LIVE REPORT

ドラマチックアラスカ、フレデリック、夜の本気ダンス ライブレポート

ドラマチックアラスカ、フレデリック、夜の本気ダンス

『ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~』

2015年06月28日@渋谷CLUB QUATTRO

撮影:Ohagi/取材:高良美咲

2015.07.13

ドラマチックアラスカ、フレデリック、夜の本気ダンスと、現在の音楽シーンを騒がせている関西の3組がタッグを組んだツアーのセミファイナル。見逃せない共演に全公演ソールドアウトという結果は、当然のことだと言える。

そんな今ツアー東京編の幕開けを飾ったのは夜の本気ダンス。“踊れる準備はできていますか?”(米田貴紀/Vo&Gu)という言葉を合図に、すぐさま会場は熱気の渦に。米田が客席に降り立って観客に囲まれて歌ったり、観客を座らせて一斉にジャンプさせたりといった一体感を生み出す光景もありつつ、シンプルに研ぎ澄まされたロックで、終始ダンスフロアーに仕立てあげた。

温まり切ったフロアーを再燃させたのはフレデリック。双子の三原健司(Vo&Gu)と康司(Ba&Cho)が生み出す絶妙なハモり、繰り返される言葉のリズムやメロディー、さらには独特のサウンドによる中毒性のあるナンバーは耳から離れないのはもちろん、自然と身体を躍らせる。新曲「オワラセナイト」を始めとした楽曲たちで一気に畳み掛けた。

この日を締め括るアクトに指名されたドラマチックアラスカは、前2組の流れを引き継ぎつつ、さらなる加速をかけていく。ストレートにガツンとぶつかってくるギターロックは、観客の拳を突き上げさせ、汗を誘う。攻撃的で痛快ナンバーからしっとりとしたナンバーまで披露。それでもなお鳴り止まない観客の声に応え、アンコールまで会場を揺らし続けた。それぞれが仲間でありながらも、お互いに切磋琢磨し合った熱演。心地良い清々しさだけではなく、ここからさらに広がっていくであろうそれぞれの可能性も感じることができたライヴだった。

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