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夜の本気ダンス ライブレポート

夜の本気ダンス

【夜の本気ダンス】 『No rain, new days o'scene』 2017年7月4日 at EX THEATER ROPPONGI

2017年07月04日@EX THEATER ROPPONGI

撮影:浜野カズシ/取材:田山雄士

2017.07.31

POLYSICSやCreepy Nutsらとの対バンを含めた1カ月に及ぶこのツアーで、夜の本気ダンスはまたひと回り頼もしくなった。「Ride」でさわやかに発進したかと思えば、「Crazy Dancer」でギラギラと熱を放射。「for young」では、まず“上に飛べますか?”と米田貴紀(Vo&Gu)がオーディエンスをジャンプさせたのち、西田一紀(Gu)、マイケル(Ba)、鈴鹿秋斗(Dr)が裏拍を感じる横ノリのリズムで会場を揺らすなど、ソールドアウトのファイナルワンマンを好調に進めていく。前半のハイライトは「This is pop」。おそらくこれが噂の“new mix”バージョンで、西田のトレモロ奏法が痛快に炸裂しまくっていて、全体的に切れ味と妖艶さが増していた。

“ウチの鈴鹿がね、会社員を辞めて初のファイナルなんですよ”“俺、9年間働いてたしな。みんながどれだけしんどいか知ってんねん! なのに、平日からこんなに集まってくれてほんまにありがとう!!”...そんなマイケル→鈴鹿の掛け合いで盛り上げ、中盤ではノンストップメドレー“HONKI DANCE TIME”へ! 「Japanese Style」「B!tch」といったアップナンバーの破壊力もさることながら、曲のつなぎがすこぶる鮮やかで、セッション感あふれるパフォーマンスに痺れっぱなし。ハッとさせるブレイクを挟み、7秒くらい無音で溜めてから始める「fuckin' so tired」など、これまでにない味わいがあり、その驚きと歓喜でよりガンガン踊れる。ノリの生み出し方が多彩になってきたのだと思う。

表題曲をはじめ、2ndシングル「SHINY E.P.」のポップエッセンスがメニューに加わったのももちろん大きい。さらに、8月リリースの新曲「TAKE MY HAND」をアンコールで初披露! 夜ダンらしいオリエンタル感全開のギターフレーズと前のめりかつパワフルなビートが増し増しで楽しめる上、フジテレビ系木曜劇場『セシルのもくろみ』(7月13日22:00放送開始)の主題歌に決まっていることを踏まえると、今後の代表曲になるのは間違いない。MCでも“俺らの曲をきっかけにドラマの視聴率が上がってくれたらええなと思う!”と鈴鹿が熱く語っていたので、ぜひオンエアをお見逃しなく!

いつの間にか米田がメガネを外してエキサイトしていたり、西田の超マイペースなMCがあったりしながら、ライヴはダブルアンコールまで大盛況のうちに終了した。そして、11月から『ZENKOKU O-BAN-DOSS TOUR』を開催することも発表! 夜ダン史上最長の全18公演を行なう対バンツアーで、彼らは新たなステップを踏み出す。

撮影:浜野カズシ/取材:田山雄士

夜の本気ダンス

ヨルノホンキダンス:2008年に結成された、京都出身の4人組ダンスロックバンド。踊れて泣ける100パーセントのダンスロックとライヴパフォーマンスを武器に着実に支持を獲得し、全国のイベントやフェスに出演を果たす。満を持して、16年3月9日にアルバム『DANCEABLE』でGetting Better Recordsよりメジャーデビュー。同年9月をもってギターの町田建人が脱退し、10月に西田一紀の加入を発表。

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