悪人THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | 菅波栄純 | THE BACK HORN | あの悪人はきっと僕だ あのイッちゃった集団も僕だ あの卑怯者(ひきょうもん)や嘘つき山羊(やぎ) 僕の体内で眠ればいい 毎晩 秘密の 栄養 与えよう いつか お腹を 裂いて 出ておいで 愛しい 産声(こえ)を あげて 邪魔者はまるで天使だった ぴかぴかの凶器は無力だった 一歩だって身動きとれずに モノクロームが一時歪んだ 落雷のような大誤算 幸せなどを望むとは 恥ずかしい 生き物だ 壊れそう 闇を 照らした 恋の旋律(メロディー)よ 眩しい 賛歌(うた)を 止めて お集まり頂いた全人格総数70の皆様方ご意見いただきたい 「すべてを精算するなどいまさら無理無理無理無理無理無理」 脳内裁判は有罪 満場一致で有罪 脳内裁判は有罪 満場一致で有罪 有罪 有罪 有罪 有罪 わかってる 重力よ、サラバ。 遠ざかっていく 僕の身体 忘れたくないな あなたがくれた 言葉を 些細な優しさが 泣きそうなくらいに 嬉しかった ごめんねって 聞こえたかな ありがとうって 言えばよかったな あーあ あーあ あーあ あーあ。 |
その先へTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | 菅波栄純 | THE BACK HORN | とりあえず全部ぶっ壊そう 閃いたライブハウスで 世界が動き出した 1998 光の海沈んで 爆音に飲み込まれ 空白を握りしめて 退屈を燃やして 人に言えないこともやった 図々しく生きるんだ 許可するんだ 生存を 俺もお前も皆 死んじまうんだ いつの日か すべてを今賭けよう イメージは 咲く花 鳴らせ 君の声 「その先へ その先へ」 闇を突きぬけて 「共にゆこう 共にゆこう」 生きてゆく その意志を リハスタの喫煙所は あこがれと嫉妬が蛇のように とぐろ巻いて 誰かの悪口吐き出して 弱さがまた顔出した あの日々よ 幕があがる度 逃げ出したくなるんだ 振り払えよその恐怖を 踏み出すんだ たった一歩 俺が倒れたならば 屍を越えてくんだ 全てを繋げてく 拳を振り上げて 心を解き放て 始まりはいつだって ここからさ あの夜ひとかけら 君のポケットに残っていた ちっぽけな希望が 今も俺を支え続けてる 鳴らせ 君の声 「その先へ その先へ」 闇を突き抜けて 「共にゆこう 共にゆこう」 鳴らせ 君の声 「風穴を こじ開けて」 闇を突き抜けて 「何処までも 何処までも」 生きてゆく その意志を |
路地裏のメビウスリングTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | 菅波栄純 | THE BACK HORN | 「救いようもない男だ あいつなんてやめちまえ」って 言われれば言われるほどに 信じたくなって 路地裏のメビウスリングが 二人つなぎ止めているんだ こんがらがった赤い糸 指切りしたね 君なしじゃ いられない なんて言葉は 自傷行為のようにクセになる メリーゴーラウンドみたいに純粋で ラブドールみたいに報われないなんて 冗談じゃない君のこと 誰もわかっちゃいない キャットウォークしながら歩いてゆけ 零れそうな愛を忍ばせて いつだって君だけが 僕の味方だった 世界征服をもくろむ 悪の秘密結社にだって 何か事情があるはずと 君は言うけど 改造人間にされたほうの身にもなってくれよって 動き続けるよ一晩中 暗い部屋で 英雄に あこがれて 家を出たのに おっかさん 堕落した 僕を見ないで アクションスターみたいに最強で 大胆不敵に笑うんですなんて いい加減なことばっか 語ってないでさあ たった一人の人間も 守れずになにがヒーローだい?なんて 人になら間単に 言ってやれんのに 言われなくたって こっちだって 頑張ってるんだって やってやるって いつだって呟いて何度も ため息つくよ もうだめだって いつの間にか寝ちゃって 目が覚めて君が横にいることを確認して ほっと 胸をなで下ろしている 日々に別れ告げて 強くなろう 君が誇れるくらいに 誰の為じゃないさ プライド賭けて メリーゴーラウンドみたいに純粋で ラブドールみたいに報われないなんて 冗談じゃない君のこと 誰もわかっちゃいない キャットウォークしながら歩いてゆけ 零れそうな愛を忍ばせて いつだって君だけが 僕の味方だった 世界中で君だけが 僕の味方だった |
月光THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 「旅を始めよう 風さえ寝静まった夜に」 古い映写機が映し出すのは幸せそうな日の儚い記憶 ずっと大切に抱いてるんだよ 離さずに そっと揺らめいて そう優しい鎖のよう 数えきれない星を見上げては立ち止まって きっと あなたが居る世界は美しいから Stand by me in the moonlight 「旅を始めよう 祈りが途絶えそうな夜に」 たくさんのことを打ち明けあった 缶コーヒーで手を温めながら 道を照らせよ月光 何もかも怖くはない そうさ あなたが居るのならば踏み出そう今 Stand by me in the moonlight あの日鳥達はメロディーを忘れてしまった 俺たちは微笑みを無くしてしまった 可愛らしいミモザの花うつむいてしまった 冷えつくアスファルトに届そうなほどに 冬がもうすぐ終わるのに 時が過ぎて流れ去ってせせらぎに変わってく 零れ落ちたその涙も連れてゆくだろう 星を見上げては立ち止まって きっと あなたが居る世界は美しいから Stand by me in the moonlight |
ビリーバーズTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 転がる岩石になって諦めを蹴散らして進むんだ 賢い選択とは言えねえ 断然無礼な声暴れ出す 総距離を デイドリームビリーバーズ駆け出すよ ぶっ飛んでった 希望へと 夜明けまで 夢描いたあの日の夜覚えてる? 生きて生きて生きて生きて生きよう 叫ぶよ そう奴らが踏みつけたのは砕けてしまった夢のカケラだ 空想や蝋 人間じゃねえ 情景心に刻みつけて 脳蹴りな 大轟音のトラウマを超爆音が打ち砕く 聞こえるか モスキートーンの救難信号 応答願う 生きて生きて生きて生きて生きよう 超えるよ いつの日か君の傍 伝えたい言葉すべて消えて 真夜中の信号機が赤く雨上がりの道を染めて 顔上げて様にならないファイティングポーズでも今 明日に手を伸ばせ デイドリームビリーバーズ デイドリームビリーバーズ |
ブランクページTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | ラララ この声が届くように ラララ 空高く響き渡れ 「もし俺が死んだら祝ってくれないか 世界に静寂が戻った記念日を」 君の言葉 騒がしい日々 いつか笑い話になるのだろう ラララ この声が届くように ラララ 空高く響き渡れ どんくらい快晴だった? 君がいた夏の日 二つ並んで架かる虹 見ていた校舎の窓 ページめくる 風吹き抜けて 熱い季節は過ぎてゆくのだろう ラララ 歌い続けてゆくから ラララ 見守っていておくれよ ラララ この声が届くように ラララ 空高く響き渡れ ラララ 歌い続けてゆくから ラララ 見守っていておくれよ ブランクページ いつでも思い出は愛しくて ごめんなさいを包んだありがとうを届けて ブランクページ いつでも未来は澄み切って 奏でるよ何度でも 希望はここにある ブランクページ |
幻日THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 幻日 十字架が傾いて罰になった夜明け前 崩壊 晴天の霹靂 天高く燃え上がる炎 忘却 まなこに焼き付いた坂を降りる乳母車 望郷 ねんねんおころりよ 懐かしき子守歌響く 怪しく幻日が揺れてる 日差しが目に突き刺さって ぐらつく真実 俺はどこにいる? 刹那の花が砕けて飛び交う蛾が美しく やがて闇に黒く黒く染められて躍る星の下 幻月 人は皆神隠し 鎮座するは家畜の王 揺光 迷い込む烏兎烏兎 天高く燃え上がる炎 暴走 とめどなく喰らえば食糧庫は空になり 本能 生贄を探せと 砂の城蹴散らして叫ぶ 未曾有の欲望が荒ぶる 激雷が突如鳴り響いて 狂乱の舞台は矛先を探す 怒号の渦に向かって家畜の王が叫び出す 「どうか俺の肉を分けて喰ってくれ 神の火で焼いて」 我他彼此… 荒ぶる雷同は燎原の炎 面妖なる含毒と濫行とケイオス 破鏡なる鼎沸は何一つ生まず 神の火がお怒りになった 怪しく幻日が揺れてる 日差しが目に突き刺さって ぐらつく真実 俺はどこにいる? 刹那の花が砕けて飛び交う蛾が美しく やがて闇に黒く黒く染められてしまうその前に 幻日を暴いて心の目で見極めろ この身捧げ俺に何ができるだろう 命滾らせて |
シンメトリーTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | One more time, we celebrate I found a place where we belong (When) raindrops sing a song (everything is) gonna be alright My mind set you free センチメンタルな飛行船 天高く登っていったよ 降ろしたその荷物 担いだらまた歩くんだよ 狭い路地の向こうに きっとひらけてゆく海 あとひと息 水面に瞬き揺れて光れ 何気なく些細な瞬間 君の指先が 物語の幕を開ける 何度でも 何度でも光の絵筆重ねて 閃きの風に乗って どうかノーミスよりも濃密な人生を さんざめく愛の庭 いつの日か辿り着くだろ もう一度顔をあげ 旅人よ 振り向くな 君はデザインしてゆく 世界との関係性を今 魔法を忘れたレインメイカー 共にゆこう もう一度笑っておくれ 世界の何処かで 君を待ってる人がいるんだ 輝きの欠片たち バランスとりあって煌めくよ 天気雨よ 日々を飾れ 何気なく未来を迎え撃つ僕ら One more time, we celebrate I found a place where we belong (When) raindrops sing a song (everything is) gonna be alright My mind set you free We are walking on this winding road (When) raindrops sing a song (everything is) gonna be alright Don't leave me while (I'm) on my way いつでも 君の世界の見方の味方さ 続けておくれよ 物語を 大丈夫だって心配ないよって声かけあっていこう 君のおかげ 生きてるのは だから だんだん変わって少しずつだって最大限描けるよ 胸の奥へ届く光 天国への非常階段 駆け上りたくなる時は その手をのばしておくれ 強く強く引き寄せるよ 明日君が口ずさむ 誰も知らないメロディを聞かせて One more time, we celebrate I found a place where we belong (When) raindrops sing a song (everything is) gonna be alright My mind set you free We are walking on this winding road (When) raindrops sing a song (everything is) gonna be alright Don't leave me while (I'm) on my way |
コワレモノTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ 怒りん坊 さみしん坊 甘えん坊 きかん坊に暴れん坊 いい善人 悪い善人 いい悪人 悪い悪人も みんな愛しきこわれもんさ 体は一つの袋です その形状は心の形です 愛する形 愛される形 いじめる形 いじめられる形 みんなに埋もれず適度な自己主張 センス良ければなおさらいいけどクレーム言うなら俺にもできるぜ 自分自身じゃなにも出来ませんが何か? 普通を自ら名乗る瞬間に普通じゃない人を羨ましがると同時に 心の何処かで見下すんだ 自分の言葉は他人の言葉で他人の言葉は自分の言葉で とりあえず一人じゃ生きられない 人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ 怒りん坊 さみしん坊 甘えん坊 きかん坊に暴れん坊 いい善人 悪い善人 いい悪人 悪い悪人も みんな愛しきこわれもんさ 新宿あたりで酩酊状態で遠くに聞こえるシタールに誘われ 古びたドアの向こう側は神様だらけのスナック 隣で水割り作る方は動物のような顔をしてらして 注文を聞いてるあの方は360度が顔面で 神様でさえいろんな姿で人間だってもっとあるがままで いいと思った瞬間に目が覚めたんだ 俺と違う君を好きになるよに 人と違う俺を誰かさんが 好きになることもあるのかな 人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ 怒りん坊 さみしん坊 甘えん坊 きかん坊に暴れん坊 いい善人 悪い善人 いい悪人 悪い悪人も みんな愛しきこわれもんさ 人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ 怒りん坊 さみしん坊 甘えん坊 きかん坊に暴れん坊 いい善人 悪い善人 いい悪人 悪い悪人も みんな愛しきこわれもんさ 人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ |
トロイメライTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | チクタク チクタク… 鼓動がこの耳もとでささやいて 深い愛情を抱く人 あの空の向こうで何を想う たった一つの約束も守れないまま青い空 千年経ってもう一度会いにゆけたらいいのにな 目を閉じればいつだってよみがえる 誇らしく咲きほこるあの花が今でも あなたを探していた あなたの声を聞いた 手のひらで受け止めていた命のかけら あの花びらのように 小さくなったこの世界 さみしくなんかないけれど 電源切って繋がった 心の声が響きだして ポロポロとこぼれてく 少しだけホッとして 目を閉じればいつだってよみがえる あたたかな思い出が一つずつ灯って あなたが笑っていた あなたと手を繋いだ アカシアの雨が降りゆく道の彼方で また出会える 鼓動が時を刻む 命に抱かれながら 僕だけに伝えてる 今旅立ちの時 あの花びら 風に散る前に |
シンフォニアTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 僕が死にゆく時のためのエチュードが 流星群のように降りそそぐ 想像上の未来に全感覚でタッチするスクリーンに 走馬灯のように光る星 空っぽの世界で片っぽの正解抱いて 明日を探して 突き刺す感情を 染める群青を 夜明けの国 僕ら笑いあって 途切れ途切れのSOSが溢れそうで光に目を細めた 始まりが僕らを待ってる 絶望的な状況 妄想は制御不能 クレッシェンドな混沌の中で 天災にさえ勝る天才的な愛の存在 きみの声で息を吹き返す 砕け散る世界で暴かれた空(スカイ)が堕ちて 明日を探して 放物線描いて最後尾から愛を ありのままかどうかは問わなくていい フィードバックループする映像 一生モンの思い出を 流星が今夜ハートを貫いて メロディーが方角を示してる 何も変わらないけど洗いたてのシーツが 夜を越えさせてゆくこともあるだろう 帰る場所ならここにあるから何処へでも飛んでけよ 突き刺す感情を 染める群青を 夜明けの国 僕ら笑いあって 途切れ途切れのSOSが溢れそうで光に目を細めた たくさんの想いを傷つけて悲しませても ここにいたい 許されなくたって ありふれた喜びも 微笑みも 愛しさも 切なくて揺れていた 光の中で今 始まりが僕らを待ってる |
いつものドアをTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | いつものドアを開けるのが これほど怖いことだとは 深い海の底みたいな夜が続いて 橙の電灯が遠くなってゆく 幸せを捕まえたその拳で傷つけて 幸せを手放したその手のひらで受け止めて 我儘はあなたの分だよ 我慢したあなたの分だよ 何度も咳き込む音だけがずっと この世界の片隅でカラカラと響いた 幸せを捕まえたその拳で傷つけて 幸せを手放したその手のひらで受け止めて 失ったその瞬間に愛しくなる そのくり返し 無いものねだりばかりで全てを失くしてしまった あなたの咳の音 その咳と咳の間の沈黙に耐え切れず僕は震えてる この世の外側に無限の外側に落っこちる感じ いっそ殺してくれないか いつだって冷え切った僕の手を包み込んだ あなたのその手のひらはやわらかであたたかくて 失ったその瞬間に愛しくなる そのくり返し 無いものねだりばかりで全てを失くしてしまった いつものドアの向こうには 穏やかに陽だまりが揺れるだけ |
自由THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 炎天下の庭 彼は耳までうな垂れていた 自由になれとそっと首輪を外してやったんだ だけど彼はその場所を動きはしなかった 錆びた鎖は彼を縛りつけてはいなかった 俺は何を期待してた? チクリと痛むこの胸を風が吹き抜けた その時何となく感じた 直観が確信に変わった “自由な気分ならそれで十分”だって その場所から見える景色はどうだい? ネガポジプラスマイナスゼロの地平線に立って 子供のころ描いた色とりどりの世界 空は虹色 クジラが雲の隙間で泳いだ 画用紙をはみ出して床や壁に続く物語 大人達が子供らしいと誉めてくれたから 子供の絵はわりと不自由だ 大人の絵はわりと自由だ 俺はどうなんだ? 変換ミスや言い間違いや思いつきや無駄の向こうに 無限の宇宙が広がっている気がした 触れない光に伸ばす指先 この手に自由を教えてやるんだ 風が吹き抜けるあの場所まで僕ら走り抜けよう 何故かこぼれてくあの涙は凛々と音を描く 確かなものなんてない未来へひょうひょうと走り抜けよう 誰かの小さなつぶやきでさえ世界を変えてしまうかもしれない 変えてしまうかもしれない 行こう 行こう 風が吹き抜けるあの場所まで僕ら走り抜けよう |
ラピスラズリTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 一歩また一歩 歩み続けてくんだ 顔が向いてりゃ前向きだろう 一方片一方 探し続けてくんだ 不完全な俺達の世界の果て 互い違いに認めあってんだ 泥の船に乗っかって笑うんだ だってそうさ 魂はまだ死んでねぇだろう? 電光石火で駆けてゆけ 満身創痍青い空の下で 一点突破で賭けてゆけ 誠心誠意君を想い歌う あの衝動が胸の中 青い炎を灯している 全速力で走ってく 満足なんてできねぇから 恐怖症だらけ 処方箋はその恐怖を ぶん殴り続けることだけさ 落下傘部隊のように落ちてゆくんだ 孤独な鼓動の叫びを聞いた 死にたいと知りたいの天秤を 憂鬱と疎通する感受性を だってそうさ 魂はまだ死んでねぇだろう? 電光石火で駆けてゆけ 満身創痍青い空の下で 一点突破で賭けてゆけ 誠心誠意君を想い歌う あの衝動が胸の中 青い炎を灯している 全速力で走ってく 満足なんて出来ねぇから 一歩また一歩 歩み続けてゆく 一方片一方 探し続けてゆく 電光石火で駆けてゆけ 満身創痍青い空の下で 一点突破で賭けてゆけ 誠心誠意君を想い歌う |
シリウスTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 共に生き歩んだ日々 支え続けてくれた人 立ち尽くすあなたの為 今何ができるのだろう 黒い白鳥が音もなく舞い降りて ささやかな日々に終わりを連れてくる いつも笑ってた人たちの怒鳴る声 決断を迫られて俺達は変わってく シリウスが真夜中の空を 焼き焦がし感傷を笑う 息は白く 共に生き歩んだ日々 支え続けてくれた人 立ち尽くすあなたの為 今何ができるのだろう 告げたサヨナラは数えればきりがなくて あるのは生身の生命が灯す光だ 理屈じゃわりきれぬ 道を選ぼうとも 誰もが自らの想いはごまかせない 待ち焦がれる幸せも 家路を急ぐ幸せも もう一度抱きしめて もう二度と離さずに 共に生き歩んだ日々 支え続けてくれた人 立ち尽くす心に今 世界を取り戻すよ 告げたサヨナラは数えればきりがなくて あるのは生身の生命が灯す光だ 命は命を育て 命は命を喰らい 命は命を叫び 命は一人じゃ生かしきれない |
クリオネTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | カーテンの向こう側にあふれる光 シーツの海抜け出して 出かけよう何処へだって もっと何気なく生きてゆける そんな気分なんだ もしも同じ気持ちなら なんか少しだけ泣けるよ 何もかも投げ出して 出かけよう今日は 強すぎる想いは時々体も心も置いてけぼりにするから もっと何気なく話せるような そんな気分なんだ たまにおいしいもの食べて笑顔ふっと見せておくれ ずっと言えなかった言葉とこれからも歩いてゆく だけど今日はいい日なんだ そうだろ そうだよ もっと何気なく生きてゆける そんな気分なんだ もしも同じ気持ちなら なんか少しだけ泣けるよ |
雷電THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 開放の種蒔いてみればパンドラの箱が開く 崩壊の音響きわたり「諸法無我」とブッダは説く 抱擁の夢掲げながら暴走する欲望機械 生命の価値知らぬままに生存可能なユートピアで 心臓の位置忘れかけた 人生(仮) 「平等」こそが格差を生み分裂する 単細胞の 智慧の輪をまきちらして突き進む進化の罠 目には目を歯には歯をとメビウスの輪の中で 今 荒唐無稽なエナジーで存在の歌叫びだせ 境界線を飛び越えて幻想暴く乱気流 雷雲を這ういかずちよ 竜神となり荒れ狂え 縦横無尽に踊りだし電脳社会を嘲笑う 花よ鳥よ風よ月よ 火を噴いた富士の山 花よ鳥よ風よ月よ 陽出ずる国燃えあがれ 今 正体不明なエナジーで限界の壁突き破れ 脳内麻薬火をつけて太陽の道走り出せ 混沌の中生まれいでる最新型の野生児達 衝動と知性併せ持って関係性を再構築 国境を越え方法を問い到達する世界基準 開放崩壊抱擁の果て前人未踏のドア叩け 今 荒唐無稽なエナジーで存在の歌叫びだせ 境界線を飛び越えて幻想暴く乱気流 正体不明なエナジーで限界の壁突き破れ 脳内麻薬火をつけて太陽の道走り出せ |
ラフレシアTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | この星に蔓延してゆく感情のパンデミック あきらめ悪い体温が生きろと言うよ 弱肉強食 野生の時代を誰もが走りつづける 赤々と染まれラフレシア 地獄の底の極彩色 地上はまるでエデンの園 隠された嘘が暴かれる 拒絶の矢を突き立てろ この世界に 滾らせてく 体温はあきらめない 2000年は一瞬の閃光 紀元前の人類の回答 「わかっちゃいるがどうにもやめられねぇな」 欲望が描いたシナリオどおりに世界は回りつづける 咲き乱れ笑うラフレシア 罪深き歌は美しく 落雷を待つバベルの塔 その頂上で誰が笑う 拒絶の矢を突き立てろ この世界に 滾らせてく 体温はあきらめない 今 凍える魂 溶かしてゆく その温もりに触れて目覚めてゆく この罪悪感(いたみ)は止まらない 何故? 赤々と染まれラフレシア 地獄の底の極彩色 地上はまるでエデンの園 隠された嘘が暴かれる 咲き乱れ笑うラフレシア 罪深き歌は美しく 落雷を待つバベルの塔 その頂上で誰が笑う 生まれ落ちた その意味を教えてくれ 愛し合った その理由を教えてくれ |
海岸線THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 希望なんて無くても世界はとりあえず美しい 光は滑走路 波の間に間に 鼓動なんて忘れて俺達変わりすぎてゆくけど 笑ったその顔は変わらないから 秋は澄んだ空見上げ 冬の雨濡れて 春の陽に手をのばし巡りくる夏の夜 海岸線をわたる風 俺達を連れてゆけ 創造力の種をまいて鮮やかに咲き誇れ テトラポット登って手を振る面影が滲んでる さよなら幸せになっておくれよ ふわり悲しみを包む一片の祈り 少しずつ一歩ずつ歩いてく これからも 波打ち際に描く夢 この胸に抱きしめる こみあげてゆくこの想い いつの日か舞い上がれ 長い坂道の途中 陽炎のボレロ 帰れない鳥たちは空見上げ何想う? 海岸線をわたる風 俺達を連れてゆけ 創造力の種をまいて鮮やかに咲き誇れ 波打ち際に描く夢 この胸に抱きしめる こみあげてゆくこの想い いつの日か舞い上がれ 今は何もかもが信じられずにゆれていても 閉じたそのまぶたを風がそっと撫でるだろう |
閉ざされた世界THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 赤く濡れた指先でサイは振られ 宇宙(ソラ)へ落ちてゆく 深く深く 二度と帰れない闇の彼方へ 加速してゆく ラストシーンは 誰にも止められない 運命を切り拓け 傷ついた翼広げ翔び立つよ 真実(こたえ)はここには無いから 誰がために鐘は鳴る? 絶望に満ちた閉ざされた世界 羽撃き続ける微かな光へと きっと人は弱いから美しいと 君は微笑んで目蓋を閉じた 駆け出してゆく 炎の中へ さよならも言わないで 何度でも何度でも 傷ついた両手広げ叫ぶだろう 真実は心にあるから 燃え上がる世界地図 堕天使が描き出した新世紀 聖者の祈りは掠れて消えてゆく 賛美歌の響く夜 ガス室の動物は 息絶える時まで人を信じ続けているのに 運命を切り拓け 傷ついた翼広げ翔び立つよ 真実はここには無いから 誰がために鐘は鳴る? 絶望に満ちた閉ざされた世界 羽撃き続ける微かな光へと もう一度 信じるだけの勇気をもって もう一度 疑うだけの知性をもって 最後まで世界を見つめ続けてゆく 最後まで世界を見つめ続けてゆく |
真夜中のライオンTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 熱帯雨林の街は夜の匂い 淋しげな愛と光の雨 真夜中のライオン震えている 選びとれ 目指すべき未来を 孤独と月光が夢を育んで 溢れだす想い 今 終わらない この夜を僕らはゆく 熱くなる胸の奥 声が響く 立ち上がれ美しき挑戦者よ 激流が押しよせる時代(とき)の中で 掴み取れ自由を その手で 判断基準はいつもこの心だ 誰が何と言おうと夜は明ける カブキ者みたいに好きに生きて 窮屈な世界を笑いとばせ 孤独な太陽が燃え上がるように 晴れてゆく想い 今 真夜中のライオンよ 明日を目指せ タテガミを風になびかせてゆけよ 閃きの羅針盤が導くだろう 暁が空を焦がしてくように 掴み取れ自由を 掴み取れ自由を その手で |
警鐘THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | このダイナマイトみたいな悲しみを また高性能な知能が邪魔をして アンドロイドのように全自動で笑うんだ ちっぽけな宇宙の片隅で 「太陽ノ黒点カラ毒電波ガ ヤッテクル」 凶暴なる妄想に殺されるその前に 解き放て今すぐに 制御不能な感情を 降り注ぐこの想いは君のものだろう 解き放てこの空に 制御不能な感覚を まっさらなこの未来は君のものだろう アウストラロピテクスから俺達もう一度始めよう 進化が使命だと思い込むシステムに飲み込まれるその前に 細胞が死んだ 細胞が一つずつ死んでゆく 考え過ぎの罠に嵌ってるネガティブ・コントロール・フリーク 文明が膨張したのは安心という発明の対価 存在さえしなかった不安 漆黒の闇が生まれてく 森羅万象をリスクヘッジしてコントロールする人類は 第六感さえ失って崩壊の軌道に乗る 「傲慢ナ権力者ハ犠牲者ヲ抹消スル」 深遠なる命題に心臓を差し出すよ 鳴り響けその胸に そっと希望をノックして 誰一人まだ知らない新しい歌 何もかも煌めいて 反射しそうな瞬間を 駆け抜けてゆく世界は君のものだろう それぞれの夜が明ける 痛みは抱いたまま 確かめるその鼓動は君のものだろう 一つだけ譲れないものがあるのなら モノクロの景色が今輝くだろう 解き放て今すぐに 制御不能な感情を 降り注ぐこの想いは君のものだろう 解き放てこの空に 制御不能な感覚を まっさらなこの未来は君のものだろう |
戦う君よTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 戦う君よ 世界を愛せるか 紺碧の空に三日月滲んで消えた 何故君は行く 傷つき倒れても 高鳴る熱い思いを忘れはしない 何処までも行けよ 顔をあげて ありのまま何もかも輝くだろう 今はまだ闇に震えていても 笑いあえる日がくる ためらうことも とまどうこともなく いつかは君に幸あれ 光の中で 少年の日々を思いだして 水たまり 反射する飛沫あげて 泥だらけのまま笑えたのなら 何処へだって行けるさ 何処までも行けよ 顔をあげて ありのまま何もかも輝くだろう きれいごとじゃなく美しき日々 探し続けてゆくよ さぁ走り抜けよう この歌を胸に抱きしめ 今 強く強く叫ぶように夜明けは降り注いだ さぁ走り抜けよう この歌を胸に抱きしめ 今 高く高く羽撃けるさ 晴れわたるあの空を目指してゆけ |
世界を撃てTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 突風が吹いて葛藤が砕け散った 雑踏を抜けて戦場へ舞い戻った それぞれの日々が戦う意味だ 逃げ出すほど弱くないさ 拳を握る 瞬間風速は台風を越えていった 上昇気流に乗っかって舞い上がった 何処までも飛べよ 想うがままに 自由を奪い取れ 共に夜明けを目指す 孤独を暴く光 その最前線をゆけ 見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て 臆病者が俺のことを呼んだ 闇の中で首根っこを掴んだ 蹴飛ばして躍れ その亡霊を しらけたしゃれこうべ 風に吹かれ消えてく 命を懸けてみたい 信じるべき想いに 暮れゆく橙の逆光を切り裂いてく 臆病者は過去を抱いて死んだ 覚悟決めて生まれ変われ今夜 生きてゆくことを諦めるなら 軽蔑しておくれ どうか愛する人よ 孤独を暴く光 その最前線をゆけ 見つめる眼差しは真っ直ぐに 世界を撃て 心が正解だろう いつかは笑えるだろう 果てなき悪戦苦闘の道 続いてゆく 顔を上げて世界を撃て |
白夜THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 君にさよならを告げて俺は晴れて自由になった 縛られて嫌になって 砂埃 唾を吐いた サラバ サラバ 君よサラバ 俺のもとを去った人よ 泣かないで ハレよ ハレよ 今日もハレよ 眩し過ぎる太陽さえ奪えずに 教会の鐘が響いて幸せな奴らが出てきた 俺は黒猫になって森の奥へ迷い込んだ サラバ サラバ 君よサラバ 俺のもとを去った人よ 泣かないで ハレよ ハレよ 今日もハレよ ミルク色の空の下で永遠に 夜がこなければ誰が愛を語るだろう 夜が恋しくて俺は目を潰すだろう 神は知らぬ振りさ 白夜 白夜 胸が壊れそうさ 白夜 白夜 きっと気の迷い 悪魔の囁きさ 二人バラバラバラバラバラバラバラバラになっていった たった数秒で 君を想い独りきりで何度この手汚しただろう 切なくて きつくきつく赤い糸で俺の全て縛ってくれ もう一度 夜がこなければ 誰が愛を語るだろう 夜が恋しくて 俺は目を潰すだろう 夜がこなければ夢は灰に変わるだろう 夜が恋しくて干からびた吸血鬼 神は知らぬ振りさ 白夜 白夜 胸が壊れそうさ 白夜 白夜… |
人間THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 人間はカナシイ 人間はハカナイ 人間はミニクイ 人間はキレイダナ 産まれ落ちたことが有罪だとしても命を抱きしめたい 人と人の間 そこにある何かが僕らを明日へと繋ぐの? 人間はコワレタ 人間はコワレタ 人間はコワレタ 人間はキレイダナ 君に触れてたいよ だけど触れられない 世界は張り裂けてく 君を神と呼ぶよ 君を愛と呼ぶよ 救いの歌は聞こえない 地球最後の日に咲いた忘れな草 裁きの鐘が響く 首吊り台の上 産まれ生きた日々を愛しく想えるかな? 人間… |
生まれゆく光THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 何を話そう 未だ見ぬ君へ 僕が見てきた悲しみの果て 傷つけ合って奪い合うこと 僕がしてきた今までのこと その目背けないで探し続けてくれ 美しい生き方を 今 泣きながら僕ら産まれてきた 愛し合うことを知る為に 優しさはきっと弱さじゃない 暗闇を照らす 照らし出す光 痛みの雨が降り続いてる 抱き締めていた滲んだ手紙 生まれ変わる時は君のもとへゆくよ 穏やかな日溜まりの中で 巡り会う僕ら夜を越えて 信じ合うことを知る為に 一つだけ きっと見つけ出せる 星屑の中で揺れている祈り この大地に還ってゆく魂達 今 遙か彼方へ命の河が流れ続けてゆくよ 泣きながら僕ら産まれてきた 愛し合うことを知る為に 果てしない時を重ねてきた 許し合うことを知る為に いつの日かきっと見つけ出せる 暗闇を照らす 照らし出す光 |
何もない世界THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 風が吹き抜けて君は永遠になった 錆びたブランコは宙に浮かんだままで 僕だけを残し夏の日が終わる 声は聞こえない 途切れたキャッチボール 何も知らぬまま線路に止まる蝶々 何もない世界で 何もない世界で ひとりぼっちで影踏み遊び 日が暮れるまで唇噛んで 忘れ去られた蝉の抜け殻 からから鳴って 何もない 何もない 何もない世界で 遠くの空でひぐらし鳴いて 真っ赤な夕日 擦り剥いた膝 涙もでない さよならさえも 言えなかったよ 何もない 何もない 何もない世界で |
覚醒THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 黒い翼広げ 羽撃くカラスが夜を告げる 赤いテールライト 流れる景色が滲んでゆく 同じ空の下 君を探してた 白い翼なんていらない 僕らは天使じゃない きっと この背中は大事な誰かを守る為に 消えた箒星 声が聞こえるよ 僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ 未来がどんな遠くても 世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ 溢れる本当の想い重ねて 愛を知らぬまま 風に吹かれてた 錆びた十字架は何も語らない 鼓動 脈を打つ 僕ら目覚めてく 響き出す 胸の奥まで 僕らはいつだって独りじゃない ここに居るよ 未来がどんな遠くても 世界が目覚める あの夜明けに手を伸ばすよ 溢れる本当の想い 生きろって 死ぬなって言う前にあなたが必要だって 抱き締めておくれ強く 独りじゃないなら闇の中を走り出せる 僕らは何度でも繋がってゆく 今 悲しみを越えてゆけ |
刃THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN・林憲一 | 立ち上がれ 死んでも譲れないものがある 振り向くな 後ろに道は無い 突き進め 孤独な歌声が闇夜に響く時 刃に写るのはポッカリと浮かぶ月 虚勢を張る胸に吹くのは旋風 命を張るならば何かが変わるのだろう 悲しみに降る雨に男はただ濡れる いざさらば 涙は拭わずに走り出す いざさらば 桜の花吹雪 風に散る 火花が散るほどに心をぶつけ合う 痛みを知ることを優しさと呼ぶのだろう 負けられぬ闘いに男の血は滾る 解き放て 世界でただ一つその刃 研ぎ澄ませ 勝負は一瞬のイナビカリ 立ち上がれ 死んでも譲れないものがある 振り向くな 後ろに道は無い 突き進め いざ征こう 信じたこの道を何処までも いざ征こう この命在る限り |
真冬の光THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | この心が汚れてても吐く息は白 窓を開けて見上げていた放課後の空 いつかは僕らも大人になってく ただ 命や愛の意味は置き去りのままで 机の奥 握りしめたガラスのかけら お前なんて死ねばいいとささやく声 穢れを知らない真冬の光が降る 平和な教室から何処へも行けずに 退屈な日々の中 残酷な出来事を 本当は望んでいる? 耳鳴りを止めてくれ ニヤついた傍観者(やつら)ごと メチャクチャに切り裂きたい 何もかも いつかは僕らも大人になってく ただ 命や愛の意味は置き去りのままで それでもいつかは誰もが大人になってく ただ 犯した過ちさえ償いもせずに あぁ… |
罠THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 絶望は甘い罠 鎖されたその扉 心が戦場だから誰にも救えない ゼンマイの心臓が運命に操られ ブリキの兵隊達は殺戮を始める 命さえも玩ぶのか 壊れかけたおとぎの国で 胸の奥に走る痛みをどうかずっと忘れぬままで 欲望は毒林檎 手に入れたものは何? 未来の子供達へと遺せるものは何? 愛を知らず揺れるゆりかご 燃え尽きてく眠りの森で 共に生きる喜びさえも消えてしまう 遠く 優しさを信じ 全てを許して 慈しむように ただわかちあって わかりあって 命さえも玩ぶのか 壊れかけたおとぎの国で 胸の奥に走る痛みをどうかずっと忘れぬままで 愛を知らず揺れるゆりかご 何故僕らは生まれたのだろう 遥か彼方 祈りのような子守歌が響く 優しさを信じ 全てを許して 慈しむように ただわかちあって わかりあって |
フリージアTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN・林慶一 | フリージア 永遠を願っている 夢の中 泣いてる 風の中 咲いてる フリージア 君を探してた 消えてしまいそう フリージア いつかこの胸に咲いてくれたなら 夕闇 日常を彩ってく あてもなく待ってる 五月雨に散ってる フリージア 君を探してた 消えてしまいそう フリージア 強く抱きしめて どうか微笑んで 罪もなく殺される子供達 飢えながら死んでゆく子供達 かわいそうな かわいそうな子供達 かわいそうじゃない僕は生きながら腐るだろう フリージア 君を探してた 消えてしまいそう フリージア いつかこの胸に咲いてくれたなら フリージア… |
ハローTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN・林慶一 | 自由に広がる心に果てはないよ 見えない力が世界を変えてゆくよ 夕闇の中で一人ぼっち 僕らは想いを抱えてる 揺らしている 未来や希望や救いは何処にあるの? タバコやコーヒーで眠い目をこじあけて それぞれの道を歩きながら 誰もがいつかは旅に出る 夜空を越え 銀河の彼方へドライブしてゆく 流れ星みたいに切なく笑って 天の川でゆらりゆらり 土星の輪っか ぷかりぷかり 切れそうで切れないゴムみたいな毎日 命を活かして生きるってどんな感じ? 昔の侍 ページの中 真っ赤な鼓動で笑ってる 叫んでいる 聞こえていますか 君を呼ぶ声が 心のトビラをノックするメロディー 燃える光 ぎらりぎらり 時代の風がひゅるりひゅるり 君を想うよ さみしい時には 本当は今でも生きてる そんな気がして 銀河の彼方へドライブしてゆく 流星みたいに切なく笑って 聞こえていますか 君を呼ぶ声が 心のトビラをノックするメロディー いつかどこか違う場所で巡り会って 手を振りあって ハロー… |
舞姫THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN・林慶一 | 嗚呼 今は昔 許されない恋があった 花吹雪に紛れそっと その姿を見つめていた 何故に狂おしく踊る舞姫よ 燃える時代の風 忘れさせるように そして俺達は飲み込まれてゆく どす黒い穴の向こう側へ 嗚呼 焼け落ちてく孤城の空 君を想う 誇り高く生きておくれ 愛しき人いざさらば 君が泣くならば白き虎となり 屍踏みしめて軋む別れ霜 今宵 死に様に酔えば朧月 熱き柔肌に触れもせずに はらり舞う桜と誰かの夢の跡 はらり舞う桜と誰かの夢の跡 何故に狂おしく踊る舞姫よ 燃える時代の風 忘れさせるように そして俺達は飲み込まれてゆく どす黒い穴のその向こう側へ 憐れ祈りさえ飲み込まれてゆく どす黒い穴のその向こう側へ |
共鳴THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 世界は砕け散って深い闇に飲まれて 誰もが不完全な二つと無い魂 繋ぐように強く強く抱いて 銀河の星のかけら 誰の為に輝く 誰もが未完成な「生きる意味」を探して 願うように強く強く響く 共鳴が今夜 証明を鳴らす 透明な孤独さえ抱きしめて 凶暴な太陽 獰猛な愛を 衝動が繋ぐだろう 俺達を 共鳴が今夜 証明を鳴らす 透明な孤独さえ抱きしめて 凶暴な太陽 獰猛な愛を 衝動が繋ぐだろう 俺達を 共鳴が今夜 証明を鳴らす 透明な孤独さえ抱きしめて 凶暴な太陽 獰猛な愛を 衝動が繋ぐだろう 俺達を |
美しい名前THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 泣きたい時ほど涙は出なくて 唇噛んでる真っ白い夜 体中に管をたくさん付けて そうかちょっと疲れて眠ってるんだね 世界で一番悲しい答えと 悲しくなれない真っ黒い影 擦れそうな声で名前を呼んだ ふいにゾッとするほど虚しく響いた あぁ 時計の針を戻す魔法があれば あぁ この無力な両手を切り落とすのに 世界は二人のために回り続けているよ 世界に二人ぼっちで 鼓動が聞こえるくらいに 微かにこの手をなぞった指先 小さなサインに敏感になる こんなふうに君の心の音に 耳をずっと澄まして過ごせばよかった あぁ 想いを隠したまま笑っていたね あぁ 知らない振りをしてた 僕への罰だ 世界は二人のために回り続けているよ 離れてしまわぬように 呼吸もできないくらいに 何度だって呼ぶよ 君のその名前を だから目を覚ましておくれよ 今頃気付いたんだ 君のその名前がとても美しいということ 世界は二人のために回り続けているよ 世界に二人ぼっちで 鼓動が聞こえるくらいに 世界は二人のために回り続けているよ 離れてしまわぬように 呼吸もできないくらいに 何度だって呼ぶよ 君のその名前を だから目を覚ましておくれよ 今頃気付いたんだ 君のその名前がとても美しいということ |
イカロスの空THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | ああ空よ 教えてくれ 全てを抱いて生きる強さを ひらひら舞い落ちる羽根は夢の欠片 手の平握り締め 時は過ぎていった 鳥達が飛んでゆく うわの空 坂の途中 躓いた この腕を支えてくれたあなたがいた ああ夢よ 教えてくれ 信じた道を照らす光を ああ恋よ 教えてくれ 誰かの為に灯す明かりを はらはら舞い散った花は恋の終わり 傷つけ逃げ出した 独りよがりのまま 右手には折れた羽根 左手にしおれた花 天秤に掛ける時 震えるほどの弱さを知る ああ夢よ 教えてくれ 信じた道を照らす光を ああ恋よ 教えてくれ 誰かの為に灯す明かりを ああ空よ 教えてくれ 全てを抱いて生きる強さを ああ空よ 教えてくれ 俺は今でも自由のままか ああ夢よ 教えてくれ 信じた道を照らす光を ああ恋よ 教えてくれ 誰かの為に灯す明かりを |
ファイティングマンブルースTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 働け男達よ 戦う病んだ魂 暮らsickな青い咳「ダイジョウブ マダマダイケルゼ」 男は皆ジョーカー?いやいやシドのチョーカー どんなにイキがっても最後は暮らしのドレイだぜ… 俺達ゃがんばるブルース たまにゃ飲んでクダをまけ ああ それでも愛しいエンジェル この心癒してく 何も知らず幸せそうに笑っておくれよ 条件反射の犬 赤ちゃん言葉のボス 地獄のギゼン者達 無気力製造工場 真実は全部袋とじで 開けたらなんか肩透かしで 押し出されるように前へ前へ進んでいくしかないんだぜ… 俺達ゃがんばるブルース たまにゃヌイて息を抜け ああ それでも愛しいエンジェル あたたかい腕の中 いい子いい子 頭を撫でて縛っておくれよ ああ 明日もがんばるブルース 何度だって立ち上がれ ああ 今夜も優しいエンジェル 毒入りのお味噌汁 夢を見る人間様 お陰様 お互い様 誰も彼も幸せそうに壊れているんだ ギャー!!! |
天気予報THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 顔を上げて歩いてゆくには 太陽は眩し過ぎる 下を向いて歩いてゆくには 人生は美し過ぎる 絶望はこの雨のようなぬるい水だ 36度5分のユウウツだ 傘も持たずに何処へいくって言うんだ 自分の為に流す涙ほど汚いなんて言ってたくせに 君に別れを告げたあの夜 言葉が足りないのか 言葉じゃ足りないのか 本当は知っていたはずなのに はずれた天気予報 雨、止みそうもない 止まない雨は誰のものなの? 止まない雨は誰のものなの? 止まない雨は誰のものなの? 誰か教えて 軽くだるく歩く奈落の底の様な街で 後悔ばかりして生きてる 運命なんて一人じゃ抱えきれないから 君に愛してるなんて言ったのか 激しくなる雨の音に掻き消される声 ごめんなさい ごめんなさい 何度呟いても君は帰らない 白い息に染まる公園通り 教会の鐘が鳴り響く 幸せになってくれなんて嘘だ 不幸でもいいから傍にいてくれ はずれた天気予報 雨、止みそうもない 止まない雨は誰のものなの? 止まない雨は誰のものなの? 止まない雨は誰のものなの? 誰か教えて ああ天気予報 止まない雨 ああ天気予報 止まない雨 ああ天気予報 止まない雨 ああ天気予報 止まない雨 |
世界の果てでTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 時には何もかも陽射しのせいにして 深呼吸するのさ 今のらりくらり行こう 考え込む夜が下着を脱いだなら 全てがバカらしくなる 少し楽しくなる いつか赤く光る月を掴みたくて 甘く濡れる風を滑り落ちる 今 終わらないメロディー 独りじゃ足りない宇宙で 壊れそうな想い抱いていても 恥らうあなたの好きという言葉が 美しいことを知ってほしい 抱きしめる 世界の果てで 僕らは優しさを覚えたその時に 大人になるのだろう でも悪いことじゃないさ どうか人生なんかを語りはせずに 運命なんかと暮らさぬように 今 毎日を歌う 歩いてゆくのさ旅路を 少しくらい遠回りもいいさ 誰かの答えは何かが足りない 汗を掻きながら生きてゆくよ 真実は一つじゃないさ 重ね合わせてゆく 僕ら歩いてゆく 独りじゃ足りない宇宙で 壊れそうな想い抱いていても 恥らうあなたの好きという言葉が 美しいことを知ってほしい 抱きしめる 世界の果てで |
アポトーシスTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 鼓動が響いた夕闇の中 震える君は弱い陽炎 淋しい気持ちが僕らを繋ぐ 砂利屑のような星が輝くけれど 君のため何が出来る 今汚れたこの両手で 何もかも不埒なほどに夢見る力をくれ 涙が溢れた 意味も持たずに この感情は誰のものだろう 窒息しそうな正しい街で 温もりさえも いつか忘れてしまう 風の中 居場所もなく ただ寄り添い咲いた僕ら 希望さえ失くしたままで何処まで行けるのだろう 君のため歌よ響け 今すべてを壊してくれ いつの日か自分をそっと許せる日が来るように そして今動き出す 季節に別れ告げて そして今この胸に夢見る力をくれ [カンジョウ・ウイルス・シャカイ・アポトーシス…] |
カオスダイバーTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 世界の始まりは泥にまみれた暮らしだった 僕らの生活は命を活かし生きる日々だ 太陽に殺されそうな日も細胞は生まれ変わってゆく さあ行こう 今混沌の海へ飛び込めカオスダイバー 恐れることはない がむしゃらに夢を追いかけた あの頃のように 生きることを掴まえるんだ 命はたくましく絶望なんてできやしない 真実を暴くほど腰を振って 最新の神様なんかより精神の最先端をゆけ 果てしない あの電脳の闇を切り裂けカオスダイバー 虚しさを超えよう 限りなく境界線の消えたリアルを嘆かないで オリジナルな答えを探せ 日々を呼吸して 夢を奏でてゆく さあ行こう 今混沌の海へ飛び込めカオスダイバー 恐れることはない 果てしない あの電脳の闇を切り裂けカオスダイバー 虚しさを超えよう 魂の両手を拡げて 野蛮なエナジーで 生きることを掴まえるんだ |
カウントダウンTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 感覚を失った無気力な理想郷(ユートピア) テレビの前で今日も頷きたいさかりか? 鈍りきった感性 腐りきった感情 クスリで膨れた体 ゲームオーバーになっても何度でも生き返る きっと僕ら 終われないからいつも終わりを夢に見てる ずっと僕ら 勃たずに果ててゆく 充血してる目玉 急降下する意識 はちきれそうな頭 なあなあで寄り添う平和 ろくでもない極楽 死も生も感じないなら 3 2 1で飛び込め 命を感じていたい リアルのド真ん中で もっと僕ら 儚く燃える日々を生きている実感を 今夜 僕ら 取り戻しにゆくよ 深い場所まで落ちてゆこうよ 鼓動が響くゼロの場所へとゆくよ 命を感じていたい リアルのド真ん中で もっと僕ら 心を焦がす夢を限り無い欲望を 手に入れる 明日へのカウントダウン ダウン さあ 今 今! 今!! 今!!! 今!!!! |
番茶に梅干しTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 何にも始まらなかった 歴史のスキマの一日 少し暑くて長かった そんな今日が終わってく 駅前アコーディオンを弾き語るジジイの音色 懐かしくて辛くなって家路を急いだんだ 蛇腹をめくるような毎日を誰もが過ごしているさって 自分に言い聞かせても何故か辛いのは自分だけだって気がする 帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り 産まれた町を離れて 生きたい生きたいって 気が付けばいつも自分のことだけ考えてる 番茶に梅干し潰して飲んだらウマいんだぜ本当に 疲れ果てて眠る頃 夜が包んでくれる 純粋なことに心惹かれてもキレイなだけじゃ役立たずさ 罪のないのは青ばかりだろう 空の青 海の青 青い春 帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り 産まれた町を離れて 生きたい生きたいって 気が付けばいつも自分のことだけ考えてる 番茶に梅干しみたいな夕焼けが潰れて消えた タネもしかけもありません それではまた明日。 |
ハッピーエンドに憧れてTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | ブルーな人生の主役も楽じゃない 皆が望んでいる自分に為りきって笑う 便所がオアシスさ タバコ一本分 いつでも幻のアンコールが鳴り止まない さあ!さあ!骨身曝しておぼろげ 誰か理解ってくれないか? こんがらがってる日々のように聳え立つ部屋はゴミ屋敷 人生をリセットする程の覚悟で片付ける ずっと後回しにしてきた ちっぽけな事が重なって 雪崩を起こして生き埋めさ 独りぼっちで ブルーな人生の脇役も楽じゃない 黙って愚痴を聞き 誰かの心配ばかり ピンスポット 夢に見る タバコ一本分 メガネを外したら美人なんてオチも無くて さあ!さあ!百歩譲って生ゴミ 誰か代わってくれないか? 死にたがりなんて罰当たり 悪臭を放つ死にぞこない 頭に被ったゴミ袋 どうして生きてるの? 五体満足を持て余し 腐ってく心カビだらけ 僕ら気が付けば逆ゾンビ 虚ろな骸 この世界中に響け この歌よ! ドラマチックには生きられない君と僕の歌 ハッピーエンドの物語 アリエナイなんて捻くれて きっと誰よりも信じてた心の奥の方 ハッピーエンドに憧れて 閉め切ったカーテン開けたなら 割と陽の当たるこの部屋を黙々とただ片付けてゆく そしていつかは! |
フラッシュバックTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 地球の空気を全部 奪い去る神の愛 ハレー彗星の影に怯えて泣いてるモグラ 形の無いものだけを信じて生きてゆきたい 甘い絶望が濡れる暗い暗い土の中 ナイフを持って儀式を始めよう 光の無い世界で 心の無い世界で 痛みの無い世界で慰めてGood night フラッシュバックみたいに甦る君のEye 時計の針を戻して また旅に出かけようよ 生まれる前の初めての記憶 光照らす世界へ 心揺れる世界へ 痛み癒えぬ世界へ帰ろうよGood-bye 地上には今日もサルの洪水さ 死にぞこないたちのパレードは続くよ 光の無い世界で 僕の穴を拡げて 奥へ奥へ入って助けてよ 今 光の無い世界で 君の穴に触って 奥へ奥へ入って助けるよ きっと 帰ろうよGood-bye |
コバルトブルーTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | この夜が明ける頃 俺達は風になる 勿忘の花びらを 舞い上げて吹き抜ける 闇の沈黙(しじま)に十六夜(いざよい)の月 季節が黒く血を流してる 潮騒の音 抜け殻だけを残して 変わらないこの世界 くだらねえこの世界 そんな事誰だって 子供(ガキ)だって知ってるさ だけど俺達泣く為だけに 産まれた訳じゃなかったはずさ ただひたすらに生きた証を刻むよ 今 俺達は風の中で砕け散り一つになる 辿り着く場所も知らぬまま燃え尽きる この夜が明けるまで酒を飲み笑い合う 俺達がいた事を死んだって忘れない 「めんどくせえなぁ 逃げちまおうか」 今更誰も口にはせずに あどけないまま眠る横顔 震える胸 愛しさも淡い夢もこの空に溶ければいい 誰も皆コバルトブルーの風の中 さあ笑え 笑え ほら夜が明ける 今 俺達は風の中で砕け散り一つになる 大げさに悲しまずにもう一度始まってく 俺達は… 俺達は風の中 |
キズナソングTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 誰もがみんな幸せなら歌なんて生まれないさ だから世界よもっと鮮やかな悲しみに染まれ 強い人だと想っていた あなたがこぼした涙 冬の日射しの中で輝いてずっと見惚れていたんだ 傍にいるのに分からないことばかりで 何一つ出来ないけど いつだって傍にいるよ ありふれた小さなキズナでいい そっと歩みを合わせてゆく僕ら 街中にあふれるラブソングが 少し愛しく思えたのなら素晴らしい世界 苦しくたってつらくたって誰にも話せないなら あなたのその心を歌にして僕が歌ってあげるよ 街に座って久しぶりに笑いあって 楽しげに悲しい歌 かき鳴らしてる今夜 今はまだ小さなヒカリでいい そっと命を重ねてゆく僕ら 見たこともないような顔で笑う きっと全ては見せられないけど明日へ向かおう ありふれた小さなキズナでいい そっと歩みを合わせてゆく僕ら 街中にあふれるラブソングが 少し愛しく思えたのなら素晴らしい世界 だけど時が過ぎて悲しみは巡る そして歌が生まれ 僕ら綺麗になってゆく 日射しの中で |
ヘッドフォンチルドレンTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 部屋の隅っこも宇宙の端っこも たいして変わりはないだろひざを抱え 曇り空の洗濯物みたいな気持ちで 矯正器具を付けた歯で笑う そんな毎日 声を聴かせて ヘッドフォンの向こう側に救いがあるの? 歌を聴かせて やせっぽっちなこんな歌にしがみつく 世界が終わる頃 生まれた俺達は 消えない虹を見て途方に暮れていた 籠の中閉じ込められた青い鳥は 自由になりたいなんて思っていない気がした “ヘッドフォンチルドレン”俺達の日々は きっと車に轢かれるまで続いてゆく 声を聴かせてヘッドフォンの中になんて救いはないよ 歌を聴かせてそんなことはわかってるよわかってる…ああ 大げさな女の子が心の傷を自慢してる あんな奴とは違うと唾を吐いて見てみないふり 不意に人にぶつかって 不意に音楽が途切れて 自分が自分じゃなくなる気がして車道にうずくまる 世界が終わる頃 誰かが吐き捨てた チューインガムのように路上に貼りついて 「どうして飛ばないの?」不思議そうな君の顔 ごめんね 初めから羽なんてなかったよ 世界が終わる頃 生まれた俺達は 消えない虹を見て途方に暮れていた 世界が終わる頃 誰かが吐き捨てた チューインガムのように路上に貼りついて |
パッパラTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ 頭にくるぜ しょっぺえ人生 ハートバラバラ殺人事件 昔話にゃ やたら花が咲く 涙ポロリ こんなはずじゃなかったと 回るミラーボール見つめて 呟けば踊りだす ゾンビの群れ 燃え上がるフロアーで 二人くちづけしたね 燃え上がる あの恋も 遠い思い出 パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ 頭が悪い それは生まれつき 努力が嫌い それが運のツキ パッパラパーのままじゃ 生きられぬ 涙ポロリ 俺はきっとオワッテル 今日もダンスホールで独り 飲んだくれ 飛び回る天使の群れ 燃え上がるフロアーで 君に出会ったあの日 燃え上がる情熱を 捧ぐ女神 暗い世界情勢や でかいオゾンホールのことが 気になって眠れない そんなの嘘 何もかも冗談さ タチの悪い冗談 めちゃくちゃなステップが 少しセンチな夜 燃え上がるフロアーで 二人くちづけしたね 燃え上がる あの恋も 遠い思い出 パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ パッパラパラ パッパパラパラ パッパラパラパ |
墓石フィーバーTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 燃えて震えて赤く染まれば 記憶の中を泳いで笑う バカな女の乳房に触れて そそり立つのはハカイシばかり ペットボトルが山盛りならば 今日も元気に病んでる証拠 カメの頭にピンクのネオン 雨に降られてハカイシばかり 何故かハカイシばかり 褥に狂う女 裁きを下す閻魔 赤い顔して 嗚呼… 何の因果か極限世界 だいの大人が漏らして候 本気になるなる鳴門のほっぺ 猫も杓子もハカイシばかり どうせ死ぬなら一人は嫌だ 旅は道連れ 世は阿婆擦れか 寝ぼけ眼でうっかり刺して 今日も今日とてハカイシばかり 何故かハカイシばかり 褥に狂う閻魔 裁きを下す女 赤い顔して 嗚呼… 賽の河原で踊りまくる亡霊 地獄の沙汰でナイトフィーバー あ、北斎 魑魅魍魎は正に全身全霊 ええじゃないか ええじゃないか えじゃないか… 賽の河原で踊りまくる亡霊 地獄の沙汰でナイトフィーバー あ、北斎 魑魅魍魎は正に全身全霊 地獄極楽 いい汗かいて生き地獄 賽の河原で踊りまくる亡霊 地獄の沙汰でナイトフィーバー あ、北斎 魑魅魍魎は正に全身全霊 ええじゃないか ええじゃないか 絵じゃないか… |
旅人THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 旅人は荒野をゆく 疲れた身体引きずって 太陽に手を伸ばしてる 瞳はひどく透きとおって 何処を探したってきっと綺麗な水なんか無いのに そんな事は初めから分かっていた筈なのに 旅人は荒野をゆく 戻れない旅路をゆく 燃え尽きてゆく惑星にちっぽけな影を伸ばして 探し物なんて本当はもうどうだっていいんだろ? 歩き続けてゆく為に歩き続けてゆくんだろう 名前も忘れるほど世界は続いてゆく 途方に暮れるような無数の星の下で 絶体絶命の毎日を突き抜け銀河に届け 果て無き大地を蹴り上げて命よ天まで届け 旅人は荒野をゆく 疲れた身体横たえて 月光に手を伸ばしてる 瞳はひどく透きとおって 何処を探したってきっと綺麗な水なんか無いのに そんな事は初めから分かっていた筈なのに 夢見る風待ち人 手を振る幻人 あなたの面影さえ掠れて消えてくけど 正体不明の絶望に心が殺されぬように 泣き顔のままで笑ったら旅路は花びら景色 絶体絶命の毎日を突き抜け銀河に届け 果て無き大地を蹴り上げて命よ天まで届け 旅人よ そして今永遠の荒野をゆけ |
上海狂騒曲THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | かわいいあの娘の手首にゃ傷がある チャイナブルーさ 笑顔を奪った奴らは許さねえ 港の倉庫で唸りを上げたのは 金属バット 上海ネオンに名誉のジャリっぱげ なんか訳も無くギラついた 最高で最低の この街で生きてゆく きっと死ぬまで せえので駆け抜けろ 燃え上がる摩天楼 脳天貫いた悲しみの果て オヤジは首吊り ババアは酒浸り ガキは物乞い 泣いても泣いても吹くのは空っ風 顔面歪ませ血管ブチ切れて 笑い飛ばすぜ 感傷なんかは銭にもなりゃしねえ 毎夜血塗れのラブソング 笑顔はどんな顔 俺にだけ見せてくれ 傍にいるから その手を伸ばすなら 死んでも離さない 人生は悪かねえ 良くもねえけど… なんか唾吐いて ガンつけて 野良犬蹴り上げて 自棄っぱち プロポーズ 最後の笑顔 せえので駆け抜けろ 燃え上がる摩天楼 脳天貫いた悲しみの果て 伸ばした掌に 掴めなかったもの あの娘は永遠の夏の陽炎 |
運命複雑骨折THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | 歌の中全てが 大げさな顔をして 「芸術とは何ぞや」と続く禅問答 抗鬱剤をもっとくれ 不安でしょうがない 五線譜が黒蟻で埋め尽くされてゆく 嗚呼… 錆び付く感性 血だら真っ赤でタクトを振れ 冷めてく感情 表現は所詮排泄だ クソで涙してクソで共感を求め クソを賛美してクソに人生をかける 売れればいいけれど売れなきゃただのクソ 気が付けば誰もが立派な商売人 嗚呼… 未来はいつでも 運命複雑骨折さ 妄想 幻想 そして最後は思考停止 嗚呼 心から必要だって言ってくれ 嗚呼 空腹に負けるくらいの才能で 何を生み出した 夢見る凡人 迷惑な奴でごめんなさい ぶっちゃけ本当は 悩んでる振りがしたいだけ 歌いたい事もなく 歌うべき事も何も無い それでも歌いたい 歌わなきゃ気が狂いそうさ 嗚呼 心から必要だって 言ってくれ 嗚呼 何もかも イミテーションの世界で 愛しい君に呪いを込めて 歌い続けてくたばる 張り裂けそうな未来は いつだって運命複雑骨折 |
カラビンカTHE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | | カラビンカ 雨の中舞い踊れ カラビンカ 鮮やかに舞い踊れ 真実は手の中 現実は眼の中 カラビンカ 雨の中舞い踊れ 隠された宝の山 美しく咲き誇る花 聖なる杯を交わし 紫の煙を吐いて カラビンカ 死を想い舞い踊れ カラビンカ 鮮やかに舞い踊れ 真実は手の中 現実は眼の中 カラビンカ 死を想い舞い踊れ 極彩色の曼荼羅 空虚なる現実の闇 螺旋状に続くカルマ 其処を転げ落ちる達磨 渦巻く金色の空 手の平 刻まれた性 揺蕩う 煙を吐いて 桃色 染まる桃源郷 光の指す方向へ 命の咲く頂上へ 広がる魂の地図 光の示す方向へ 渦巻く金色の空 手の平 刻まれた性 揺蕩う 煙を吐いて 桃色 染まる桃源郷 |
桜雪THE BACK HORN | THE BACK HORN | 菅波栄純 | THE BACK HORN | THE BACK HORN | 月光がキラキラと舞う こんな夜は 罪の深さだけ深く潜れるという 海に身を投げ眠ろう そして何もない クモの糸 垂れた滴 水彩画に 塗り潰され隠された我は闇 優しさなど知らぬが故 誰もいない… 時を止めてくれ ひとすじヒダマリ揺れて 幼き我 空 泳ぐ 時空に風になる 桜雪 笑い顔 赤きポストに積もる 灰色の空の下 どうか届けと願う |