森田童子作曲の歌詞一覧リスト  44曲中 1-44曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
たとえばぼくが死んだら海蔵亮太海蔵亮太森田童子森田童子高山和芽たとえば ぼくが死んだら そっと忘れて欲しい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ  たとえば 眠れぬ夜は 暗い海辺の窓から ぼくの名前を 風にのせて そっと呼んでくれ  たとえば 雨にうたれて 杏子の花が散っている 故郷をすてた ぼくが上着の 衿を立てて歩いてる  たとえば マッチをすっては 悲しみをもやす この ぼくの 涙もろい 想いは 何だろう  たとえば ぼくが死んだら そっと忘れてほしい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ
ぼくたちの失敗ROTTENGRAFFTYROTTENGRAFFTY森田童子森田童子KAZUOMI春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ  君と話し疲れて いつか 黙り こんだ ストーブ代わりの電熱機 赤く燃えていた  地下のジャズ喫茶 変われないぼくたちがいた 悪い夢のように 時がなぜてゆく  ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな チャーリー・パーカー 見つけたヨ ぼくを忘れたカナ  だめになったぼくを見て きみもびっくりしただろう あの子はまだ元気かい 昔の話だネ  春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ
たとえばぼくが死んだら中村中中村中森田童子森田童子中村中・根岸孝旨たとえば ぼくが死んだら そっと忘れてほしい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ  たとえば 眠れぬ皮は 暗い海辺の窓から ぼくの名前を風にのせて そっと呼んでくれ  たとえば 雨にうたれて 杏子の花が散っている 故郷をすてた ぼくが上着の 衿を立てて歩いている  たとえば マッチをすっては 悲しみを燃やす このぼくの涙もろい 想いは 何だろう  たとえば ぼくが死んだら そっと忘れてほしい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ
菜の花あかり森田童子森田童子森田童子森田童子春はやさしい 今宵は満月 短い命の あなたは 17 淋しいあなたと どこへ行きましょう  夜風にゆれて 闇の夜に 淋しいあなたと どこへ行きましょう  春はやさしい 菜の花畑 あたり一面 菜の花あかり
まぶしい夏森田童子森田童子森田童子森田童子玉川上水沿いに歩くと 君の小さなアパートがあった 夏には窓に竹の葉がゆれて 太宰の好きな君は 睡眠薬飲んだ 暑い陽だまりの中 君はいつまでも 汗をかいて眠った  あじさいの花よりあざやかに 季節の終りの蝉が鳴いた 君から借りた太宰の本は 淋しいかたみになりました ぼくは汗ばんだ なつかしいあの頃の 景色をよく覚えてる
ニューヨークからの手紙森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦涙に にじんだ 四月の空よ 淋しき巨人 ニューヨーク 声をこらえて 私はあてのない 長い手紙 今日も書きます 季節の風が 吹いたらどうぞ 伝えてほしい 揺れる菜の花 恋人 ともだち どうぞ 私を 忘れてほしい  深い ゆううつの サブ・ウェイ 冬の海 ニューヨーク ひとり 私の 白くはく息 うつろにとても 淋しい 季節の風が 吹いたら どうぞ 伝えてほしい 揺れる菜の花 恋人 ともだち どうぞ 私を 忘れてほしい
終曲のために 第3番「友への手紙」森田童子森田童子森田童子森田童子青山勇ぼくが愛したともだちの そして模型飛行機の 工作用ナイフで切った 指先の小さな傷あとを ぼくはいつまでも愛した  ぼくたちのうちなるやさしさの 朝明けのアスファルトの上に 死んだ鳩の首すじの やわらかなあたたかさよ  今 ぼくははるか 死の意味を飛ぶ さよなら ぼくを愛さなかったともだちへ
早春にて森田童子森田童子森田童子森田童子木森敏之君の好きな強い酒 あびるほどに 飲み明した 長い夜があった 淋しく二人眠った 始発の電車 ただ陽射しだけが まぶしく 話す言葉もなかった 悲しく 色あせてゆく 青春たち  黒いトックリのセーターと交換した 君の黄色のシャツをぼくはまだもっています もうすぐそこに夏はきています 君は元気ですか  君の好きな黒いセーター 故郷へ帰る後姿 いつまでも見ていた 肩をたたいてただ友情だけは 信じると 淋しく笑った 君の顔 おぼえてる 悲しく 色あせてゆく 青春たち
淋しい素描森田童子森田童子森田童子森田童子木田高介浅き夢みし 人の世は 酔いを重ねて ただ 悲し 泣くも 笑うも ただ ひとり いつか 畳に うつ附して しばし 浅き眠り 春の夜  悲しき想い あとにおかしく 死ぬことやめて 帰りきたり 暗き 部屋に 雨の音 眼の上に 腕附せば しばし 浅き眠り 春の夜
風さわぐ原地の中に森田童子森田童子森田童子森田童子森田童子風さわぐ 原地の中に 俺とお前が 涙ぐんで 立ってるヨ まるで 記念写真みたいにサ なつかしい故郷 目の前にして 丁度 ひと昔前と おんなじで お前十七 俺十九の春だった  あばよ チマよ 俺とお前が 街から街を 流れたヨ 都会の夜の まぶしさに 眠るのも忘れて 遊んだヨ 丁度 すっからかんの文無しは お前十七 俺十九の春だった  俺とお前は 幼なじみのように いつもふたりだった 二つ年下のお前は とてつもないことを 考えついては 俺を有頂天にした そして まわりの歯車と 合わない 俺たちに 気づいた時 二人はもう 若くはなかった 今 もう 二人でしかやってゆけない 俺とお前が ここにいる  帰れるものか あの娘のいる街へ お前 地道にやれるというが 気ままに 生きた俺とお前が 帰れるはずがないじゃあないか 丁度 根無し草の泣き虫は お前十七 俺十九の春だった
愛情練習(ロシアン・ルーレット)森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦愛の調べに 目隠しした あなたと踊ろうヨ ステップ あの日のあなたと――。 あの夜がまわる――。 踊ろうヨ 踊りましょうヨ ステップ 愛はロシアンルーレットのようです 傷ついて あなたを傷つけて――。 ああ 白いドレス揺れて あなたきれいネ――。  愛の調べに 想い出しましょう 少しづつ 想い出しましょうヨ ステップ 夜が終る――。 あなた怖いのネ――。 踊ろうヨ 踊りましょうヨ ステップ 愛はロシアンルーレットのようです あなたイルミネーション染まって――。 ああ 白いドレス揺れて あなたきれいネ――。  愛の調べに 息を殺して あなたと踊ろうヨ ステップ ワイングラスが――。 はじけて散った――。 踊ろうヨ 踊りましょうヨ ステップ 愛はロシアンルーレットのようです おしまいネ もうおしまいかしら――。 ああ 白いドレス揺れて あなたきれいネ――。
ぼくを見つけてくれないかなァ森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦夢さりし後に 何もない ぼくが ただポケットに 手を入れて立っているヨ 誰か ぼくを見つけて くれないかなァ――。 ひとりで埋もれていく このぼくを 見つけたら 声をかけて くれるかなァ  覚えていますか 今日は 雨が降って 君の好きな あじさいの花きれいです。 誰か ぼくを見つけて くれないかなァ――。 いつも バカな夢を見てるぼくを 雨に濡れてます ぼくに傘を貸して下さい  小さな生き方を 少しづつ覚えて きたような そんな気がしています 誰か ぼくを見つけて くれないかなァ――。 君が ぼくを見つけて くれないかなァ ぼくを見て 君は 笑ってくれるかしら
ぼくは流星になる森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦キーラキーラキラララ お星様 キラララ 夏休みの午後の プラネタリウムの暗がりで ぼくは孤独に サザンクロス見つける アッアーアー 流れ星見つけた  キーラキーラキラララ お星様 キラララ アパートの窓辺で 洗面器にお月様うつして くやし涙で ぼくは顔を洗った アッアーアー お月様 こわれた  キーラキーラキラララ お星様 キラララ 満員電車の中で ぼくは左耳を押さえて 去年の夏の海鳴りを聞いてる アッアーアー 地中海まできちゃった
151680時間の夢森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦どうせこの世は 曇りガラスを すかしたようなものです コスモス スミレ レンゲ草 都忘れ 星つづり ただ ただ スライド写真のように 景色が変ります 私が愛したあなたが見えない 私がいない  やがて 窓の外は 夜になります 夜にはサァーサァーと 雨が降ります  どうせこの世は 好きなように 生きてゆくものです ききょう ねじ花 想い草 水仙 白百合 月見草 ただ ただ 夢を見せては くるりと 周りが変ります 私とあなたが 記念写真で 笑っています  やがて 世の中は 夜になります 夜にはサァーサァーと 雨が降ります  ぼくは昨日の続きの夢を見る そして また その続きの夢の続きの夢を見る だから ぼくの夢は もう夢ではないのです ぼくは夢を151680時間も長い間 見続けているのです もうやりなおせない程 いつの間にかぼくは 夢の中で生きてきてしまったのです
球根栽培の唄(ときわ荘にて録音)森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦球根栽培の花が 咲きました 孤立無援のお前のように 机のすみで 咲きました  死んでしまえばいいと言い 酒を飲む 笑うお前の横顔は どこかあの花に 似ています  淋しいページの音をめくり 長い思想のむなしさを読む ぼくは どこまでも ぼくであろうとし ぼくが ぼくで ぼくであろうとし ぼくはどこまでも ぼくであろうとし ぼくが ぼくで ぼくであろうとし  やがて ぼくはモデルガン改造に 熱中していた もうすぐ憎愛に変るだろう ぼくの孤独な情念は 壁を突き通す一発の弾丸に なるはずだった――。  ガリ版刷りのアジビラが 風に舞う 赤ヘルメットのお前が ぼくを見つけて 手を振った  球根栽培の本を 知ってますか 孤立無援のいのちがもえて 花火のように咲きます
ぼくのせいですか森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦口に銜(くわ)えし 夏草の 君に口移(うつ)して くちづけの 夏の野辺は サワサワと 風にうねって 海のようです 去年の夏にあなたが 海で死んだのは ぼくのせいですか  砂浜に影落して 前髪あげし くちづけの 海はやさしすぎて 海(なみ)を見ているだけでしたネ 去年の夏に あなたが 海で死んだのは 海のせいですか
憂鬱デス森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦畳にうつぶしては おもしろくなく 体をねじってみては おかしい ただ自堕落に おぼれてゆく日々に ひとりここちいい 明日に祈る気持もなく 明日に生きてみる  悲しい夢に目覚めて 歯を磨く 洗濯の乾き 淋しいにおい ただ何もなく 青いだけの空は ひとりここちいい 明日に祈る気持ちもなく 明日に生きてみる  淋しき夕辺に 郷里からの小包を開き ひとりサクサクと柿を喰らう やがてのどもとに冷たく 腹にしみる ひとりサクサクと柿を喰らう  逆立して見ては ひとりごと 物干し台の猫が 逃げた ただ自堕落に おぼれてゆく日々に ひとりここちいい 明日に祈る気持もなく 明日に生きてみる
狼少年・ウルフボーイ森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦地平線の向こうは お母さんとおなじ やさしさがある だから ぼくはいつも 地平線の向こうで 死にたいと思います  地平線の向こうには ぼくとおなじ さみしさがある だから地平線よ ぼくが目を覚まさないうちに 遠くまでつれていって  地平線の向こうには 夏の草花が 咲きみだれています だからぼくはいつも 君の胸に抱かれて 眠りたいと思います  アーア アーア アーア アー アーア アーア アーア アー  狼に育てられた ぼくは涙も笑うことも しりません だから ぼくはいつも 地平線の向こうで 死にたいと思います  地平線の向こうには 愛よりも深い 海がある だからぼくはいつも 地平線の向こうに 沈んでゆきたい  地平線の向こうには おかあさんと おなじやさしさがある だからぼくはいつも 地平線の向こうで 死にたいと思います アーア アーア アーア アー アーア アーア アーア アー
ぼくたちの失敗NoaNoa森田童子森田童子Hidetoshi Kato春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ  君と話し疲れて いつか 黙り こんだ ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた  地下のジャズ喫茶 変れないぼくたちがいた 悪い夢のように 時がなぜてゆく  ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな チャーリー・パーカー 見つけたヨ ぼくを忘れたカナ  だめになったぼくを見て 君もびっくりしただろう あの子はまだ元気かい 昔の話だネ  春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ
ぼくたちの失敗川嶋あい川嶋あい森田童子森田童子春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだョネ  君と話し疲れて いつか 黙り こんだ ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた  地下のジャズ喫茶 変らないぼくたちがいた 悪い夢のように 時がなぜてゆく  ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな チャーリー・パーカー みつけたョ ぼくを忘れたカナ  だめになったぼくを見て 君もびっくりしただろう あの子はまだ元気かい 昔の話だネ  春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだョネ
ぼくたちの失敗光岡昌美光岡昌美森田童子森田童子春の木漏れ日の中で 君のやさしさに 埋もれていた ぼくは 弱虫だったんだョネ  君と話に疲れて いつか黙り込んだ ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた  地下のジャズ喫茶 変われないぼくたちがいた 悪い夢のように 時がなぜてゆく  ぼくが一人になった部屋に 君の好きなチャーリーパーカー見つけたヨ ぼくを忘れたカナー  だめになった ぼくを見て 君もびっくりしただろう あの子はまだ元気かい昔の話だネ  春の木漏れ日の中で 君のやさしさに 埋もれていた ぼくは 弱虫だったんだョネ
淋しい雲森田童子森田童子森田童子森田童子木森敏之いつも君のあとから長い影をふんで いつも君のあとからついてゆきたい  どこへ行くあてもなく ぼくたちは よく歩いたよネ 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて ぼくひとりでは とてもやって ゆけそうもないヨ  君の好きなミセスカーマイケル ぼくもいいと思うヨ 夏休みが終わったらもう逢えなくなるネ そうしたら時々 なつかしいミセスの 話をしようヨ 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて 君ひとりでは とてもやって ゆけそうもないから  どこへ行くあてもなく ぼくたちは よく歩いたよネ 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて ぼくひとりでは とてもやって ゆけそうもないヨ
ぼくと観光バスに乗ってみませんか森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦もしも君が 疲れてしまったのなら ぼくと観光バスに 乗ってみませんか 色あざやかな 新しいシャツを着て 季節はずれの ぼくの街は   なんにもないけれど 君に 話ぐらいはしてあげられる  ぼくの 小さな海辺の観光地に もうすぐ冬がきます 君も一度気がむいたら たずねて下さい 雅兄  もしも君が すべていやになったのなら ぼくと観光バスに 乗ってみませんか 君と 今夜が最後なら トランジスターラジオから流れる あのドューユワナダンスで 昔みたいに うかれてみたい あのドューユワナダンスで 昔みたいに うかれてみたい
君と淋しい風になる森田童子森田童子森田童子森田童子石川鷹彦明日になれば どのように ぼくは 君を愛すだろう 時は 短かく ぼくたちは もっと短かい 形のない愛は いつもぼくを すりぬけて いつか ふたりは 淋しい 風になる  明日になれば ぼくたちは ひとり どうして 生きるだろう 君が いない この朝は もっと淋しい 形のない愛は いつもぼくを すりぬけて いつか ひとりで 淋しい 風になる
ふるえているネ森田童子森田童子森田童子森田童子木田高介ぼくの てのひらで 君は ふるえているネ ぽくの やさしい 手の中で このまま 君は 死ねばいい 飛べない ぼくの あげは蝶
ぼくが君の思い出になってあげよう森田童子森田童子森田童子森田童子木田高介君は いつか ぼくから離れて ひとりで 大人に なってゆくのサ ほんの少し 淋しくても 君は 都会の中で ひとりで やってゆけるサ  君が 忘れた 砂ぼこりの風が吹く この街に ぼくはいる 淋しかったら いつでも 帰っておいで ぼくは 待っていてあげよう  年上のぼくが 淋しいと云ったら 君は このぼくを 笑うかな さびれたこの街で もう 若くはない ぼくは 君の 思い出になってあげよう
赤いダウンパーカーぼくのともだち森田童子森田童子森田童子森田童子千代正行電車が通るたび なつかしくゆれる チャーリーブラウンの店で 君を見つけた 赤いダウンパーカー ぼくのともだち  あの頃君は 名画座の中で いつもスクリーンの向うに 孤独を見ていたネ 赤いダウンパーカー ぼくのともだち  そんなに悲しい 目をしてぼくを見る 昔にこだわる君の話 ぼくにはもう辛すぎる 赤いダウンパーカー ぼくのともだち  弱虫で静かな君を ぼくはとっても好きだった 君はぼくのいい友達だった さよならぼくのともだち  君は少しの 酒に酔い ぼくは君の淋しい寝息を 聞いている 赤いダウンパーカー ぼくのともだち  何もなかった ぼくたちの終りに 君と冷たい牛乳飲んで 声を出さずに笑った 赤いダウンパーカー ひとごみに消えた
みんな夢でありました森田童子森田童子森田童子森田童子千代正行あの時代は何だったのですか あのときめきは何だったのですか みんな夢でありました みんな夢でありました 悲しいほどに ありのままの君とぼくが ここにいる  ぼくはもう語らないだろう ぼくたちは歌わないだろう みんな夢でありました みんな夢でありました 何もないけど ただひたむきな ぼくたちが立っていた  キャンパス通リが炎と燃えた あれは雨の金曜日 みんな夢でありました みんな夢でありました 目を閉じれば 悲しい君の笑い顔が 見えます  河岸の向うにぼくたちがいる 風の中にぼくたちがいる みんな夢でありました みんな夢でありました もう一度やりなおすなら どんな生き方が あるだろうか
ぼくは16角形森田童子森田童子森田童子森田童子比呂公一ぼくは淋しい勉強部屋から 無力なぼくの抒情を話そう 今日は 白い水仙一輪ざしで 少しやさしい気分 ぼくはページをめくり 思想のむなしさを読む アッアッ ぼくが ぼくで あろうとし ぼくが どこまでも ぼくで あろうとし ぼくが どこへ どこまでも どこかで ぼくで あろうとし アーア アーア アーア アーア ぼくは 淋しし勉強部屋で 蒼いインクの血を吐く ぼくは 斜めに ねじれて 逆さに 宙づりだ
ひとり遊び森田童子森田童子森田童子森田童子森田童子チィチィよ ハァハァよ あなたのいい子で いられなかったぼくを 許して下さい ぼくはひとりで 生きてゆきます  声を出さずに 笑うくせ 悲しきくせは 下唇をかむ 窓にうつした ぼくの顔  初めてタバコを 吸いました 悲しき嘘も 知りました 夕べあなたの 夢を見ました  海がぼくと死んでも いいヨって呼んでます すさんでゆくぼくの ほほが冷たい 誰かぼくに話しかけて 下さい  チィチィよ ハァハァよ あなたのいい子で いられなかったぼくを 許して下さい ぼくはひとりで 生きてゆきます
たとえばぼくが死んだらGOLD LYLIC森田童子GOLD LYLIC森田童子森田童子森田童子たとえば ぼくが死んだら そっと忘れてほしい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ  たとえば 眠れぬ夜は 暗い海辺の窓から ぼくの名前を 風にのせて そっと呼んでくれ  たとえば 雨にうたれて 杏子の花が散っている 故郷をすてた ぼくが上着の 衿を立てて歩いている  たとえば マッチをすっては 悲しみをもやす この ぼくの 涙もろい 想いは 何だろう  たとえば ぼくが死んだら そっと忘れてほしい 淋しい時は ぼくの好きな 菜の花畑で泣いてくれ
雨のクロール森田童子森田童子森田童子森田童子夏の川辺に 二人は今日別れる ぼくは黙って 草笛吹いた ウフフフ~ ウフフフ~  君は花がらのワンピースおいて 静かに涙色のまぶしい水の中 ウフフフ~ ウフフフ~  雨に君の泳ぐクロールとってもきれいネ 雨に君の泳ぐクロールとってもきれいネ  夏がめぐりめぐっても ぽくはもう決して 泳がないだろう
哀悼夜曲森田童子森田童子森田童子森田童子目覚めては なつかしい 美しき日々よ  目をふせて 悲しい 美しき日々よ  歌っても 帰らぬ 若き日々よ  深き眠りのうちに 時よ 終れ
孤立無援の唄森田童子森田童子森田童子森田童子ネェ何か おもしろいことないかなァ 貸本屋の のき下で雨やどリ 君は むずかしい顔して 立読みしながら 本を盗んだ ぼくの 自転車の うしろで 孤立無援の思想を読んだ  春になったら 就職するかなァ 壁に向って 逆立して 笑った 机の上の 高橋和己は おこった顔して さかさに見える どうして 生きていいのか わからぬ ふたりが 畳の上に ねそべっている  ネェ何か アルバイトないかなァ 君はモノクロ テレビのプロレス見てる ふたりはいつも 負け役みたい でんぐリ返って 地獄がためだネ 窓ガラス あけると 無難にやれと 世の中が 顔をしかめてる  ネェどうにか やってゆけるかなァ タッグマッチの 君が いないから ぼくは 空を飛べない 年老いた スーパーマンみたい どうして 生きていいのか 解らぬぼくが 畳の上に ねそべっている  「語り」 葉書き ありかどう 君といた時間が 長過ぎだのかもしれません ぼくは もう少し こうしていたい気持です 新しい背広を着た 真面目な君を見るのは 少し恐い気もしてます でも 近いうちに 君に逢いたいと思います
逆光線森田童子森田童子森田童子森田童子淋しい ぼくの部屋に 静かに 夏が来る 汗を流して ぼくは 青い空を 見る 夏は淋しい 白いランニングシャツ 安全カミソリがやさしく ぼくの手首を走る 静かに ぼくの命は ふきだして 真夏の淋しい 蒼さの中で ぼくはひとり 真夏の淋しい 蒼さの中で ぼくはひとり やさしく発狂する ウーン ウーン ウーン ウーン ウーン ウーン
サナトリウム森田童子森田童子森田童子森田童子漱石の本 投げだして くちづけした 窓辺の 水の花 あざやかに ふるえて あなたの ワンピース 白地に花が 浮きだして とっても 淡くて きれいネ  ソーダ水ふたりで 飲んで とっても涼しいネ あなたは チェリーを ほおばって 別れは いつも つらい夢 今宵は もう 遅いから あなたの 横顔 悲しそう  「語り」 結核前夜のように ぽくは よく同じ夢を見ます それで ぼくは汗ばみっぱなし だから ぼくの左の肺の中は 水でいっぱいです もうすぐ ぼくの左の肺の中に 真赤な花が咲くはずです
男のくせに泣いてくれたGOLD LYLIC森田童子GOLD LYLIC森田童子森田童子森田童子夢のように はかなく 私の記憶は 広告写真みたいに 悲しく通りすぎてゆく 淋しかった 私の話を聞いて 男のくせに 泣いてくれた 君と涙が 乾くまで 肩抱きあって眠(ね)た やさしい時の流れはつかのまに いつか 淋しい 季節の風を ほほに 知っていた  君と涙が 乾くまで 肩抱きあって眠(ね)た やさしい時の流れはつかのまに いつか 淋しい 季節の風を ほほに 知っていた
G線上にひとり森田童子森田童子森田童子森田童子夏草の上に ねそべって まぶしい孤独な 夢がひろがる  ひとり目ざめて あくびして 涙ふいた 夏の空は ヒコーキ雲  何にもいわない 六月の空は ぼくの好きな みずいろです  暗闇よ ぼくを呼べ 遠い記憶へ あなたの ところへ ぼくをつれてって  やさしい風は ぼくをなでて ひとりは とても いい気持  夏草の上に ねそべって いま ぼくは 死にたいと思う
蒼き夜は森田童子森田童子森田童子森田童子春は まぼろし ふたりは 悲しい夢の中 君と いっそこのまま だめになって しまおうか もどろうか もどろうか それとも もう少し このまま 君と眠ろうか  春は まぼろし やさしいばかりの今夜の気持 君は ぼくのひざまくら 眠れそうかい 眠れそうかい 眠れそうかい それとも このまま 君と死んでしまおうか  春は まぼろし 淋しいだけの ふたりなら 何にも 云わずに せめて 君と軽やかに 踊ろうヨ 踊ろうヨ それとも このまま 君と落ちてしまおうか 君と落ちてしまおうか
春爛漫森田童子森田童子森田童子森田童子桜の花びら 踏んで 歩いた 君と肩くんで 熱くこみあげた 春よ 春に 春は 春の 春は遠く 春よ 春に 春は 春の 春は遠く  悲しみは 水色にとけて 青い空の 青さの中へ 青く 青き 青の 青い 青さの中へ 青く 青き 青の 青い 青さの中へ 哀しい夢 花吹雪 水の流れ ンーン ンーン 春爛漫
さよならぼくのともだちGOLD LYLIC森田童子GOLD LYLIC森田童子森田童子森田童子長い髪をかきあげて ひげをはやしたやさしい君は ひとりぼっちで ひとごみを 歩いていたネ さよなら ぼくの ともだち  夏休みのキャンパス通り コーヒーショップのウィンドウの向う 君はやさしい まなざしで ぼくを呼んでいたネ さよなら ぼくの ともだち  息がつまる夏の部屋で 窓もドアも閉めきって 君は汗をかいて ねむっていたネ さよなら ぼくの ともだち  行ったこともないメキシコの話を 君はクスリが回ってくると いつもぼくに くり返し話してくれたネ さよなら ぼくの ともだち  仲間がパクられた日曜の朝 雨の中をゆがんで走る やさしい君は それから 変ってしまったネ さよなら ぼくの ともだち  ひげをはやした無口な君が 帰ってこなくなった部屋に 君のハブラシとコートが 残っているヨ さよなら ぼくの ともだち  弱虫でやさしい静かな君を ぼくはとっても好きだった 君はぼくのいいともだちだった さよなら ぼくの ともだち さよなら ぼくの ともだち
蒸留反応森田童子森田童子森田童子森田童子長いマフラー ふたりで 巻いた 君のかじかんだ 小さな手 ポケットの中で 冷たくて いい気持 雪よ降れ んーん 雪よ降れ んーん  去年の夏の 君の Tシャツみたい 白一色おおわれて どこまでも ぼくは 目を細めて まぶしいヨ いい気持 雪よ降れ んーん 雪よ降れ んーん  白い向うへ もっと白く 君のまつ毛に 雪が降って重たそう ぼくの 口唇で とかしてあげよう いい気持 雪よ降れ んーん 雪よ降れ んーん  ふたりの足跡 雪が消してゆく ぼくが冷たくて きみがつめたくて ふたりの歯が カタカタ鳴って おかしいネ いい気持 雪よ降れ んーん 雪よ降れ んーん  ぼくときみは 雪にうもれて もう見えないヨ 白一色世界 ああきれいだネ きれいだネ いい気持 雪よ降れ んーん 雪よ降れ んーん
ラスト・ワルツ森田童子森田童子森田童子森田童子美しき明日に ついても語れず ただあなたと しばし この時よ すべてが なつかしき この時よ すべてが終る この夜に せめて 最後に ラスト・ワルツ  この暗き部屋の 窓から 街の灯は まばゆく 自由が 見える すべてが 遠き この時よ このまま 若い日が 終るのなら せめて 最後に ラスト・ワルツ  美しき明日に ついても語れず ただ あなたと un deux trois すべてが帰らぬ un deux trois すべてが 終る un deux trois せめて 最後に ラスト・ワルツ
ぼくたちの失敗PLATINA LYLIC森田童子PLATINA LYLIC森田童子森田童子森田童子春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ  君と話し疲れて いつか 黙り こんだ ストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた  地下のジャズ喫茶 変れないぼくたちがいた 悪い夢のように 時がなぜてゆく  ぼくがひとりになった 部屋にきみの好きな チャーリー・パーカー 見つけたヨ ぼくを忘れたカナ  だめになったぼくを見て 君もびっくりしただろう あの子はまだ元気かい 昔の話だネ  春のこもれ陽の中で 君のやさしさに うもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ
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