰だ?」 「先輩、私です! 篭手切江です!」 「…こてぎり…ごう…」 「思い出して下さい!」   嗚呼…嗚呼…啾(しゅう)…啾(しゅう)… 許すまじ 恨みつらみ 忘れまじ 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)  哭(な)いてもいいです 嘆いても構わない ただ見失わないで… 共に共に夢を見ましょう  「せんぱあああああああい!」 「…」  夢は見るもの/見るために在る 夢は語るもの/物は何を語る? 夢は共に/影だろうが 目指すもの/在るものは在る  「…天下は…夢か?」 「…はい…夢です」 「…そうか」  嗚呼…嗚呼… 伸ばした手は 嗚呼…嗚呼… 行き場失い 啾(しゅう)…啾(しゅう)… 啾(しゅう)…啾(しゅう)… 何一つ掴めないまま…だった  ならばその篭手 もらいます 固く握りしめるために  「……」  伸ばすことをやめたら 何も掴めないまま 夢は夢で終わる 淡く消える 幕は上がらない…  いつかいつの日か 踏み出す時 とくんとくん きっと来るから…
影と響き御手杵・永見貞愛御手杵・永見貞愛浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI影は形に従い 響きは音に応じる 居ることが もたらす意味 一度消えたら 一度焼けたら そこには無い…  「…なあ」 「ん?」 「歴史から消されるって、どんな気分なんだ?」 「別にどうってことはねぇよ」 「…本当にそうか?」  影は形に従い 響きは音に応じるんだろ? 居ることが 意味もたらすなら たとえ消されても たとえ焼けても 変わらない  「俺がこの世に存在したことは確かだからな」 「全ての人に忘れられてもか?」 「…なんでそんなこと聞くんだよ」 「…なんとなくな」  「…だったらお前が覚えてろ」 「…え?」 「俺もお前のこと、覚えててやっから」 「…」  たとえ消されても たとえ焼けても 覚えている
未熟な私は夢を見る篭手切江篭手切江浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI私は未熟 まだ見習い中 鏡の前で自問自答 落ち込む暇などない無我夢中  夢見るのは まぶしいすていじ 高まる鼓動 とくんとくん 踏み出すよ はじめの一歩…  「さあ、すていじ・おうぷんだ」  流れる おーばーちゅあ いっつしょうたいむ いっつしょうたいむ 華やかなめろでぃ 奏で出す 灯る すぽっとらいと いっつしょうたいむ いっつしょうたいむ 息を呑むすとーりー 幕が上がる  あなたを笑わせたい ただそれだけ(すまいる あげいん) あなたを驚かせたい ただそれだけ(めいく ゆう はっぴい) 魔法使いにはなれないけれど(あーあーあー) タネも仕掛けもあるけれど  舞台にあがれば ほら きっと 何かが起こるよ ほぉら きっと それは奇跡という名のすていじ 明かりが灯れば ほら きっと 何かが始まる ほぉら きっと あなたはその目撃者   最後は かあてんこおる 最高のふぃなあれ 鳴りやまない拍手 幕が下りる  今はまだ 夢を見ているだけ いつかいつの日か とくんとくん 踏み出す時 きっと来るから…
かざぐるまII千子村正千子村正浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI風は季節を巡らせる 春を目覚めさせ 夏を呼び 秋に染まり 冬を連れてくる 回れよ 回れ かざぐるま カラカラと… カラカラと… 回れよ 回れ かざぐるま 幾年月
誰がために千子村正・蜻蛉切千子村正・蜻蛉切浅井さやか(One on One)・御笠ノ忠次YOSHIZUMIあなたに そんな覚悟は似合わない ずっと 誰がために… 徳川のために 戦ってきたのデスから そんな覚悟…  「ずっと徳川家の為に戦ってきたあなたに、 そんな覚悟は似合わないし、して欲しくない。 徳川に向けて刃を振るうのはワタシの役割デス」  「…村正、お前だって…」 「?」  「なんデス?」 「なんでもない」 「脱ぎまショウか?」 「脱がなくていい!」 「huhuhuhu。ともかく、それぞれが それぞれの得意な役割を果たせばいいのデス。 ワタシたちはファミリーなのデスから」 「家族…」  目に見えぬ絆 その強さは測れない でもわかる 固く固く結ばれていること デスが… 時に脆く解ける  目に見えぬ絆 厄介で七面倒  「…家族か」 「…蜻蛉切?」 「ん?」 「気は確かデスか?」 「ああ!」  誰がために 馳せる想い 零す涙 誰がために うたう歌 振るう刃  その絆に名をつけるのなら それは… 家族/ファミリー
真白な鳥鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI真白(ましろ)な深雪(みゆき) 踏みしめた足跡 ぽたりとおちる 紅(あか) 綺麗だと 誰かが言った  真白(ましろ)な翼(はね)で 天雲(あまぐも)うちつけて たづたづ飛ぶは 鶴(たづ) 何故ゆえに 心もとない  はて はて 何を待ちわびる? その首を長くして 雪の 果て 鶴(たづ)帰る季節? その首を長くして いつか訪れる あかし(明かし/赤し)時を待つ
鶴の一声 ~一騎打ち~鶴丸国永鶴丸国永浅井さやか(One on One)・御笠ノ忠次YOSHIZUMI「これで負けたんじゃ、驚きも何もないよなあ!」  ケーン ケーン… この一声(ひとこえ)に皆 驚くだろう ケーン ケーン… この一声(ひとこえ)に皆 平伏すだろう 深い深い 谷の底でも 冥い冥い 土の下でも  この一声(ひとこえ)が今 退屈切り裂く  俺の一声(ひとこえ)で 大舞台の幕が上がる 瞬きする暇なんてないぜ  真白(ましろ)な夜更け 鶴と亀がすべり 吉と凶が交じる 後ろの正面 だあれ?
鶴の一声鶴丸国永・明石国行・蜻蛉切・御手杵・篭手切江鶴丸国永・明石国行・蜻蛉切・御手杵・篭手切江浅井さやか(One on One)・御笠ノ忠次YOSHIZUMI「はいはーい。難しいことはあとにしよう。 今は時間が無いからぱぱっと作戦を説明するぜ」  驚けよ 俺の一声 轟かしてやるぜ  良いか? 今、俺達は非常に難しい状況に置かれている。 なぜなら、本来この時代には居てはいけない 連中がわんさか集まっている状態だからだ  「歴史上の異物が集まる場所には奴が現れる」 「検非違使か」  そうだ。今にも奴が襲ってくる。だから手短に済ますんだ。 まず、第一優先は結城秀康を正気に戻すこと。 このままだと歴史が変わるからな。 必要な素材はあいつが揃えてくれたようだからまかせてみようと思う。  「篭手切」 「は、はい!」 「頼んだ」 「わ、わかったよ!」  あとは信康…じゃなくて吾兵と、双子の弟と、 あともう一人くらいで、わーっといって、だーっとやって、 どーんで任務完了だ  「なんやねん、その作戦」  言ったろ? 俺の一声 手短に済ますって  じゃないと…  「ほらな」
太刀風刀剣男士 formation of 葵咲刀剣男士 formation of 葵咲茅野イサムYOSHIZUMI乾いた風が 戰場(いくさば)の匂い 運んでくる ざわめく草木は やがて訪れる決戦の先触れ 大きく息を吐き 己が鼓動に耳を傾けろ ひとつ ふたつ みっつ  さあ かかって来い 命のやり取りをしよう さあ かかって来い 白黒つけようじゃないか ここでまみえるのも何かの縁 互いの誇りをかけて 始めようぜ どちらが折れるか 真剣勝負  火花を散らす 鋼の体躯 弾かれた刃が描く 赤い軌道 互いの吐息が交じり合って 太刀風熱く吹き抜ける  さあ かかって来い 戦いの火蓋を切ろう 逃げも隠れもしないぜ さあ かかって来い 命のやり取りをしよう  ひとつ ふたつ みっつ この胸の高なり 押さえきれぬ 荒ぶる闘志逆巻く 始めようぜ お前と俺との 真っ向勝負  鎬(しのぎ)を削る 鋼の誇り せめぎ合う刃が 奏でる二重奏 捨て身の一撃 肉を裂いて 太刀風赤く染め上げる  ああ いいね 最高だ もっともっと熱くなれ もっともっと強くなれ その先にあるもの魅せてくれよ この俺に  さあ 「さあ!」 かかって来い 命のやり取りをしよう 勝つのは俺だ!
この手が教えてくれること松平信康松平信康浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「おお、これはまた、随分とたくましくなられましたな」 「畑仕事の賜物じゃ」  仰いだ お天道様に 手をかざしてみたら その血潮を感じられる 生きているのだと 教えてくれる
前進か死か松平信康・結城秀康・永見貞愛・徳川秀忠松平信康・結城秀康・永見貞愛・徳川秀忠茅野イサムYOSHIZUMI同じ時代に産声を上げて 違う時間を生きてきた 同じ縁(えにし)を人知れず背負い 違う宿命(さだめ)に立ち向かう WOW WOW WOW 狂乱の星よ WOW WOW WOW 滾(たぎ)る血よ WOW WOW WOW 今こそ導け WOW WOW WOW この俺を  前進か死か 伸るか反るか イチかバチか 俺かお前か お前が俺か WOW WO  だがいいか忘れるな 同じ血を引く者たち 握りしめた拳じゃ 掴めはしない 嘘と誠を嗅ぎ分けろ  同じ明日を掴み取るために 違う刹那を生きていく 同じ痛みを分かち合うために 違う疼きにむせび泣く  前進か死か 伸るか反るか イチかバチか 俺かお前か お前が俺か WOW WO  WOW WOW WOW 青嵐(せいらん)の夢よ WOW WOW WOW 疾風(はやちかぜ) WOW WOW WOW 無人の荒野を一人行く  だがいいか忘れるな 歩むべき道違(たが)えど 辿り着くその日まで 息を殺して 嘘と誠を嗅ぎ分けろ
秀康の叫び結城秀康結城秀康御笠ノ忠次YOSHIZUMI…許すまじ…徳川家康
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
鬼哭啾啾結城秀康結城秀康浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI嗚呼… 嗚呼… この叫びは行き場失い 啾(しゅう)… 啾(しゅう)… この恨みは渦を巻く  許すまじ 恨みつらみ 忘れまじ 不倶戴天  晴れること 知らぬ心 晴らすべき 宿怨  嗚呼… 嗚呼… この嘆きはどこへ行く 啾(しゅう)… 啾(しゅう)… ただ哭(な)くことしか出来ない
いちまんとはこおう一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIてをとり ふたりで てつなぎ ふたり ててふふ てふてふ ててふふ てふてふ はしって はねて ころんで ないて おいかけっこの かげぼうし  ちんちん ちろりん ちろりと りんりん ひろって なげて かくれて みつけた! てのなるほうへ けんけんぱ  舞って 舞って はなからはなへ つついて 飛んで あした夕ぐれ  待って 待って おいつけおいこせ ころげて すりむけ膝小僧
遠き雁が音I一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIひがしのそらに うかぶ月 あれは 十三日目の月 月をかすめて とんでゆく あれは 雁の棹  あれは父上 あれはははうえ あれは誰か? あれはあにうえ ならば あれはお前だ  なかよし こよし ともに渡る 家族  響くは がぁがぁ… 歌声 がぁがぁ… 愛しい がぁがぁ… 家族の うーた 肩を並べ ともに飛んでいきたい  父と ははと ともに ともに いつまでも どこまでも 耳にのこる とおきかりがね
もういちど もう二度と一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIここにあった ぬくもりは どこに 消えた?/もういちど… ここにいた わがちちは なぜゆえ かえらぬ?/もう二度と…  ひゅるり ひゅるりら つばさ はためかせ ひゅるり ひゅるりら みちびいてくれた その背中をなくした われらは 飛び方をわすれた  嗚呼… 嗚呼…  もういちど あいたいのです/南無阿弥陀仏… もう二度と 会えないのなら/南無阿弥陀仏… もういちど だきあげてくだされ/南無阿弥陀仏… もう二度と 癒えぬかなしみ/南無阿弥陀仏…  ここにいた わがちちは もう二度と… こいしい/その無念 晴らしてみせよう…
遠き雁が音II一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI響くは がぁがぁ… 歌声 がぁがぁ… 愛しい がぁがぁ… 家族の うーた 肩を並べ 共に飛んでいきたかった  父と ははと ともに ともに もう聞こえない とおきかりがね…
ひたむきな花~寄り添うべきは…一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIただひたむきに ただ一心に いつか来る その時のために  「……」  ひとり咲く かわいい花 誰のかなしみに よりそうの…?  「兄上……」  嘆く暇はない 泣いてはいられない いつか来る その時のために  かなしみに よりそうのは もうやめよう わたしが よりそいたいのは…  「兄上!」 「…どうした? 筥王」 「わしにも…わしにも、剣術を教えてくだされ、兄上」 「…筥王…お前」 「…強くなって…強くなって…父上の仇を討ちたいのじゃ!」  「…わかった。共に強くなろう筥王。そして…共に、父上の仇を討とう!」 「はい!」
ひたむきな志~寄り添う心一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「こうじゃ。えいっ!」 「えいっ!」  兄上はきっと 知らないでしょう? わたしが追いかけたいのは あなたの背中 つよくなりたい 追いつきたい  「違う、よう見るのじゃ。はあっ!」 「はあっ!」  お前はきっと 知らないだろう? 私が凛としていられるのは お前の眼差し しゃんと立つ背中を 見せたいのだ  寄り添ってくれるのか? この心に  ただひたむきに ただ一心に いつか来る その時のために  「お前はなかなか筋が良いな。」 「へへ~ん」 「ならば……はあぁっ!」  「痛むか? 筥王」 「……痛くない!」  「痛くない痛くない痛くない!」  「…」  ただひたむきに 嘆く暇はない ただ一心に 泣いてはいられない いつか来る いつか来る その時のために
あやなす音一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019一万・筥王(刀剣男士 髭切膝丸) from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI聞こえるか? 歳月(とき)が流れる音 季節 彩なす音 ひと時も忘れはせぬ 敵討ちの誓い  桜 ちらちら 雨 ぱらぱら  聞こえないのは 私を呼ぶ弟の声  離れていても 行き先は同じ 群れなす鳥のように はぐれても きっと出会いましょうぞ ひと時も忘れはせぬ 兄上との誓い  風 そよそよ 雪 どーんどーん  届かないのは 兄上を呼ぶ私の声  覚えているか? 共に駆け巡った山の匂い 見上げた空の青さ  覚えているか? 共に交わしたあの契り あの鳥の鳴き声  今はもう 聞こえない どんなに耳を澄ましても 私には聞こえないのだ あの鳥の音(ね)が…  手を取り合えば もう一度聞こえるだろうか? あの家族の羽ばたき  一つになる音 絆 綾なす音  離れていても/覚えてるよ 行き先は同じ 群れなす鳥のように/覚えている はぐれても きっと出会いましょうぞ/確かに ひと時も忘れはせぬ/交わした 兄上との誓い/あの契り  風 そよそよ/桜ちらちら 雪 どーんどーん/雨ぱらぱら  届けよ/聞こえよ 兄上を想う私の声/お前の声  今は耳を澄まそう そして… 時を待とう
瞽女のしらべ瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIめいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…)  瞼開けても 月隠(つごもり) 闇  光なくとも 消えてくる 聲(こえ)  めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…)
私が語るべきことI瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「物が語る故、物語。今宵語られる物語は 日本三大仇討ちがひとつ『曽我物語』。 父の仇を討ち、無常にも散った気高き兄弟、一万と筥王の物語。 彼らの悲哀を、情念を、生き様を、後の世の、 また後の世まで、彼らと共に語り継ぐ…… それが、私(わたくし)の役割でございます」  見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で  「時は平安時代末期。平治の乱に敗れた清和源氏の嫡流源頼朝は 流された伊豆の地で無聊をかこっておりました」  宇多天皇に十一代の後胤 伊東が嫡男に河津の三郎とて  「この河津の三郎の息子達こそ、一万と筥王、 後の曽我の兄弟この曽我物語の主人公なのでございます」  語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語  「一万、のちの名を曽我十郎祐成!」  「筥王、のちの名を曽我五郎時致!」  語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語  「一万と筥王は、それはそれは仲の良い兄弟でございました」
私が語るべきことII瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で  「これよりのち、戦乱により世は乱れ、そうした中で台頭したのが、 のちの征夷大将軍・源頼朝でございました。 そして三郎の死から九年後の元暦二年三月二十四日、壇ノ浦の戦いにて、 ついに平氏が滅びることになるのです。」  諸行無常 つはものどもがゆめのあと 世の中は 平氏から源氏の世へ  「…そうして、源頼朝を頂点とする武士の世が 築かれていったのでございます」  「母親により引き離された一万と筥王。 兄の一万は元服し、名を曽我十郎祐成と改め、 より一層鍛錬に励むようになりました。 一方、曽我家を出た筥王は、箱根権現が鎮座する 箱根山へと入山しました。母親の言いつけ通り、 法師となって亡き父の冥福を祈る ため、箱根の別当の元で修行を積むことになったのでございます」
巣立ちの舞曽我十郎・曽我五郎(刀剣男士 髭切膝丸)、母 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019曽我十郎・曽我五郎(刀剣男士 髭切膝丸)、母 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI舞をひとさし 巣立ちの舞 舞をひとさし 別れの舞  鳴き方も 飛び方も 生きる術も知らなかった そんな雁の子を 慈しみ 育ててくれた  あなたが このくちばしに いのちと愛をくれました この翼は 飛び立つ時を待つばかり  今 唄をひとふし 巣立ちの唄 唄をひとふし 鳴謝の唄  鳴く声も 飛ぶ姿も こんなに立派になりました そんな雁の子は 飛び立つ時を待つばかり  どうか どうか どうか どうか お許しください どうか どうか どうか どうか もう決めたことなのです  「……嗚呼、あの人の面影を、そなた達に見る日が来ようとは」  果たすべき悲願 たとえ 焼かれに行くと わかっていても これが最後です 飛び立つ我らを この門出を どうか… どうか…  舞をひとさし/嗚呼… 唄をひとふし/嗚呼…  あの日見た 雁の家族 あの雁の子らが今… いざ 嗚呼… 参らん
再びの雁が音曽我十郎・曽我五郎(刀剣男士 髭切膝丸)、母 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019曽我十郎・曽我五郎(刀剣男士 髭切膝丸)、母 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「…兄者」 「…聞こえる…」  空耳だろうか? 聞こえる気がする あの鳥の鳴き声 再びの雁が音(ね)  「…よくやったぞ五郎…我ら兄弟の悲願…父上の…」  「…兄者…兄者」  「…兄者…見て下され…雁の群れが…」  空耳ではない… 確かに聞こえます あの家族の戯れ 再びの雁が音(ね)  「あれは…父上と…母上と…きっと…我らの」
To the North榎本武揚榎本武揚浅井さやか(One on One)YOSHIZUMITo the North 北へ 北へ 北へ To the North 進め 進め 進め 船に乗り込んで さあ 出航の合図 北の大地に咲くのは 美しき五稜郭(ほし)よ 讃えよ! Frontier Spirit!!  To the North 北へ 北へ 北へ To the North 渡れ 渡れ 渡れ 未来を築きに さあ 出航の汽笛 新世界を築くのだ 未(ま)だ見ぬ暮らしを 讃えよ! Frontier Spirit!!  「Ladies and Gentlemen Mesdames,Messieurs 紳士淑女の皆さま」  ご覧に入れましょう 新しい国の創世を  開拓の先に 陽光(ひかり)射しこむ 丸い(丸い) 丸い(丸い) 水平線 いつかいつか Some time, un jour, ooit, eines tages, 始まりの場所になる 海の向こう世界世界 広い広い世界世界 新しい時代が生まれる (To the North) 北へ (To the North To the North) 進め (To the North) 北へ (To the North To the North) 渡れ  北には可能性がある 北には新しい明日がある
かっぽれ~朧月の下~ (千秋楽バージョン)刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIかっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) かっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) よっ ヨーイトナ ヨイヨイ  夜が深まれば(あ~深まれば) 流れ星~あ~落ちる(あ~ヨイトコリャサ) いつかの春の宵(春の宵) ア~ヤレコノコレワイサ(ヨイトサッサッサ) 誰(た)が上を照らす~ア(あ~明日照らす) ア~朧月(あ~道しるべ)  かっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) かっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) よっ ヨーイトナ ヨイヨイ
よさこい~夢抱いて~ (千秋楽バージョン)刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI土佐の高知の 桂浜に立ち 潮風うけて 夢抱いたのは いつじゃ(いつじゃ) いつじゃ(いつじゃ) よさこい よさこい さぁさぁさぁさぁ  かっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) かっぽれ かっぽれ(かっぽれ かっぽれ) よっ ヨーイトナ ヨイヨイ よっ ヨーイトナ ヨイヨイ
倒れる終焉刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI見上げるは 大木 空を/いつも 上を/共に 先を目指し/隣で 伸ばしてきた枝/生きてきた 生い茂る葉/生きていく  同じ景色を目に焼き付けて 同じ痛みを分け合って 同じ景色 同じ痛み 同じ風に吹かれよう 同じ風に吹かれよう  狙われた 大木 冬の前に根元刈られ 伸ばしてきた枝で 枯れていく葉  季節は移る 葉は紅く染まり 地は朱く染まる すぐそこに すぐそこに 果てる終焉(とき)は 迫りくる…  どれだけ 深く深く 根を張っても いつかは訪れる 尽きる日が どれだけ 永く永く 連れ添っても いつかは訪れる 最期の日が  訪れる 倒れる終焉(とき)/共に戦ってきた 聞こえるか? 次の時代の足音/時代は今移る  訪れる 別れの終焉(とき)/あなたと過ごしてきた 避けられぬ隔世の感/時代は今移る  終わりの音がする 倒れる終焉(とき)
序章刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀刀剣男士 team幕末 with巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIこれは序章 物語のはじめ いつか成る 極限へ一歩 導くのは星か? 月か? 風か? 渡る波か?  終わりは来る いつか昔になる それでも意味を求めてしまうんだ 難しいことは性に合わねえ でも限界ってのを超えてみてえ たまには頭使ってさ  去りゆく時代 移りゆく景色 見定めるのは 俺の中の核 辿り着きたい 恥ずかしくない強さ これは序章 長い旅のはじめ  星は瞬き 月は満ち欠け 風は頬撫で 波は押し寄せる 変わるもの 変わらないもの 生まれるもの 朽ちるもの はじまりと 終わり  これは序章 物語のはじめ いつか成る 極限へ一歩  これは序章 長い旅のはじめ 新しい 自分と出会うため  これは序章 物語のはじめ これは序章 長い旅のはじめ
名もなき径巴形薙刀巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI誰も知らない 俺の通った径(みち)など 地図にも残らない 俺の辿った軌跡など それは 語り持たぬ者たちの 道なき道  誰も知らない 俺を呼ぶ名前など 縁も所縁(ゆかり)もない 俺を表す由来(ゆらい)など それは 語り持たぬ者たちの 名もなき径(みち)  さらさらと さらさらと 綴られるは 誰かの物語 さらさらと さらさらと ゆめさらさら…  あらゆる時 あらゆるところに 逸話なき刀 薙刀 行くべき場所もなく 彷徨い 漂い 溶け合うだけ  さらさらと さらさらと 降り埋(うづ)むは 無数の枯れ落ち葉 さらさらと さらさらと ゆめさらさら… ゆめさらさら…
ここにあるもの堀川国広堀川国広浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIかたちあるもの かたちないもの ここにあるもの いつ手にした?  この身朽ちれば どこにいくもの? もとよりここに 在り続けた…もの  揺れる水面(みなも) 映る誰(た)が影 掴もうとしても すり抜ける もどかしさ  揺れる海面(うなづら) 寄せては返す 掬おうとしても 零れゆく 歯がゆさ
いびつないし大和守安定・和泉守兼定・堀川国広・長曽祢虎徹大和守安定・和泉守兼定・堀川国広・長曽祢虎徹浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI疾(はや)き河 その流れ ぶつかり 削られ いびつな石 一つとて おなじものはなし  雨打たれ 風吹かれ ずぶぬれ 転がり いびつな石 一つとて おなじかたちなし  選ぶこと 許されぬ 願って 夢見て いびつな意思 一つとて おなじおもいなし  変えられぬ その歴史 忘れぬ ぬくもり いびつな遺志 一つとて おなじおわりなし
未知なる道大和守安定・巴形薙刀大和守安定・巴形薙刀浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIここに来るまでの道 濃くて鮮やかな…軌跡 轍 それを物語と呼ぶのなら 朝までに 語りつくせない  向かわねばならない彼(か)の地 指し示されるは 未知なる道 そこに痕跡が残るのなら それはもう 物語だろう  どちらにせよ  選べないんだ 僕らには それでいい それでもいい 信じるものがあればいい  あらゆる時 あらゆるところに 名を残さぬ者 亡骸 語られることなく 埋もれて 疼いて 溶け合うだけ  近づきたくて/さらさら… 愛されたくて/さらさら… 忘れたくて/さらさら… 乗り越えたくて/さらさら…  選べないけど/ゆめさらさら… 向き合える/ゆめさらさら… それでいい それでもいい/ゆめさらさら…  未知なる道/未知なる道 進むのは/進むのか? 僕だから/いつか…
名残月今剣今剣茅野イサムYOSHIZUMI名残月 何故(なにゆえ)照らす 嘆きの荒野を 千年の誓い 秘めたる渇き  名残月 何故(なにゆえ)暴く 抜き身の傷を 千年の誓い 秘めたる孤独  鞘を持たぬ この体 しんしんと しんしんと 碧き光が 突き刺さる しんしんと しんしんと
千本目のちぎり岩融・今剣岩融・今剣浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「我が名は武蔵坊弁慶! 俺はこの五条の大橋で 九百九十九のつわものと戦い、九百九十九の刀を奪った! さあ、誰か俺に挑む者はおらぬか!」  京の五条の大橋 見渡す限り 敵はなし あらゆる者が ひれ伏し 千本目の悲願に 曇りなし  怪力無双の荒法師 武蔵坊弁慶とは我のこと  きょうのごじょうのおおはし みあげたつきは いとをかし ながるるかわは よどみなし ほおなでるかぜ こころよし  「…女…いや」  「…お主…出来るな、名は?」 「…うしわかまる!」  じょうらんのよの はなざかり うしわかまる とは われのこと  「千人目に相応しい相手…その刀、奪い取ってくれよう!」 「…いいえ せんにんめにうばわれるのは…あなたのほうですよ!」 「嬲るな小童ァ!」  悲願の千本まで もう一歩 おなじせんぼんならば さくらがいい 京の五条の大橋/きょうのごじょうのおおはし 奪って見せよう さかせてみせよう いざ!   ひらり ひらり/嗚呼 嗚呼… せんぼんめ/千本目  むすぶはちぎり/結びは千切(ちぎ)り ゆらゆらり/きりきり舞い  「むむむむ…まいった!」
あどうつ聲小狐丸小狐丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIはった はった ちやう(ちょう) ちやう(ちょう) はった はった ちやう(ちょう) …  うち重ねたる 鎚(つち)の音(おと) 天地に響きて 夥(おびただ)し 表に彼(か)の名 裏には我が名  打つのは鐘 打つのは心 打つのは博打 打つのは芝居  相槌打ち打ち あど打ち打ち 影(よう)向(ごう)の狐 銘を打つ 相槌打ち打ち あど打ち打ち 依代(よりしろ)の刀 脈を打つ  はった はった ちやう(ちょう) ちやう(ちょう) はった はった ちやう(ちょう) …  あどうつ聲(こえ)は 唄となり 叢雲(むらくも)晴れる 空に響(とよ)む 表に彼(か)の名 裏には我が名
守るべきもの小狐丸小狐丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI揺るがないのは 我らの使命 だから 守るべきもの  果たすべき任務 その裏に秘められた あのお方の真意 読み取れない…  疑うことなく 照らされた道を 歩むことに迷いはない ここに在(あ)る意味 問うまでもない  「ぬしさま…」  ただ 一向(ひたぶる)に 守るべきもの
散るは火の花刀剣男士 formation of つはもの刀剣男士 formation of つはもの浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMI「ぎおんしょうじゃの~かねのこえ~」 「諸行無常の響きあり」 「娑羅双樹の花の色」 「盛者必衰の理をあらはす」 「おごれる人も久しからず」 「ただ春の夜の夢のごとし」  二つの力 ぶつかれば 散る 激しき火の花 咲き乱れ 咲き狂い 跡に残るは 一面の血の海 朱殷(しゅあん)に染まった 結末  「寿永三年二月。一の谷にて」  断崖絶壁を背に 陣を敷く平氏 崖の上の 義経公は言った  「絶壁を駆け下り 奇襲をしかける」  迷うことなく 先陣を切る 勇ましき背中  「戦の申し子」  下りきる前に 勝鬨を上げた その声が咲き散らす 勝利の火花  「寿永四年二月。屋島にて」  時は夕刻戦場は 休戦状態 小舟一隻 平氏からの挑発  「この扇の的を 射抜いてみよ」  もしも外せば 源氏の名折れ 義経公に 嗾(けしかけ)られた  与一の覚悟 与一の覚悟  「なむはちまん」  見事射抜いて 凱歌が上がる その歌が咲き散らす 勝利の火花  「寿永四年三月。壇ノ浦にて」  二つの力 ぶつかって 舞う 美しき火の花 咲き乱れ 咲き狂い  「はじめは潮流に乗った平氏方の優勢」 「しかし、潮の流れと共に形勢は逆転」 「敗北を悟った平氏一門は次々と海へ身を投げた」 「そんな中、平家随一の猛将、平教経は敵の大将を 道連れにしようと、義経の船に飛び乗った」 「が、しかし!!」  ひらり飛び ゆらり飛び 船から船へ ひらり飛び ゆらり飛び 平家最期の海 朱殷(しゅあん)に染まった 結末
ゆめのあと刀剣男士 formation of つはもの刀剣男士 formation of つはもの浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIあとに残るものは何か? ――しるし 存在した証 辿ってきた道 それが歴史となる 守るべきものとなる  己(おの)が背負うものは何か? ――えにし 追いかけたい背中 辿っていく道 いつか歴史となる 守るべきものとなる  傷あと 爪あと 焼けあと ゆめのあと 生きた 足あと  あとに残るものは何か? ――しるし 存在した証 辿ってきた道  傷あと 爪あと 焼けあと ゆめのあと 誰の 足あと 生きた 足あと ゆめのあと
双つの軌跡~となり~髭切・膝丸髭切・膝丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIこの切っ先が 何に触れたか この切っ先が 何を斬ったか 継承の度に 生まれる逸話 その度ごとに 移ろう名前  罪人の試し斬り 髭まで切れて この名前 まあ、名前はどうでもいいけどね  古(いにしえ)より 巡り巡り 人ならぬものとも 相まみえた 久遠(くおん)をたゆたい 辿り着いたのは 誰かのとなり  罪人の試し斬り 膝まで切れて この名前 うむ、兄者よ俺の名前は…  「え~と」 「……」  悠(とお)い間 渡り渡り 人ならぬものさえ 斬ってきた 弥久(びきゅう)を彷徨い 辿り着いたのは 誰かのとなり  双(ふた)つの軌跡/その太刀筋 似ているようで 似てなくて 埋めたいのは… 時が生みだした この空隙(くうげき)  双(ふた)つの軌跡/その太刀筋 光の源(もと) 受ける鏡 解(ほど)きたいのは… 時が絡ませた 絆(きずな)
この花のように三日月宗近三日月宗近浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIあの鳥のように飛べたなら、 今すぐにでも…  濁りに染まぬ蓮 清らかに咲き誇る 一度(ひとたび)巡れば 蓮に心寄せ 托されるは 生涯の約束  ぽん… ぽん… 聞こえるか? 花の咲く音 開く音  この花のように 清く咲く その下には濁る泥水 この花のように 清くある その裏には
華のうてな1三日月宗近三日月宗近浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIしく しく(頻く 頻く)…… くれ くれ(呉れ 呉れ)……  かりそめの宴(うたげ) うたかたの花火 生まれては消えゆく 春の夢  誰(た)が為の 華のうてな
華のうてな2三日月宗近三日月宗近浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIしく しく(頻く 頻く)…… くれ くれ(呉れ 呉れ)……  纏う黒き衣(きぬ) うたかたの役目 満ちては欠けてゆく 玉桂(たまかつら)  消息盈虚(しょうそくえいきょ) そのかたち 留まることなく 夢幻泡影(むげんほうよう) なればこそ 舞い続けよう  しく しく(頻く 頻く)…… くれ くれ(呉れ 呉れ)……  半座(はんざ)分かつ 華のうてな 誰(た)が為にそこにある 宿世(すくせ)分つ為の 華のうてな
瑠璃色の空II石切丸石切丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  瑠璃色の空見上げては 永久(とこしえ)を詠む 玉響(たまゆら)の闇 後(のち)に千代(ちよ)籠(こ)む 君の名は竹帛(ちくはく)に垂(た)る  ねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  「…桶狭間の合戦後、松平元康は今川家より独立。 織田信長と同盟を結ぶ。 永禄九年、名を徳川家康と改める」
かざぐるまII石切丸石切丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI風は季節を巡らせる 春を目覚めさせ 夏を呼び 秋に染まり 冬を連れてくる 回れよ 回れ かざぐるま カラカラと… カラカラと… 回れよ 回れ かざぐるま 幾年月
力があれば…石切丸石切丸浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「…天正三年…五月…織田徳川連合軍は…長篠、設楽が原において… 武田軍を破り…勝利する。この戦いの後、徳川家康は 遠江まで領地を拡大し、織田信長は天下人に名乗りを上げることとなる。」  この手で掬(すく)いあげたい この手で救いたい いくら祈っても 零れ落ちていく 指の隙間から  何故戦うのだ? 何故奪い合うのだ? もう誰もこの手から 零(こぼ)れ落としたくない だから…  力があれば… 底知れぬ強さが… 私は… 私は…
かざぐるまI石切丸・千子村正・蜻蛉切・大倶利伽羅石切丸・千子村正・蜻蛉切・大倶利伽羅浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「…子育てデスか」  頬に当たる風は そよそよ かざぐるまは ゆっくりと回る でも 吹きかける息が増えれば その回りは速度を増す ほら 風は少しずつ…  風は季節を巡らせる 春を目覚めさせ 夏を呼び 秋に染まり 冬を連れてくる 回れよ 回れ かざぐるま カラカラと…(カラカラと) カラカラと…(カラカラと) 回れよ 回れ かざぐるま 幾年月  幼子は瞬く間に 初冠(ういこうぶり)  回れよ 回れ かざぐるま カラカラと…(カラカラと…) カラカラと…(カラカラと…) 回れよ 回れ かざぐるま 幾星霜  風の吹く方角を見極めればこそ 永久(とわ)に回り続ける かざぐるま 希望はその名を幾たびと変え 腕の中には新たな命  回れよ 回れ かざぐるま カラカラと…(カラカラと…) カラカラと…(カラカラと…)  回れよ 回れ かざぐるま カラカラと… カラカラと…  「天文二十四年、竹千代君は十三歳で元服。 後に松平元康と名を改める。 永禄二年、長男の信康が誕生する… …そして永禄三年五月、今川義元は宿敵 織田家を討つため大軍を率い、駿府を出発。 …世に言う、桶狭間の戦いである。」
希望の源石切丸・蜻蛉切・物吉貞宗石切丸・蜻蛉切・物吉貞宗浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI果てしない大海へとつながる 歴史の水脈は今 堰き止められて 流れは絶たれたが しかし… ここに希望がある 命の水の源がある 決して絶やしてはならない  「我々は歴史から消された徳川家の家臣に 成り代わり、歴史を元の通りに再現、再生する」  「つまり、私は今日から…そうだな、服部半蔵として生きることにしよう」  新しい名前と役割持ち 歴史の礎となろう 史実通りに 徳川家康を 支え…  「江戸幕府の誕生に貢献する」  ここに希望がある… 命の水の源がある… 決して絶やしてはならない…
脱いで魅せまショウ千子村正千子村正浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI「huhuhuhu。ワタシは千子村正。 そう、妖刀とか言われているあの村正デスよ。」  huhuhuhu…… 脱ぎまショウ 脱いで魅せまショウ 酔わせてあげまショウ Ah 気を付けてください ワタシに触れると危ないデスよ  huhuhuhu…… アナタを溺れさせまショウ 骨抜きにしまショウ Ah 瞬きはしないで その刹那に魅せる甘い痛み  ワタシの妖しい魅力 伝説に誰もが踊らされる でも 花も実もあるのデス 艶やかに咲き誇る花 熟れた実 確かめてみマス? この味を この斬れ味を…  終わりの見えない戦いの旅もいつか 草鞋を脱ぐ時が来るでショウ その時まで アナタはワタシの虜 虜 虜 虜 虜  huhuhuhu…… 脱ぎまショウ 脱いで魅せまショウ 酔わせてあげまショウ Ah 気を付けてください ワタシに触れると危ないデスよ  脱ぎまショウ 脱いで魅せまショウ 脱ぎまショウ 脱いで魅せまショウ
可惜夜の雲千子村正千子村正浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI明けるのが惜しい程の 美しい夜 麗しい月 楽しむ間もなく 雲隠れ 訪れる常闇  空の鏡を隠す雲 可惜夜(あたらよ)の雲  ワタシが見上げると いつの時も 訪れるは 常闇
瑠璃色の空III刀剣男士 formation of 三百年刀剣男士 formation of 三百年浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIYOSHIZUMIねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  夕紅(ゆうくれない)の刻を過ぎて 訪(おとづ)る静寂(しじま) まつり始まる前の静けさ 君はまだゆめの中  ねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  瑠璃色の空見上げては 永久(とこしえ)を詠む 玉響(たまゆら)の闇 後(のち)に千代籠(ちよこ)む 君の名は竹帛(ちくはく)に垂(た)る  ねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  瑠璃色の空 ねんころりん 始まりの空 ねんころりん 明けるための夜  黎明(れいめい)の刻(とき)  瑠璃色の空 ねんころりん 暁(あかつき)の空 ねんころりん 結ぶための紲(きずな)  悠久の刻(とき)  黎明(れいめい)の刻(とき)  ねんころりん ねんころりん ねんころりん ねんころりん
希望の源 リプライズ蜻蛉切蜻蛉切浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI果てしない大海へとつながる 歴史の水脈を今 再び築き 流れを取り戻す ならば……?
ただ、勝つために蜻蛉切蜻蛉切浅井さやか(One on One)YOSHIZUMI無敗を誇り 無双を貫き 無傷で帰って参る あの人の名を 残すために ただ、勝つために  突入する この背中に 確かに見えるだろう? 歴史に刻まれる 名将の轍(わだち)が 確かに聴こえるだろう? 歴史に轟く 武勇の讃歌が  俺が触れれば 真っ二つ 俺が進めば 道が拓ける あの人が歩んだ道だ  無敗を誇り 無双を貫き 無傷で帰って参る あの人の名を 残すために ただ、勝つために ただ、勝つために…
瑠璃色の空I物吉貞宗物吉貞宗浅井さやか(One on One)YOSHIZUMIねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  夕(ゆう)紅(くれない)の刻(とき)を過ぎて 訪(おとづ)る静寂(しじま)  まつり始まる前の静けさ 君はまだゆめの中  ねんねん ねんねん ねんころりん ねんねん ねんねん ねんころりん  ねんころりん ねんころりん ねんころりん ねんころりん
選ばれぬ者刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹刀剣男士 team新撰組 with蜂須賀虎徹浅井さやかYOSHIZUMIどのように扱われるかを 俺たちには選べない それは刀としての宿命 虎徹として飾られる それが 俺に与えられた運命(さだめ) 受け入れるしかなかった でも 今は…  戦うために使われること 俺たちには選べない それが刀としての宿命 虎徹として人を斬る それが 俺の果たすべき役割 揺るがぬ現実だった でも 今は…  選ばれることを 選べない 選ばれぬことを 選べない  「…勝手なこと言いやがって」  今でも思い出す 今でも忘れられない あの人の血の ほとばしる熱 こんな思いは 俺だけで十分だ  それでも 共に戦いたかった ずっと 一緒にいたかった  あんな思い あいつにはさせたくはない  それでも…それでも  もしもの話は嫌いだ 嘆いていても仕方ない 俺だって最後まで一緒にいられたわけじゃねえ だけど だけど 胸張るしかねえだろ  「わかってるよ…」  選ばれることを 選べない 選ばれぬことを 選べない 僕たちだけじゃない あの人たちだって  時代に選ばれずに死んでいった…  選ばれなかったのは  「…わかってる」  みんな同じだよ  選ばれることを (選ばれることを) 選べない (選べない) 選ばれぬことを (選ばれぬことを) 選べない (選べない)  でも今は 意思を持ち 身体を持つ  だから… 選びたいんだ 何がしたいかを 自分の意志で  時代が… かつての主が… 俺を 武器として 選ぶことのないまま 飾られている内に 刀の時代は… いつの間にか 過ぎた
見上げるのは長曽祢虎徹長曽祢虎徹浅井さやかYOSHIZUMI見上げるのは 一つの星 気の遠くなるほどの 時をかけて 届いた光 かつての主がそうしたように 今 その光に目を凝らす 俺を選んでくれた あの人の命が尽きても尚 絶えることなく 降り注ぐ光 俺をどこに導く…?
選ばれぬ者 リプライズ蜂須賀虎徹蜂須賀虎徹浅井さやかYOSHIZUMI大切に飾られていたこと 俺は恥じてなどいない むしろ刀としての誇り そしてあなたに選ばれた それが この俺の誇り 俺にしか見えないもの きっと ある…
高い壁蜂須賀虎徹蜂須賀虎徹浅井さやかYOSHIZUMI本当は知っているんだ から回る この想いの名前を 本当はわかっているんだ くすぶるこの想いの名は 羨望 憧れ 俺は、どうしたかったのだろう 偽物のくせに 強い… 強すぎるあなたと一緒に…  でも 隔てるのは 高すぎる壁 築き上げたのは俺自身 壊した先には…何がある?
見上げた高い壁の先蜂須賀虎徹・長曽祢虎徹蜂須賀虎徹・長曽祢虎徹浅井さやかYOSHIZUMI虎徹として生きること それが この俺の忠誠 本物以上に働く そう 決めた 見上げるのは / 隔てるのは 一つの星 / 高すぎる壁 気の遠くなるほどの / 築き上げたのは俺自身 時をかけて 届いた光 / 今 隣で一緒に かつての主がそうしたように / 見上げる星空 今 その光に目を凝らす 俺を選んでくれた / 高い壁を壊した先には あの人が見上げた星空 / 何がある? その光は / その先には  何を… 教えてくれる?
理由の在処堀川国広堀川国広浅井さやかYOSHIZUMI新撰組の刀に宿るのは 強い 強い 思い 同じ羽織 結ばれた絆 誠を尽くし 身を尽くす  決して一人ではない 血よりも深いもので繋がる同志 その…心強さに惹かれる  「彼らは…新撰組は…僕達を武器として扱って くれた最後の人達なんです」  「彼らが斃(たお)れた後…時代は変わり、戦の主役は 銃や大砲になりました」  「…ああ」  移り行く時代 求められる武器の在り方 変わり行く戦法 その中で必死に生き抜いた 新撰組の姿…  決して一人ではない 血よりも濃い絆が息づく居場所(ところ) もし 理由が在るとするなら…
手を伸ばせば大和守安定大和守安定浅井さやかYOSHIZUMI少しでも近づきたいと 思っていた 近づけたら嬉しいと 思っていた 今 この手を伸ばせば 届くほどの距離 同じ景色を見ることも 同じ風を感じることも できる この手を伸ばせば…
手を伸ばせば リプライズ大和守安定大和守安定浅井さやかYOSHIZUMI今 手の中には 握りしめた もしも 僕が君を救う もしも 君に生きていてほしい もしも そんな 夢を見たかった…  でもね 最初からわかってた 全部 知ってたよ 沖田君は沖田君 病気に倒れても 長生き出来なくても…  少しでも近づきたいと 思った…君だ  「アイツが僕を君の元へ行かせたがらなかったのは… 僕にまでこんな思いをさせたくなかったからなんだね… 歴史を変えちゃいけない本当の理由がわかった気がするよ… ごめんね沖田君…僕は君を否定しようとしていたのかもしれない」  でも…もう迷わない 少しは近づけたかな? 沖田君に 少しは近づけたよね? 沖田君に  それで十分だ…
矛盾という名の蕾石切丸・加州清光石切丸・加州清光御笠ノ忠次・浅井さやかYOSHIZUMIYOSHIZUMI「…私は、戦があまり好きではなくてね。」 「? うん。」   己が武器である事 忘れた事はない この身に刻まれた宿命 忘れるはずがない 命奪い合う『物』として 我らは生まれた  「うん。」 皆それぞれ 命のやり取りを経て、ここにいる 「加州清光、君にも身に覚えがあるのでは?」 「…。」 「…その中でも…今剣さんは大きな矛盾を抱えている…。」 「矛盾…。」  肉体を得ることによって生まれた矛盾という蕾 感情という花を咲かせる  あの小さな身体に宿った蕾は 今まさに花開こうとしている 悲しみという花  「…悲しみ、か。」 「…今剣さんは…かつての主である源義経を…。」 「…ああ、そうだったね。」 「…。」 「…アンタがなんで戦が嫌いなのか…わかった気がする。」 「…え?」 「…ずっと、人間のそばでさ、病気や怪我を治したいっていう 思いとか願いとか、受け止めてきたんでしょ?」 「…ああ。」 「…でも…でも…。」  自分が武器だって事 忘れるなんて出来なくて この身に刻まれた宿命 受け入れるしかなくて 命奪い合う『物』として生きるしかなくて そして…俺も 私も 命のやり取りを経て ここにいる  「そりゃあ戦嫌いにもなるよな…。 戦ほど悲しみを生むものはないんだから。」 「…。」 「…アンタも、大きな矛盾を抱えていたんだね。」
うたかたの子守唄小狐丸・石切丸小狐丸・石切丸茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMI夜よ 夜よ いにしえの夜よ 夜よ 夜よ その か黒き闇で 淡き現し世 包んでいるのか  ねんねんねん ゆらるろろ  夜よ 夜よ 星屑の夜よ 夜よ 夜よ その目映き闇で 久遠の疼き 癒しているのか  ねんねんねん ゆらるろろ  嗚呼 泡沫の 嗚呼 人の世よ たまゆらの涙 零れ落ちても  嗚呼 兵の 嗚呼 夢の跡 今宵は眠れ 闇に抱かれて
おぼえている刀剣男士 team三条 with加州清光刀剣男士 team三条 with加州清光浅井さやかYOSHIZUMIYOSHIZUMI「…どういうつもりだ?」 「…よしつねこうをいじめないで!」 「今剣!」  ぼくは まもりがたな よしつねこうを まもるのが やくわり だから おねがい  「今剣!」 「こないで!」  おぼえているんだ あたたかいてのひらを おぼえているんだ あたたかいあのかたの… あのかたの…  歴史を守るのが 使命 「…いやだ。」 それが我らの 使命 「いやだよ…。」  「…今剣…そこを退くんだ。」 「…いわとおし。」 「どけーーー!」  いやだよ…せっかくあえたんだよ よしつねこうに…  「今剣!」 「はなして!」  「くるよ。」 「!」  一瞬にして淀む空気 その気配に身の毛もよだつ ぼくは…まもりがたな 一瞬にして消えた星 澄む夜空に立ち込める暗雲 ぼくの…やくわり 地響きの様な叫びとともに… Ah―  「義経!」  「やめて!…いやだ…もういやなんだ。」 あのかたがいなくなってしまうのは… おぼえているんだ やさしいえがおを おぼえているんだ いさましいすがたを  「…あれはもはや義経公ではない。」 「…いやだよ…れきしがもどったら… けっきょくぼくは…。」 覚えているんだ はっきりと 「おぼえているんだ…。」 温かい掌を その感触も 「あたたかいてのひらを…。」 覚えているんだ 鮮やかなる 温かい 「あのかたの…。」 血汐  「今剣…お前は悪くない。」 「…。」 「お前は何も悪くないんだ。」  忘れろとは言わない だが責めるな 自分の事を  見上げた空には たからもの  「え…。」  きらきら光るお星さま
きらきら今剣今剣茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMIかあかあ げこげこ かあかあ げこげこ カエルもカラスも帰っていくよ 空は夕焼け 陽が沈む なんだか淋しい 逢魔(おうま)が時 湿った風が 髪揺らし ぼくの背中が丸くなる そんな時は あの人思い 胸を張って上を向く 見上げた空には たからもの きらきら光るお星さま  きっとどこかであの星を にこにこ見ている人がいる きっとどこかで同じ星 きらきら見ている人がいる にこにこ にこり にこにこ にこり まんまる月も 笑っているよ きらきら きらり きらきら きらり きっと明日は 天気になるよ
名残月岩融岩融茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMI名残月 何故(なにゆえ)照らす嘆きの荒野を 千年の誓い 秘めたる渇き 名残月 何故(なにゆえ)暴く 抜き身の傷を 千年の誓い 秘めたる孤独 鞘を持たぬこの体 しんしんと しんしんと 碧き光が突き刺さる しんしんと しんしんと
返歌 名残月三日月宗近・岩融三日月宗近・岩融茅野イサムYOSHIZUMIYOSHIZUMI名残月 露草(つゆくさ)染まる あつかしの 夢の夢こそ 哀れなり 名残月 朧(おぼろ)に霞むすすき野を 揺らすは風か ため息か 名残月 (しんしんと) 散りゆく定め知りつつも (しんしんと) 今咲き誇る花の哀れよ 名残月 (しんしんと) 消えゆく定め 知ればこそ (しんしんと) 今降り積もる 常(とこ)しえの光
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