小林私作曲の歌詞一覧リスト 27曲中 1-27曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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秋晴れ小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | なにも見えなくなったら極彩色の幻ばかり 目について仕方ないからひとまず飛びついた 発熱が脳を苛んで視界がぼやんでいる西瓜の種 命と息が銀メダル 茹だる卵、元には戻れな あぶれた感情を押し込めておく皿を洗ってない なんだ皆とは違うらしい それが嬉しい夜は越えてしまった日々を 肌寒くなった台所には飲みかけのペットボトル 根が腐れかけてるからでも朝は寝てたから二週間くらいこのまま 秋晴れじゃ天は高くて死が遠いような感覚がする それが却って死にたいとかではなく何もかも知らないままでいたい あぶく満つこの部屋を舞う埃や諸税を払ってない wander 銀河からこの惑星へと 喜ばしい意味も嫌う間に あの細くて弛んだ糸を張り詰めて研ぎ澄ませて赤ぎれの指で触って ほら遠退いてく理解という名の街に向けて もっと平易な言葉で語って あぶれた感情を押し込めておく皿を洗ってない あぶく満つこの部屋を舞う埃や諸税を払ってない 荒ぶれる道を望んでないし体はもう秋を感じてない 外は寒いが誰も入れるな それが正しいとは思えないでいるだけの日々を健やかに |
落日小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | SAKURAmoti | 気味が悪いことばっかり見て気持ちが悪くなったって自業自得 人見知り特有のぎこちなさは瞳を覗き込めば分かるでしょ ありふれた魂の形はその分誰にでも嵌まるパズルのピース いつどこでも同じ顔をしても好ましい 限られた残り火が消える風の音がこだまする宣い合う窓外の喧騒 あ、朝の夢がまた目蓋に残る真昼に浮かぶ白い切れ端 あみだで決めたみたいな人生に意味があると信じている日々が 今ここで変わることを恐れるのならきっと惜しいものに 満ち溢れたなんて思ってた、どうせ大してぱっとしないお宝 貴方の声で操作して、体は早く鈍化して それから、どう歩いていけばいいか分からなくなった ひどく軽い言葉尻だけ腐したくなるような日が増え続けるのは 理由もない妬みや怒りでもない、汚れた朝の悪あがき ありふれた魂の形が外殻を象る化け物なら 今、目の奥から針がとんがって飛び出してくる 浮き彫りになるほど名前を持たない病でさえ 液体になって下に落ちるだけ 死にたいくらいじゃないけどずっと息がし辛くて世界が狭い いの一番走ってみたら転け気付けば最後尾、もう新刊はない とてつもない隕石が降って溜め込んだ本を燃やしても この身体さえ俺は自由に出来たなら まだ与えられた意味にそぐえなくて秋、未だ鳴く蝉にも苛ついた 暖かささえこの身が受け入れていればとか、今更 明日は何処かと不乱に探して動けど、 その動きがとても見てはいられない 気持ち悪い踊りに見えると言う誰かに怯えている日々が 今ここで変わることを恐れるのならきっと惜しいものに 満ち溢れたなんて思ってた、どうせ大してぱっとしないお宝 貴方の声で操作して、体は早く鈍化して 脳に埃が積もる、喉に息詰まる、ひたすら落ちていく |
冷たい酸素小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | Ganbare Masashige | 片付かない部屋でまたベルが鳴り、 驚いて水を溢して床が濡れる 足の裏に破いた封筒の切れ端が張り付いて 苛立ちがどうしようもなくて顔を殴った 日々は冴えもないし意味も別にないし 温度の機微を感じられるほど肌は敏感じゃないし 要すれば日記には日付だけ、髪は脂ぎったオードトワレ 頭のなか俺に似ない俺が笑ってるからまあいいか 知らない速度の鼓動に焦っても ろくに言えない、恥ずかしい 外の空気を吸ってなんか変わればと思っても 冷たい酸素が肺を満たしていく 寒い 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ ブルーライトで目が焼けて、厚い空気の層に阻まれて 青いような暗いような、少なくとも遠い染み 水が上から下へ循環する 俺は下から下へと一直線 その先は善と信じてる、この息はもっと楽になる 見えない欲の底を漁ってもべつに消えないから もういっそ無視していたい 傷ばかり触っていても治らないよ、そんなの分かってる 外の空気を吸ってなんか変わればと思っても 冷たい酸素が肺を満たしていく 寒い 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ 弧の一端が象った形の真ん中を知りたいだけ 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ |
加速小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | 雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生 瞳孔開いたまんま光を見ることは叶わないし 本能さえ見事手中に収めたくなるから 鈍行の汽車の車掌は全てを見たと勘違いしている 光速で置き去る暗がりにしかないものがある きっと俺に合う薬はあるし、粉っぽくなければまだ飲める ひた隠しにした恥ずかしい振る舞い、君だけに教えてあげる 雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生 今なにと目が合ったことすら忘れるように早く動く 暮らしの原則が緩く破られるまま過ぎていく 愛情が朝日より眩しかったら その身を焦がす熱でさえも疎ましい眼差し 正常で完全な幸せに辿り着く為の道が海より暗くて怖いなら 上手くいけばいくほどかつて見たものと同様に泥化した 君の手の形と混ざり合う朝を加速させて想定の夜へ 慣れる歩みを止めないで荒ぶれる感情の波を沈め 分かりきった希望へと速度を上げて その頬が切れるような風が吹いているなら、 慢性的な早歩きをやめればいいだけ 誰かと手づからに向かう先を真っ当に訝るのなら いっそ光速の乗り物に揺られていればいい ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら 雲は空しぶく、音も無く。きっとそう、確かめるまでもない 暮らしを観測したつもりになって自分は一歩抜きん出ている |
スパゲティ小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 菊池剛(Bialystocks) | ラミネートされた花を言葉の間隙に仕舞って 一昔前の歌が疑いようもなくなんて 魚の魂は水のなかでこそ冴えるように 貴方の腕のなかで眠りたい はみ出しきった指を内に折り曲げたってもう遅い 期待外れの街に用はない、でも旅費もない 体の外に出て星を一人確かめようとしたって 月の光もないなら誰にも反射しない 未来が半透明で磨られた硝子のようなら 何も写さずにただその奥をおぼろげに透かしてる 意外な超常現象が起こったって 案外まだどうでもいいとも思える不安感さえ許して 吐き出した生煮えのスパゲティ 口に残る小麦味 流した水道水 湯を沸かして昇る水蒸気 アルミのシンクから発つ船の行き先に灯台がなくても 換気扇が回るのなら冷たい外気だけで満ち足りそうで よく言えば物語になりそうな日々を 敢えて単純に起こす意味も必要も本当はない 青ざめた川の流れを苦く知るなら 少なくとも泥だらけの足を洗いたい 頭の中にしかいない人と時間を長く過ごしても たかだか数センチだけの高さに立って偉ぶっても 遊ぶように踊るように歌うように疑って歌う 額から次々に落ちる冷えた水に溺れることを 誰も望まずに肌と盆から溢れてしまっている 幼気な夢物語とも呼べないものが 案外まだ輝いてる気がしているほど 日々は鈍く柔く喉を絞める |
夢.jpeg大渕野々花 | 大渕野々花 | 小林私 | 小林私 | sugarbeans | どこへ行けども何も分からないし 例えばコンビニで、 例えば明日(あした)の朝食 家に置き去りのパンは 乾いて固くなってる いつか買ったジャム瓶、 開ける気にもなれない 貴方好みに暮らせないし日々夢も見ないし 体の外に出ても風景が一つ死んで終わり 鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる 交わった水が少し濁る、柔らかくなる 呆れるほどの不出来と 愛したくなるような不器用さを 兼ね備えた人よ、どうか優しいままで 粗めいた解像度の jpeg から私、 宇宙まで創ってみせたのに いつまで経っても頭蓋骨で膨張を止めてる 深夜目を閉じられなくなってからの 会話、対話、仔細で曖昧なシミュレートプログラム 「『』を一番愛してる」 甘い言葉通りに手の鳴る方に 明るい朝日が差し込むだろうと 甘ったれたお願いみたいな 希望の容(かたち)は鏡と同じで 体と頭は切り離せないし、でもそんな感じ 息してもいいんだっけ、 ここは酸素が薄いような 鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる 交わった水が少し濁って柔らかくなって ずっと壁が今も迫る、迫るまま生きる 死に終わった展望が今も見える、 鮮やかに見える 呆れるほどの不出来と 愛したくなるような不器用さと 胸を覆う不安と不得手故の不協和音を 苦しみさえも古傷が痛んでも 君よ、どうか優しいままで 貴方もどうか、 |
空に標結う小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | レトロリトン | 本性は隠している翼の内に、無駄な足掻きと知っても 孤独からなる痛みさえ耐えていずれ頼りない未来、希望 礼賛を雲にする空中戦、欲求を押し殺す恒常じゃ 歪な形しか生み得ない 明け方、東から昇る光を私のものになんて我が儘 曖昧な言葉じゃ届かないほど 暗くて眩しいところまで信じたいとどう言えばいい 肌で感じた今息を吐いている事さえ 放り出せるような熱が身を焼いても あの街へ帰る為の羽がもう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたらそこは暖かい場所で 触れるにはまだ柔らかいままだ 確かきっかけはいつだっけ、乱れた部屋の床掃いていた午前 陽の目浴びることのない常崩れた日々の通り不安定な感情 溜まる洗い物、カビが生えるパン、使い捨て瓶のジャムを まとめる袋、背なの中央、標結わる祝いの日 大抵は刹那的衝動あるいはその場凌ぎの方法 慣れれば床で寝れる 秘密にしていたこと打ち明けるまでどうか安全な息をしていて 完全な言葉でも届かないほど 深くて浅はかなところまで愛したいとどう言えばいい この肌で感じている、息を吐いて吸っている事も 放り出せるような熱の最中に あの街へ帰る為の羽がもう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたら その歪な形すらも暖めたい、笑い合いたい、抱き締めたいなら 空まで |
鱗角小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 横山克 | 涙さえも凍てついた日々が来ないように 意思を消す部屋に一人きりは嫌だし、 畳まずに干したままのシャツの襟はよれたままで 待っても共に移ろいだ靴の底は薄く、 とうに何処へも行けやしないのに 洗いざらした輪郭に触れ、触れる 涙さえも凍てついた 日々が来ないようにと 咲った花を愛でるような柔い乱暴を湛えた その鋭い爪が、誰にも届かぬように 僕が必ず、壊さなきゃ ほどけてもつれる布のように不可逆なテセウスの船に乗って 僕は未来を歩んでみたいと 願えば願うほどそれは遠ざかるものだ 雨垂れが穿つ石の穴に、 暮らす日々の花を手向けるまで この涙さえも無意味に消えた 泣いていただけ、あの忌み嫌った弱さを二度と許さない 甘い菓子ひと呑みにするような無邪気で眩い目の光と 鋭い爪や、傷に触れる鱗や角が、誰にも届かぬように 僕が必ず、僕が必ず壊さなきゃ |
HEALTHY小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 最低なことばっか思い付く 他人の痛みなんか知らず 情熱で燃やすプラスチック 強烈な臭いに慣れてしまう 身体の奥の咽喉の奥の肺は真っ黒に煤けて 綺麗な言葉もべっとりと汚れてしまって食えやしない HEALTHY... 最悪なことばっか口ずさむ その度に恥を忘れる 感動を肴に飲むゲロは酩酊にも及ばない悪い酒だ 駄目なんだ 駄目なんだ 神様の冗談であればよしとくれ 健康的な生活をのぞんでみたのは良いけれど 冷蔵庫には賞味期限の切れた食材が今も腐っている 生活習慣 人間関係 どれもそこまで悪くはない 思想 宗教 趣味 特技 どれもそこまで悪くはない けどさ このまま何十年生きていくにはまだ足りないような 気がするんだ 気がするだけ でも気が気でないのも、本気 いっそ共感性をカンパして駅前で愛を募って 死にたさとか生きたさとか“兎角この世”をプロパガンダして 缶チューハイで酔っても煙草で無気力気取っても 金も恋も多分愛情も幸せの模造品なんだ 健康的な生活をのぞんでみたのは良いけれど 冷凍庫には霜だらけのアイスキャンデーが転がってる 不出来と不得意と不安ばかり思い付いた 歌を口ずさんだ口臭を振りかざして街を遊歩する 僕は健康にはなれないし 今更叱られたくもないし こんな歌の染み付いた舌はもうバカになっちゃった HEALTHY HEALTHY HEALTHY... | |
リブレス小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 楽観視しようだの 楽園の失笑等から全く興味がない とは言えないし傷も癒えないし、ただ パターンから逃げたり反ったりまた乗ったり沿ったりを 繰り返し再生 間に間に 何も聞こえなくなっている 雑踏と雑音も雑草の如く気にならない ガス灯に群れる羽虫もいっそ気付かない 気付かないように なあ、このまんまどこかに逃げてしまおうか 人間なんてやめにして P.M.S.S.から亡命 君が生きたいときに生きられたらなんてことを思うけど 所詮君が君である限り君が君でなくなり続けてる 息をして吐いて息をして吐いて 通算これで何回目 変えようのないクラシック ぢっと手を見る そんなこんなで多少の毳毳 不和 違和も袖通した 洗いざらしたときに残ったカラーだけが正しいんだ 客体化 それは虐待か ただの駄洒落を君達はどう聞く? 誰も彼も捲すカナリアの悲鳴 上手く鳴けるやつからそこに並べ 君が生きたいときに生きられたらなんてことを思うけど 所詮君が君である限り君が君でなくなり続けてる 息をして吐いて息をして吐いて 痛感 これは団体戦 変えようのないクラシック なにぞこのこのかなしき 感動も賛同も肝要は乱暴と等しくて 川から転げる岩のよう石のよう砂のよう塵のように 息をして吐いた暮らしは誰もが抱える病だ どうしたらいい どうしたらいい どうしたらいい 君が生きたいときに生きられたらなんて本心のところ 君を言い訳にしただけの僕の目下の悩みであるだけで 息をして吐いて 少し止めて 苦しくなってやめた 変えようのないクラシック 青いせせらぎを聞いてみる | |
地獄ばっかり小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 悲しみが原材料の一番最初に記されてるような歌を 笑顔で歌ってる 「乗り越えました」って お前ばかり楽になってんじゃねえよ 苦しみを担保にお涙融資されてお支払はいつになるんですか 「貴方」って誰ですか どうせ私じゃないでしょう 誰しもに地獄があるさ それは絶対的に否めない存在だ ある意味唯一の財産だ だからどう切り売りしようが勝手じゃないか でも限度はあるはずだ 叫喚を共感と交換する節度ない傲慢さ 利口ではないが正義をもっていい これはただ馬鹿な我が儘だ 分かっちゃいるんだよ こんなこと歌ったってどうにだってならないんだってさ 分かっちゃいるから だからこそ歌っていいはずだ みんなどうせやってることだから 地獄ばっかり 地獄ばっかり 並べ比べ合って情けないな 幸福はどうも妬ましくて 度量衡が狂って仕方がない 地獄ばっかり 地獄ばっかり ならばいっそ消えてしまえば良いと 無駄遣いしてる 自分ごと磨り減らしている あるがまま愛せと なすがまま生きても 雲に厭目なんてなくていつまでも曇天 みんなよーいドンでも 斜にどう挑んでも 明日にもう嫌になる 嫌になる 嘆いてる 匙を投げるも妨げるのは様々なささいな些事in the life いずれ ささくれだち やり遂げられない 刺々しい忌々しい馬鹿馬鹿しい 地獄ばっかり 地獄ばっかり 並べ比べ合って情けないな 幸福はどうか放っておいて 正解と争う手札がない 地獄ばっかり 地獄ばっかり 独りよがり歌い続けたところで 地獄ばっかり 地獄ばっかり 地獄ばっかり 地獄ばっかり 間違いない 間違いないけど | |
スープが冷めても小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 優しくかき混ぜた鍋の底が 焦げ付いたことも気にならずに 燃え尽きた欠片 灰皿から落っこちた 後でどうにかするよ 今少しだけスープが苦くなる 悩んでも部屋はまた狭くなる 時間の止まったカレンダー 嗚呼、君は可憐だ 駄洒落た台詞も詩も歩調も 愛せてしまうんだ、熱を帯びる間は スープが冷めても 温め直せばいいやって それがどんなにこんなに難しいんだ 貴方のことなら いつまでもきっとずっと一生 って何度目の春 空腹よりも不安になれればいいな 何がどうなったって貴方を強く抱き締められれば 夢想も烏合も有象無象も産もうの論はもうノー なのに今夜も何でだろう ゴミ箱にキスを スープが冷めても 温め直せばいいやって それがどんなにこんなに難しいんだ 貴方のことなら いつまでもきっとずっと一生 って何度目の春 冷えきったスープに浮いた油を繋げて 秒針すらやけに遅く見える 憂鬱じゃないけど 今少し弱っているのさ 貴方のことなら 忘れてないよ それだけは一度もない 冷えきった時すらきっと 抱きしめようと今、言い聞かせてる | |
香日小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 愛してよなんてことばっか 歌ったってどうにもならないや 愛してるなんて言葉が 癖になってもう響かないや 曖昧な距離ばっか悩んで そこからどうにも動けないや 垣間見えるきらめきに 心ばっか動かされてんだ 思い通りの 後悔の歩道橋の上 見下ろすようなこの思考回路ももう 肯定すらありつけないまま後考 この香日を暮らすと歌う 対抗と論い 反発は間髪なく 手放すことを佳しと仕立てた日々 燃え残る灰の香 恋い焦がれる思議と邂逅 即効性の毒みたく残酷 ああ鼻が曲がりそうな青春の残り香 掻き消し、隠し、上塗り潰した 強い香りに 咆哮しあの高峰を見越し 遠き日の浅き夢にも似た 紅茶に浸す洋菓子の記憶 記憶すら この醜悪さを許そうだなんて 思わないしまして美しくなんてない ただ口実にも足りやしないから 長々息を吸い吐くより 望みの悖る 思い通りの 煌々と驕り高ぶる未来予想図の一欠片だとか 嘲笑すら掌中に収めようとすれどもまだ満たない この後悔と歩道橋の上 見下ろすようなこの思考回路ももう 肯定すらありつけないまま後考 この香日を暮らした脳ばかり富んだ日々すらも疎んで愛せ | |
笑って透明人間小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | ここらじゃ誰も知らない つくづく嫌になることを 優しくなれずにいたい いつも許す為の言葉を探しては また笑って笑って そもそも何も思ってないし だから拐って拐って ここから連れ出してみて 俺は惑って惑って それできっとまた笑って それは貴方だからなのか、もう分からない ろくな標も知らない 街なら僕ら透明人間になれる 隠しきれないことが溢れれば気付かない内に人でも刺せる なら青く消えていく山のシルエットはもうハリボテで 肌、あばたもえくぼも見えなく、見えなくなって また笑って笑って そもそも何も思ってないし だから拐って拐って ここから連れ出してみて 俺は惑って惑って それできっとまた笑って それは貴方だからなのか、もう分からない 透明人間さ、僕ら 怠惰すらポスター 怒りも痛みも分からずに息をして 涙の跡さえ擦ることなく瞬きをする間に 人形に感情を写して生きた心地がしないのは何故か 心臓が今もなおドクドクと蠢いているから また笑って笑って そもそも何も思ってないし だから拐って拐って ここから連れ出してみて 俺は惑って惑って それできっとまた笑って それは貴方だからなのか 俺は笑って笑って でも貴方を見てるよ 怒りも痛みも分かろうと息をしてる、今 | |
光を投げれば小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 話せないことや言えないこと 上手に隠して隠しても 溢れて滲み出して出来た染みが消えない落ちない とうの昔に読み終えた小説の読後感みたく とてもじゃないが抱えきれない程の、例えば憂鬱 上出来な人生だと思えば思うほど後悔すら忘れてく忘れてく パラレルワールドの君も想像だにしないしない 被害者面して今日も生きていくんだね貴方は 軽い冗談を交えて貴方が好きだと言ってみることの 暴力性を否定出来ずにいるからどうも落ち着かない トーンはパステルで淡くもその奥にビビッドな劣情 とてもじゃないが抱えきれない程の、例えば恋心 正体は品性の欠片もない獣だと気付けば気付く程 吐きそうになる吐きそうになる間違い探しの末路がこれか みじめな顔してやんなっちゃうね こんな鏡すら割れずにいる貴方に言うことなんてないが 誰だって許されたいから、ああ僕は貴方だけでも 上出来な人生だと思えば思うほど後悔すら忘れてく忘れてく パラレルワールドの君も想像だにしないしない 被害者面して今日も生きていくんだね貴方の 正体は品性の欠片もない獣だと気付けば気付く程 吐きそうになる吐きそうになる間違い一つも見つからないや みじめな顔して溜め息ばかり吐いてる 投げ返された光にまだマシだって言い聞かせる | |
冬、頬の綻び、浮遊する祈り小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 冬景色にどうして頬が綻ぶのか 分かっているくせに貴方、いつも春を待ってる 雑菌まみれの白が体温を奪っていくことも ヒロイックじゃないかなんてその場凌ぎの言い訳 やけに浮遊感があるのは勘違いじゃないな 言葉にすれば凡庸で貴方に云うのもこれきりにしたいよ 寄せては返す波のように訪れる あてどないこの暮らしに流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ 進まないJR、奮わない計画 俺は間違えないから よどみきった明暗、全てがグレーだ もうプレイヤーでいられないな こそばゆい、面映ゆい、返事も出来ないからとうの未明 巧妙に、狡猾に、が得意じゃない似た者同士で道連れ 気丈に振る舞いたいのは不自然じゃないな 他の誰でもやれることを出来ずに息するのはこれきりにしたいよ ほどけて揺れる髪のようにもどかしく あてどないこの暮らしに流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ このままずっとこうしてどうしようもないまま生きていくことが 嫌ではないのがたまらないほど恐ろしいんだ やけに浮遊感があるのは勘違いじゃないな... | |
飛日小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | どこまで逃げよう あの街以外ならどこでも いいよ いいよ 僕じゃなくても あの時 たまたま いた人なら誰でも いいよ いいよ 君じゃなくても 無展開の乱反射 ヘッドライト切り裂き魔 誰の指図も受けない 北から不気味な夜の開拓者 ただ 次は左へ曲がりますだけ従います 何故ってそれは 君の横顔を盗み見ます にっちもさっちもいかない夜はきまってる 目的地はいつだって暗い暗い海岸線熱い熱いブラックが合うんだ レッドがブルーになったら普通に進めばいいよ こむずかいことは忘れかけよう おどけた調子で暮らして 優しく踏んだアクセル 時速50kmで 走って 走って 独りぼっちの夜間飛行 こんな歌さえ許せるんだ 嫌な自分さえいなくなる いなくなるようだ ネオンだけが星より光った ようこそここはの後は過ぎ去った 冷めた風が髪を揺らした on the dark desert highway 生きるように歌うようにキスをするようにあの人のように 辛かったろうに、頑張ったなってその面の皮剥がしてみたい おどけた調子で暮らして 優しく踏んだアクセル 時速60kmで 走って 走って 独りぼっちの夜間飛行 こんな歌さえ許せるんだ 嫌な自分さえいなくなる いなくなる 明るい方へいなくたって 隣を許してはくれないか そろそろ目的地付近です ああ邪魔をしないでくれ おどけた調子で暮らして 優しく踏んだアクセル 時速30kmで 走って 走って 独りぼっちの夜間飛行 こんな歌でも流してみる 嫌な自分さえいなくなる いなくなるように | |
並列小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | やがてそっと目を閉じてとうとう消えてしまったのね 今度日を改めても戻れぬ場所まで貴方と行くことはないかしら あっ貴方のその温度が初めて触れる冷たさだったら 余計なこと言わないで済んだのかしら 栄養の足らない頭に何を載せても軽くてみすぼらしい 行き止まり、未知ばかり、空っぽ動かない皿秤 美意識の先ロゴスばかり詰めたポプリの香りがしないなんて 当たり前、名ばかりで威を借りただけ代わり映えのない 最小の感傷を表す言葉達はいつか君を見放すだろう 自動操縦の乗り物が足に括られているような感じ、 損はない異論もないが不快や具体のない着心地の服ばっかり 売られてるブティック、一歩で分かる国に愛やダイヤ、 又、本当も嘘もない、そんなこと考えたって得しない 雑踏で時折こちらと目が合う人の部屋で今、ガスが漏れている 恣意性で飾られた机は手を伸ばせば何もかもがあり、 烏合の衆、積もる郷愁、錆びたてのバネ、草臥れた鶴 泥酔した昨日の毛布まだ温かく出られない檻のなか 獲物になる獣を待つ時間に気付いていながらも 排気音、サイレンが遠ざかる窓の外で誰かが何かに怒り、泣いている 程なくと消えたはずの音がまだ耳の奥に残っている 雑踏で目が合う人の部屋でガスが漏れている あの花壇もきっと誰かが世話している この世界で僕一人きりでも影は遠くからでも届いている だからなんていうか、それが気持ち悪い 言いたいこと土に沈め生えた葦がまだ黙って揺れている 覚え書きの文字、絵日記、埃被ってるだけ サラバ!不可欠を欠いて不安を煽って木を切って飲み干す酒を囲う食卓、 時計、幾許、悪い夢なら残さないで 愛を逆さまに後は順番に並べるだけ | |
サラダとタコメーター小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | これからは 冴えない言葉も元から削がれたうぶで無垢な愛しさにしようや 端から見りゃほら面白可笑しい歪んだ鏡に見えるだろうが 体と心とそれから誰かの視線の河に磨かれた芥 飽きたら捨てるもイドの召すままに覚えてすらいないや 絡まって ただ待って 合言葉も決めずにいるんだ 君だって ほらこうやって 空は青なんだ、簡単だろう さらば夜行列車 時すら流行りのチークと同様 カメラの向こう側 ファインダー越しの世界がいつしか 洞穴の中で僕らが照らす影になる それからは 手当たり次第に噛みつく駄犬と冷たく笑うのが癖になった 死に物狂いを地獄も知らずに冷たく笑うのが癖になった 貴方も残念 答えを知らない無知蒙昧と打ち込んでバイバイ はいはいそれは感情と言って今ここには要らない 感動は簡単な官能と言った 人間は考える葦だと言った 誰もが噛んだ言葉でご歓談などと言って再生産 空振りも 生あくびも メタと認めて求め掃き溜めて ああもう逃げ場がない 自分で塞いでりゃ世話がないわ サラダとタコメーター 無秩序を針で示しておくれ カイゼル髭の貴顕紳士 凡夫たる我を救っておくれ どうだ明るくなったろう 惹句に忠実(まめ)を期待してるんだ 風見鶏の意味も回ってるんだ ほら幸運(Lack)詰め込んだザックと潰れたズックは とっくに失くしてしまった アヒル(Duck)の醜い幼児(Tot)の行い 彼ははねつけを期待してたからやった 小突いたら喚いたからこのムラから追い出した 絡まって ただ待って 相槌すら忘れてるんだ アンダンテ(andante) 空飛んだって 僕はこうなんだ、簡単だろう 頑なな盲信と重さの乗った拳の違いすら 分からないで脳震盪 勘違いの延長戦上 帰り道の途方途轍 馬鹿馬鹿馬鹿しくなり空に触れた 近いように見えたその青は青と呼ぶには黒ばみれていた こういうこともあるんだな、ああ | |
可塑小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | 濡れた言葉を一つ二つと並べる窓際の陽の下 順に乾いて形を成すふんだんな分断の誇張と象徴 遅まきながら気付いたのは今までが帰納したから なにか恥ずかしいのは抜きん出たと至って思ってしまったから 抱きしめる程の弱さもなく、突き放すような強さもない 微々たる近似値を追い求める先に幸福はあるのか 新装版案が欠けた本の縁取りを誤魔化して 昨日のこと思い出すのは訳ないのに 緊張感がさんざめく虚仮威しさえも閑却して 愛おしいと思い描くのは訳ないのに 口に出せば堪らない悪臭を放ちながら 日々を彩る美しさの輪郭を象ろうとしている欲 そして忌みのない意思を倍していく人生が下から キリのない地味が最たる支持体になると知っていて今更 日々を毎、日々を毎、善へ改める義理を掬い出す手に 巣食う冷たく笑う鏡を割る悪さえも携えていない 大きな陰りが土を湿らせたまま退かないような感覚が傍にいる 仄かな日和を頼りにする祈りの中の怒りや痛みを消している 浴び過ぎた悔やみの累積を知る 動けなくなる選択肢の数 進化のピリオド打っても暗闇じゃずっと帳の降りた夜、終わり 貧困な感覚だけの判断がいつか信じられない朝が来て 昨日や夢さえ朧気に溶けゆくだけの耳の奥に 振動が頻度を増して届こうと過去形の運動、可塑性の合同だ |
線・辺・点小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | 花束を貰ってもどうせ枯らしてしまうから 楽ばかり選んでもその口実をむざむざ潰して見える底 そこそこの人生に少なくとも励ましはいらない 貴方が背を押した僕の眼前が断崖だとしたら 呆れるほど無様な秘密隠して たった一つ 明らかにしても今更非対称な線 想像の桟橋をかける労力の無駄を削減したこと 今更後悔したとてこの傷は癒えないし 毛頭分かってたこと、いつだって損してることごと 悉くそうしてる懊悩 どうぞ、もう疾うに陽光なども通り過ぎても ごうごうと ごうごうと 滔々と鳴り出す風よ ちょっと、もっと、いや、そっと降ろせその緞帳が あられもない姿を別世界に連れ出していく 曖昧な境界ですら既体験の辺 残り火が跳ねて足の甲に落ちて 飛びずさってみてももうやけに、かゆい 明らかに何かおかしいと分かっていても ただ黙って見てた 他人事に思えた 綺麗なものばかり見ていても仕方ないと 気付けば全てが美しく見えていたなら、なら、なら 洗い終えた馬の毛に紛れる羽虫の口先すら 殺めたくなるじゃないか 交わる点を書き出してみたい |
四角小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | トオミヨウ | 四角い部屋のなかに小さい四角がある ひたむきに集めたような気がして捨てられない 泣き言のような呪いさえも汚れのように落として 程なくしたら楽になれるから、言い聞かせている記憶の 奥の方に遠く残り、こそげない焦げ付きみたいなブラック 反射して煌めく白が許しと思えるわけもなくにべもなく 深い深い池のなか未だもがく 体重くなる 荷物も多くなる 何を捨てて入れて決めていいか分からなくなっていく ようやく 行き来するだけで意味のない振る舞いと大したことない己の 軌跡に刺激と悲劇的な詩的な飾り付けで、肌身透けて まだ見つけてない言祝ぎが余りあれ、余りあれ... 似たり寄ったりのごった煮の末路を 期待したいみたいな生き甲斐 こんなに刺々しい塊の重なりを魂と 名を付けて横に寝る不自然な仕草ね もうじき 息をするだけで意味のない苦しみを繰る日々の続く理由を求めて 近く遠くない未来をあくまでも明るい希望に満ちたものだと 秘密裏に見なし遠退く日射しのその切っ先に体が刺さり、 飾り付けて、肌身透けて、ただ見つめて、ただ見つめて、 まだ見つけてない残り火が余りあれ、余りあれ... 四角い部屋のなかに小さい四角がある |
繁茂小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | シンリズム | 腹這いになって進める日々をして楽園以上で地獄以下の部屋 頑なさなんてひどいね、君の機微だとか とりとめのないことにしてしまえば 例えば返信するだとか、レトルトのパウチをレンチンするだとか 微かなこともフカフカのベッドお日さまの匂いで消えてしまうとか 何も孕まない言葉ばかり生み出す事、 程無く消える事を悉く並べるご託は 尋常で、尋常でない 慎重で敏捷でない 貧乏性を患ってみて李徴子は山で虎になって 均等で信仰のない陰陽、グレー、引用盛大な 陰謀論を患ってみて非常時は電灯に従って 失せ物探してみては床の間、畳ひっぺがして埃の塊 くせ者ならず者では足り得ないものがあるって信じていたい 添え物でも除け者でもトレモロする是好日どれほどなの ポレポレでは間に合わないだろ惚れ惚れするノウハウどこにあるの 息を潜めても鳴り止まない文字ばかりが頭を埋めていくのは たられば献身的な事、気取る程狸の皮算用も泣く泣く 明らかに何でもないなら全部詳らかにしてよ 然しも露払いを恐れていたのに浮動に鳴いて撃たれた鳥 色とりどりのまやかしの本命は 咽頭で、臨場でない 言いようで浸透した擬態 無関心論者黙っていて、肥大化と怠惰次第で期待して 吉兆でピンと来ないのに引導して盲従で痛い 新登場慣わして飽いて理想像置いて遊びに出かけて 方向性光合成 能動的恒常性 本当はぞんざいで 庭のミントのよう繁茂する寝太郎の思考などハナから 鈍重で単調で落丁した一葉にも満たない虫の腹 係ってみたりしている |
biscuit小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | 格別だとよく言い聞かせた 正しいめいた法典すら言葉に出来ない想いの丈を空に刻んでいる ハイドロ的な暮らしは 上から下へ当然に死してまた上に向かう懇願の産物 身体から飛んで淀んで薄れてって手と手取り合わせて幸せって 勝手気ままな改訂版を義務と飲み込んでいく 新たなるモーゼの仰せ切り拓いてそこに道など一つも見つからない 足らないからどうも至らない 当たり前のことなど信じて疑いたくないし 自明のこそあどに注釈する蛇の足 形のないものに名前を付けられるなら 君の名は避けよう こんな建碑に無我夢中だと言うそのニュアンスの五里霧中感の ヘイトスピーチ程度の不一致蹴っ飛ばしてなんて大抵酩酊性から 成る酌量、かっから鳴る錫杖、月並みな方々の言うがらんどう また腹減るならベル並べるのべつ幕なしのマクベス斯くあるべし とか遊んで結んで開いたって誰にも伝わらぬカタストロフィ たった一人の実績解除に誰も彼も興味ない 飽和、法話、ほらご覧よ 中おかしくした仕組まれた残像 ああもう 与えられた標の確かさに異を唱えていても 叩いたビスケットが増え崩れぬ信仰心など 値のないものを定め能わんとするならば 意のままで... 片意地が染み付いた服はもう重さなんてないしとど本心 との差異すらとうにサイズはろくに計れない、 居たたまれないと今認めていたい 暖かな日が溜まり二酸化炭素混ざるあの居間の 居心地の悪さを貴方にどう伝えようか 明後日のことなど信じて疑いたくないし 昨日の言葉を集約するイデオロギー 形のないものに名前を付けられるなら 君の名は避けよう |
目下II小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | SAKURAmoti | 大前提 このまま生きていたって幸福であるとそう分かる 最低限 日暮しを続けていたって動物でさえいられない 呼び水に誘われ、充てのない旅で 替えのない靴底を減らしている 欲を言えばどうか豊かに、能ある鷹にともすればいい 簡単なことさえ疎ましいこの停滞の最中で 毒を飲んで胡乱な目で俯いてくれと通る異邦人 その目や鼻の数は同じなのにどうしてかあれは味方じゃないようで 自ずから再現性 そればかり求めていたって驚きのないことに気付く アンチテーゼ 論理もなくただそう叫んで意思があるなどと喚いている 根気よく今日も生きて、相対するケバいハイセンス 肺潰して登る坂を正しいなんて思えなくないなんて 即物すら目下素晴らしい、こんなウワバミにやれ投げる石 惨憺たる日陰の湿り気にまとう泥寧の不確かに はみ出しては寄る辺の無さの有り様を論う意味失くして その絵や花を愛でるやり方さえ口を出させてはくれまいか 勘違いを誘うレトリカルな物語に 貴方の生き方を騙されてはいけないと切に願う事の 欲望の醜さを等しく愛しく思えたらいいのにな 僕らは衆愚であると気付いて 欲を言えばどうか豊かに能ある鷹に、と葬る墓に 蒔いた種に花が咲きますか、ああそれは綺麗ですか 酷な話、どうにもならないどうしようもないこの日々にすら 解体を目論む被害者がこの胸の中にある 逃げ隠れて痛みを避けて無様を晒し、もののあはれだと 見ているようで見ていないこの眼を許さないが潰さない |
花も咲かない束の間に小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | シンリズム | 体の重さを感じない夜は 君の居場所を忘れてる所為 枕の奥に隠したくなるのは今にも千切れそうなか細い手 裁ち鋏を引っ張り出してただ眺めては道具箱に仕舞う 太陽を見れば目が潰れるように眩しくなればくしゃみが出る 我が身を護れと体が言うのです だけども寒さには耐え難く 貴方を見ると同じように、とまでは浪漫や運命を 私は信じているわけもないのですが。 最低なことばっかりですがこの世を儚めやしないから 再会を喜べる束の間をどうか君と楽しんで、 改札機が立ち塞がる日にはドーナッツでも買おうかしら どうしても涙が出る日には貴方に無理言って会おうかしら 理由なんて別になんでも良くて膏薬のようにどこへでもくっつけて また明日を満たしてみる意味を探してみたいのです ちょっとのことで崩れてしまう児戯のそれと同じ砂山さ だからどうか固めようと水をかけている 花も咲かないのに 最低なことばっかりですがこの世を儚めやしないから 再会を喜べる束の間をどうか君と楽しんで、 酩酊の心地好さに飢えたらこの世をいつしか憎めるでしょう だから再会を喜べる束の間をどうか君は楽しんで 唐紅に水くくらないし、網戸から木漏れぶ光さえ この手には溢れる代物ですがどうか、どうか |
柿落とし小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | SAKURAmoti | 手を伸ばせば暮らしに届く住み処に居続ける危うさを 僕は時折考えている、暖房の効いた部屋で 伸ばせるだけ伸ばした直径が 身の程と知っていてもいいからといえ目を背けないなら 辿り着ける場所があるような、ないような 薬を飲むのも上手くなったからこの痛みはすぐに引くよ 鈍感な人生賛歌に傾倒してる体の今ある位置を探る 柔い布が暖かい陽射しを浴びて 痛快な箴言さんざめく閉口しても運動になるから 意味のない言葉を連ねて漂わせる、首を長くして 要するにどうもしたくない現状を延命する為の病床を 上限まで借り切っている足の先がまた遠くなっている 超常現象、生存本能、先攻後攻など虚しく空を切っている 見る・知るを飛ばし居る時分の皮膚は尚、 乾燥してるから鈍く重い風にも気が付かないので 半袖にしたら切り傷に沁みる忌み嫌われたこれが 痛みという時代にそぐわない過去の産物へ 期待のない怒りだけ残っている 程なくと本題の屑に躓いて起き上がる地面の味 韜晦した厭世さながら 本末転倒に幸福が遠ざかるような呼吸をしている者 その誤解を解したい、尊大な態度が今まで鼻についていたの 泥にまみれた虫の足音、渋柿を食べているアスファルト 人生はまだこんなもんじゃないと手近にある全て抱きかかえよ |
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