LIVE REPORT

NICO Touches the Walls ライブレポート

NICO Touches the Walls

『NICO Touches the Walls TOUR 2009~2010「& Auroras」』

2009年12月27日@Zepp Tokyo

撮影:上飯坂一/取材:田中 大

2009.12.20

“決して日本では出ることがないオーロラを浮かべてみたいと思います!”と、光村龍哉(Vo&Gu)は冒頭で宣言していたが、その公約が果たされたと言って良いだろう。ステージから放たれるサウンドの強靭さと、それに反応して揺れ動く観客フロアのエネルギーが、とにかく半端ではなかった。彼らは現在もツアー中なので、具体的なセットリストの紹介は控えさせてもらうが、最新アルバム『オーロラ』の楽曲を中心としつつ、昔からの楽曲も絶妙なバランスで繰り出す内容は、場内の熱気を天井知らずに上昇させていった。そんな中でも印象的だったのは、「そのTAXI,160km/h」。この曲を終えると、MCを始めた光村。“Zepp Tokyoは2004年に『Teens’ Music Festival』っていうコンテストの関東大会で出たことがあるんだけど、「そのTAXI,160km/h」をやったんです。でも、その時は歌詞がまだサビしかなくて、サビ以外は適当にフニャフニャ歌ってたの。そうしたら審査員の先生に、ヴォーカリストはメッセンジャーだから、クリアに歌詞を届けないとと叱られまして(笑)”。このステージに立てる喜びを光村らしいヒネりとともに滲ませた、実に心温まる場面であった。アンコール時には、“来年の武道館は、今までの日々を全て詰めてみたい。今までよりも何倍も良いライヴにしたいと思います”という目標も掲げられたが、彼らはバッチリとキメてくれることだろう。進化を果てしなく続けているNICO Touches the Walls。現在の彼らに漲る凄味を、この年末のステージでまざまざと体感した。
この歌手の歌詞一覧 この歌手の動画一覧

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

関連ライブレポート