真冬の西瓜Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | | 藁の上に ごろごろ 籠にあふれたお魚と 替えておくれ ごろごろ 深い河を 渡る前に 甘い赤い ごろごろ そしてお目々を閉じるのね 抱いておくれ ごろごろ 甘い赤い ごろごろ 藁の上に ごろごろ そして お目々を閉じるのね 抱いてあげる ごろごろ ねんねんころり ごろごろ |
しなやかな腕の祈りCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 強い人と想っていた その腕は たくましく 天へ伸びていたから ひとり生きる人だとそう 決めつけた その足は いつか傷ついていた 産まれ おちて 明日を探し 何かを捨てて 誰かを失くしても 私は求めた 指先から こぼれる愛を集めて 全てあなたにあげましょう おねむりなさい このしなやかな腕に 体を横たえ 泣きなさい あなたを抱いて 揺れながら 帰りたいと目指す海は あたたかく 帰れない やさしい風の中 次の雨に打たれる時 ひとりだけ ふり返る だけどまた お日様を浴びたい 残せるものは どこにもなくて あなたもいつか わたしもいつか 消えていくけど 空は流れて 指先から こぼれる愛を集めて 全てあなたにあげましょう おやすみなさい このしなやかな腕に 体を横たえ 泣きなさい 世界中に こぼれる愛を集めて 全てあなたにあげましょう おかえりなさい このしなやかな腕に 体を横たえ 泣きなさい 言葉を止めたら この腕に あなたを抱いて 揺れながら |
海原の人魚Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | わたしを初めて 抱いた人は わたしのためなら 死ねると言った わたしは笑って 少しだけ泣いて 木影に座って 髪をほどいた 碧い寝息は 明日を夢見て 花が咲くのも 待てずに舵を取った 空がどれほど高いのか 海の彼方で 月は鯨と泳ぐのか どこまで独りで 飛べるのか 若い力は あふれ出した あなたが初めて 抱いた人は あなたの背中に 甘えて泣いた? わたしの背中に羽根などなくて 星は遠くで 瞬くばかり 夜明けの鐘が 愛しくそっと 全てを消せるわけでもないから 空がどれほど高いのか 海の彼方で 月は鯨と泳ぐのか 想い出す嘘もあるけれど 新しい朝を 全部あげる わたしなんか 死ねばいいと 想ってた でもどこかで わたしだけが 生きのびることだけ 信じてきた 空がどれほど高いのか 海の彼方で 誰が泣いていたのかさえ ここまで私は 流されて 濡れた人魚は 愛を見た トゥルラッタ トゥルトゥル ラッタ 消えないにおいと 新しいにおいと 愛したにおいと 愛すべき あなたと |
かがり火Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | うだる暑さが もう そこまで来てた 魘されている 羊の群れ 女々しくても 勇ましくても同じ やさしい顔で やさしい唄を吐いて 汚してあげる あなたに届かない 声ならいらない 一雫の血潮で 風を起こして 這うように 押し寄せて 答えだけ返して 魚座にもなれない 水瓶は尽きて 過去を潤す 井戸は涸々 火をつけるなら 惨めな約束に 沖に漂う 砂糖細工の舟を 手招くように あなたに抱かれない 夜ならいらない 瞼に“灰かぶり” 雨ざらしの女 底つきた 乞いならば 慰めて 壊して あなたに届かない 声ならいらない 一雫の血潮で 風を起こして 這うように 押し寄せて 答えだけ返して |
'T was on my Birthday nightCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | Long ago Mama said to me on my Birthday night “Make a wish Koko,make a wish and blow out candles, your wish will come true” Long Long time ago Mama told me a lie Long ago You sang to me on my Birthday night “Never cry Cocko, never cry Smile all the time… I'll be waiting for you” Long Long time ago You told me a lie I said“I love your way” You said you loved me too I said “I'd stand by you” You said you never leave me alone I told you a lie Now I light the candles and close my eyes again That's all I can do baby no-one to blame now You know you can't hear me Long Long time ago Mama told me a lie “Make a wish Koko,make a wish…” |
熟れた罪Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | このまま 壊して 想い出 手繰り寄せ 1人で 行かせて わたしを 終らせて 合わせた体を 涙で剥がして ほどけた秘密は 咽に手をかける きつく腫れた 胸には罪 音を立てて弾けた このまま 壊して 想い出 手繰り寄せ 1人で 行かせて わたしを 終らせて こわばる頬が 殺げ落ちても それでも あなたは 笑っていて 広がる荒れ野に 並べた指切り 偽り隠して 転げた償い 拾い上げて 叩きつけた 返す場所はなかった 溜息 溶ければ もうすぐ 焼け野原 きれいに 忘れて 見つけて この先に 右手をそっと 噛みちぎって 流れを繋げば 帰れるから このまま 壊して 想い出 道連れに 1人で 行かせて あなたが 終らせて 溜息 溶ければ もうすぐ 焼け野原 きれいに 忘れて 見つけて この先に 右手をそっと 噛みちぎって 流れを繋げば 帰れるから 笑っていて |
ねないこだれだCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 笑おうか? 笑ってみせようか? 鏡には 置き去りの子供 かわいそうに ママは戻らないのね 雨は降って 止むことも知らずに ただ1人の名を叫んでも 飢えた褥は砂に塗れ 心は うなだれる分だけ 掻き乱すように あてもなく 帰ろうか? 笑って帰ろうか? さよならは 目隠しでもできる 神様が 床に伏せられる頃 雨は続いて 太陽さえ落ちた あなたじゃない 誰かにもさえも 抱えきれない 熱を預けた いつしか 満たされた分だけ 渇いた隙間を 感じてた ただ1人の名を叫んでも 飢えた褥は砂に塗れ 心は うなだれる分だけ 掻き乱すように あてもなく 笑おうか? 笑ってみせようか? 鏡には 置き去りの子供 かわいそうに ママは戻らないのね 雨は降って 止むことも知らずに |
けもの道Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 手を伸ばせば その髪に 爪を磨けば 届きそう ねじるように 捕まえて 飛び散るまで 目を あけて 誰かわかる? わかるでしょう? 辿り着けばきっと 見せてあげるわ 最後まで瞬く 悪い夢 抉じ開けた唇 溢れるぐらい 垂れ流した愛を 詰め込んで 嘘には罰を 月には牙を あなたに報いを 割れた夜に カマイタチ りんごの木に 詩を彫る むせるような けもの道 終わりのない 迷い道 震えるでしょう? 苦しいでしょう? 息を削りながら さぁ 逃げなさい 闇が続く限り もがく星 この足を伝って 縺れた記憶 溺れるほど赤い 吹きだまり 傷には雨を 花には毒を わたしに刃を 嘘には罰を 月には牙を あなたに報いを |
水鏡Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 瑠璃色の波を巻いて 生々しいぬくもりは 静かに 呼び合い 面影は 夕立ちのように 汚れないのは 届かないから 犯した日々まで 美しいだけで あなたの歌が きこえないように 耳をふさいだ あなたの指が しみついたままで 上手に歩けるはずもないのに わたしは何処へ? 笑ってと あなたは言う 赤い靴で踊ってと 囁く それでも 紫陽花は死んでしまった 疼きだすのは 健気な肌で 傷んでいくのは 懐かしい景色 あなたの歌が きこえないように 耳をふさいだ あなたの指が しみついたままで 上手に歩けるはずもないのに わたしは何処へ? あなたの歌が きこえないように 耳をふさいだ あなたの指が しみついたままで遠くへ からまる舌を 切り落としたのは あなたじゃなくて もつれた腕に 爪を立てたのは 今さら 水面に歪む影 さぁ わたしは何処へ? |
ポロメリアCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 金網の向こう 陽に灼け果て 干からびてく 通り道 知らない横顔を 目で追いかけ 萌えた花の蜜をのむ ここから走り出す 力が欲しい 小さく丸まって その合図を いつだって 待っていた 見上げれば 終りをみたこともない 目眩を覚えるような空(あお) あの丘を越えれば いつも あなたがいた さよなら かわいい夢 “おまえはいい子だ”と 愛しい声 錆びた欠片 積み上げて “お前のためだよ”と キスをくれて 陽はまた落ち 夜が明ける まっすぐ笑えない だけど笑って わたしのためだけに 走れるなら まっすぐに 守れたら 繋がれた風さえ 動き始める 岬にやさしい雨の跡 強い光は 影を焦げつかせて 冷えた 愛から 覚めるように 見上げれば 終わりをみたこともない 目眩を覚えるような空 あの丘を越えれば いつも あなたがいた さよなら かわいい夢の匂い 繋がれた風さえ 動き始める 岬にやさしい雨の跡 強い光は 影を焦げつかせて 冷えた 愛から 覚めるように |
雲路の果てCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | ちぎれた空の波間から こぼれさす光の道しるべ 近づいていく静寂に やわらいだ縁どりが燃えてる 昔 見た聖書のページを 想い出すと あなたが笑った この目さえ 光を知らなければ 見なくていいものがあったよ からだが あなたを知らなければ 引きずる想い出もなかった 六弦を奏でる指は わたしだけ守るには幼く くちづけは花びらに埋もれ 砂を噛むようにベルが鳴る 踊り子は悲しみを纏い つぶれた足 舐めては歌った この目さえ 光を知らなければ 見なくていいものがあったよ からだが あなたを知らなければ 引きずる想い出もなかった ひかり舞う届かない海で あふれる夜にあなたが見えるよ 小鳥が 声を殺していれば あの時翼が折れてたら あなたが わたしを抱いていたら 今でも溶けあっていられた? この目さえ 光を知らなければ 見なくていいものがあったよ からだが あなたを知らなければ 引きずる想い出もなかった |
ウナイCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | さしのべた手は 空回り そうね まっすぐ 歩けるの おぼつかない 足取りで 耳朶(みみたぶ) からイルカは 海を見た 大きな森を 気が遠くなる程の ころがる星を 切り刻まれて光る そのかわいい胸を 抱いて おやすみ 煙草の火が落ちたら もう行きなさい 桃色の象が運ぶ 夢を見なさい 消えない夜を 踊り子たちの声を 跡絶(とだ)えた風を 朝靄(あさもや)に酔うほどに 空を仰いで ここへおかえり 大きな森を 気が遠くなる程の ころがる星を 切り刻まれて光る そのかわいい胸を 抱いて おやすみ |
SATIECocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | twinkle stars silent night and summer steps the silver moon wet with rain and summer smells I heard SATIE SATIE SATIE sounds of SATIE SATIE SATIE sounds of SATIE south wind acerola tears and summer lies “good bye” after you kiss me good bye I heard SATIE SATIE SATIE why did you say love me? SATIE SATIE so why didn't you kill me? SATIE SATIE How I shut my ears again SATIE SATIE sounds in my head SATIE SATIE love is gone SATIE SATIE say, it's over |
夢路Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | なだらかに なだらかに 道は続いた ゆるやかに ゆるやかに 季節は流れた 山鳴りを誘い トンボが泣いた 気が付くと私は 独りあなたを探していた 体からこぼれる 熱は行き場さえ失くし 目隠しで彷徨う 狂おしく 狂おしく うねりのまれて 残酷に 残酷に 道は終わった 三つ編みなびけば 数えた月日 片腕をもがれた 空は傷口を開けたまま 虫の音はかかとで そっと真赤な息を吐いた 音もなく 滲む星 幼い家族を まぶたに焼いて 気が付くと私は 独りあなたを探していた 体からこぼれる 熱は行き場さえ失くし 片腕をもがれた 空は傷口を開けたまま 虫の音はかかとで そっと真赤な息を吐いた 音もなく 滲む星 |
濡れた揺籃(ゆりかご)Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | ママ わたしを見て ジャングルジムの上で いつまで口笛を吹かせるつもり? もう陽が暮れるわ お陽様がのみ込まれ もうすぐ小鳥が死んでいくのよ 待ちきれないわ 背中が寒い 羽ばたくように 落ちていくわ 夢見るように 堕ちていくわ Ah だって私は凍えているのよ 赤くしたたる揺籃の柘榴 ねえ 髪をといて かき上げる うなじに気付いて ミルクはもう飲まないの 子守り歌さえ 捨ててしまった ah 熟れた体が あふれ出して 焦げるようだわ 止められない Ah 赤くはだけた胸が濡れてるの そうよ羽ばたくように 落ちていくわ 夢見るように 堕ちていくわ Ah だって私は凍えているのよ 赤くしたたる揺籃の柘榴 |
小さな雨の日のクワァームイCocco | Cocco | こっこ | こっこ | | 小さく 泣いた 大きな 空が 泣いていた 芽吹いた ゴーヤー 遠い潮に祈りながら 海を知らない雨 食べた 天まで伸びて たくさんの実をつけたなら 島に届くね だけど ここは寒いと言って 夢を見ながら ほんの少しだけ泣いた |
うたかた。Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨・村山達哉 | 放課後の校庭 緋寒桜 白いひざ かさぶたの両足 鼻の奥 突きぬける 冬の夢 その先にあるものを恐れてた 黄金の森とウージの音色 わたしの頬は どうしてあんなに 凍えていたのだろう 暮れていく毎日も止められず 怖いのはふくらんでいく乳房 胸をかき鳴らす 砂埃 多分 全ては からまって 風に 押されて 走ってた 夕顔咲いた 海までの道 わたしの耳は どうしてあんなに 凍えていたのだろう 黄金の森と ウージの音色 わたしの頬は どうしてあんなに 凍えていたのだろう どうして あんなに 凍えていたのだろう なだらかに巡り こぼれ落ちる デイゴの涙 |
Rose letterCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | Hello boy How have you been? Here's some questions for you You've never given me a rose seed, remember? Has it come into flower in your field yet? Good boy Stevie Good night Sweet dreams Good bye far away Say hello to Mr.Justice, hello to Mr.Justice, say hello to Mr.Justice I wish you fuckin' great and happiness Silly boy, How do you feel? Here's a little song for you Loving you was an endless fight, you know I never got a seed from you And at that time, you get free to go to heaven to hell Good boy Stevie Good night Sweet dreams Good bye far away Say hello to Mr.Justice, hello to Mr.Justice, say hello to Mr.Justice I wish you fuckin' great and happiness Well, it's almost midnight now, so I'll close, at last, here's a little song for you with all my hurts Good boy Stevie Good night Sweet dreams Good bye far away Say hello to Mr.Justice, Good boy Stevie Good night Sweet dreams Good bye far away Say hello to Mr.Justice, hello to Mr.Justice, say hello to Mr.Justice I wish you fuckin' great and happiness |
My Dear PigCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | あなたのママは マシューおじさんの 牧場で生まれたの それはそれは 立派なブタでね 本当によく太ったわ とっても高く 売れたと言ってね そうそうよく覚えている Your Mammy is a pig So great pig But she said everyday Don't eat me Oh-oh please please Don't eat me BOO she is no more あなたの使命 果たすべきことは 私のため太ること ここで1番 ヤミーなごちそう 毎日たべたでしょう? ママより高く 売れたと言ってね 大いばりができるわ Your Mammy is a pig So great pig But she said everyday Don't eat me Oh-oh please please Don't eat me BOO she is no more 愛しているの ベイビーあなたをね 冗談よ 手離したりしないわよ 日曜すぐに教会の後 ソーセージにしましょう あなたを食べる 独りで食べるの 心配などしないでね 一滴の血も 残したりしない 私だけの my baby Your Mammy is a pig So great pig But she said everyday Don't eat me Oh-oh please please Don't eat me BOO she is no more My Dear Pig is you |
あなたへの月Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 月が遠くで泣いている 暗闇の中 泣いている あなたが忘れ去った夜空 私が呼んだ雨雲 そして知ることはないでしょう 今もあなたの頭上 高く高く 流れた 宇宙(おそら)は天の川に溺れて 月が遠くで泣いている 暗闇の中 泣いている 過ちは消せない罪と罰 祈りは朝を招いて 何度 犯されることでしょう 葵(あおい)の芽ぶいた吐息はもう白く 蜉蝣(かげろう)ゆらゆら つめたく落ちた灯(あかし) 月が遠くで泣いている 乾涸びていく手を伸ばし 月が遠くで呼んでる 朝陽(ひかり)に負けても ここに居ると 月が遠くで呼んでいる 私を抱いてと ちぎれながら |
裸体Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 年の数だけの 赤い花から 摘みとりましょう 痛みの棘を お花を浮かべた お風呂の中で 息を潜めては その足音に怯えているの 抱きなれた この体を 探したりしないで 記憶を消したい あなたの味を 忘れてしまいたい 生まれ変わるの 生まれ変わるの 傷つけた この体を 探したりしないで Ah! 神様が もし居るのなら あなたを突き落とせばいいのに わたしの影も わたしの夢も 貪りつくしたでしょう? 何を望むの? 何を祈るの? 抱きなれた この体を 探したりしないで 傷つけた この体を 探したりしないで 吐き捨てた 言葉など 踏みつぶして消して もうここには何も 残ってないの 何もないのよ ただ吐き気がするの |
RainingCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | ママ譲りの赤毛を 2つに束ねて みつあみ 揺れてた なぜだったのだろうと 今も想うけれど まだわからないよ 静かに席を立って ハサミを握りしめて おさげを切り落とした それは とても晴れた日で 未来なんていらないと想ってた 私は無力で 言葉を選べずに 帰り道のにおいだけ 優しかった 生きていける そんな気がしていた 教室で誰かが笑ってた それは とても晴れた日で 髪がなくて今度は 腕を切ってみた 切れるだけ切った 温かさを感じた 血にまみれた腕で 踊っていたんだ あなたが もういなくて そこには何もなくて 太陽 眩しかった それは とても晴れた日で 泣くことさえできなくて、あまりにも 大地は果てしなく 全ては美しく 白い服で遠くから 行列に並べずに少し歌ってた 今日みたく雨なら きっと泣けてた それは とても晴れた日で 未来なんて いらないと想ってた 私は無力で 言葉を選べずに 帰り道のにおいだけ 優しかった 生きていける そんな気がしていた 教室で誰かが笑ってた それは とても晴れた日で |
やわらかな傷跡Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 小さなわたし 乾いた道を 汗ばむ背中 陽射しに揺れ 若い夏草のよう 細い坂を登れば 両手ひろげて 流れる雲に 愛を夢見た 絡まる髪が とまどいながら 同じにおいと出会い 縺れ溶け出す頃 明るくなってゆく空を ふたりは憎んでいたけど いつの日か幼ない愛は 抜殻を残して 飛び立つことを 知っていた ブーゲンビリア 蔦を這わせて 織り重ねては 時間を敷きつめ 刺さる棘に気付くと 木影からこぼれる あの太陽が 見えない腕で 明日を急かした 歩くために 失くしたものを 拾い集めて 手首に刻み込んでも 明るくなってゆく空を ふたりは憎んでいたけど いつの日か幼ない愛は 抜殻を残して 飛び立つことを 知っていた 窓たたく季節を もう何度 数えたのだろう 手を伸ばせば 届きそうなほど 残酷に朱く ah… ah… ah 置き去りにしてきた 記憶を腫れあがる 傷跡たちを やわらかな あなたの温度を 狂おしく 愛していたから 明るくなってゆく空を ひとりで 憎んでみたけど いつの日か 幼ない愛は 抜殻を残して 飛び立つ時を 待っていた |
ベビーベッドCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | あなたに瓜二つの 生き物が わたしの子宮から 出てきたら バンドを呼び集めて 舞い踊り その子の誕生を 喜ぶわ あなたのように 私を捨てないように 鉄の柵で作った 檻に入れて眺め 乳を与えあやして いつもいつも見てるわ 壊れるぐらい 愛してあげるの 首輪と足枷でも こしらえて 私の名前だけを くり返す 他人の密を 覚えて汚れないよう 霧の朝がきたなら 海の見える部屋で きしむ肌を教えて 強く抱いて眠るわ 溶け出すぐらい 愛されたいから 届かない影を追い求めて 一人で泣き叫ぶ毎日を くり返さないように 鉄の柵で作った 檻に入れて眺め 乳を与えあやして いつもいつも見てるわ 壊れるぐらい 愛してあげる 霧の朝がきたなら 海の見える部屋で きしむ肌を教えて 強く抱いて眠るわ 溶け出すぐらい 愛されたい あなたのように 私を捨てないように |
ひこうきぐも。Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | あなたはとんでもなく 安らぎの人だった 1人で歩くことも ままならない細い脚 大きな瞳を ふちどる長いまつげ ひこうきぐもを 追いかける 私とそれを見守る あなたがいた冬は So far away So far away So far…far away きれいなお人形も 欲しかったおもちゃも あなたは持ってたのに 包み紙そのままで もうすぐ空へと 飛び立つこと知ってた? ひこうきぐもを 追いこして あなたは誰より高く 飛んでいけるはずよ So far away So far away So far… 最後にその目が 見ていたものは なあに? ひこうきぐもを 追いかける 私とそれを見守る あなたがいた冬は So far away So far away So far…far away |
Rain manCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | I'm so sleepy Day and night The streets are filled with sunshine Little birds are singing to the sky Funny stories Cherry trees Who cares? Who cares? Lay lay ha yeah… I don't care if it rains I don't care if it rains ”Who am I?” I put a spell on me Where are my eyes? Black eyes Babies are crying to the moon Chocolate Sweet candies So what? So what? Lay lay ha yeah… I don't care if it rains I don't care if it rains Let's the storm rise Let's the storm rise Let's the storm rise Let's the storm rise Lay lay ha yeah… I am waiting for the strong winds I am waiting for the rainy clouds Rain man make me forget everything Make me fade away fade away fade away fade away fade away |
星の生まれる日。Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | わたしの肋骨(はしご)から 空へと登りなさい 髪の毛を伝って 頭に足をかけて 今すぐ飛んで行けばいい 遠くへ旅立てばいいの ああ あなたが 星に着くころ ああ わたしは 独り泣くから 壊した幸せと 犯した罪を合わせ ロープを編み上げて 命を繋げばいい 乾いた 罰を置き去りに 想い出 背負うこともない ああ きのうを 許せるように ああ 明日を 愛せるように 縛った手を 離してあげましょう 西の空へ 放してあげましょう ああ あなたが 星に着くころ ああ わたしは 独り泣くから ああ きのうを 許せるように ああ 明日を 愛せるように わたしを 忘れてしまえばいい。 |
SING A SONG ~NO MUSIC,NO LIFE~Cocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | 「NO SMOKING」? 「NO PARKING」? 「NO DRINKING」? 「NO SEX」? 「NO KISSING」? 「NO DANCING」? No!I can't No!!I can't stand it! I want every thing, I need every thing, And I sing a song, (And I sing a song) 'cause that's my life 'cause that's my life You know,that's my way 「NO FIGHTING」? 「NO TEARS」? 「NO CRYING」? 「NO MONEY」? 「NO MORE」? NO KIDDING!! No!I can't No!!I can't stand it! Baby,give me a break! I wanna go out. And I shout,year! (And I shout,year!) 'cause that's my life 'cause that's my life You know,I love you. 「NO MUSIC」? No!!I can't stand it! I want every thing, I need every thing, And I sing a song, (And I sing a song) 'cause that's my life 'cause that's my life You know,that's my way If you leave me alone. Sing a song… (Sing a song…) No music,no life… (Sing a song…) Just remember I love you so. |
カウントダウンCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | まだ間に合うわ今なら まだ戻れるわ急いで あの女にはできない この想いには勝てない さぁ 早くして 撃ち殺されたいの? 血迷った過ちに 気付いて泣き叫ぶがいい はり裂けたこの胸に 甘えてごらんなさいな 時間がないわ 跪き手をついて わたしに謝りなさい 力なくしなだれて わたしを愛していると つぶやきなさい。 まだ弾丸は飛ばない まだこの愛も消えない まだあなただけ見てるわ 足の指の先から舌を這わせて さぁ 立ちなさい 撃ち殺されたいの? その鼻をへし折って 倒して蹴り上げるわよ 言い訳が見物だわ 今さら何を言っても 遺言だけど 跪き手をついて わたしに謝りなさい 力なくしなだれて わたしを愛していると つぶやきなさい。 血迷った過ちに 気付いて泣き叫ぶがいい はり裂けたこの胸に 甘えてごらんなさいな 時間がないわ 跪き手をついて わたしに謝りなさい 力なくしなだれて わたしを愛していると つぶやきなさい。 つぶやきなさい 3つ数えるまでに 天使に会える さぁ 目を閉じて 撃ち殺してあげる。 3.2.1 |
Way OutCocco | Cocco | こっこ | こっこ | 根岸孝旨 | わたしの この目を あげましょう。 わたしの 耳さえ 惜しみなく 助けを 求めたりしないでいいように 期待は捨てたはずだけど わたしの 唇も全部あげましょう。 ここから出してくれるなら いつまで何のために? いつまで誰のために? 腫れ上がる頭をかかえて どれだけ崩れ堕ちて どれだけ血を吐いても 答えなんてどこにもなかった 私は誰なの? わたしの この血を あげましょう。 わたしを リボンで 飾りつけ わたしの 涙まで全部あげましょう。 もし抱き上げてくれるなら いつまで何のために? いつまで誰のために? 腫れ上がる頭をかかえて どれだけ崩れ堕ちて どれだけ血を吐いても 答えなんてどこにもなかった 背中を打ちのめす ムチはもう折れてた それでもまだ誰かを呼んでる 出口はどこにあるか教えて どこまで行けばいいか教えて 独りにしないで 独りにしないで 出口はどこにあるか教えて どこまで行けばいいか教えて |