管梓作詞の歌詞一覧リスト  60曲中 1-60曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
UndulateFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓惑う時間の膜の向こう、テレビの奥のほうで宇宙旅行。 羅列された悪と不幸を飾ろうとしてポケットに入れ、持ち帰る。  型落ちの現実は青く滲んでまん丸い。 僕より先に老いてゆく君に会いたいな――地上管制。  意味を剥がされた表象。 無理のない方向へ思考はフロウ。 視線と執着と焦燥を巡る波は、水のない海を満たすよう。  火星の歌声が遠く響いて胸が騒いだ。 僕より先に老いてゆく君に会いたいな――地上管制。
The First Time (Is The Last Time)For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓I remember autumn days When the two of us would gaze at the skyline In and out our words would fade As the browning foliage swayed, and we felt fine And all the world was mine  Those days have long since passed As they say, good things don't last But still, after all these years There's this echo in my ears  “Say welcome to love This is your first time And it's your last time So you better be wise  Say welcome to life This is your first time And it's your last time So you fall or you fly”  May the jangles and the chimes forever ring out For love and for life  In the pocket of my jeans Are the pieces of our dreams and our future You and me at seventeen Straight out of a movie scene, feeling so sure But we were amateurs  Those days have long since passed Left behind amidst the grass Even so, the thought of you Springs to mind out of the blue  “Say welcome to love This is your first time And it's your last time So you better be wise  Say welcome to life This is your first time And it's your last time So you fall or you fly”  May the jangles and the chimes forever ring out For love and for life  Sipping coffee on a Sunday At the park we used to stroll Maybe you'd be coming my way And the words I'd say, you'll know  “Say welcome to love This is your first time And it's your last time So you better be wise  Say welcome to life This is your first time And it's your last time So you fall or you fly”  May the jangles and the chimes forever ring out Oh, let the jangles and the chimes forever ring out For love and for life
KodiakFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓白い夜を越えて、顔のない月を仰いで、雪のなかをゆく。 利口でなんかいられない悲哀すら色がつくまで、旅はまだ続く。  捨てられた祈りをくべて灯した道のりの果てには、 屑のきらめきがあると、声高く響かせろよエコー。  ひどい冬を終えて、花のない時をまたいで、意味を目指してゆく。 不凍でなんかいられない慈愛すら抱えたままで、地平へと進む。  秘められた昨日の夢を晒した風が吹く先には、 希望の嵐が待つと、声高く響かせろよエコー。  いつかどうせ朽ちるだけ。 そんなもんだって知ったって、 乗りこなして悪ふざけ。  捨てられた祈りをくべて灯した道のりの果てにも、続きがある。 秘められた昨日の夢を晒した風が吹く先には、 希望の嵐が待つと、声高く響かせろよエコー。
LungsFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓映写室で少女は死んだ――名前がないまま。 許されたバイスタンダー、夢見るテクニカラー。 厭世観は天性だった。肺を満たした論理。 ヒロインだってひとりになって、最期は這ってロンリー。  水のなかで見つけたエデンのラダー。 揺れる光に溶けるだけの縁の花。 愛や憎悪のすべても、幕の裏側のおとぎ話。  プールサイドの乱反射は意味に影をかざした。 立ちすくんだバイスタンダー、褪せていくテクニカラー。 正気だって狂気だった恋の季節のように、 救われたって、行く当てなんて切り捨て去ってロンリー。  巻き戻したら蘇る気がした、触れる未来に透けるだけの頬の赤。 点と線で繋がっていた言葉もサラウンドを回るだけ。  水のなかを沈み続けるフィルム。 眩む視界に愛や憎悪も歪む。 そして最期は静寂の深みで、  名前がないままのあの子に口づける。
EstuaryFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓照らした陽を指で遊んで、忘れかけた歌を口ずさむ。 流れ着いた陸の果てで、彼女はきっと夏をくゆらせて、誰かを待つ。  アイス・キャンディの欠片が、溶け出す前の夢のよう。 ありふれた日のアイロニー。 痛みを知った――痛みを知って、そこから息をしはじめた。  鉛色の命を抱いたおぼつかない鳥が飛び立てば、 向こう髪を空に透かして、防波堤で砂を噛みしめて、裾を濡らす。  少女性を紐解いては、潤んだ目で、濁す口で、描いたフィクション。 遠く鳴るジムノペディ。 冷たい手で、竦む足で、水平線をたぐって夜を引き寄せた。  灯台はただ揺れるケーキ・キャンドル。 「今日も、誰かのバースデイ」  シーグラスの欠片が、形にならない形を成した夢のよう。 吹いて消して帰る哀の火。 痛みを知った――痛みを知って、そこから息をしはじめた。  痛みを知って。
BleachersFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓遠くの明滅、煙るアフターグロウ、 袖を通して使い果たした涼風。  非在のブリーチャーズ。 不透なユースは融けてスプライトを薄めた。 偉大なドリーマー、視界の収差。 君の正しさは触れも、悟れもしない。  散瞳に染みてゆく花の姿を忘れた頃に、 言葉以前の声でその美しさを伝えたいと願っている。
FriendsFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓駐車場の壁に書き殴られたメッセージ――愛と平和のやつ。 剥がれ落ちそうな言葉を素通りして、それぞれの朝を急いでゆく。  いつから僕らこんなふう? 繋いだはずの手もいまは遠く白飛びして。  記憶のなかのフレンズ、夏の日の匂いだ―― 幼い僕らは全問正解だった。 鈍色の電車で退屈してるのかい? あのプレイリストの歌はいまもきっと続いてるよ。  タイム・カプセルに埋もれたままの夢を摩天楼が見下ろす。 探そうともせずに寝ぼけた目をこじ開けるように、 苦いコーヒーで今日をやり過ごす。  死ぬまで僕らこんなふう? 腐してた世界にいまはもう身を任せて。  記憶のなかのフレンズ、遠のく陽炎だ―― 理由もなくただ一生懸命だった。 海をよぎるとき、その目が向く先は? あのプレイリストの歌はいまもきっと、  次のサビを待ってる―― 高鳴るビート、重なる声を、眩みそうなほど。 耳をふさいでたのは誰かじゃなく僕らだった。  押すべきボタンはすぐそこだろ?  記憶のなかのフレンズ、夏の日の匂いだ―― 幼い僕らは全問正解だった。 鈍色の電車で退屈してるのかい? あのプレイリストの歌はいまもきっと、これからもずっと続いてるよ。
NatalieFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓長い映画の最後の安堵のように、ただ君はそこで待っていてよ。 くだらないことだとしても、君のいる街まで行こうと決めたんだよ。  術はもうなんでもいい。 君へたどり着けばいい。  海の冷たさを、 地平の虚ろさを、 君と知ってみたいだけ。  ため息より儚い光華をソーダ水の縁でにじませながら、 エチュードの日々を歩く君の明日を照らす歌を口ずさむよ。  誰も知らなくていい。 君に届くだけでいい。  空の深さすら、 夕日の赤さすら、 君をふちどりたいだけ。  綴る言葉を追い越すような速さで過ぎゆく、夏を彩る花を。  術はもうなんでもいい。 君へたどり着けばいい。  海の冷たさを、 地平の虚ろさを、 君と知ってみたいだけ。 君を知ってみたいだけ。
SirensFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓Windows, open curtains, morning Whatever's been stolen was never hers to begin with Watching as the wind blows Open eyes beholding remnants of the fire A stillborn revolution  Sea change? You see a change I don't see Your alphabet, I don't speak It breezes away in indifference I just want to stay alive standing in the sunrise Knowing that I won't freak out in the wild for good riddance  The sirens call for me, but I refuse 'Cause what I do is all for me to choose I won't rely on booze to drown the blues The sirens call for me, but I refuse  Courage, gilded blue and yellow I doubt you'd ever felt hope the way I feel in my own heart Tell me all your stories of your trials and glories Of the souls that you sold You'll never penetrate my art
MilkshakeFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓水泡とありふれるものすべて 空想のシュガー・ハイで美化して、  滞る指で、歪んだ唇で、 ふれる季節は否定の向こうで瞬いている。  偶像とたわむれて踊るだけ。 空洞をその白夜で満たして。  ただ凍る罪で、淀んだ祝福で、 ゆれる季節は既定の向こうで輝いている。  意味なんて一切もない、 信じたって実体もない、 つながらない言葉だけ。 狂気だって実感もない、 正気なんて存在しない。 ふさがらない想いだけ。  滞る指で、歪んだ唇で、 ぬれる季節の未定の向こうで欺いてやる。
Subway Station RevelationFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓人混みのなかで置き場さえも見失いそうな心ひとつだけ提げて、 手ぶらで飛び乗ってしまえよ。  「会いたい」を告げる閃光のなかへ!  搦めとられては立ちすくんで、 無駄になりそうな日々の詩編たちが散らかされた、広告の街を急ぐよ。  トンネルの闇を超音速で!  終末だとしてもかまわないし、 擦り傷を増やしてもどうでもいい。 今を生きていると思いたいだけ。 君と生きていると思いたいだけ。  (永遠みたいな一瞬が、火を灯せばはじまる)
Leave The PlanetFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓テーブルの上に星図を広げて、意味ありげに線を引いていくだけ。 途方もない夜をまさぐる指で、ほんとうの嘘を暴いてやろうぜ。  資料館に収まる運命でさえも今日は、  どうだっていいよ、もう知らないよ。 錠剤ひとつの、孤独の革命。 すべてを置き去りにして、水晶の船はただ行く。  航跡を追ってほどける闇へ、電子の雨が降り注いでゆく。 紙屑になったレポートを捨てて、流れに任せて消失点まで。  飽きるほどの退屈が死ぬまで続いていったって、  どうだっていいよ、もう寝てたいよ。 毛布のなかの孤独の発明。 明日を置き去りにして、昨日のただなかを進む。  揺らいだスープに浮かべた未来でいつか、 すさんだルールがふやけて生まれ変わる。  どうだっていいよ、もう知らないよ。 錠剤ひとつの、孤独の革命。 すべてを置き去りにして、水晶の船はただ行くのさ。  どうだっていいよ、もう寝てたいよ。 毛布のなかの孤独の発明。 明日を置き去りにして、昨日のただなかを進む。
Dream Baby Dream (Theme for Ethernity)For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓ベイビー、まだどこへも行かないで。 ベイビー、ただわたしとまどろんで。  光の素粒子と、優しい波音。 愛と自由の見果てぬ夢も、この腕と胸のなかに。  (たとえ夢でしかなかったとしても)
Just Like FirefliesFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓ハイウェイを夜闇が包んで、僕らは少し自由になれたみたい。 盗んだ白い車で砂漠を抜け出して、海へ向かう。  名もなき灯りたちが、近づいては離れていく―― まるで蛍みたいに。  聡明なふりに慣れたら、幸せのネクタイも結べるのかな。 そうしたら大人の王国が大口で僕らを食らうのかな。  誰もが自分だけの在りかの目を探してる―― まるで蛍みたいに。  夜の終わりも怖くない場所がないことが怖かっただけ。  ハイウェイを朝日が照らして、僕らは少し自由になれたかな。 気づいたらみんな眠っていて、煙草をすり消して独りごちる。  「まるで蛍みたいだ」
Interdependence Day (Part I)For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓僕らは静脈を委ね合って、濁った血を交わしてハイになった。 17歳の7月、退屈な僕らのそれは愛に似ていた。  死にたがりは死ねずに歳を取って、恐怖心にすがって生き残った。 ブロックバスターとコークとピザと“I love you”―― ありふれた祝祭だ。  破裂した空へ駆け出した君の背中を追いかけていた―― 眩さと煙に酔いしれながら。 遠い戦争の幻が、極彩色で駆け巡るんだ。 いっそなにもかも終わればいいのに。  バスケットボール・コートに立つ君ひとりだけが天使だった―― 褪せたアスファルトを旋回しながら。 赤い血潮、白い素肌と、青い虹彩のミス・アメリカ。 プラスチックに包まれて眠るだけ。
Radio DaysFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓三文詩人が起き出すのはいつも日の出過ぎのスケート・パークで、 ドーナッツ・ショップでコーヒーを買って家路を辿る気ままな生活。  店内で耳にしたあれはPavement。 そういえば髪でも切ろうか、なんて思ったり。  早朝のシフトを切り上げてウェンディはバスに乗り、大学へ。 イヤフォンに響く高らかなヒット・ソング―― 聴いちゃいないし、すぐに忘れる。  「気分よくやり過ごすことが大事」 そんなことを思う彼女もきっと、誰かが見てる。  興味ないようなふりをしてても、忘れられなくなる日々のことを 期待していた。 損はない、けれど得もしないような、ありきたりな特別に捧ぐ、 偉大なレイディオ・デイズ。  テレパスのケイティは恋の結末もプロローグもお見通しだ。 盗み出した電波で熱を上げながら追い越してゆくアイスクリーム・カー。  シネプレックス通いの回数で現実逃避指数を計っては、夏を待った。  どうしたいなんて考えてるとき、街の雑踏も移ろいゆくサウンドトラック。 正気じゃいられなくなるくらいに日差しが焼きつけてゆくのは、 あの眼差しだ。  「恋の記憶をかき集めたらこの国になる」と誰かが言ったらしい。  夕方になってジャクソンはジェーンとベースボールへ出かけて行った。 ポケットに隠した指輪の行方をホームの勝利に託してるのはここだけの話 。  そうはない美しい瞬間や、絵になるような日々のことを期待したいんだ。 しょうがないほどに輝いてるのは、ありきたりな特別に捧ぐ、 偉大なレイディオ・デイズ。  「アイスクリーム・カーを打ち捨ててあいつは西へ旅に出たぜ」
Desert BloomFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓See me bloom where the sand's a golden blanket See no gloom as we ride into the sunset Phoenix fades to a blur in a movie backdrop We fix gaze way ahead 'cause we'll never back off  Bleeding skies will be pleasing the eye as they melt away Where the wind blows, we'll save our troubles for another day  Hear that song? California is calling for us To come along in the season's gentle chorus Through the lens, you're America's favorite daughter Mercedes bends twisting minds as you walk on water  Sugar highs will be fueling our dreams as we get away Smash the past, 'cause we know rock'n'roll is here to stay
Chewing Gum USAFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓整然と金言を並べて、飾り立てたガラスの天井。 陶然と仰ぐ青空は本物かどうかもわからない。 痙攣とサイレン、それから神様の代わりのテレヴィジョン。 喧伝する商品すべてが緩やかな安楽死。  噛みつぶして、飽きて、吐き捨てて、繰り返す。 がらんどうの喜びだけが脳を満たしては、また抜け落ちてゆく。  漫然と手を動かすだけ――月曜日から金曜日まで。 雄弁家がそそのかすままに捨て去るアイデンティティ。  噛みつぶして、飽きて、吐き捨てて、繰り返す。 味気ない哀しみさえも飼い馴らすだけで日々は過ぎてゆく。  証言台から注射器まで、案内列は曲がりくねる。 青年の最期の辛苦は言うまでもなく合法。  噛みつぶして、飽きて、吐き捨てて、繰り返す。 がらんどうの人形だけが残される。 噛みつぶして、飽きて、吐き捨てて、繰り返す。 味気ない命の群れを飼い馴らすだけで金が増えてゆく。
City LimitsFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓We're out of the city limits Our bottles running dry And on the bridge we're sitting, There's no one passing by The distant highway roaring Will never take us far So you go do your dreaming Of girls and classic cars  And sure, the birds are pretty They shine in the moonbeams But never trust the big birds They're never what they seem  And she was all I needed The water and the air But don't you go look for her 'Cause she will not be there
ヘヴンリイFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓甘いだけの星が巡って、夜に歌うソングバーズ―― ただ重なりあうために生まれたみたい。 誰もがためらいながらほんとうは知っている、 愛すべき光の網、海に煌めいて。  ジュークボックスに託した熱が醒めないままでいる君を、 静かに濡らす慈愛の雨。 髪先にくすぶる匂い、ビートに揺らいで、 視線を交わす刹那、弾ぜたデイジー・チェイン。  その手に触れるたび、 その目に見つめられるたび、 澄みきる星空もいずれは雨を呼ぶと知る。 その身を寄せるたび、 その匂いに近づくたび、 雨の煙る果てに月は確かにあって、  君はそこから来たと知る。
The Nearest Faraway PlaceFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓Mavヘイ――銀幕越しに見た夢が夢のまま終わらないように祈った。 カリフォルニア――恋人たちの国。   ヘイ――あの海の潮音は遠い川のせせらぎをいまでも懐かしむ。 あなたを想うわたしのように。 わたしを想うあなたのように。   逆光に融けてゆく輪郭もほつれて、 ピント外れのまま夏のため息へと。 砂漠の流血を読み流すラジオさえも止めたなら、 愛の言葉もない静寂のなか。   ヘイ――銀幕越しに見た夢をみんな死ぬまで見つづけて紡いだ。 カリフォルニア――恋人たちの国。 カリフォルニア――近くて遠い国。 カリフォルニア……。
OrcaFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓透明でまだ名前のない夜明けを呼ぶように、在りたい。 忘却と罪を巡っては、あたらしい心で愛し合いたいだけ。  完璧な眠りは知らないままで、始まりも終わりも持たない波は深い青。  水面が形を歪めて、それでもなお見失わないもの。 暁光を越えたその先で、まだあなたは待ち続けている。
Sister CarrieFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓連なってるテールライトを夕闇に溶かした君の涙が乾ききるまでのあいだ、 じゃれあった日々が胸によみがえるような優しいメロディを探してみたけど、 ないな。  Sister Carrie 葉桜の頃、海岸線を君の歩幅で測ってた。 Sister Carrie 枕とマシュマロ――なにを願ってもずっと前に 答えは出ていたんだろう。  街の灯りが助手席を照らして、遠くで響いたベースボールのナイター。 預けた想いをぬるい風が持ち去った。 なにもない僕はその行き先をじっと、じっと、見つめていた。  Sister Carrie 色あせてゆくのも朽ち果ててゆくのもみんな同じだと 笑ってた。 Sister Carrie 朝の傷跡――なにを嘆いてもきっと愛に焦がれて 生きてたいんだろう。
スロウボートのゆくえFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓心の岸辺を発つ日はいつだってこんなふうに、 とめどない寂寥の風が旗を翻していた。  小麦の穂が鳴らした頼りないリズムで、 ささやかに祝福をしよう――僕らの舟出を。  涙の川をスロウボートは進む。 愛が照らしているあの大きな街へ。  限りあるストーリーから逃れようとしても、 いつかは命の果てが大口で僕らを喰らうんだ。  愛は戦いだった――手に入れたり手放したり。 目を逸らすな、その血の跡から花が咲くまでは。  夜明けの空をスロウボートは進む。 赤・白・青のたなびく彼方まで。
繋ぐ日の青For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓あれが空で、あれが海と、はじめて知ったみたいでさ、 あなたとならなにもかもが不思議なくらい鮮やかで新しい。 バニラの街を走り抜けた色めく風を捕まえたら、 後ろ髪がなびき出すから、 ねえ、見ていて。  あなたは今日も生きていて、それだけで嬉しくなって、 あなたにはまだ見えない心の青を繋ぐの。 胸に咲いた歪つな花は、その息やその言葉を吸い込んで育ってゆくよ。  秘密まみれで汚れた手を重ねて知った脆い強さ。 その涙の清らかさを怖いくらいまっすぐに信じてる。 変わろうとも変えようともわかろうともわからせようともせず、 見つめていたいよ。 それじゃダメかな?  わたしは今日も生きていて、それだけで切なくなって、 晒せどもまだ冷めない微熱に身をゆだねるの。 わたしだけの痛みになってくれるような甘い明日をまぶたの裏側で見るよ。  あなたは今日も生きていて、それだけで嬉しくなって、 あなたにはまだ見えない心の青を繋ぐの。 胸に咲いた歪つな花は、その息やその言葉を吸い込んで染まってしまうよ。  わたしは今日も生きていて、それだけで切なくなって、 晒せどもまだ冷めない微熱に身をゆだねるの。 わたしだけの痛みになってここにいて! あなたとなら間違えてしまってもいいよ。
ハル、ヨル、メグル。For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓眠れない夜。 持て余した眠れなさに酔いしれて、 窓からそっと抜け出したら風の匂いも君の季節で。  誰にも伝えきれない青い記憶のトーチで照らした、 宇宙の隅っこを探ってる―― 愛されるような理由を求めて。  泣きじゃくる君に困らされて、ときめいてどうかしちゃった! いまはただ君を笑わせる言葉が欲しい。  重ねた手や撫でた髪、突然の優しいささやきでさえも、 幻だったと恐れては泣きたいくらいに想いが巡って、 花の降る坂道を駆け上がったって海とサーチライトが消えない! 街の灯が眩いこんな夜も毎度最初で最後とわかってる。
麦の海に沈む果実For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓「最低」ってじゃれ合って、過ぎ去って安心して、 drifting, falling, drifting and falling and laughing.  偽った愛憎とくすぶった感傷で、 dreaming, scheming, dreaming and scheming and sighing.  背伸びしてねだる日射しに爪弾いて歌う君以外に、 no one else!  チョコレートを頬張って、退屈を投げ合って、 drifting, falling, drifting and falling and laughing.  いつだって愛そうとうそぶいた反動で、 dreaming, scheming, dreaming and scheming and sighing.  口紅を引いて、振り向きざまに微笑んで。いまは君以外に、 no one else!  背伸びしてねだる日射しに爪弾いて歌う君は、 ずっともう薄れないでいてくれよ。  血迷えば幸せと見まごいそうなそれは、 いちど沈めば取り戻せはしないから。 水のない海で見つけた青さが煩わせるままに、  no one else!  no one else!
ハッピーアイスクリームFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓あなたの在りかたに想いを馳せるわたしは綺麗でいられるかしら。 融け落ちても夢は甘いままで、真昼の月をねだり続けてる。 預けた未来が茨の向こうで手招きした。  意地悪な夜に苛まれて、 誰もが誰かにため息をつかせてる。 突然のベルに揺さぶられて、 まともになれないラブユーが膨らんだ。  気まぐれな天使は曖昧を愛し、 口元を汚すデザートを食べ尽くす。  恋するあなたは横顔ばかり―― 遠い稲妻に夢中だ。 そのうち隣を見てくれるような光り方を見つけてやる。  信じきれぬような言葉を集め、 素敵な首輪でおのずから繋がれた。 映画のようにはいかなくても、 それなりのストーリーで進めたらいいのにな。  未知の美しさを教えてくれたら、 苺の香りの歌をしたためるのだ。  恋するあなたは横顔ばかり―― それでも見つめてたいや。 輝ききらない希望もいつか特別な季節になる。
君にして春を想うFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓終わりの季節に始まったありふれた恋の筋書きが、 冴えない夢とうつつの狭間で鳴っている。 冷えきったココアを飲み干して、 物憂いふりしてうそぶいた君の耳に触れる日を、 ただ想っている。  「ブルーを舞う連中の隊列を醒めた目で横切って、 危うさと美しさをきっと誰よりも知っていたいね」 淡い色の希み。  魔法とは呼べやしないような、子どもだましの日なたでもいいかな。 桜の手がかりさえも見せない風に揺らいで、君の名は綺麗だったな。  ふわりと浮かんで飛んでいった糸くずのような我愛イ尓。 言えないままの響きさえ甘く丸い。 気まぐれな言葉ににじんだ狂おしいゲームの予感を、 猫のようにとりとめもなく抱いていたい。  レコードに針を落として閉じた目に蘇る、光さえ遮るほどの光は、 君と同じ姿の幻。  降りしきれ、刹那の憧憬! さざ波を打つ鮮明すぎるコード。 頼りないばかりの僕が優しくなれたらどうか、ここへ来て笑い飛ばせよ。  魔法とは呼べやしないような、子どもだましの日なたでもいいかな。 桜の手がかりさえも見せない君に揺らいで、世界はただ、  綺麗だったな。
HopeFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓Five years to know a bit of your warmth and your weight If it took another five to know the rest, I'd gladly wait  To eyes behind the shutter, You'd be spring and I'd be summer  Shine right through me When it gets too dark to see
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ライトリークFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓Mav外れた雨の予報は遠く姿を変えて、 あなたは僕の知らない誰かの腕を濡らしていたと知る。 四月の嘘のように。  醒ませば月より涼やかに本能を揺らすその声。 どこか知らない星へそっと投げかけるように口ずさむの。  悩んでも、悔やんでも、恨んでも、歪んでも、 日はただ傾くし、心もすり減るだけ。 費やした想いと滲んでゆく赤さにただ焦げついてる円盤の上。  あなたが海になれる場所で、 あなたが海に変わる音で、 あれるように祈ることで息をしている。 数多の眼差しのなかで、 あなたの目と耳と心を、 探しては年月を回し続けるよ。  外れた雨の予報はここで姿を変えて、 あなたは僕の覚束ない行き先を照らす光のまま……。
曖昧で美しい僕たちの王国For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓辻褄合わせでは片づかない感傷がほころび出した頃も、 君をずっと知っていた。 衣更着に挟んだ栞をさらう風。 言葉も形もない心になれたらいいのにな。  戻りたいような、忘れたいような、 遠のく日々も花の雨だ。 祈りのうちに重ねた手は、 なにかを伝えられたのかな。  白い城壁があり、汚したい欲がある。 口にさえしなければ怯えることもない。 曖昧で美しい僕たちの王国だ。 辿り着く果てのない十字路で戸惑うことがすべて。  戻れないことは、忘れないことか。 手離す愛は知らないまま。 すがれば崩れてしまうのも、 綺麗な過ちになるかな。  優しくなれないことが怖くて、 必要とされないことが怖くて、 それでも呼び続けるのは、 君の四季にいたいだけ。  戻りたいような、忘れたいような、 遠のく日々も花の雨だ。 祈りのうちに重ねた手は、 ほどかないままでいて。  戻りたい距離と、忘れたい瑕疵の、 後ろめたくも美しい国。 その声のありのままに触れて、 いつかは繋がりあえるかな。
Girl's SearchlightFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓ほつれた夜の残り香を辿っても、 それぞれの孤独を重ねるには少し足りなくて、 歌われやしない歌に似た感傷に包まれたあなたの体温も忘れちゃうのかな。  いろはにほへど散ることを知る―― 2月の雨のあとで。  さようならサーチライト。 あなたの形の美しい闇を抱いたまま生きてゆく。 静かに照らした白い指先はそっと祈るように愛を裂いてくれ。  古ぼけた部屋。 その窓をよぎるのは、いまよりも少しあどけないあなたに見えた。  あさきゆめみしいつかの暮らし、かすれゆく言葉の果て。  憧れはサテライト。 あなたの周りを定めのままに巡り続けるけれど、 いずれ費やした命を燃やしたらそっと舞い戻って、海に降るよ。  ふたりの不甲斐ないすべてを潮汐のせいにして、 明日が奪い去ってゆくのはあの夜の「その先」だ!  さようならサーチライト。 あなたの形の美しい闇を抱いたまま生きてゆく。 静かに照らした白い指先はそっと祈るように愛に咲いてくれ。
Can Little Birds Remember?For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓Fly by my window Sing a song to me, my bird I'll breathe your every word In the night lights, you will shine so white And the poetry we share will slowly fill the air  Street sign oracles start to rearrange 'Cause magic lies within your almond eyes I sometimes wished that the world would never change But eternity is every moment, so I guess I'll let it slide  We are alive and beautiful Harmonizing in the lull When our season's gone Would you just carry on? Can little birds remember every song?  Blowing candles and fireworks in the rain Can't justify the pain of my longing for belonging to you You stole my breath a hundred times And now I want yours too  By the time these polaroids start to fade away Will broken hearts be ready to set sail? With your tender touch and the things we said today Forgettance is another subject that I'll never cease to fail  We are alive and beautiful Harmonizing in the lull When our season's gone Would you just carry on? Can little birds remember every song?
水と眠るFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓夢を見ていた。君によく似た誰かが笑う。他愛もない愛。 目覚めたときは水のただなか。透明な人が残した海だ。  静かすぎてため息さえもかき消された、白夜のあと。  いつかの君が求めたこの手が冷え切るまでどれくらいだろうな。 なくしたあとも、思い描いていた目映い未来に焦がれたままでいても、 浮かべそうにもない水と眠るだけだ。  花を閉ざした琥珀が揺れたその耳元の白さを想う。 幼いままで振りかざしていた僕の心の黒さを想う。  気づかぬ間に傷つけた日を巻き戻して悔やんでみたり、 叶いそうもない仮定の話を綴り出した、映画のあと。  いつかの君がほどいた言葉を捨て切れるまでどれくらいだろうな。 なくしたあとで、煩い続けたしなやかな体温を懐かしんでもきっと、 浮かべそうにもない水と眠るだけだ。
櫻の園For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓木漏れてプールめいた歩道に降る花の影にも似て、 希望は諦めを含むと知る君とのマーチ、静かに。  傾斜の先で見下ろしたひらひらは、 海底都市に漂うマリン・スノーのよう。  黙れば儚く見えそうな人ほどいたずらに笑うから、 離れた寂寥と不在の波が愛着をつのらせる。  透き通ってゆく声に縁取られて、 春の暮らしが青白く染まったら……?  重なりあって、 生まれ変わって、 無垢なままで愛しあって生きてゆける魔法なんてなくて、 それでも愛を、 暮らしの哀を、 港の藍を、 知らないそぶりなどできない。  傾斜を降りて見上げたひらひらは、 恋人たちに降りそそぐ記憶のよう。 今日という日の言葉や仕草だって、 過ぎ去りし日の誰かの繰り返しだ。  そんな僕もいつか、 そんな君もいつか、 失うだけ?
Theme for“he(r)art”For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓君に出会った――取り返しようのないくらい。 幻でもなく、間違いでもなく、たしかに。 「東京」と名づけてみたこんな1200万の孤独の群れのただなかで。  光害の夜に君の秘密を浮かべて、 勝手につくった星座に焦がれても、 意味はないの?  求めてるのはハートだけ。 差し出せるのはアートだけ。 君がくれた歌たちを歌い続けてる。 求めてるのはハートだけ。 差し出せるのはアートだけ――そうでしょう?
FloorFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓夜を泳ぐように生きて、 つめたい灯りを受けて、 同じ色をした息が消えてゆく雨の果て。 ありふれた歌が鳴るなか、 見つけたあなたの姿は光と影のまやかし。  つたない言葉を探してはうつむくばかり。 呼吸のしかたさえも忘れそう――少しだけ待って。 折り重なる雑音に溺れて悪酔いしてるわたしの耳に、 そっとあなたの声だけ教えて。  アイス・キューブが溶けるまで黙ったまま、 あなたのその踵が跳ねた床の上。 誰かが捨てた吸い殻が灰になるのを見つめてた。 想いは綺麗なあやまち?  気のないそぶりをしないでと願ってみても、 なにも伝わるはずはないとわかってるけど……。 わたしの知らないビートにずっと夢中なせいで、 あなたの心にいつまでも近づけやしないよ。  繰り返されるダンス・ミュージックに ジャスト・チューン・インして踊り明かせたら、 繰り返されるダンス・ミュージックはもういらないはずだと思ってた―― だけどそれは違って、どうも隙間が埋まらないや……。  カクテル色の光線のなか、 揺れるあなたとわかちあえない切なささえも甘くて苦い。 ピント外れの幻でも愛してるから、 胸の奥に焼きついたままどうか消えないでいて。
Echo ParkFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓積み上げた言葉じゃいまはまだ届きそうな気がしなくて、ため息。 恋とはもう呼べないようなレンズで、蒸発する時間をただとどめたくて。  窓辺の蔦に搦めとられて、焦燥感に滲んだ景色も水泡のなか。  嘘みたいにこぼれ落ちて、青みたいにつめたく濁っていく、 その声のいちばん綺麗な周波数を探ってみたい。 いま、投げ出す花を溶かした雨も止んで、 街並みはあなたの日々にそっと音楽を添えている。  曖昧な隙間に潜んでいる終わりの季節の気配も、いまはわかるよ。  いつかあなたを汚す奴らの指先さえ掠めない、限られた世界のなか、  夢みたいに美しくて、赤みたいに頬に滲んでいく、 その愛の36℃半に手を伸ばしてみたい。 いま、近づく明日が想いを逸らせて、 額縁に飾れない表情をずっと探している。
アフターダークFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓融けてゆく日の名残りが窓にやけに赤く、 街の灯が夜を待ちわびながらともりだすよ。  切りすぎた髪先がくすぐったくて、 なんだか誰かに見せたくて、 あてもなく部屋を飛び出せば、 甘ったるい憂鬱が肺を満たして、 忘れたいことも思い出して、 金木犀の季節だと知るの。  夜しか逢えない君に逢いにゆく。 夢しか見てない目のやわらかさだけを信じてるの。 君しか知らないわたしを教えて。 愛しかいらない、とか、くだらない嘘を束の間わかちあうの。  群青が濃紺に差しかかる通りを抜け、 澄んでゆく呼吸の数で距離を測ってるよ。  いろんなリズムが折り重なって、 思い思いにすれ違って、 なんとなくグルーヴを編み出せば、 足取りの軽さに拍車がかかって、 鼻歌なんか歌ったりして、 両腕を広げて風を感じるの。  ようよう深くなりゆく night time 街を彩り弾ける high time に幸いを祈る aventure その共犯者なら I got you ようよう深くなりゆく night time 街を彩り弾ける high time 小さなシンフォニーが絡まる都会の after dark
DedicationFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓静かに揺れるカーテンから床に零れる月の水面。 沈むみたいに息をひそめ、君が話した海の記憶。  拾い集めた言葉を繋げたら、いつかは君をぜんぶ知れるのかな。 積もり積もった感傷もやがてどうか、綺麗な形にして渡せるかな。  藍色に燃える星も、 透き通る夢の花も、 声もなく歌う鳥も、 その傷を憂う風も、 すべて君のために。
Leica DaydreamFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓過ぎゆく瞬間が「いま」を都合のいい幻に変えてゆく。 誰もが気づかぬうちに手にしてた、そんなありふれた魔法。  砕けたしゃぼんが音も立てずネイヴィーのブラウスを濡らした、風の日。  ありのままの退屈さえなぜか美しい色になって、 頼りない陽の光のなか、君は記憶の世界で呼吸をする。  ねえ、小さな過去を重ねてやっと巡り会えた愛しい人。 何千の色を束ねた君の光がやがて白になる。  瞬きの狭間で捉えたしぐさ――ときめきはいつも君のそばにある。  「好きな花を選び取っても、そこには永遠はないの」と笑う、 そんな君を永遠にしたくて、僕はファインダーの向こうを覗いて見るよ。  ライカ・デイドリーム……。
Underwater GirlFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓息継ぎをしたなら最後、あとはただ沈むだけさ―― 君の目を満たす海へ、君がいない僕の未来へ。 手を伸ばす光はそっと指をすり抜けていく、ずっと。 見つけたはずの答えもとうに消えない疑問符だ。  アクアノートのように揺らぐ横顔が遠くて冷たくて綺麗だ―― 忘れるかな?  失せてゆく感覚はまだ君を探しているけれど、 指先も波打つ髪もいつしか誰かのものになった。 確かめたい言葉はぜんぶ。伝わらない言葉もぜんぶ。 綺麗なままで集めても汚れてしまうから。  その影が溶けて僕ははじめてこの世の叶わなさを知るんだ―― 眩むほどに。  アクアノートのように揺らぐ横顔が遠くて冷たくて綺麗で、 ずるいな。 その影が溶けて僕ははじめてこの世の叶わなさを知るんだ―― 眩むほどに。  幸い、後悔――ねえ、もうどうでもいいの。 愛憎、好き嫌い――それすらなんでもいいの。
Ghost Town PolaroidsFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓Say hello. 夢の街の輪郭が融ける夜明け。  それは1991年。 カルミアの庭で君を写した写真。ペパーミント色のスカートが揺れた。  白い指がなぞる静かな体温、やさしさのためのやさしさ。 あどけないままに薄れてくだけの皮膜に想いを閉ざしてみても、 いつかは誰もいなくなると知っていた。  Walk alone. 月明かりが秒針を絡めとる夜。  いまは1999年。 水のないプールを満たす君の声の幻聴に溺れていたいな。  水銀を食べて育った花はプロム・クイーンの夢を見てる。 僕らはみなずっとサタデイ・ナイトに踊ってる亡霊みたいだ―― とっくに誰もいなくなっているのに。
Frozen BeachFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓出来の悪い恋のお話は終わり――出来の悪い恋の歌を道連れに。 心もとなげな色がよく似合うふたりにふさわしい日和。  国道沿いに海へすり抜ける―― 過ぎ去りし日々のパラソルだけ、 置き忘れられてゆくためにあるみたいな海へ。 点を結んだ僕の過ち、線を引かれた君の哀しみ、 詰め込んだ瓶は水平線まで。  両腕を広げて抱き寄せた風は、ここにないなにかを探しているよう。 「ひとり」を知る季節、白い時間のなかで、かもめの行方を見つめる。  ホルガはフィルムを残したままうっすら埃を被っている。 街に降るわずかな雪にもほんの少し似てる。  僕らの最後を閉じ込めたら、どんなに寂しい笑顔さえも、綺麗なはずだよ。 忘れないでいい?  国道沿いに海から離れる―― いつかの夏の問いかけはまだ、 不思議なくらいに心に染みついているけれど、 「スノウドームを逆さまにして何回だって繰り返しても、 戻りはしないから」 それが答えだよ。
放物線For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓流れるためだけに時間は存在するよ―― この街はいつでもそんなふうでしょう。 君が忘れてった薄荷煙草の煙が冷ややかな深夜に紛れてゆく。  見上げた空には星は映らなくて、丸すぎる月がきれいごとよりきれいで、  いつだってどこだって、死にたいくらいあたしはあたしだ。 その自覚にただ苛まされてみたって、何ひとつ、誰ひとり、 救ってはくれやしないから。 君にとってもあたしはただの通過点って、 わかってるよ。  モノローグ続きのつまんない映画のよう――語るべき中身もないくせにさ。 すり切れそうな愛をアルコールに溶かして、 わかりあえないってうそぶいてた。  落ちるところまで落ちるのはたやすくて、その浅はかさも君は 見透かしてるようで、  傷ついて傷つけて、心細さばかり競ってる――瑪瑙のような目を ぎらぎら光らせて。 さめざめと混ぜこぜの感情があふれたって君には、 遠い国の名も知らない歌みたいに意味がないな。  どうしたって好きになれる気がしない、君が忘れてった薄荷煙草も、 だらしなく生き延びそうな明日の日も、 もういらないや。 窓を開け放して、 この手から投げ出せば、 きれいな放物線を描いてぜんぶ落ちていくのに、 どうしてあたしは踏み出せずに呼吸を繋いでいるのかな。  明けそうで明けなくて深い夜の底に沈んでるあたしを、 いまでもたしかに月は照らしてる。 いつだってどこだって、死にたいくらいあたしはあたしで、 だから結局あたしは君を愛してしまうって、  わかってるよ。
Just for a NightFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓不意に静寂が街をよぎったとき、 僕らはたしかになにかのはじまりを感じていた。 それがなんなのかは僕にはわからず、言葉にすることもできなかった。 ただそっと息をひそめ、みんなと目を見合わせて、うなずくばかりだった。 華やかさを競うようにひしめきあうネオンも、行き交う群衆も、 ぜんぶが透明な嘘のフィルター越しにあるみたいで、 不安で叫びだしたくなるような、 でもこの静けさを破ってはいけないような、そんな気持ちにさせられた。  「僕らが大人たちを追い越したのさ」  ひとりがそう言って笑いだして、みんな彼のほうを見た。  「この街で生きていると、そういう瞬間が訪れるものさ。 たぶんぜんぶ光と音と若さゆえの加速度のしわざだと思う。 そのあいだ僕らはギターを持たないロック・スターで、 国を持たない大統領で、ロケットを持たない宇宙飛行士で、 とにかく無敵の存在なんだ。 そして今夜だけ僕らは、誰にも知られずに永遠の命を手に入れるのさ」
Teen FlickFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓嘘っぱちだったあの青い恋の映画は、 月日を無為な憧れに溶かしてしまった。  レンズで見据えて捉えた世界は すぐそばにある現実と瞬時に食い違いだして、 あなたの小指に絡みついている不気味に赤い糸はどこへ繋がっているの?  うそぶくように、欺くように、 いまも枯れてはくれないアネモネ。 いつでもスロウに回り出すストーリー―― そんな幻と、弱い羽の音。  拾ったコンパスじゃ辿り着きはしなかった、 ブランケットのいちばん深くのユートピア。  天の川で星を積み上げて、ずっとあなたは運命の眩さに気を取られている。 伏線めかしたささやき声だけが頭のなかに響いて、この夢は醒めていくの?  裏切るように、抗うように、 いちどだけ掠めあった手と手。 軋む不条理、転がるストーリー―― やがて見つめあうためだけの目。  あなたに包まって眠る夜を探している―― この指の糸は繋がらないままでも。 星座の導き、風に舞って飛んだメロディ、ネオンの灯の揺らぎ―― 混ざり合ってあなたに届け!
TOKYO WILL FIND YOUFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓ココアの香りの幸福な朝も、 死にたいあまり泣きそうな夜も、 帰り着くのはいつも同じ、 東京というやさしくつめたい街でした。  誰もがハートを見つけてなくして、 映画を観返すように繰り返す。 飽きもしないで続いてゆくのは、 正しくて綺麗な証なのでしょう。  感性の色はブルーとグレイ。 愛おしいものを着重ねる季節。 冷ややかな空が薄らぐ頃、 見つけだしてあげるよ。
HalationFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓曖昧を抱いて生きる僕らは、いつのまにかここにいてさ、 人一倍サイダーのガラス瓶を空け、胸のもやを晴らそうとしていた。  海鳥の声が重なって生まれた歌のようには、 いまの僕は笑えなくて、髪を撫でつけた。  光に融けてゆくイメージのなか、君を見てる―― なんにも変わんないのになにか違う笑顔の、かなわない君を。  夕立にでもなりやしないか、淡く期待してみたんだ。 言葉少ない僕らの沈黙を紛らせれば、それでよかったのにな。  臨海線のホームのベンチは錆びついて、 昔書いた君と僕の名前なんて消えちゃうだろうね。  そして天を仰いだ君に滲む、季節の終わり。 「いつかまた会えるさ」 お決まりでも信じきりたいと思った。
Her Sarah Records CollectionFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓退屈に満ちた街の退屈な女の子の、 取り立てて語ることもないような恋の話。 ひそかな憧れ。  「旧校舎の図書室に通いすぎる男の子。 かったるい目をして、どんな物語を夢見るんだろ」  いつか手を取り、ふたりで埃くさい部屋に小説を置き去りにして、 走り出したとき、口をついたメロディ―― たぶんそれは、水色のきらめき。  いつも同じ日々に、代わり映えない景色―― それもいま変わってゆくから。 霞と花の先、ふいに流れるメロディ。 たぶんそれは、彼女の心のなかのコレクションにもうあるんだ。  サラ・レコーズのコレクションと、 彼女の大切な想い出。 サラ・レコーズのコレクションと、 夏に恋するあの感じ。
SnoWish; LemonadeFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。  打ち捨てられた舟のように怠惰にやり過ごす日々。 いつも誰かに言い訳をしてばかり。 校舎の片隅にできた仮設のエデンで、僕らがあくびをしていられるのも、 あと少し。  「ねえ、まるで夏の雪」とあどけなく微笑んだ君が頬張る、 儚く涼やかなデザート。  そう、虚ろな互いを認め合ういとまのあとにも、 そんな取るに足らない詩情を胸のなかに抱いててよ。 ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。 僕らの重ねる冗談すべてほんとうになればいいな。  壁に貼られた絵葉書で海岸行きを想像しても、 結局どこへも行けやしないとわかってる。  曖昧にしたがる笑顔は君の悪い癖。 でも見とれてしまうのはあきらめか、それとも……?  もういろんなことが最後になってゆくけれど、 こんな他愛のない想いは打ち明けたら続くかな。 窓に透る風、夏色の光画、君の声。 過ごした時間の意味を知るのは、いつもずっとあとで。  ああ、君を取り巻くすべてが杞憂でありますように。 僕らの重ねる冗談すべてほんとうになればいいな。 窓に降る白いかけらを指差しはしゃぐ君が見たいな。 ねえ、ましてやそれが7月ならば――なんて、夢の見すぎ?
CrystalFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓少しだけ肌寒い24時ちょっと過ぎ、ときどき思い返してみたりするの。 この手には入らないものだらけの世界で、君を見つけてしまった、 透き通る夜のこと。  スピーカーを震わすビート。 その隙間からほんとは囁いてみたい言葉があったんだ。  「冷めた色の摩天楼街の片隅で、それでもどうにか心を満たしてよ」 そんなふうに言い出せないな……。 だって、僕が君を見るように君は僕を見ているの?  窓の向こう側の知らない街の灯が、眠る君をたやすく隠してしまう。 瓶に差した花の茜色がゆらいで、眠れぬ夜に君の目や髪や声を想う。  ヘッドフォンを外した瞬間が静かすぎて、 想像以上に大きいため息に気づく。 会いたいな。  いつかは打ち明けられるかな。 そんなひとときを夢見ているけれど、理想と現実は遠いな……。 だって、僕が君を見るように君は僕を見ているの?
First RegretsFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓さようなら。 この窓のどんな景色さえも、僕らには優しかったね。 雪を待つ12月、白い息で走る坂道と、消えない痛み。  ノートの隙間に隠した気持ちぜんぶここから風に放してやる。  そして最初のひとひらが舞う灰の空を仰ぐ君に、 変わらず手を振る――僕らがゼロになる前に。 はじめての後悔を君に捧げよう。  冷めたコーヒー缶、揺れるぶらんこ。 いつだっけ、この狭い公園が世界のすべてだと思えたのは。  ねえ、あの日あのとき伝えたことにひとつとして偽りはないから。  いつか最後のひとひらが舞う朝に僕に出会う君は、 変わらず笑って――僕らがゼロになっても。 はじめての後悔を君に捧げよう。
Favourite BlueFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓愛してるのは、冷たいからです。 プールサイドのテレパシーで、きっとハートは「青」を知りました。 乱れ髪の季節なので、終始ほつれ気味の未来に息を切らして、 汗を拭うんです。  いつも君は光と影が織りなす淡いイメージの先で、 遠く見えるのはたぶん、曖昧な表情に眩んだ想いのディスタンス。  どうかそこで待ってて――はやる気持ちが追いつくまで。 ふつふつと弾けだすソーダの泡、かきあげる髪の塩素の匂い。 ねえ、夏のはじめは水のいたずら。  大したことない仕草さえもシネマチックに映えだす日々です。 流れ出した新たなメロディ。 半透明の生活にガム・シロップを溶かし込んで、 ふたりきりで飲み干したいな。  いつか君の幻想と真実を赤いペンで答え合わせして、 浮かび上がる姿を知りたいと願っては、日射しのほうへ手を伸ばす。  どうか笑わないで、こんな言葉を聞いてくれるかな。 くるくると巻き回すフィルムには、どんなふたりが映るんだろうな。  ねえ、のぼせあがるほど求めてる、 風も色も声の音も涼やかに染め上がればいい!  どうかそこで待ってて――はやる気持ちが追いつくまで。 ふつふつと弾けだすソーダの泡、かきあげる髪の塩素の匂い。 ねえ、夏のはじめは水のいたずら。  冷たいから……!
Shady Lane SherbetFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓咲いた向日葵に架けて、水しぶきと陽光の一瞬の虹。 サイダー色に君を染めて、気づけばふと、衝動と逡巡の恋。  日陰へ誘う言葉、仕掛けがいらないのなら、 シェイディ・レイン・シャーベットに、ぜんぶ託すんだ。  シャイな口先でくれたかわいい嘘、ストローと戯れる指。 ライトなセリフに隠れた淡い意地も、ストロボに射抜かれるように。  日陰で占う言葉、ふざけては笑う僕ら。 シェイディ・レイン・シャーベットを、ちょっと融かすんだ。
EmmaFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓痛いほどに澄んでいる夜の深みが密かに、言葉なき言葉で満ちてゆく。  あなたの好きなものを僕だけに教えてよ。 ひとつでも、いくつでも、全部でも、知っていたい。  「その手の温みに触れたい、 紅差す頬に見とれたい、 おんなじように息を呑みたい……」  そんな想いは言えなくて、 許されていない気がして、 見つめる先であなたの髪が銀河になっていた。  誰もいない遊園地――観覧車もカルーセルもふたりきりの、夢の中。  北の果てに降り積もる早すぎる雪を見たいな。 まっさらなあなたをまっさらな闇から見つけ出したい。  無理やりにでも連れ去りたい、 ずっと遠くへ逃げ出したい、 海辺の街でキスをしたい……。  「明日はどうしよう」なんて、 なにも思わない振りして、ゆだねて欲しいな。 朝になって、目を覚ますまでは。
あたたかくて甘い海For Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓Mav・管梓エンド・ロールを知らない夢のなか。 泳いでいる理想の魚たちは、淡い紅いひれをなびかせていた。 甘い曖昧――この寂しさはなんで?  乳白のカーテンの向こう側へ連れ出して。 術ならなんだっていい。  心から体まで、繋がらない言葉が駆け巡る ――たったひとつだけ伝えたくて。 その胸にあの海を抱えてここまできてよ。 あたたかくもなくて甘くもない、ほんとうの海を。  淡い紅いアザレアと指先。 甘い曖昧――触れたらきっと変わるから。  心から体まで、繋がらない言葉が駆け巡る ――たったひとつだけ伝えたくて。 その胸にあの海を抱えてここまできてよ。 あたたかくもなくて甘くもない、ほんとうの海を。
AfterFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓どうして雨は止んでしまうのかなって、君との雨宿りのたびに考えてた。 通り過ぎたスコール、微熱を奪うことなく―― そんな日々もいまは昔?  どうしてもかすらない視線の先で、君は違う誰かを想い描いてるの? 飲み干したスコール、べたつく甘さと温度。 わたしの白昼夢はまだ覚めちゃいないのに。  揃いのミサンガはわたしの願いを叶えずすり切れて、 空転する時間を静かに物語ってる。 いまだって手を伸ばすのに、 君が君じゃない錯覚がなに食わぬふりをさせるの。  教室に忘れた詩編にも似た手紙の、フレーズがほつれて注ぐような、 追憶のスコール、ひとりきり思い出す―― そんな君じゃないとわかってる。  はじめて交わした言葉をいつしか忘れていたように、 長くて緩やかな終わりが続いていたのかな。 感傷と上手く折り合えずにいるのはわたしのほうなのに、 すっと笑ってみせるから、 もどかしいな……。  ねえ?  許したふりがたやすいのは、 茜射す光の角度が強がりも悲哀も絵に変えてしまうから。 許せないままでいるのはさ、きっと君のことだけじゃない。 湿った歩道の風に吹かれて、想うの。
渚にてFor Tracy HydeFor Tracy Hyde管梓管梓この休暇を終えたら、ちゃんと大人になろうね。 昨日とは違う神様、昨日とは違うアイロニー。 誰もが通る定めをたどるべき瞬間が僕らにも訪れたって、 それだけのことなんだよ。  歌のありかを知る君は、気づけばずっと先でくるくる踊る。 すみれ色の声を焼ける陽にさらした――晴れ空に取り繕った嘘に笑って。  いつも舌をもつれさせる3単語の台詞があって、 寄せては返す波のようにありふれていた物語。  素知らぬ顔して忍び寄る月。 なんとなく夜は懐かしい匂いで、 移ろうあれやこれやそれが、わけもなくちょっと怖くなったりする。  ひとくち飲み残したラムネのぬるさに似た、 甘ったるい風に吹かれる横顔に、泣きたくなる。  愛に満たされすぎたら、苦しいくらいすべてがきれいに見えた、星の浜辺。 得体の知れないロマンにだまされ続ける時間を終えられるかな……?  いつか灰色をした街でVHSを巻き戻したって、 二度と戻らないふたりがいまここにいる―― 渚にて。  ふだん通りに朝がきて、 なにも変わってない気がして、 でも、会わなくなって、会えなくなって、 交わす言葉も薄れていって、 「友達」のまま友達じゃなくなっていくけれど、  この休暇を終えたら、ちゃんと大人になるんだっけ。 さあ、帰ろうか――まだ眠たいけれど、
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