ASIAN KUNG-FU GENERATION ライブレポート
ASIAN KUNG-FU GENERATION
ASIAN KUNG-FU GENERATION 日本武道館
2008年12月13日@日本武道館
取材:TEPPEI/取材:高木智史
2008.12.20
アジカンロックをダイレクトに堪能できたライヴだった。最新作『サーフ ブンガク カマクラ』からの「藤沢ルーザー」で始まり、ダイナミックで疾走感のあるロックチューンにいきなり観客は跳ね出す。その後はなんと「ワールドアパート」以外のシングル曲全曲を披露し、中でも「サイレン」「リライト」「ループ&ループ」の名曲三連撃には驚いた。イントロでそれらの曲を察知したオーディエンスからは大歓声が起こり、一斉に1万人が踊り出す。“消して リライトして”というサビでのフロアの爆発ぶりは圧倒的すぎて、熱さを超越して爽快だった。そんなファンを見て、親指を立て“グッド!”と言わんばかりのポーズを見せる後藤正文(Vo&Gu)も印象的だった。また、ステージセットだが、どちらかというとこれまでは凝った演出で世界観を押し上げていた印象があったが、この日はそうではなかった。半円型の電飾板があるのみで、そこでは演奏し、歌う4人のカットが映し出される。一瞬一瞬の真剣な表情、微笑む表情が武道館という大ホールでもありありと見て取れ、その迫力、大ぶりなステージセットが完全ロックモードのアジカンにリンクしているように感じた。アンコールでは後藤が“まだ8時7分なんでね、もうちょっとやります”と、ふとこれまでの激闘から我に返ったような台詞を口にした。それほどこの日の2時間強のアジカン、オーディエンスの熱量はすさまじかった。 2009年も早々に『Tour 2009 ワールド ワールド ワールド』が始まっている。このツアーでは一体どんなアジカンが観られるのだろうか。
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