奏音69作詞の歌詞一覧リスト  42曲中 1-42曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
VOYAGE浦島坂田船浦島坂田船奏音69奏音69黒須克彦笑いあう日も、泣いた夜も、 偶然でも、運命でも。 そう、この4人だから。 はじまりの合図で、いざボン・ヴォヤージュ!  海に出よっか、なんて誰が言い出したんだっけ? 4人で乗れる船も何もないのに! それじゃ造ろっか。とりあえず浮かべばええよ。 いつかは豪華なクルーズのチケットにするから。  緑の裏に、紫縞を、 赤も咲かせて、黄の線引いて。 最高な船出の瞬間を、 記憶(メモリー)のログ刻んだなら。  探しに行こう、未知の海へ。 4人ちがう夢を乗船(のせ)て。 微風(かぜ)で揺れる、まだ小さな手作りの舟だけれど。 10年後は、どんな船で、どんな海を観ているんだろう。 さぁ、夢を目指して。 波を越えて進め、いざボン・ヴォヤージュ!  どこだって行ける。ほら金星(ヴィーナス)もすぐそこだ。 海と夜空が、溶け合うほどシャッフルしちゃえば。  思いのあまり起きたケンカで、 旅の終わりを覚悟した、でも。 最悪な言い嵐(あら)そいのあと、 虹ができたから。  進む意味を、見つけたんだ。 4人おなじ夢を乗船(のせ)て。 強風(かぜ)じゃ揺れない。荒波だって乗り越えて来たから。 10年後は、ここに立ってるなんて誰も信じないだろう。 ただ、君は待ってくれた。 溢れるほどの愛(ラブ)で。  生きる意味だから。 夢を見せていたいから。 苦しいなんてないから。 繋ぎ留めてくれたから。  今夜遠くへ、午前0時に。 4人だけじゃない夢を乗船(のせ)て。 暴風(かぜ)もすべて、追い風にプラスして突き進もう。 10年後も、この景色を、君と一緒にずっと観たいから。 さぁ、旅を続けよう。 水しぶきをあげて、いざボン・ヴォヤージュ!
マーメイドシアターRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69岸利至月が溺れるような夜に、 私は恋を知りました。 だけど、貴方の瞳の隅にさえ、 映れないのでしょうか。 ……名も知らぬ王子さま。  まるで、 空を飛んだ海月。 陸を奏でる海星。 夜に濡れる横顔が、 私の心を奪いました。  勇敢で、麗しくて、だけど優しい。 そんな貴方が好きよ。 例え荒潮(あらし)に没んだって、 すぐ迎えに行くから。  漂う海の泡沫(あわ)でもいい。 「貴方の世界の一部」でいさせて。 そして貴方が目を覚まさぬうちに、 真珠のようなキスをして。  ……でも現実は、 貴方を見るだけで、なぜか声を失うの。  こんな航海(こうかい)するくらいなら、 声をかければよかった。 「仮面の裏」なんて恐れず、 勇気をだそう、今度こそは。  貝殻をアクセにして、 大きな海布をドレスにして纏う。 きれいになって、会いに行くんだ。 午前0時は、貴方と……。  貴方が落とす細波(なみ)ですら、 私の世界じゃ全部たからもの。 だけど貴方も目を奪われたみたい。 珊瑚のような美しさに。  瞼(め)の裏の横顔にのぼせて、 なにバカな恋を夢みちゃったんでしょう。 冷たい海で泡沫(あわ)になって、 もう消え去ってしまいたい。  貴方の海を人知れず揺蕩う、 私はまるで人魚(マーメイド)。 瞳に映る。もう横顔じゃない。 あぁ。私だけの、王子さま。  いつの間にか女の子が忘れてく、 おとぎ話は有り得るみたい。 強く、可愛く、少し強欲(わがまま)に。 今この瞬間は、お姫さま。  例えこれで、恋やぶれてもいいの。 さぁ、声を出して――。
PLAYRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69岸利至ねぇフォルトゥーナ、教えて。 あの子の切り札。 赤(RED)か黒(BLACK)か? それくらい聞かせてくれよ。 『オシエテ アゲナイ コトモ ナクハ ナイ』 ……勝利の女神は笑わない。  ねぇフォルトゥーナ、教えて。 あの人の切り札。 大(HIGH)なの小(LOW)なの? それくらい聞かせてほしいの。 『オシエテ アゲルカモ シレナイ カモ』 ……勝利の女神は気まぐれね。  Night and day. この勝ち負けは水(シャワー)に流して。 秘密の777号室(スリーセブン)で、 あぶない遊戯(プレイ)もしてみない?  「仮面の裏」にはホンネを隠して、 まるで紳士(ジェントル)と淑女(レディー)のフリをする。 視えないところが、逆にイイでしょ? 痛い目みる手前が、最高潮。 この遊戯(プレイ)は相当、ハマりそう。  ねぇフォルトゥーナ、教えて。 あの人の素顔。 嘘(LIES)か真実(TRUTH)か? 裏切りはもう見たくないの。 『シンジタイ モノダケヲ ミテハ ダメ』 ……最後のカードを開けない。  ねぇフォルトゥーナ、教えて。 あの子の素顔。 高貴(ROYAL)か醜穢(SCANDAL)か? 約束を信じているんだ。 『ミテミタイ モノダケヲ シンジチャ ダメ』 ……最後のカードを開けない。  Night and day. こんな刺激なんかじゃ満足できないね。 今夜も対決(ショーダウン)、 いけない遊戯(プレイ)を求めてる? わかってるくせに。  「仮面の裏」をハダカにされるなら、 君は天使(エンジェル)と悪魔(デビル)のどちらがいい? 優しく手引(ひ)くのか、強く押倒(お)すのか。 焦らされた照れ顔も、最高級。 この遊戯(プレイ)は中々、やめられない。  素顔も名前も知らない相手と、 今夜も欲望に塗れる777号室(スリーセブン)。 午前0時にふたり、予約済み。 誰でもない自分でいられるから。  「仮面の裏」にはホンネを隠して、 まるで紳士(ジェントル)と淑女(レディー)のフリをする。 視えないところが、逆にイイでしょ? 痛い目みる手前が、最高潮。  赤い衣装(ドレス)でようこそ。 その手を上げて。 大胆な仮面が、よく似合う。  黒い衣装(ドレス)でようこそ。 その手を上げて。 上品な仮面が、よく似合う。  この遊戯(プレイ)はここだけ。 777号室(スリーセブン)。
魔法Royal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69岸利至世界の誰もが笑う。 武器を捨て、争いがなくなる。 生まれや血に縛られない。  そんな魔法を、私は知っている。  ――ガーデンで 兎と お茶会―― ――呪文で 仕立てた ドレス――  童話の世界は、魔法で満ちている。  不思議な物語を描いたはずなのに、 現実は童話より不思議だらけだ。  もしも世界が離ればなれに分かれたら、 二度と会えないんだよ。 まさかそんな未来が来るはずないよと、 あの日まだ君は知らずに笑えた。  あの国と分かりあえる。 災いに怯えずに暮らせる。 恐ろしい病が消え失せる。  そんな魔法を、私は使える。  ――絨毯で 星空の シュプール―― ――キスで 目覚める プリンセス――  童話の世界は、魔法で輝いている。  残酷な教訓さえ描いてあげたのに、 現実は童話より残酷だ。  いつか世界があの日のように戻るなら、 ここでまた会おうよ。 こんな運命に魔法をかけて、 大声で笑って、歌える日が来ますように。  そして私は絵空事と笑われても、 まだ童話をかたるよ。  創造すること、それこそが魔法。  さぁ描いて、歌って、奏でよう。 世界を。
ワンダーランドインアリスRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69岸利至おとぎばなしは いつだって ゆめだらけの ワンダーランド  「うえ」がした 「りだひ」がぎみ  そ    じゃ  れ  い  な   でい    い  「まえ」あたり なんて つまら「  」んだよ  じじつ よろん うわさ しきたり きじゅん に まだ とらわれているの?  ?まさか さ かさま?  うしそんのじなつかがに まぎれている  うさぎのすあなに●         と        び       こ      ん     で    ゆ   く    こ     ろ      が       り        お       ち      る     も    う     か      え     れ    な     い      ・       ・        ・  ようこそ ふしぎのくに  はアとの ちいさな かぎで こころの とびらを あけルと とどくカも おかしナ しょうたいじょう はなぞノで たのしく わらおう  しろく さいた バらの はなは あ!かくして はやく ぬラなくちゃ じょおうさまガ げきど サれて クびを はねられちゃうよ  ぐるぐるとめがまわ ぎのおとしものいる さのきづけばあっよ うるくそくのしたう ろいやょへあはいに してのしばのおぜは たれびひいなさんし いくかにこどいたる てれすわにちにいま  み   た  つ す   け  て て よ   よ  し お こ ろ か こ う し で さ な は ぎ も お だ   ち れ か ゃ も け か が つ い け に た よ  ぼうしやさんが ゴきげんに せきは ありませんよと わらう なぞなぞを ゼひ といてごらん からすと つくえは なンで にているの?  うさぎさんも うレしそうに わイんなら ここにあるぞって ジょうとうの ばたーを ぬれば  じかんと なかよくなれる  かくしてた かめんの うらは 「         」   うあ↓    るいま と えか   おわにちの が てぎ   が はやう り よを  のいしるくて あ かに はらかひのにつ と つぎもあわせてあげる ら たるう から れてわ な ・のさ つか く お う ・はい てう  だで  よ・ひごんたほ  み   さとりだけまはな    らかこのみち  “目を覚ませ、さぁ!”
毒の王子さま (ぽいずにゃ~しんどろーむ ver.)猫又おかゆ猫又おかゆ奏音69奏音69奏音69君が抱えてる心の傷口に、 優しいふりの嘘を擦り込んでく。 疑いもせずに、偽善だとも知らずに、 依存[よりそ]うことが、君の生きがい。  ずるり、どろり、引き摺り込んで、 戻れない底へ堕としてあげる。 いつか君が僕だけ求愛[もとめ]て、 哭く姿を見てみたい。  君が望むなら、僕は王子さま。 目覚めのキスなら、毒入りの愛で。 騙してあげるよ、楽になれるなら。 嘘は毒にも薬にもなる。 だから、悪くはないでしょう?  君が不安がる虚ろな関係も、 僕はきつく口虚[うそ]で縫い合わせる。 気付かなくていい。本当のことなんて。 知らない嘘は、無いのと同じ。  するり、とろり、飲みやすいように、 甘く溶解[とか]した薬みたいだ。 まるでお菓子のように見せかけて、 君に口うつす偽薬。  僕との夜だけ、君はお姫さま。 ガラスの靴履き、死ぬまで舞踏[ダンス]を。 愛してあげるよ、苦しまないように。 嘘は何より君を救える。 誰が僕を咎めるの?  清く正しい真実の方が、 よほど残酷な毒になるでしょ。 午前0時、眠れないほどに、 生息[いき]ることに怯えている。 毒はどちら?  君が望むなら、僕は王子さま。 目覚めのキスなら、毒入りの愛で。 演じてあげるよ、魔法が解けるまで。 僕は毒でも薬でもいい。 それも悪くはない。  嘘つきな、毒の王子さま。 夢を語らずに、現を騙るけれど。 僕だけに君は咲[わら]う。 それだけは嘘じゃない真実。 だから、悪くはないでしょう? それでいいよ。
BULLETRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69岸利至ただひとりでは死にきれない、 ひとりの「嘘つき」には、 命[たま]を詰め込んで生きていく場所は、 どこにもない。  楽もない。涙もない。 遊びもない。苦痛もない。 何もない。 ただ従順[したが]う。それだけ。  価値もない。過去もない。 夢もない。希望もない。 何もない。 自分さえもない。 操り人形のできあがり。  もう、どこにもないな。 俺の生き場など。 “邪魔な木偶の坊は、いなくなれ”  Hi-D-D-D. Make a sacrifice.  “人生なんて、こんなもんだ”  ガラクタな木偶の身体に命[たま]を詰め込んだのは、 妖精[おまえ]のせいだ。なぜ、なぜ、なぜ。 生かしたんだよ。 支配[ささ]えられて操られる生き方しかできない。 不器用な人形[おれ]を見る。 歪に笑う「嘘つきの目」が。  可憐な薔薇を全部引きちぎって、 その本能が叫ぶ。 “Just kill that bitch”  試される良心[ジミニー]。 そしてまた孤独[ひとり]。 あぁ、これが「仮面の裏」だ。  さぁ、どこにもないな。 お前の生き場など。 午前0時の支配者のくせに。  泣きだしたい時に、なぜか笑うしかできない。 醜悪[みにく]い自分が、嫌い、嫌い、嫌い。 そうなんだろ。 支配[ささ]えて必要とされる生き方しかできない。 不器用な妖精[おまえ]には、 よくお似合いの「復讐劇」を。  どんな玩具も命[たま]を詰めれば、名銃[めいき]にしてやるよ。 幕が上がれば、ほら、ほら、ほら。 共犯者だ。 怠惰[だる]い人生の糸を繋ぐ場所を見つけただけ。 恋だ愛だなんてのは、星にでも願えよ。  ひとりでは死にきれない、 ふたりの「嘘つき」が、 不器用に生息[いき]ていく。  共犯者という糸に依存[よりそ]って。
溺愛浦島坂田船浦島坂田船奏音69奏音69黒須克彦こんな罠に落ちるなんて 私も今夜は酔わされてる 酸いも甘いも飲み干したい だから今夜は大胆にさせて  もっと深いところまで 午前0時には帰れそうもないね 一杯の夢だってわかってる それでも今日は求愛られていたい  ドラマティックに期待して 重ねる Take my hand 自然なほど不自然に Eyes meet 3・2・1・0になる 距離と時間 溶けるように  “おいで”  お願いKiss このままHug 一度のLove それでもいいよ 愛してほしい 帰れない 許されない 止められない 運命の出会いと勘違いさせて  出会った瞬間に有罪 We can't turn back 刺激的な夜にしよう ありきたりなセリフも Addiction  ココロ カラダ Melt in your mouth 自滅的でも味わう好奇心 わかってんのに また I miss you I need you って“愛”に溺れたい  もう恋なんてしないとか 女の恋は「上書き」だとか 惨めな想いはもうしたくないから 強がっていたいんだよ  なんて こんな思い出 何かバカみたいね 急に変なこと言って きっとカクテルのせい  酔わされたい瞬間 1秒間でいいから どうか忘憂させて  ロマンティックはいらない 触れ合って Realize 騙されても It's not that bad 3・2・1・0になる 過去も明日も すべて脱ぎ捨ててよ Right now  お願いKiss このままHug 一度のLove コリンズの味が落ちるまで 帰れない 許されない 止められない “出来合い”の恋をさせて お願い――  “おいで”  ――Kiss このままHug 一度のLove それでもいいよ 愛してほしい 帰れない 許されない 止められない 運命の出会いと勘違いさせて  Kiss Kiss Kiss このまま Bang Bang Bang  女である意味に気づかせて 行かないで 醒めないで 止めないで 明日はきっと 他人どうしだから  出会った瞬間に有罪 We cant turn back 刺激的な夜にしよう ありきたりなセリフも Addiction  ココロ カラダ Melt in your mouth 自滅的でも味わう好奇心 わかってんのに また I miss you I need you って“愛”に溺れたい
クイーンオブハート岡本信彦岡本信彦奏音69奏音69前口ワタル“Welcome to the Wonderland” ここでは誰モが淫猥(みだ)ら。 How are you doing, Miss? But you're tempted by the moonlight. どウせ足掻いても無駄。死ぬまで還れない。  不気味な猫が、黒の中で嗤う。 “こんなにも濡れてるじゃアないか” 官能へ響く嬌声(こえ)にそっと耳を欹(た)て まるで処女(アりス)のように――  殺さぬように、絶頂(いか)さぬように、 壊れるまで愛撫(あい)してあげる。 快楽は媚薬なの。どんな兵もやがて狗のように跪くわ。 This love is so insane.  “そうこれは夢の中。「童話の魔女」が出てきた光景” Birthdayでもないのに御馳走。 優しい仮面もスり落ちそうで。 “ねぇ、いつものママはどこ?” それも気づかずに。 If I am dreaming Somebody wake me up.  Off with their heads! そしてメアリーアンは奔り、 帽子屋ガまタ呵楽呵楽(カラカラ)と詠う。 誰も皆、嘘で嘘を塗り潰す時、 「仮面の裏」が見える。  犯さぬように、穢さぬように、色欲を咲かす花園。 この蜜が欲しいなら、膝をつき地を舐め誠意(あい)を述ベ、 さぁ、心臓を捧げて頂戴。  ――Yes, Your Majesty. ――I cut out my heart for you.  殺さぬように 絶頂(いか)さぬように この狂気の晩餐(ディナー)さえ美味(あじ)わうほど あタしは――The Queen of Hearts.
チェシャーゲームRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69Ladies and Gentlemen. Welcome to the Wonderland. Now let's start the game.  幼気な顔をして背伸びした少女が、 迷酔[まよ]い込む場所じゃないわ。 こっちは「ふしぎの国」じゃあないのよ。 勝つか喰われるか、それが遊戯[あそび]よ。  赤[レッド]も黒[ブラック]も知らないせいで、 プリンセスが泣いているわ。 イケナイルール、じゃあ教えてあげる。  勝機[チャンス]なら跳びツイて、 窮地[ピンチ]ニャあ尻尾を巻く。 負け知らずのチェシャーゲーム。 トォワズ・ブリリグ! 摩訶不思議な、この第六感。 他の役じゃあ強[えら]さが違うわ。 この勝負、きっとアタシの勝ちね。 不気味な猫が、黒の中で嗤うわ。  次の手も隠せないで騙されちゃう少女は、 まるで夢見る乙女だわ。 こんなグルーミーな場所でさえ、 “本当の心を見てほしい”なんて……。 ホント呆れちゃうわ!  兎にも角にも猫も杓子も、 そんなアンタに惹かれるわ。 退屈なの。嘘だらけの世界。  弱ければ攻撃[レイズ]で、 強いほど守備[コール]を。 裏を探れチェシャーゲーム。 トォワズ・ブリリグ! お辞儀をして、レディーにあそばせ。 面影[かげ]を残す、カゲキでムジャキな笑顔だけ。 もしも遊び過ぎたら、 イタズラ猫のようにただ逃げるだけ!  I'm Oddけてはスライスィでトォヴスな、 意味不明な関係に賭けてみるわ。 これからもふたりでーー。  勝機[チャンス]なら跳びツイて、 窮地[ピンチ]ニャあ尻尾を巻く! それがアタシのチェシャーゲーム。 トォワズ・ブリリグ! ニヤけた笑顔は猫かぶり。 他の奴らに見せるのは「仮面の表」だけ。  もう誰にも邪魔なんてさせない。 幕引きだわチェシャーゲーム。 トォワズ・ブリリグ! 未知[みし]らぬお菓子を食べたなら、 午前0時……何かが起こる予感。  さぁ、今夜はおあずけしないで。 夢の続きは、最後に頂きましょう。
Secret Class癒月ちょこ癒月ちょこ奏音69奏音69奏音69「好きですか」の難題に、笑顔で返すしかできない。 まるで悪魔にからかわれたように、 私の答案[こたえ]を君は待っている。  放課後の教室に、君だけを残す時間が好き。 ふたりきりになっても許される理由[わけ]になるでしょ、ねぇ。  きっと女生徒[あのこ]のように隣を歩けないのは、 待つ制服に、揺れる白衣。 それがふたりの距離だから。  熱くなるほど幼女[おさな]い心がばれちゃわないように、 君にとっての先生[おとな]になるフリして担う、秘密のクラス。 「好きですか」の難題に、笑顔で返すしかできない。 まるで悪魔にからかわれたように、 私の答案[こたえ]を君は待っている。  淡い恋でした、ってアルバムにしてあげた方がいい。 終わりを告ぐチャイムがいつ鳴るか、それがたまらなく怖い。  きっと女生徒[あのこ]の方が君にお似合いだよなんて、 去る制服と、揺れる白衣。 ふとした言葉も傷つけてしまう。  失うものが何もない無邪気な眼で苦しめないで。 君のテストに先生[おとな]さえも応えられない、言葉に詰まる。 「好きだよ」と全部棄てて、抱き寄せてしまいたいのに。 そんな強い心じゃいられない。 私の答案[こたえ]に罰を付けて。  これでいい。君のために。そう決めたのに。 去る制服へ、靡く白衣。 思わず君を引き止める。  「好きですか」の難題に、許されない答案[こたえ]を書いた。 君の将来[あした]を縛るだけの独り善がりな、恋の約束。 ただ君の悲しむ顔を、もう見送らなくていいなら、 たとえ悪魔と呼ばれてもいい。 甘くとろけるようなひとときをあなたに。
ブラックレディーluzluz奏音69奏音69堀江晶太狂おしいほどの何かに、 ヒトは依存[よりそ]わなくちゃ生きられない。 崇拝とかいうバカらしい教義[ドグマ]で、 深く酔わされたいだけ。  さあ、はじめよう。 いま祈祷[コール]を捧げろ。 斉唱する教会[ハコ]。 ここには聖典[ルール]なんてない。 そのすべてが礼拝[ライブ]。  彼が天を仰げば、信徒は地に頭を振り祈る。 着飾る黒い服で。  彼に幻想を押し付けて、ヒトはこう呼ぶ。 『教祖様!』  何が「迷宮」さ。 死ぬまで騙してよって? 嘘じゃ眠れない。  崇めたせいで、あなたのせいで、 私の「光」は消えていく。 時代遅れで聴き飽きた聖書[カノン]の、 どこが良いか教えてよ、ブラックレディー。  アタマから洗礼[イントロ]を浴びせた後に、 とっておきの再臨[アンコール]。 重く抱えた受難[バッグ]は置き去りでいい。  過去の罪も、哀しみも、神はすべてお許しになる。 それらしい御言で十分。 振り乱す黒い髪を。  祭事の果ては、神の抜け殻。 癒やすのは私だけ。  何が「解禁」だ。 今じゃ18[コドモ]も、午前0時を知っている。  求めてるから、あなたがいるから、 ヒトの「光」になろうとする。 狂信とかいうくだらない論理[ロゴス]で、 彼に夢を見させてよ、ブラックレディー。  涙も弱音も決して見せない。 あぁ完璧なあなたの教祖様!  何が「童話」よ。 視えるものだけが、すべてに決まってる。  崇めたせいで、あなたのせいで、 私の「光」は消えていく。 時代遅れで聴き飽きた聖書[カノン]の、 どこが良いか教えてよ、ねぇ。  狂おしいほどの何かに、 ヒトは依存[よりそ]わなくちゃ生きられない。 その偶像が彼しかいないなら、 せいぜい愛を貢ぎなよ、ブラックレディー。
creamセンラセンラ奏音69奏音69どうぞ気になさらないで。 私、ただの数合わせです。 どうせ私なんて、隙間埋める添えもののクリーム。  今夜の大注目は、可愛く整ったプリンです。 だけど私だけ、つぶれて型[メイク]も崩れてる。  どうして、ここに居るんだろう。 私も一度くらいは、彼が飛びつくような主役[メイン]になりたいよ。 ……なんて。  煌めくヒトミと、芳しいカオリを、 引き立てるための、私はクリーム。 今夜のドラマのエンドロールには、 載せられないエキストラ、でしょ。  私だけ。私だけ。 何かを期待した、まるでバカみたい。 私だけ。私だけ。 あなたのスプーンが来ない。  今夜も大人気なのは、真っ赤に着飾る苺です。 だけど私には、何の色[とりえ]もありはしない。  どうして、ここに来たんだろう。 私も夢にみている、彼女が憧れる流行[はやり]でいたいのに。 ……なんて言えないよ。  アイを欲しがって、ホノカに匂わせて、 泡立てるだけの、私はクリーム。 今夜のドラマの次回予告には、 呼ばれないエキストラ、ねぇ。  やりなおしたアイラインも、気合いを入れて着た服も。 ただの添えものが目立っていちゃダメなんだって、 わかってるよ。  終電間近の午前0時には、 彼と彼女はもう約束をしてる。 今夜のドラマの助演女優は、 皿の上でただ溶けて泣いた。  煌めくヒトミと、芳しいカオリを、 引き立てるための、私はクリーム。 今夜のドラマのエンドロールには、 載せられないエキストラ、でしょ。  少しだけ。少しだけ。 あなたの頬に残る、食後のクリーム。 少しだけ。少しだけ。 今夜はその頬に、まだ寄り添っていたいの。
フランマ浦島坂田船浦島坂田船奏音69奏音69中村タイチ決して熄えない、私のフランマ。 貴女のしあわせ、燃やしてあげようか? 爛れた炎(おんな)にさせたのは、 あの夜の貴方の言葉。 「君だけ、愛してる」  貴女に帰すあいだだけ、許されるこの微熱。 これ以上、共(とも)してはならない、 ひと夏の火遊びを。  燻って、煩わしくて、熄んでいて、煽りやすい。 私にしか見せない、日陰の顔。 ねぇ、貴女は知らないのでしょう? それだけが、私の炎。  熔け落ちるほど求めてる愛を、 味わう貴女が地獄ほど憎い。 爆ぜてしまえという本心を、 灰にする貴方の言葉。 「誰より、愛してる」  ひとりになるのが怖くて、焚きつけた出来心。 貴方が着替える前の、ジャケットに残り火を。  燦やかで、煌めいて、煖かくて、燥いでる。 私には届かない、日向の顔。 ねぇ、貴女はどんな気分? 燗えたぎる、私の炎。  私の愛を燈されたあとの、 笑顔で燿く彼だけ見ていれば? 煤けた私の正体を、 炙り出す貴方の言葉。 「本当に、愛してる」  眠る時はひとり。秘密守るのもひとり。 私だけ。どうして、どうして? あぁ……勝てない。 その烙印が身も焦がす、私の炎。  貴方のここに火傷跡つけて、 どこにも帰れない躰にしてみたい。 午前0時にまた煙に巻かれ、 私が私じゃなくなる、その前に。  決して熄えない、私のフランマ。 お前のしあわせ、いま燃やしてやろうか? 爛れた炎(おんな)が妬いたのは、 この夜も貴方の言葉。 「それでも、愛してる」
キャットアイメイク (Arrange Ver.)しゅーずしゅーず奏音69奏音69OSTER projectアイラインで跳ねた強気なEyes 僕の上で君は戯[じゃ]れつく “スキ”を見せたらイイヨの合図 猫かぶりな夜を はじめましょう  ご機嫌ななめで返事もまだ来ない わがままだらけのスウィートガール プロフィールの自撮りはアレで加工した 最近よくいるキャットアイメイク  かなり気分屋で タマに猟奇的 構ってくれなきゃ拗ねる 今日はエキゾチックな可愛いショートヘア 褒めても撫でても懐かない  君が何をしていても 僕に頷いてほしいことを 女心と呼ぶのでしょ?  アイラインで跳ねた強気なEyes 僕の上で君は戯[じゃ]れつく “スキ”を見せたらイイヨの合図 触れるのはそれから はじめましょう アディクション さぁまっしぐらに跳尾[とび]ついてKitty cat  履いているその靴は女子がよくRT[リツ]ってる 最近はやりのブリティッシュブーツ 甘え上手で かと思えば他所ではそっけない まるで借りてきたキャットアイメイク  君が何もしなくても どうしたのと聞いてほしいことを 女心と呼ぶのでしょ?  グロスで艶めいた浮気なLip 君の中で僕は淫[みだ]れる “スキ”を突いたら感じたフリ ラグドールな君へ わかるでしょう コンヴィクション もうまっしぐらにトラわれたLittle fish  僕がどんな時も 君といて嬉しいと思うことは 恋心と呼ぶのでしょ?  アイメイクを解いた弱気なEyes 素顔の君を見つめたら “スキ”だらけの猫なで声で 素直になれるのに  誰も飼い慣らせない不思議な愛 君は僕じゃないとダメみたい 寂しい時によく喋る 嬉しい時に怒る わかりにくい愛情のしぐさってこと 僕だけは知っているから  僕の上で君は戯[じゃ]れつく 猫かぶりな夜を はじめましょう アディクション さぁまっしぐらにこの腕に跳んでおいで
マリスの晩餐DarkestoRyDarkestoRy奏音69奏音69森の奥には、夜の悪魔が住むんだ。 奴らに【言葉】などは通じない。 太陽[ひ]が沈む前には、帰っておいで。  少女[ミラ]は途方に暮れた。 帰り道を見失ってしまったのだ。 「早く帰らなきゃ……」 ミラは森の奥へと歩きだした――。  夜の悪魔なんて、いるはずないわ。 誰しも【言葉】で理解[わか]りあえるもの。 やがて木の陰で、ミラは見つけた。 古びた洋館[やかた]に、蠢く何かを。  此処には、ねぇ、誰かがいるの? 蝋燭の燈[ひ]が、不気味に照らした。 「……貴方はだあれ?」  悍ましい紅い眼。血に飢えた皓[しろ]い牙。 あぁ、残酷で数奇なこの出遇い。 救けてと嘆悔[なげ]いて、お願いと喚鳴[わめ]いても、 そうか……悪魔には【言葉】は通じない。  その悪魔、マリスは何かに気付いて立ち止まった。 ミラは逃げることなく、彼に優しく話しかけた。  罪は犯した人だけのもの。 血統[うまれ]は関係ないわ。 あなたは、あなた。 それから、ふたりは探し始めた。 悪魔と少女が、理解[わか]りあう道を。  ある夜、ふと、誰かの靴音[あしおと]。 招かれざる殺意を握って。 「……彼女を還せ!」  怯えた黒い耳。震える手からは凶弾。 あぁ、姿形[すがた]ならミラと似ているのに……。 対話[はなし]をと説いた。聞いてくれと叫んだ。 なぜ……お前には【言葉】が通じない?  「悪魔を殺せ!」 姿形[すがた]の違う者たちが、理解[わか]りあうのは難しい。 もはや彼らに【言葉】は通じない。 一体どちらが、本物の悪魔なのだろう。  朝焼けに傷む身体を押して、マリスは村の方角へ走った。 この姿形[すがた]を見られたら、きっと殺されるだろう。 それでもマリスは、この少女を―― 【言葉】を、信じてみたかった。  悪魔[おれ]が恐いだろう。信じてはくれないだろう。 ただ、ひとつでいい。願いを聞いてくれないか!  虚ろな紅い眼。灰と化す皓[しろ]い牙。 あぁ、夜が明ける。 笑顔はもう、見れないな……。  侵略[おか]した歴史は、決して戻らない。 でもミラ、言うとおりだ。 姿形[すがた]は違えど、悪魔の子だとしても、 【言葉】で理解[わか]りあった。  ミラは正しかったんだ。 マリスは満足[みた]されたように笑って、 静かに……朝焼けに散った。
革命のダルカDarkestoRyDarkestoRy奏音69奏音69怯むな。進め。 悪魔に奪われたものを思い出せ。 奴らに【言葉】などは通じない。 悪魔を殺せ……俺たちの手で!  青年[ルドルフ]は途方に暮れた。 またひとり、同志を失ってしまったのだ。 「早く帰ろう……」 そこへ、路地裏で嗤う不気味な老人が現れる――  「悪魔が憎いかい? 勝利が欲しいのかい?」 怪しげな首輪をルドルフに差し出した。 悪魔に変化[なりすま]し、王宮へ潜入[もぐ]れば、革命の勝機は必ず来る。 夜に溶け込め。  悪魔に復讐を――Feuer 世界に革命を――Feuer 同志に勝利という花を。  その剣が狙うのは、悪魔の王子  「聖義[せいぎ]は、ここにある!」  悪魔の胸に剣を突き立て、灰になるまで滅ぼすのだ! そう、悪魔[こいつ]に【言葉】などは通じない。 月が照らすは小さな姿。天使の素顔で眠っている。 あぁ、なんてこと……王子はまだ子供じゃあないか……。  その王子、マリスはひとりぼっちだった。 気に入られたルドルフは、世話役を任される。 あどけないマリスに 戸惑いながら、 ふたりの奇妙な“友情”がはじまる。  「親友[とも]と呼んだのは、お前が初めてだ」 何も知らないマリスは、この宿敵[ぼく]を喜んだ。 ……どちらが悪魔だ? あぁ、もう何もわからない。 必ず守ると誓いまでして。 偽りの【言葉】で。  愚民に粛清を――Feuer 欺瞞に断罪を――Feuer 醜行に手向けの花を。  側近の男には、すべて見抜かれていた。  「虚犬[こいぬ]が、ここにいる!」  悪魔たる、悍ましい紅い眼。 殺意と、血に飢えた皓[しろ]い牙。 そう、悪魔[わたし]は【言葉】なんて信じない。 対話[はなし]さえ聞いてくれぬままに、殺してしまえと糾弾する。 あぁ、いびつな友情だった。目が覚めたようだ。  戦友[とも]のもとへ還ったルドルフは【言葉】を失った。 そこで見たのは、変わり果てた同志たちの姿だった。  ……夜明けと共に、王宮への奇襲を。 同志に報いる剣を!  「ルドルフ、お前も来てくれるだろ……!」  姿形[すがた]の違う者たちが、信頼[しん]じあうのは難しい。 ルドルフは複雑な【言葉】を秘めたまま、次々と悪魔を散らしていく。 だが、どうしても頭から離れない。 この奥で待っていた……あの王子の笑顔が。  ルドルフは葛藤した。 共に夢みた戦友か。 守ると誓った親友か。 一体どちらが、本当の自分なのだろう。  悪魔の変化[かお]で出遇えた親友[とも]へ。それが、せめてもの償いなら。 ただ、ひとつでいい。お前だけは……  「……逃げてくれ!」  同志の凱歌が迫る部屋で、「迎えに行く」と約束した。 また、偽りの【言葉】で君を救えるなら。  悪魔の変化[かお]に気付かぬ戦友[とも]が、灰になるまで滅ぼすという。 なら、それでいい。 悪魔はきっと、僕のことだった。  「我が名は“マリス”……悪魔の王子だ」  ひとり生き延びたマリスは、古びた洋館[やかた]に身を隠した。 「迎えに行く」と約束した、あの親友を待ち続けて……。
パンドラの牢獄DarkestoRyDarkestoRy奏音69奏音69歴史を変えるのはいつも、誰かが言ったひとつの【言葉】。 世界が夜になるはじまりは、この最悪の物語[ダーケストーリー]。  少年[サウロ]は途方に暮れた。 今日もあいつらに虐められてしまったのだ。 「早く帰りたい……」 サウロは泣きながら、誰もいない牢獄を磨き続けた――。  華麗なこの街[ダルカ]に、僕の居場所はどこにもない。 【言葉】を交わす友達もいない。 ひとり逃げ出そうにも、僕にはそんな勇気もない。 お願い、誰か僕を見つけてくれよ。  見知らぬ地下牢……呼び声がこだまする。 「そこにいるの……?」 誰なのか知りたい。その姿を見たい。 魅せられたサウロは、もう引き返せない。  麗しく澄んだ青い眼。穢れを知らぬ黎[くろ]い髪。 天使が僕に微笑みかける。 「私が、願いを叶えてあげる」 彼には初めてのこと。誰かと【言葉】を交わすのは。 世界を塗り潰すはじまりは、小さな恋でした。  その天使、イリスはひとりぼっちだった。 なぜこんな地下牢にいるのか、それはどうだっていい。 孤独なサウロにとって、イリスは唯一の理解者なのだ。 そして彼は、夜ごとその牢獄を訪れる。  僕のどんな願いも、不思議と叶えてくれる。 彼女は、きっと本当に天使なんだろう  なのに、あいつら。 僕に悪魔が憑いてると蹴りつけた。 「違う……!」 僕にとってむしろ【言葉】を聞きもせず、 嘲笑うお前らが悪魔に見える……!  傷だらけのその心。涙に濡れるその両手が、 禁じられた牢獄を開けてしまう。 「ここから、ふたりで逃げ出そうよ」 彼には初めてのこと。愛で何も見えなくなるのは。 世界は僕にとっての牢獄だ。壊れてしまえばいい。  姿形[すがた]の違う者たちが、恋愛[あい]し合うのは難しい。 午前0時。約束の時間に、イリスは現れなかった。 異変に気付いたのは、その時。 街[ダルカ]から惨憺たる声が聞こえてくるのだ。  暗闇に震える心を押して、サウロは街の方角へ走った。 本当は分かっている。自分が一体何を解き放ってしまったのか。 それでもサウロは、あの天使を―― 【言葉】を、信じていたかった。  やっと会えた。ねぇ顔を見せて。天使のように微笑んで。 「……イリス?」 いや……その姿、もう彼女ではない。 あぁまさか。月が照らす、天使の素顔。 君は――  「夜の悪魔[ヴァンヒール]……!」  それは、悍ましい紅い眼。あぁ、血に飢えた皓[しろ]い牙。 悪魔が僕に微笑みかける。 君だけを愛してたのに、イリス……!  ……本当に愛しているわ、サウロ。だから世界を壊してあげるわ。 ただ、あなたには私の愛の手段[かたち]が、“悪意”に映[みえ]るだけ。  悪魔の女が愛を交配[かわ]す手段は、ただひとつ。 心から愛した男を、喰い殺す事である。  牢獄を開けて放たれたのは、まさしく“悪意[あい]”でした。  一夜にして、首都ダルカは堕ちた。 たったひとりの悪魔の【言葉】によって。 かの王国ミンストラは、これから50年余り続く悪魔の支配―― “黒い時代”を迎えるのである。  やがてイリスは、ひとりの男の子を産む。 愛する我が子に“悪意”という皮肉を込めて、 “マリス[Malice]”と名付けた。
花病みくろくもくろくも奏音69奏音69堤博明花摘みの、綺麗なデイジー。 一枚ずつ花びらを剥ぎ取って、 わざとらしく恋を占う。 好きな人の好きは、どちらでしょう。  「この前は急にごめんね。 伝えること譲ってくれてありがとう。 これからも友達だから。 何かあれば次は応援するよ」 でも、明日の夜は彼とふたりで会うってさ。  好きな人と結ばれて、幸せですか?  あたしがきらい、すき、きらい。 赤い花弁[はな]が亡くなるまで。 そんなあたしだから、花や実が成就[なら]ないのよ。 ずるい、ずるい、ずるい。 あたしじゃなくて、おめでとう。 大好きだった親友[ふたり]の、 「ありがとう」聞きたくないよ。  花無しの、哀憐[あわれ]なデイジー。 悪い子だと思われたくもないし。 愛想笑い。口を噤いだ。 好きな人の好きは、あなたでしょうね。 また、今日の午後は彼の不器用な手作り。  独り占めするその愛は、美味しいですか?  あなたがきらい、すき、きらい。 赤い花弁[はな]がちぎれるほど。 そんなあたしだから、花や実が枯渇[かれ]たままよ。 ずるい、ずるい、ずるい。 あたしじゃなくて、おめでとう。 大好きだった親友[ふたり]に、 「さようなら」なんて、言えないよ。 ねぇ、ねぇ。 結ばれておめでとう。  あんな返事[こと]、言わなきゃよかった。  きらい、きらい、きらい。
ワンスアポンアタイムRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69Once upon a time…… 「とある国」の王さまが、不思議な病に苦しんでいました。 支援[ささえ]る4人の皇子さま。でも王さまは心配です。 午前0時、皇子たちを呼び出して言いました。  さぁ、助け合おう! 穢れた「仮面の表」で。 兄弟で乗り越えようじゃあないか。 ……引き金は、引いたまま。 手を取り誓う、4人の皇子たち。 よいか…… ポデル = アモル = フェリス = リケサ 心をひとつに。 “Yes, Your Majesty”  なんと穢[うつく]しいのでしょう! 王は魔女と契約し、宝具を分け与えました。 優しい彼らならば、きっとうまく使ってくれると信じて。  スペードのリング……権力を得て愛を失う ハートのネックレス……愛を得て幸福を失う クラブのブローチ……幸福を得て富を失う ダイヤのピアス……富を得て権力を失う  その夜に…… 「とある国」の王さまは、安心して眠るように死んでしまいました。 哀愁[かなし]む4人の皇子さま。でもどこか不穏な様子です。 午前0時、先に撃ったのは長兄のポデルでした。  さぁ、殺し合おう。 美しい「仮面の裏」で。 “兄弟[きさま]らの宝具を奪うだけで、この国は俺のもの!” 手を血に染めた、4人の皇子たち。 彼ら…… ポデル ≠ アモル ≒ フェリス ≠ リケサ あの頃にはもう、戻れやしない。  なんと美[けが]らわしいのでしょう……。 争い絶えず国は荒廃[すた]れ、人々は苦しみました。 午前0時、そこへ魔女が現れて言いました。  “まぁ、憐れだわ……祝い[おもて]しか視ていないなんて。 王のすべてが慾[ほ]しいというなら、呪い[うら]もくれてやろう”  あぁ、呪われた4人の皇子たち。 そして…… ポデル ≠ アモル ≠ フェリス ≠ リケサ 皆、残酷な死を遂げました。  魔女が遺した、4人の宝具[ロイヤルカード]。 それは…… 権力[Poder] 愛[Amor] 幸福[Feliz] 富[Riqueza] その行方は、誰もわかりません。  Once upon a time…… こうして民は救われ、平穏が戻りましたとさ。 めでたし、めでたし。  ~To be continued~
ロイヤルフラッシュRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69不思議な物語へようこそ。 ここはカゲキでムジャキなワンダーランド。 現実[あした]を諦めて眠れば、 午前0時、童話[ゆめ]が幕あける。  視えるものだけが、真実[すべて]じゃあない。 雑花[アノハナ]も可憐な薔薇を演じてる。 白く咲いた身体[はな]を赤[レッド]に染めて。  深い森で迷酔[まよ]ったのは、悲劇[なみだ]へ続く道。 だけど轉ばぬよウに覚醒[おこ]サぬように、 眠夢[ねむ]る光[きみ]を裏ギらない。  華麗な舞踏会へようこそ。 これはホンキでステキなマスカレイド。 「仮面の裏」は知らなくてもいい。 そのまま、さぁ童話[ゆめ]を視ましょう。 銀色のドレスに着替えても、 また哀愁[かなし]げに俯く姫君[プリンセス]。 あなたが迎えに来るなら、 午前0時、魔法[メイク]が溶けてゆく。  視えるものだけが、真実[すべて]じゃあない。 泣かない女がイイコと誰が決めたの? ……砂の上で苦しむ、彼を知らずに。  帽子屋も、三月兎も、喜劇[なみだ]に気付いてる。 だからこそ、この皇位[こい]がもっと永続[つづ]くように、 眠り鼠、探してる。  不気味な御茶会へようこそ。 これじゃヨワキでウワキなラビリンス。 「仮面の裏」は知らない方がいい。 残酷な運命が待つの。 赤色のローブを身に纏い、 ひとり月夜を駆けてく愛娘[アリス]。 未知[みし]らぬお菓子を食べたなら、 午前0時、時間[とき]が巻き戻るよ。  「童話の魔女」が笑う。 美しく死ぬのならロイヤル。 穢らわしく生きるのならスキャンダル。 どんな科学も歴史さえも、ただ童話[ゆめ]壊すだけの暴論。 Don't stop to love me!  赤色のドレスに着替えたら、 舞台で花を咲かせる歌姫[ディーバ]。 欲望と視線を絡ませて、 午前0時、童話[ゆめ]は続いてく。  “Welcome to the Wonderland”
ビタースウィートRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69熱い夜を求めて、抜け出す午前0時。 こんな前戯[イントロ]じゃあ僕は満足[みた]されないよ。  そして君を見つけた。灰かぶりの歌姫。 なぜ哀愁[かなし]げな声で君は歌うの?  グラス越しに少しの熱い視線。 が、つい苦戦。燃える悪い癖。 どうしたんだい? 案外感じない? おまじないはいつでも、君にRendez-vous!  地位も体裁も関係ない。 今は、君だけが欲しい。 “I love you”  消えない傷[キス]をあげる。君が誰にも行けぬように。 きっとほろ苦いだけの恋はしなくてもいいよ。 さぁ、僕だけにして? ガラスの靴を履けば、女[きみ]はサンドリヨンになれる。 今夜から、この僕が「好き」にしてあげる。  君は少し戸惑って……だけど、僕を見つめ頷いた。 これは確信。デレたら、僕のもの。  No one matters but you. 君が喜ぶドレスを仕立てよう。 フェアリーのように成す神技。 まさに杖失くしたゴッドマザーのよう。  味が苦くて飲めないなら、ミルクをあげるよ。 “I want you”  君の歌声はそんな小さな舞台[はこ]を飛び越えて、 もっと世界中の心に反響[ひび]くはずだよ。 さぁ、夢はひそかに。 カボチャの馬車が来たら、舞踏会への招待状。 今夜から、もう君に灰なんてかぶらせない。  We are meant to be together. We are meant for each other. S・D・M・B・B-B-B!  Sweetじゃない、Bitterなこの愛。 Don't Know Why. そのEyesまた哀愁[かなし]げにGet a look.  ――午前0時は、「仮面の裏」が現れる時間。  “迎えに来た”  夜の魔法[メイク]が溶けて、君が素顔に戻ってく。 きっと君を哀しませたのは、他でもない強欲なこの僕だ! ガラスの靴は、君に少し背伸びをさせたみたい。 次の夜は、心から「好き」と言わせるよ。
チェリーハントRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69さぁ、ドレスコードも恥らう午前0時。 フロアで絡み合う、欲望と視線、セブンスター。 指先で束ねて真っ赤[レッド]に染め上げたら、 私も今夜は become bold. この続きはアフターでお願い。  あの子よりも、その子よりも、夢見る乙女じゃあないけど。 桃色に淫らなジェラシー、今夜だけ見せてあげるわ。 (Ah, don't stop to love me)  この恋がもっとカゲキでムジャキな、 快楽に溺れて堕ちるなら、それもアリでしょ? ナカナイ女=イイコじゃないのよ。 おあずけチェリーは、最後に頂きましょう。  “愛して欲しい” ……なんて言葉の罠を仕掛けて。 求愛[もとめ]た以上が、ため息に混ざって抜けていくわ。 胸の奥が酒焼けたみたいに、 私の心へ three in a bed. 脆く儚く崩れたアリバイ。  あの言葉も、その言葉も、微笑みで返されるけど。 色恋営業じゃないの! 本当の心、見てほしい。 (Ah, don't stop to love me)  この夜をもっとウワキでヨワキな、 カクテルに溶かして飲み干すなら、ここでサヨナラ。 Like a virgin night. どうぞお好みの色欲[カラー]で。 最後に私がひとりで泣くだけよ。  私帰れない。そんなくちづけで、 中途半端に酔わされた私のチェリー。 Citrusの甘い香りに魅せられて、また独り夢で咲く。 (Ah, don't stop to love me)  この愛をもっとホンキでステキな、 永遠のものにできるなら、見せてほしいの。 You are a cherry hunter. It keeps existing in my mind. おあずけチェリーは、今夜もおあずけね。
Royal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69夢醒[めざ]めるのは、いつも深い森の小部屋。 月も、影もなく……。 燃え尽きたような暗闇[くろ]。 凍えるほど静寂[しずか]。 枯齢[かれ]た木が嗤う。  扉を開けて逃げ惑っても、未知[みし]らぬ迷路[まよいろ]。 そこに射し込む、夜を切り裂くような、 光が――  さぁ現実[リアル]を視ましょう。恐がらずに、その眼で。 永い眠夢[ねむ]り醒ますのは Reflexion de la luz. ただ黒く塗り潰す今日も、暗い過去も 光[きみ]の声を聞けば、七色に染まってゆく。  乖けたのは時間、逃げていたのは不安。 よく視れば何も。  波動[なみ]のように粒子[つぶ]のように、それは伝ってゆく。 この先どこに向かう? 照らすべき場所を、教えて。  さぁ瞠るような世界。窓を開けて、その手で。 深い森を照らしてく Reflexion de la luz. 隙間を縫う細い光が途絶[た]えかけても 鏡[きみ]に反映[かえ]されて、ふたたび展[ひろ]がってゆく。  光よ。 さぁ現実[リアル]を視ましょう。恐がらずに、その眼で。 永い眠夢[ねむ]り醒ますのは Reflexion de la luz. ただ黒く塗り潰す今日も、暗い過去も 光[きみ]の声を聞けば、七色に染まってゆく。
REVOLVERRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69この快楽に本能が喘ぎだす。 ねぇ、はやく弾丸を詰め込んで。  ふわりカワイイ愛され女子[ガール](笑)は疲れるわ。 雄たちは蜜で群飛[ト]ぶ。 午前0時の支配者はこのアタシだから、 雑花[アノコ]は摘んどいて。  小さな花も可憐な薔薇を演じれば咲くと信じてた。 なのに……芽をつけたのは紅い桜の娘[チェリー]。 目障りな雑花[アノコ]が、嫌い嫌い嫌い嫌い!  さぁ、拳銃[ピストル]に欲望を詰め込んで。 撃ちヌけば啼き濡れる蜜の花。 その代償に雄たちは逆らえない。 ねぇ、お願い。雑花[アノコ]を狂わせて。  すべて壊して、奪い取るだけじゃ満足[タ]りないわ。 雄たちを蜜で誘惑[サソ]う。 今夜、アタシのリボルバーで射撃[ウ]たせてあげるから、 撃鉄興[オコ]して。  ドレスを脱いで心咲[ヒラ]けば、女は棘ある花になる。 そして蠱惑に堕ちた雄は最期の毒針で、 命尽くしてくれるの。  さぁ、拳銃[ピストル]をこの背中[セナ]に忍ばせて、 悲劇へと仕上げてく愛の罠。 でも静かな「仮面の裏」読めなくて、 ねぇ、どうして。アタシじゃイケないの?  “I don't care whatever it takes. Just kill that bitch.”  どんな名銃[メイキ]に弾を詰めても、撃ち尽くせばただの玩具で、 やがて嫉妬に歿[オボ]れてすべて失う、 醜悪[ミニク]いアタシが、嫌い嫌い嫌い……。  “さぁ、終幕にこの曲を歌いましょう。 大切な友人[アナタ]との約束を。 例えふたりが行く先を違[タガ]えても、 いつまでも、ここで待つから忘れないで”  この快楽で身体は満たせても、 濡れるほど穢れゆく罪の花。 心が荒れ果てて、枯れ果てて、痛いのに、 ねぇ、優しい水を与えないで。  ねぇ、お願い。この胸の弾倉[アナ]を充填[ウメ]てよ――
ファントムペインRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69だから、こんな女[アタシ]を許して。 ひとり啼き濡れる、この蜜の花。 でも愛した貴方の気が済むのなら、 この痛み……受け入れるわ。  今夜はもう少しだけ酔忘[ヨワ]せて。 一杯[ヒトハイ]が痛みを和らげるの。  愛してる、許せない。 忘れたい、離れられない。 そうやって遺った傷痕が、この夜もまだ痛むのよ。  ねぇ、こんな女[アタシ]を許して。 殴りつ蹴る声と、悲鳴[カナシメ]る声。 でも小さな愛娘[アノコ]を守るためなら、 この傷も……耐えられるわ。  嫉妬するくらい綺麗な愛娘[アノコ]の身体に、 傷ひとつ、つけはしないと覚悟[キメ]たの。  女は独りでも強い。 泣かないで、枯れてしまうわ。 小さな花も可憐な薔薇を演じれば咲くのよ。  だから今夜は口紅[ベニ]を塗って、 貴方と最期の乾杯をしましょう。 もう誰も苦しまぬように、 痛みのない毒で――。  「仮面の裏」を見知[ミセ]ないように、 愛娘[アノコ]の遠くで、決着[カタ]をつけるわ。 傷をつけられようが生別[ワカ]れられないの。  “愛しているわ”  ねぇ、こんな母[アタシ]を許して。 午前0時には帰ると偽[イ]った。 でも心配しないで大丈夫よ。  今夜はもう、傷が痛くないの。
ハッピーアンバースデイRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69ここは誰もが輝夜[かがや]いて、素敵な夢を観れる場所。 さぁ、その扉を咲[ひら]きましょう。  その欲望と視線を絡ませたら、 幕が開いた舞台に、花がみのる。  善も悪もどんな人も、午前0時には、 魔法[メイク]が解けて「仮面の裏」になる。  ここは誰もが輝夜[かがや]いて、素敵な夢を観れる場所。 カゲキでムジャキな「Barマスカレイド」へようこそ! もしも貴方が明日に帰れなくなったら、 いつまでも、この夜を歌いましょう。  バースデイじゃなくても、今日も明日も、 特別な日にしたら楽しいでしょう?  365日すべて蝋燭灯して、乾杯をしようよ。 何かが変わるはず。  ここは誰もが酔惑[よわ]されて、危険な夢を観れる場所。 ホンキでステキな「Barマスカレイド」へようこそ! もしも貴方が夢を観たいと願うなら、 いつだって、この夜は咲[ひら]くから。  ここは誰もが輝夜[かがや]いて、素敵な夢を観れる場所。 貴方と私の「なんでもない日」おめでとう! もしも貴方が夢を観たいと願うなら、 いつだって、この夜は咲[ひら]くから。
マジックリングナイトRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69騒ぐ砂の海。眠る空の果実。 夜に消えた蜃気楼。絹の轍を征く。  そこに現れた、白い異国の美女。 “逃げるならこっちだよ” アルフ・ライラ・ワ・ライラ。  君に巡逢[であ]えた夜のことは、まるで魔法みたい。 恋に堕ちた。 それだけでもう僕は、どんな呪文さえ効かない。  千夜に一夜の夢をみたいと、彼女はひとり逃亡[にげだ]した。 じゃあ、知らない世界を観に行こうか。 “僕を信じて” 見慣れない服、気になる靴に、彼女は少し微笑んだ。 君の自由[ねがい]ならば叶えてあげる。 リ・ドニア・ファウク。 このまま、ふたりきりで。  ……だけど現実は、まるで囚われの身。 身分[うまれ]が違いすぎる。君は異国の令嬢。  権力[ちから]の無い者は、傍にさえいられない。 こんな僕じゃあダメだな。 アルフ・ライラ・ワ・ライラ。  ふと気がつけば午前0時。これは誰の影? なぜか異国の帽子屋と兎が、僕を禁忌[ハラム]へと手招く。  彼女の自由[ねがい]叶えたいなら、向かう先はただひとつ。 その指輪が権力[ちから]をくれるという。 “俺を信じろ” 危険な旅路。荒れ狂う砂塵。命さえもわからない。 でも君のためなら何だっていいさ。 冷たい砂の上で孤独[ひとり]。  魔法の指輪が、僕の心を権力[サルタン]の獣に変える。 僕の憤怒[すべて]さえも呑み込んで咲く「アルカナの薔薇」。 「仮面の裏」に隠した野望、気付いていたはずなのに。 君の自由[ねがい]はもう叶えられない。 例え愛を失っても、また僕を信じて。 ……君を愛してる。  そして僕は、ひとり恋をした。
ビーストインザビューティRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69ひとり恋をした。美しい顔に、 I'm falling deeply. 貴方のために夜も眠れない。  He told me all the folding stuffs were what he needs. 何も見えない女を、さぁ飼い慣らして! それでも、笑顔でいてくれたら私、幸福[しあわせ]だから。  ナカナイ狗を演じていれば、あの人だって愛してくれる。 貴方の夢が叶うのなら捧げるわ。私の初恋[すべて]を。 お洒落な服は涙に換金[かえ]て、オキニの靴は夜に質流[なが]して。 女はそーやって生きていくの。それでいい。それでいいの……。  悪い夢を見た。これは誰の影? Burning in my chest. いますぐ君の声で安眠[ねむ]らせて。  He told me all the folding stuffs were what he needs. キレイな顔に騙され、本心[こころ]見逃して。 このまま知らなければよかった。貴方の「仮面の裏」を。  ねぇ。泣きたいくせに声も出ないの。首輪を強く締め過ぎたから? すべてを棄てて尽くしてたのに……どうして? ねぇ嘘だと言って! 優しい声で誘惑[まど]わせないで。貴方のモノと妄想[おも]わせないで。 私はどーやって生きていくの? 冷たい雨の中で孤独[ひとり]。  午前0時にドアを開けて。望みのモノはここにあるわ。 こんなモノで心が買えるなら容易[やす]いくらいよ。 愛した人の胸に抱かれて、いつものように優しいキスで、 今夜くらいは夢をみましょう。貴方を忘れぬように――。  ナカナイ狗=イイコだなんて誰が決めたの? バカにしないで! 飼い殺して奪うのなら、受け入れて。私の憤怒[すべて]を。 まだ美しい女の顔と、野に放たれた獣の牙で、 「私はこーやって生きてやるわ」 無防備な喉元に、噛み付いてあげる。
クイーンオブハートGOLD LYLICRoyal ScandalGOLD LYLICRoyal Scandal奏音69奏音69“Welcome to the Wonderland” ここでは誰モが淫猥[みだ]ら。 How are you doing, Miss? But you're tempted by the moonlight. どウせ足掻いても無駄。死ぬまで還れない。  不気味な猫が、黒の中で嗤う。 “こんなにも濡れてるじゃアないか” 官能へ響く嬌声[こえ]にそっと耳を欹[た]て、 まるで処女[アりス]のように――  殺さぬように、絶頂[いか]さぬように、 壊れるまで愛撫[あい]してあげる。 快楽は媚薬なの。どんな兵もやがて狗のように跪くわ。 This love is so insane.  “そうこれは夢の中。「童話の魔女」が出てきた光景” Birthdayでもないのに御馳走。 優しい仮面もスり落ちそうで。 “ねぇ、いつものママはどこ?” それも気づかずに。 If I am dreaming Somebody wake me up.  Off with their heads! そしてメアリーアンは奔り、 帽子屋ガまタ呵楽呵楽[カラカラ]と詠う。 誰も皆、嘘で嘘を塗り潰す時、 「仮面の裏」が見える。  犯さぬように、穢さぬように、色欲を咲かす花園。 この蜜が欲しいなら、膝をつき地を舐め誠意[あい]を述ベ、 さぁ、心臓を捧げて頂戴。  ――Yes, Your Majesty. ――I cut out my heart for you.  殺さぬように、連行[いか]さぬように、 この狂気の晩餐[ディナー]さえ美味[あじ]わうほど、 あタしは――The Queen of Hearts.
チェルシーRoyal ScandalRoyal Scandal奏音69奏音69雨上がりに、窓際の花も嬉し涙。 心は晴れないのに……。 あの日くれた洋服もリボンも捨てたけど、 この気持ちだけは消せないんだね。  すれ違ったあなたも、なぜか私と同じ瞳[め]をしてる。 その秘密知りたくて、深い森追いかけた。 ……どこかが似てるの。 あの日、迷酔[まよ]った「ふしぎの国」と。  その花は恋のように咲き、夢のように果敢なく散る。 神様がいたずらに撒いた薄紅の魔法のせいで。 きっと、この道はまだ悲劇[なみだ]へと繋がっている。 それでも、ふたりなら歩ける気がしたんだ。 “あなたの名前を教えてよ”  秘密ひとつ分け合えば、距離は縮まるのよ。 身分[うまれ]や世代[じかん]さえ飛び越えて。  薄紅に照れるその木に「チェルシー」って名前つけて、 “この場所は、ないしょだよ” それがふたりの合図。 あなたが咲[わら]えば、なぜだろう……嬉しくなるのは。  この気持ちはほろ苦くて、時には胸が痛むのに、 甘い香りに魅せられて、また独り夢で咲く。 誰よりあなたにとっての一番でいたいと想うこと。 それこそが、恋が生まれる瞬間だってこと。 ふたりは、まだ気付かないままで。  神様のいたずらは、何も言わずに突然来る。 恋の花も、その笑顔も、 100年後も咲いてたはずなのに……。  あの花は恋のように咲いて、夢のように果敢なく散った。 神様は時計の針を戻してはくれないけど。 だから、まだ手の中にある夢だけは放さないように。  いつの日か舞台で花を咲かせる日が来たら、 「チェルシー」って名前で、歌わせて。
ミックスジュース with luzしゅーずしゅーず奏音69奏音69白い俎板[ベット]寝かせたら、優しく皮剥[ぬ]がせてゆく。 怪我したりしないように、2センチほど丁寧に切り分けて。  檻房[ミキサー]に閉じ込めて、その蓋[くち]を塞いだら、 お楽しみはこれから。 攪拌されて果汁[なか]がとろける。  凍らせたら程よくスムージー。 蜜柑[みつ]を添えてトロピカル。 口唇[グラス]に注いで出来上がり。 君の好きな味はなに?  出会うはずのない体温が、ふたつ混在[まざ]り遭う愛のジュース。 内側が渇けば欲しくなる、午前0時。 罪の果実をその中に滑り込ませたら、僕のペース。 レシピは秘密だよ。明かせないオトナの2乗[じじょう]。  君はソレを飲み干して、口を拭いて「ごちそうさま」。 お楽しみはまだまだ。 染みついたら水に洗流[なが]して。  お望み通り甘蕉のシェイク。 ただ恋愛[こいめ]のミルク味。 もう一杯[ひとはい]のリクエスト。 僕は君の味が好き。  夢中になってどちらかが、腐敗[くさ]ってしまえば愛もルーズ。 花の房は優しく扱って、零さないよう。 罪の果実をその中で搾られた方が、君のニーズ? 事後[そのあと]を考えないほどに狩りとれば、熟れて落ちる。  夜の光を消し去って、まだ君が視えるほどの距離。 その靴を脱ぐ事さえ忘れ、絡みつく。雑じりっけないほど。  罪の果実でその中に流し込んだのは、僕のジュース。 レシピは秘密だよ。明かせないオトナの2乗[じじょう]。  それ以上は危険、交配[まぜ]ないで。
ポーカーフェイク浦島坂田船浦島坂田船奏音69奏音69奏音69強引にフラットコール。誘惑のスロープレイ。 痛烈なガットショット。運命にゆだねて。 Go ahead. ほら It's up to you.  完璧な一回戦(プリフロップ)。 あとひとつクラブのエースで、スリーカード。  衝撃の二回戦(フロップ)。 狙うはスペードのキングが通る、ストレート。  逆転の三回戦(ターン)。 ハートのクイーンが逢いに来て光る、フラッシュ。  最終の四回戦(リバー)。 ダイヤのジャックを待ってたんだ、フルハウスにレイズを。  そんな事言ったって勝敗は、開示(めく)るまでは わからないけれど。 たぶん世界は、挑戦(ベット)してみなきゃ始まらないんだ。 Are you ready? SHOWDOWN!  いつだって勝負は天使と悪魔のポーカーフェイク。 どんな嘘(ブラフ)でもいい。 君を堕とせるなら。 運命は変えられないけど明日なら変えられる。 もう手札(て)に揃えてんだろ? 史上最強の4枚組(フォーカード)。 狂乱するほどの夢が、冷覚(さめ)る前に召しヤがれ。  待望のエースアップ。大胆なオールイン。 転落のバッドビート。運命にのまれて。 Go ahead. まだ It's up to you.  驚愕の挑発(リレイズ)。 弱気な顔をして、静かに微笑んでる。  英断の降参(フォールド)。 勘だけで生き残れるほど、この蜜は甘くない。  自分は魅力も才能も ツイてないとか、それはそれでいい。 損失(うしな)うものが何もないなら強気に攻めな。 Are you ready? SHOWDOWN!  はじまった勝負は女も男もポーカーフェイク。 僕は道化(ジョーカー)でもいい。 君が笑うなら。 運命は見えてないからこそ今日が楽しめる。 まだ手札(て)を放さないで。 前代未聞の4枚組(フォーカード)。 正解のない難問が、溶解(とけ)るほどアツくなれ。  ポーカー、それは知略と戦略の頭脳戦。 この世界の掟(ルール)は、たったの4つ。 ウつか、 シくむか、 サぐるか、 セめるか。 52枚の女神に愛されるのは、ひとりだけ。 この勝負、賭けますか? 3・2・1・SHOWDOWN!  このまんま勝者を決めずに夜を味わおう。 負けっぱなしでもいい。君といられるなら。 午前0時を過ぎたら寝静まるフリして、 禁止(きんじ)られたイケない ゲームをはじめよう。  いつだって勝負は天使と悪魔のポーカーフェイク。 どんな嘘(ブラフ)でもいい。 君を堕とせるなら。 運命は変えられないけど明日なら変えられる。 もう手札(て)に揃えてんだろ? 史上最強の4枚組(フォーカード)。  諦めて降りる前に、まだゼロじゃない未来に賭けてみよう。 さぁ、狂乱するほどの夢を、冷覚(さめ)る前に召しヤがれ。  強引にフラットコール。誘惑のスロープレイ。 痛烈なガットショット。運命にゆだねて。 Go ahead. ほら It's up to you.
クイーンオブハートこの子この子奏音69奏音69Welcome to the Wonderland ここでは誰モが淫猥(みだ)ら How are you doing, Miss? But you're tempted by the moonlight どウせ足掻いても無駄 死ぬまで還れない  不気味な猫が黒の中で嗤う 「こんなにも濡れてるじゃアないか」 官能へ響く嬌声(こえ)にそっと耳を欹(た)て まるで処女(アりス)のように――  殺さぬように 絶頂(いか)さぬように 壊れるまで愛撫(あい)してあげる 快楽は媚薬なの どんな兵もやがて狗のように跪くわ This love is so insane  「そうこれは夢の中、童話の魔女が出てきた光景」 Birthdayでもないのに御馳走 優しい仮面もスり落ちそうで 「ねぇいつものママはどこ?」 それも気づかずに If I am dreaming Somebody wake me up  Off with their heads! そしてメアリーアンは奔り 帽子屋ガまタ呵楽呵楽(カラカラ)と詠う 誰も皆 嘘で嘘を塗り潰す時 「仮面の裏」が見える  犯さぬように 穢さぬように 色欲を咲かす花園 この蜜が欲しいなら 膝をつき地を舐め誠意(あい)を述ベ さぁ心臓を捧げて頂戴  ――Yes, Your Majesty ――I cut out my heart for you  殺さぬように 絶頂(いか)さぬように この狂気の晩餐(ディナー)さえ美味(あじ)わうほど あタしは――The Queen of Hearts
スパイラルセンラセンラ奏音69奏音69奏音69・Mitsuyasu Yanagita私は好きなのよ。 ひとりで勝手に、終離[おわり]にしないで。  真夜中の雨は、気が利くみたい。 悲劇を隠すから。 駅通りの螺旋階段には、 明日からひとりで降りるのね。  別れ際のその言葉は、慰めにはならないのよ。 甘い期待が私を苦絞[くるし]める。  そんな急に、過去の思い出のように言わないで。 私、まだ貴方を忘れたわけじゃない。 好きよ。なんで……。 螺旋が廻るように錯迷[さまよ]ってるの。 私は好きなのよ。 ひとりで勝手に、終離[おわり]にしないで。  ただいまとつぶやく午前0時。 おかえりは聞こえない。 洗面台にできた渦巻[うず]はぐるっと、 崩れてたマスカラを流す。  待受にした写真とか、来週の予定帳だとか、 そのすべてが棘に化悪[かわ]ってく。  最高の終わりみたいに、前を向かないで。 私、まだ貴方のように笑えないの。 行かないで……。 螺旋が落散[おち]るように抜け出せないの。 私は待ってるから。 ふたりでまた夢を見れること。  雨があがればすべて乾くように、 思い出は、美しさだけを遺しては消失[きえ]てゆくって。 醜くても何でも良い。 記憶[きず]が遺るような……ずるいキスをしてよ。 忘れたくなんてない。  そんな、過去の思い出のように言わないで。 私、まだ貴方を忘れたわけじゃない。 好きよ。なんで……。 螺旋を描くように恋に落ちたの。 私は好きなのよ。 貴方の声も。 長いまつげも。 ひとりで勝手に、終離[おわり]にしないで。
SISTERluzluz奏音69奏音69岸利至清純で誠実で口虚(うそ)まみれのディナーのあとは 猫を被って爪隠して 秘蜜(ひみつ)を探る  まだ貴女がアタシのこと 信じてると言うのなら 白露(しろ)い首筋を黒豹(ひょう)の爪痕で 傷つけてもいいの?  まるで魅惑と愛憎の舞踏会(ジルバ) でもリズムは揃わない 信じきれないままキミの胸に抱かれ躍動(おど)る 午前0時に溶解(とけ)たドレスを ジらして剥がしたら 求愛(もとめ)てるのはキミがまだ隠している本心(ハート) アマく淫乱(みだら)なHoney Trap  誰も彼もズルくて黒い裏があるのに 白いスカート隙だらけで貴女は咲(わら)う  まだ貴女がアタシのものにならないと言うのなら いっそ壊したい そんな激情で 近付いてもいいの?  まるで慈愛と純情の聖女(シスター) もう神さえ笑うほど 裏切られてもまだキミは指を絡め舞輪(まわ)る 捕虜(とりこ)にするつもりが どうやら檻の中で飼われてる この爪は猫なんかじゃあないの 忍ばせてる切札(カード)  どんな姿に変身(かわ)れても 心はヒトりきり あの頃はやりの女の返事(こたえ)を 追いかけてもいいの?  まるで魅惑と愛憎の舞踏会(ジルバ) でもリズムは揃わない 信じきれないままキミの胸に抱かれ躍動(おど)る 棄てたはずの希望に刺されて 醜く散る役目なら 美しいまま終幕(おわ)らせて アタシのこの本心(ハート) 決して明かせぬ切札(カード) アマく淫乱(みだら)なHoney Trap
luzluz奏音69奏音69岸利至覚醒(めざ)めるのは、いつも深い森の小部屋。 月も、影もなく……。 燃え尽きたような暗闇(くろ)。 凍えるほど静寂(しずか)。 枯齢(かれ)た木が嗤う。  扉を開けて逃げ惑っても、未知(みし)らぬ迷路(まよいろ)。 そこに射し込む、夜を切り裂くような 光が――  さぁ現実(リアル)を視ましょう。恐がらずに、その眼で。 永い眠夢(ねむ)り醒ますのは Reflexi?n de la luz. ただ黒く塗り潰す今日も、暗闇(くら)い過去も 光(きみ)の声を聞けば、七色に染まってゆく。  乖けたのは時間、逃げていたのは不安。 よく視れば何も。  波動(なみ)のように粒子(つぶ)のように、それは伝ってゆく。 この先どこに向かう? 照らすべき場所を、教えて。  さぁ瞠るような世界。窓を開けて、その手で。 深い森を照らしてく Reflexi?n de la luz. 隙間を縫う細い光が 途絶(た)えかけても きみ鏡に反映(かえ)されて、ふたたび展(ひろ)がってゆく。  光よ。 さぁリアル現実を視ましょう。恐がらずに、その眼で。 永い眠夢(ねむ)り醒ますのは Reflexi?n de la luz. ただ黒く塗り潰す今日も、暗い過去も 光(きみ)の声を聞けば、七色に染まってゆく。
しゅーずしゅーず奏音69奏音69恋をしたのは私だから 追いかけてるのも私で 待っていてもいいの? 諦めたらいいの? もう私だけが「好き」みたいね  二人で会う約束はいつも私からだよね 当たり前な返事をして誘いかけてくれないの  想えば想うほどつらくなるのはきっと私だけ 確信犯的依存関係  恋をしたのは私だから 追いかけてるのも私で 声かけるのも 会いに行くのも 立場が弱いからよ そうしてどこかバランスの悪い一方通行なこの道で 待っていてもいいの? 諦めたらいいの? 道標(こたえ)なんてどこにも無いじゃない  愛した分だけの愛が還ってくるわけじゃない (I'm all about you) この道がU字になったなら ここに戻ってくるのに  帰り路 車窓(まど)に映る顔が昨日よりも疲れてる 会いたいのに「さよなら」が怖い  久しぶりに会えるから いつもより綺麗な靴で 笑顔で向かう 貴方の駅へ これが終点(エンディング)だと気付いても  貴方が喉の奥で躊躇ってるその言葉 あと少し待って 5秒だけ待って まだ「好き」のままでいさせてよ  恋をしたのが貴方からならどんなに楽だったかな 改札の外 遠くなる背中 見えなくなるまでは笑顔でいよう  笑顔でいなきゃ……
ドリチャレ!!!!!feat.Geroめいちゃんめいちゃん奏音69奏音69奏音69・Mitsuyasu Yanagita茫然自失 The way to the dream 何を何処で何時間違えた? よく有りげな諺[フレーズ]も今は胸に刺さる  臥薪嘗胆 Make haste slowly 過去を悔やむ暇なんてない 憧れて来たのだろう? ここまで這い上がれ  どうせ叶わないとブチ当たらず砕けないよりも 出来ることはすべてやり尽くして砕けたい  為せば成るはずの夢 成せるかどうか 君しだい ⇔ 気にしない 「叶える」じゃなくて その手と涙で掴み取れ それが廻り道でも終わりよければ全ておけまる◎ 前のめりで We can do it 咲かせましょう!!!  一念通天 Persistence pays off 冥々としてちゃ吐きそうじゃん 倒れる時は手を伸ばせ 少し近づくから  ロンドンも東京もニューヨークも一日じゃ成らない 栄光の架け橋でさえ叩いて渡れ  七度転んだとして八度起きれば 負けること ≠ 逃げること ただチャンスの時を待つだけの奴じゃ掴めない 塵のような成果も積もり積もれば何かが変わる 始めようか Your time is up まだ早いだろう?  忘れたいほどの過去は意外と誰も 覚えてない ≒ 気にしてない 明日は明日で何でもないように風が吹く 強がりからの嘘も現実[モノ]にしちゃえば全ておけまる◎ どこだかの舞台から飛ぶ前に 千里の道もその一歩で始まる!!!!
クイーンオブハート奏音69 feat.巡音ルカ奏音69 feat.巡音ルカ奏音69奏音69Welcome to the Wonderland ここでは誰モが淫猥(みだ)ら How are you doing, Miss? But you're tempted by the moonlight どウせ足掻いても無駄 死ぬまで還れない  不気味な猫が黒の中で嗤う 「こんなにも濡れてるじゃアないか」 官能へ響く嬌声(こえ)にそっと耳を欹(た)て まるで処女(アりス)のように――  殺さぬように 絶頂(いか)さぬように 壊れるまで愛撫(あい)してあげる 快楽は媚薬なの どんな兵もやがて狗のように跪くわ This love is so insane  「そうこれは夢の中、童話の魔女が出てきた光景」 Birthdayでもないのに御馳走 優しい仮面もスり落ちそうで 「ねぇいつものママはどこ?」 それも気づかずに If I am dreaming Somebody wake me up  Off with their heads! そしてメアリーアンは奔り 帽子屋ガまタ呵楽呵楽(カラカラ)と詠う 誰も皆 嘘で嘘を塗り潰す時 「仮面の裏」が見える  犯さぬように 穢さぬように 色欲を咲かす花園 この蜜が欲しいなら 膝をつき地を舐め誠意(あい)を述ベ さぁ心臓を捧げて頂戴  ――Yes, Your Majesty ――I cut out my heart for you  殺さぬように 絶頂(いか)さぬように この狂気の晩餐(ディナー)さえ美味(あじ)わうほど あタしは――The Queen of Hearts
Fake my dreamsセンラセンラ奏音69奏音69裸のままで嘘だらけのキス 騙されているはずなのに もっと私を見て ここにいることを感じてほしいの Fake my dreams…  You make my dreams 夢をみるふたり 涙を呑んで歩いてく あなたの願う幸せな明日が来ると 今は静かに信じて  Oh my Darling それは突然で あなたに夢が舞い降りた その瞬間にふたりの運命の糸は解けてしまった  もしもね あの日が来なければ…なんてわがままな願いだけど 今夜くらいはひとり占めで 人に言えないキスをしよう  “Show up your heart”  歌うあなた 眠るあなた どちらの顔も愛してる だけど私を見て ここにいることを お願い思い出してよ 夜が明けてもきっと素敵な夢を叶え続けていくのでしょう やがて遠くに行って忘れ去られても 私だけは見てるから  You were my dreams そしてすれ違う 涙を呑んで歩いても あなたとずっと隣で笑いあえたらそれでよかったのにな  今頃あなたはどこにいて誰のもとで夢を語るの? 深読みして 不安になって ひとり癒えないキズになる Show up your heart!  あの日のあなた 今夜のあなた どちらもちゃんと愛してる だけど私に触れて ここにいるんだと お願い感じさせてよ 夜が明けたらきっと素敵な夢を与え続けに行くのでしょう やがて遠くに行って忘れ去られても 私だけは見てるから Fake my dreams…
リップサービスセンラセンラ奏音69奏音69それは甘い甘い 七度目の夜 身も心も総て 受け止めて欲しいの 「愛してる」のに何故 「抱きしめて」はくれないの? 言葉より先に迫る 口唇が邪魔なのよ  この傷を舌が這う前に 八度目は貴方に 約束をしてほしいの  I want you to hear my song  今夜はもっと二人で 絡み合って たった一つの未来を残そう 残そう 「綺麗なままのショージョだと思っていたの?」なんて 吐き出すような台詞を 口にしてみただけ  そして苦い苦い夜遊びはもう嫌なの 「お口だけの恋人」になるつもりもないし 会いたいなんて言うくせに 迎えにも来てくれないね 雨の中 素足で 街の陰 一人きり  この肩を濡らす雨でさえ 貴方のクチヅケより ずっとあたたかいのにね  I want you to hear my song  今度はぎゅっと二人で 手をつないで そっと素敵な思い出にさせて させて 「ナキムシの私はもういなくなったのよ」なんて 貴方の前では強がり 口にしてあげるわ  九度目は貴方の その舌を切り落とすわ  I want you to hear my song  It seems that it is just a cat. So,Naked baby cat. It sings while crying alone tonight. Sing a song,just alone.  次に会ってもきっと また騙されてしまうの 貴方が望むような 「お口だけの恋人」  今夜はずっと一人で 飲明かして歌うわ 吐き出すような台詞を 口にしてみながら
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