金田康平作詞の歌詞一覧リスト  41曲中 1-41曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
青嵐線THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間七月の風にくどかれて つまらない街へ出掛けよう サンダルつっかけ りんご飴 逃げろ にわか雨  君のバイクは駐輪場で 何にも言わず雨を見てる  すずしいね ふたりでいるとたのしいね あれこれ話したいことが 記憶の波にさらわれたとしても まあいいか  小さい手 ミルクとガムシロをかき混ぜて こぼれ落ちたグラスの汗が 机の上に小さな海をつくりだす青嵐線  きみの視線が揺れ動くように 星くずたちは今日も燃える  すずしいね きみと出会うまでは 苦しくてどうしようもなかったことが 無色透明の影を落としたよ なんかいいな  マジ混んでる ショッピングモールも楽しくて あーなんか すごくいい感じ たいして興味ない映画見て文句垂れようね  雨も止んだし なんか食いにいこっか でもすこし青嵐線
ディズニーランドの喫煙所THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間早起きするつもりが ちょっと寝坊して 結局 家を出る頃は正午過ぎで  なんかのファストパス取って 平日でも混んでるねなんて のろのろ歩いてた  アプリでランチ調べて これうまそーだねなんて 腹減ったけどその前にタバコ吸おう それがいい  トゥモローランドんとこ スペースマウンテンとこ 自販でコーラ買って ぷかぷか吸おうタバコ 俺たちの休日がいい日になりますように タール&ニコチンで乾杯  パレードの待ち時間も うずうずしてくる唇 まだ時間あるから交互に行かないか 喫煙所  アドベンチャーランドの ジャングルクルーズんとこ さっき買ったコーラも ぬるくなったけれど 俺たちの休日がいい日になりますように タール&ニコチンで乾杯  ディズニーランドには 喫煙所があるよ きみもいつか行ってみてほしいもんだな 花火が上がる音も子供達の声も ああ聴こえない場所さ
晴子と龍平(with むらかみなぎさ)THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間晴子はちょっと調子悪そうにしてる 上司のことや引っ越しのこととか悩んでる 同期の出産祝いを買う時間 今日はなさそうだな  道挟んで1000円カットから龍平は出てきた 「スーツもそろそろ新しいの買わなきゃなあ」 これでも昔はちょこっと 名の売れたミュージシャンだったよ  そういやこの辺りで昔 永井博の絵を見に行ったっけ  今日は晴子の34歳のバースデイ 自分のことなのにすっかりと忘れてる 骨董通りを急いでる 歳の離れた妹を思ってる  そういやこの辺りで昔 永井博の絵を見に行ったっけ  ふたりは何か思い出しそうで 歩道の真ん中で立ち止まる  ああ 恋をしてた 一生分の恋を あの頃 ふたり まるで魔法に かかったような恋を  あの店どこにあったっけ?と晴子 苦手だったGoogleマップもう使える そういやあの頃はあの人についていけばよかったしな その後ろであの店たしかここだったよなと龍平 なんだか懐かしい長く黒い髪の毛に 思わず立ち止まって 思わず声かけてしまいそうになる  ぼくたちは充分おとなになっていた でもあの時だってもう充分おとなだった  いつだったか きみが頼んだ クリームソーダの色を覚えてるよ  そうだね ふたりは一緒にいた たったの5年半だけど もう2度と訪れはしない 情熱の風の中  ああ 恋をしてた 魔法なんかじゃなくて 怖いものなどなにもなかった ふたりでいれば  誕生日おめでとうって言えばきみは振り向くだろうな その時きみが笑ってくれたら それは魔法だろな それが魔法だよな
クリームソーダTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平はてさて? 今までどんな風に誰かを愛してきたのか 全部忘れた  だれそれ? 苗字も忘れちゃった! たしかに愛していたのに 声も思い出せないもんだなあ  この恋は痛いほど 口ん中パチパチはじけて  きみを苦しめそうだ ぼくも狂いそうだ 今までの恋は全部まぼろし  クリームソーダ 首ったけローリンサンダー 人生最後はふたりきり  起き抜けに iPhone 寝ぼけた顔して おはようのメールににやけた顔した 29年も生きてきたのか 全部意味なんてなかったかもなあ  今まで歌った歌なんて捨てて あなたのために歌を書く人生 誰かのために死ねないけど きっと誰かのために生きれちゃうかもよ  ストローにくちづけて こっち見て はにかんでね 髪の毛を耳にかけて ピアス穴 吸い込まれてく  きみはクリームソーダ ぼくは『いつもの』飲んだ さようなら!ああ 20代の日々よ!  クリームソーダ きっとやっぱりそうだ 人生最後まで苦しめそうだ ぼくも狂いそうだ 今までの恋は全部まぼろし  クリームソーダ 首ったけローリンサンダー 人生最後はふたりきり
最高の夜にしようねTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平今夜は最高の夜にしようね 誰も見たことのないロックバンドが この街にやってくる 叫べよ  衣装だってアイロンかけてきた 髪の毛のセットもバッチリさ 昨日寝る前に想像したとおりに うまくいくってわかってる コンタクトレンズを入れ込んで 見たことないもの今日は全部見れるから  入場曲流れて照明暗くなって 俺たちが出てくる  今夜は最高の夜にしようね 誰も見たことのないロックバンドが この街にやってくる 今夜は最高の夜にしようね きみのダンスステップ とてもじゃないが正気じゃいられない 叫べよ  最後の一曲が終わって 鳴り止まない拍手に応えて ステージを降りて衣装脱ぎ捨てて 普通の日々が始まる 髪の毛も今日はぐちゃぐちゃで Tシャツくたくた目ヤニつけたまんま  誰も知らないぼくをきみだけが知ってる 隣にいてくれる  今年は最高の夏にしようね もっと笑ってようね きみと話したいことがたくさんある 歌わない カッコつけていないぼくの 頭撫でてくれるね いい風吹いた4月を道連れに  ねえ見て!海だよ! もうすぐ日が昇る!  今夜は最高の夜にしようね きっときみも持ってるうつくしいこと 今夜は教えてよ  今夜は最高の夜にしようね 最高の夏にしようね 一秒も見逃さないでよね
なあ、太陽THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平ぼくらはぼくらをほとんど知らない どんなことで笑ったり どんなことで泣くのかな 風が吹いたら花は揺れるでしょう なあ、ぼくの太陽 ぼくにとっての向日葵  きっといつまでも忘れられないだろう そんな人がぼくにもいる でもきっとそれだけさ 忘れられないだけ 覚えきれないまで話そう  ぼくらは何にも例えられない 青空にひこうき雲 星空にこのワルツ それでもいつもぼくらは新しい なあ、ぼくの太陽 ぼくにとっての向日葵  さびしくなる前に小さく手を振った 街はしずか 心はさわぎ どこか遠くまで影を伸ばして走れよ 見えなくなるまで手を振って  ぼくらはぼくらをほとんど知らない どんなことで笑ったり どんなことで泣くのかな 風が吹いたら花は揺れるでしょう なあ、ぼくの太陽 ぼくにとっての向日葵
暮らしのすゝめTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平まずはじめに やさしさを捨てるがいい 全部だれかのせいにして 自分だけはハッピー!  ふたつめに 聞く耳を捨てるがいい 知ったかぶりの哲学なんて 聞かなくていいよ  つぎにみっつめ 常識を捨てるがいい この世に咲くはずのない花を ぼくが摘んであげる  それでも上手に暮らせない? そんなきみがかよわくいじらしい たまらなく愛おしい  なんにもなくていいよ 行け行け!生きてていいよ からっぽな自分と暮らせ 行け行け!暮らしを進めろ  そしてよっつめ 未来など捨てるがいい そのかわり目の前にある今は あまりにも眩しい  いつつめ 迷いなど捨てるがいい 何が起こるかわからない道って ドキドキしないか?  むっつめ この歌を捨てるがいい きみの胸の奥底にある メロディーには勝てない  その時あなたの心は震え上がるだろう 映画も漫画も参考書も破り捨てて  『ああ 君には俺がいる』 そんな言葉笑っていいよ 地球は二人乗りのおもちゃだ 暮らしを進めよう  何にもなくてもいいよ 行け行け!生きてていいよ からっぽな自分と暮らせ 行け行け!暮らしを進めて  ああ 君には君がいる だからほら笑っていなよ それでも悲しいなら その時はふたりで暮らそう  暮らしを進めよう ふたりで進めよう
いつまでも愛し合ってばかりTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平季節の花が凛と香りをまいて ふわっときみのシャツに匂い移した なまり残したきみの話し方が 気づけばぼくにもうつってしまった いつか誰かのために 死ねちゃえるかもしれないなんて  ああ 生きるってとても悲しいよね みっともないとこばっか見せ合って ゆれてゆれてゆれてゆれて ゆれてゆれてゆれてゆれて いつまでも愛し合ってばかり  今日も同じ太陽知らない子供がおはよう ぼくときみの間に子供ができなかったのは きっとそういうことさ 心はか弱く震えて臆病だ いつかあなたのために 死ねちゃえるかもしれないなんて 本や映画の見過ぎだよ それなのにしっかり抱き合った  ああ 生きるってとても悲しいよね みっともないとこばっか見せ合って ゆれてゆれてゆれてゆれて ゆれてゆれてゆれてゆれて いつまでもひとつにはなれない  愛し合ったり抱きしめ合ったり 感じ合ったり勘違ったり忙しい  ああ 生きるってとても悲しいよね みっともないとこばっか見せ合って ゆれてゆれてゆれてゆれて ゆれてゆれてゆれてゆれて ゆれてゆれてゆれてゆれて ゆれてゆれてゆれてゆれて  途方に暮れて泣いて枯れて いずれ忘れ花が咲いて いつまでも愛し合ってばかり
FUSHIGI DANCETHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平したいしたいしたい ずっとこうしたい これからもこうしてたい 仕事終わり待ち合わせて 終電まで会おう  おなじ店のおなじ珈琲 おなじ席でおなじ話 おなじような顔で笑ってるね きっとずっと彼女は友達  ベイビーベイビー不思議 それなのに天使 ずっとそこにいてよね ベイビーベイビー不思議 羽根のない天使 ずっといて ずっとそこにいてよね  不思議 不思議 不思議  彼氏の愚痴話すたびに 砂糖を増やしている 「うまくいかない。気に食わない。 どこが好きなんだろう。」  「それじゃ名案。たとえばだけど 全部捨てるってのはどうかな? 仕事も辞めて、彼氏と別れて、 この街も出て結婚しようよ。」  ベイビーベイビー不思議 いつまでも天使 ずっとそこにいてよね ベイビーベイビー不思議 羽根のない天使 ずっといて ずっとそこにいてよね  そんなこと言えるわけないけど  ベイビーベイビー不思議 それなのに天使 ずっとそこにいてよね ベイビーベイビー不思議 羽根のない天使 ずっとそこにいてよね
今夜パーティーがないのなら、どこかに映画を観にいこうTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平踊りたい 踊れないのに踊りたい 今夜パーティーがない 胸いっぱい抱きしめたい  抱きしめたい 今夜はきみに会えない 美しいね 赤い口紅 晴れた日の空 マッチを擦ってね 火をつけてベイビー  パーティーがないならキッス どこかに映画を観に行こう GO! GO! GO! GO!  変わりたいのに変われない のに汚れたいのに汚れない 踊りたい? そんな簡単じゃない  胸いっぱい抱きしめたい 胸いっぱい抱きしめたい 抱きしめたい! 今夜はきみに会えない  美しいね 赤い口紅 晴れた日の空 マッチを擦ってね 火をつけてベイビー  パーティーがないならキッス どこかに映画を観に行こう GO! GO! GO! GO!  美しいね 赤い口紅 晴れた日の空 マッチを擦って どこまでも行け!白黒ボーダー! 火をつけてベイビー 気をつけてベイビー  パーティーがないならキッス どこかに映画を観に行こう GO! GO! GO! GO!
愛だけさTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平何百冊も本を読んで 何千枚のレコードを聴いた 何万人の前で歌をうたった  何十万の金を稼いでも 何人かの女の子との恋には ひとつも敵わない  たとえばテレビの占いが一位だとしても それがなんだって言うのわたしはわたしよ 今夜の夜空は星がたくさん見えたって あなたが隣にいなくちゃ意味がない  愛だけさ たしかにぼくらには愛だけがある  一番の親友が退学になった日を ぼくはよく覚えている 万引きしたものは 緑のインスタントカメラだった あいつはそんなことまでして 覚えていたかったんだろうか? こんな日々の光と影の集合写真を ずっと残していたかったんだろうか?  愛だけさ たしかにぼくらには愛だけがある  いつかの少年少女よ いつの日かの少年少女よ グツグツと煮込んだカレー鍋の中にこそ 革命はある 誰かを味方にしようなんて思うなよ もうそこにいるからナイフは捨てるんだ 包丁で愛し合え食卓で  愛だけさ たしかにぼくらには愛だけがある
春の嵐THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平まだ決めかねてるのなら 一度だけ会わないか? しょうがない人だねと笑っていいよ  どうか楽しかったことだけ 思い出して欲しい 間違ってるとしても  ああ なんかとてもしずか  夜のコンビニのトイレで 声を殺してそのたび泣いた 気づけばそんな泣き方覚えた きみは何才としをとった? 春になって風が吹いて消えてく  そうだきみの好きなものを 好きなだけ集めた世界に どうにかしてもらおうよ  なんてまた間違えたかな ぼくがやさしかったら こんなこと言わないわな  頭ん中は騒ぎ  最後まで言えなかった言葉 歌にしないで直接言えば なんか少しは変わったのかもなんて しあわせになりつづけておくれ 大人になって虹になって消えてく  小さな夢はいつもぱっと見 簡単に叶いそう でもやっぱり あえぎだし、挙句、出す お前は俺の宝物だ  夜のコンビニのトイレで 声を殺してそのたび泣いた 気づけばそんな泣き方覚えた きみは何才としをとった? 春になって風が吹いて消えてく 大人になって虹になって消えてく  春になって風が吹いて 大人になって虹になって 花よ開いて春の嵐に溶けてく 消えてく 消えてく 消えてく
あなたがそばにいてほしいTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平いつだって恋に落ちるっていうか 恋にしめ落とされたい 気絶寸前、膝からくずれるような 二人の時間がとまるような  真っ赤な服で気取って簡単な化粧でもって あっちゅー間に目が離せなくなった  君の弾くギターについてる 能天気笑ったパンダ 僕だってそんな近くで笑ってたい  そして行方不明になりそうな夜と あなたの青春がそれだけがほしい  いつだって恋に落ちるっていうか 恋にしめ落とされたい 気絶寸前、膝からくずれるような 二人の時間がとまるような  きみはいつも僕の宗教 それすらも超えてしまった。 一体なに言ってるの って思うでしょう?  体重100キロになって 性格も顔も変わっても 君だけは醜くたってきれいだ  そしてこれが最後の恋じゃなくても すべてを捧げよう そばにいてほしい  何回も恋に落ちたとしても いつでも何度も初恋に戻ってしまう あなたがそばにいてほしい いつの日かぼくら  いつだって恋に落ちるっていうか 恋にしめ落とされたい 気絶寸前、膝からくずれるような いつの日かぼくら死んでゆくなら  あなたがそばにいてほしい  君とカップラーメン食べたいな 両親に挨拶させたいな 必要なのは愛だけじゃん 必要なのは愛だけじゃん
All Tomorrow's TokyoTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平この毎日に一陣の風が吹いた 本当のことから 目を逸らさないで済むように  昨日夜中に「おいでってば遊ぼう」 風景揺らいで 変に誘う朝も 光が降る ああ彼方へと いい様子 見果てぬ空にポップをチョイス 空にポップをチョイス  born in tokyo 1986 tokyo  おお...謳歌するオレの脳を めちゃくちゃにしたいんだ 理 集約したしたクライシスだ 幽霊へ咲く死 ヘイ ベイビーズ ハウアーボーイズ 祈りや仲間の多い被告人よ  born in tokyo 1986 tokyo  今週もまた先週の風吹いた 本当のとこ なんにも納得いっていない  この毎日に一陣の風が吹いた 本当のことから目を逸らさないように  born in tokyo 1986 tokyo
ラブパレードはつづくTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平夜になれば記憶を集め 愛について考える 季節は消えて 裸足になって 腕が折れるまできみを抱きしめる  息を飲むくらい震え上がる 愛について考える 時代は終わり 凍りつく 顔が変わるまできみと笑い合う  ぼく 今夜 家には帰らない ぼく 今夜 家には帰りたくない  つづく つづく つづく パーティーは終わらない 安いワインでシーツが真っ赤に染まってる  「ワインを空けて。」  兵隊たちが無残に死んで 愛は煙 凍りつく 風が吹いて 灰を撒いて 忘れてしまうまできみを思い出す  ぼく 今夜 家には帰らない ぼく 今夜 家には帰りたくない  つづく つづく つづく パーティーは終わらない 安いワインでシーツが真っ赤に染まってる  つづく つづく つづく パレードは終わらない 未来を噛んで ぼくらは真っ赤に染まってる  「ワインを空けて。」
太陽と血の靴THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平「靴だけは良いものを履きなさい。」 と言った母の気持ちが 最近はなんだか理解りかけてる気がする ひとりで生きると決めた日には 真っ赤なアディダスのスニーカー 生きるっていう不確かなこと 鼓動が沸き立つ真っ赤な赤  ズタボロの茶色い便所サンダルをゴミ箱に突っ込んで その後に広がる世界 「止まってるんじゃねえか?」ってほど クリアに見えてきた  俺たちは靴を履いて走っていく 俺たちを走らせるのはその靴だ 良い靴を履いて行け! 丈夫な靴を履いて行け! 高価そうじゃなくてもいいんだ 本当に美しい靴を  心がズタボロになっていく 自分に嫌気が刺してしまうけど そんな時には太陽の色 オニツカタイガーのスニーカー 笑い合うという不衛生なこと 照らしてひっぱたく  カツ カツ カツ カツ 地面を削っていく その度 心も削れてしまうけど 擦り切れた踵 走ったその距離 髪を揺らした風の香り それだけは裏切らない それだけを信じていけ  俺たちは靴を履いて走っていく 俺たちを走らせるのはその靴だ 良い靴を履いて行け! 丈夫な靴を履いて行け! 高価そうなものは見せかけだ 見せかけで生きているわけじゃない  俺たちは心を履いて走っていく 俺たちを走らせるのはその心だ 良い心を履いて行け! 丈夫な心を履いて行け! 誰にも惑わされずに生きることは辛かろうとも  太陽よりも血は赤く そして、その血よりもお前は強く走っていく
ちょっと梅ヶ丘までTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平ぼくの暮らしはいつの間にか伸びた髪の毛みたい 気づかないくらいの早さで過ぎ去ってしまう 長袖のシャツを鞄に入れていこうか  ねぇ、ぼくたちは恋人に見えるでしょ? でもね、ぼくたちは恋人なんかじゃない 不思議なふたり ぼくたちは愛し合っていない  悲しみを悲しみのまま 悲しみ抜けるように たくさんの記憶を集めて泣くのです よろこびをよろこびのまま よろこび抜けるように 今日はちょっと梅ヶ丘まで きみに会いに行く  遊歩道 黒霧島 お気に入りのぬいぐるみみたいに持ち歩いて照れている 大人になったらきっときみはアル中になるね  ぼくたちは夫婦に見えるでしょ? でもね、ぼくたちは夫婦なんかじゃない 手をとって公園 犬や子どもなんかに微笑んで 不思議なふたり ぼくたちは愛し合っていない  悲しみを悲しみのまま 悲しみ抜けるように たくさんの記憶を集めて泣くのです よろこびをよろこびのまま よろこび抜けるように 今日はちょっと梅ヶ丘まで きみに会いに行く  ちょっと梅ヶ丘まで
ウミノTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平うーんと考え込んで もう どうにもならなくて 漫画をたくさん買ったり 麦酒を一本飲んだり  ぼくはきみのこと まだよく知らないから 夜がやってきたら電話かけてみようかな  東京を離れて きみがいないところでたくさん笑った分だけ きみを連れて行きたい場所がどんどん増えていく  海の街にあるウミノって喫茶店 もしも雨が降ったなら本当にぴったり  ずっと考えていた 誰かと過ごすってこと 朝 起こしてあげるね 夜は寝かしつけて  きみもぼくのこと まだなんにも知らないよね 東京に帰ったらすぐきみに会いに行く  この街を歩いてる ぼくじゃない人が歩いてる それだけでほっとするから 何年も前にできた店 ふたりがけの席にひとりで  たとえば 海の街にあるウミノって喫茶店 もしもきみと一緒なら本当にぴったり  海の街にあるウミノって喫茶店 今日みたいに雨が降ったならぼくたちにぴったり  もしも雨が降ったなら本当にぴったりだね  「あはは。」って笑って
犬の人生THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平カポタスト4に意味がある このBPMに意思がある ひとつの呼吸に利子がある 今まで借りてきた命の分  仕事の愚痴 引き出しに隠せ 好きな女と家族を歌え ひとりで歌を作っている ひとりで歌は作れやしない  ギターとメンバー 喉と街 花と夢と愛ってやつ それだけを持ち運んで行こう とびっきりの5分間だ  愛してくれ 愛してくれ 愛せないなら愛してくれ  駅から10分 坂をのぼれ 音楽の犬 / 鎖 / ワンワン町 もっともっともっと吠えてくれ 納得し合えたなら穴を掘ろう  簡単に捻じ曲げれるような 背骨で今まで生きてきてない それが5本も立ち並ぶステージorスタジオ それを無敵と呼ぶ  愛してくれ 愛してくれ 愛せないなら愛してくれ  安いイヤホンで聴いても結構 パソコンのスピーカーでも絶好のビート / リズムを刻んでるよ 心臓音=誰でも踊れるドラムス  永い永い夏になりそうです  音楽の鎖に縛られて 今日もワンワン吠えてるね 一歩も先に進めないね 痒いところに手が届かないね  結局は『生き様 / 死に様』 わかっているなら お前も見せろ! 血も精液も混ざってるよ? お前にその覚悟はあるか!?  bloodthirsty 足の裏 bloodthirsty 握り拳 bloodthirsty 足の裏 bloodthirsty 握り拳 この5人の暴力ってやつ やさしさも憎しみも揃ってる  愛してくれ 愛してくれ 愛せないなら愛してくれ  永い永い夏になりそう 愛せないなら愛してくれ  ひまわり咲き誇り夏を先回り お前の笑顔 何度もリプライ 窓開けといて 耳澄ませといて 一言も忘れないでおいて  鍵開けといて ベッドの右端 「そこだけはきみの場所。」だと笑って 麦酒と珈琲 買いに行くよ 壊れたサンダル 夏がくるよ  カポタスト4に意味がある このBPMに意思がある 仕事の愚痴 引き出しに隠せ 好きな女と家族を歌え  ギターとメンバー 喉と街 花と夢と愛ってやつ
bedside baby blueTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平手にしたものは水膨れて ジーパンのポケットで濡れているから 落としたものや失くしたものは いつか全部拾って大人になる  そうやって生きていこうと思うんだけど やっぱり今日も何かを捨ててしまう  いつもギリギリのベッドサイドで背中を向けて眠ってた ベイビーブルー 背中を向けてたのは、ぼくだった  台本や翻訳機能もないから レシピやマニュアルもないからね スカスカの脳味噌を凝らしてなんとか ふたり分の人生の生き方を探しているんだけど 取り憑かれてるんだ容赦なき我が人生に  それならそうと開き直ってしまえばいいのに 結局 今日も誰かを愛してしまう  いつもギリギリのベッドサイドで眠るきみをじっと見ていた ベイビーブルー 本当は何も見えてなかった  眠るためだけのBGM いつかのためのデートコース そんなものより もっともっと目を見て話せばよかったな 本当だよな もっと目を見て話せばよかったな  クラクション 沼袋 新青梅街道 猫(名前は)スズメ  いつもギリギリのベッドサイドで泣きじゃくるきみを感じてた ベイビーブルー 本当はきみになりたかった  歌うためだけの恋じゃない 終わるためだけの恋じゃない 続けるためとか何かのためなんかじゃなく ベイビーブルー 恋をした 恋をしてた ふたりはあの時 恋をしていた  ベイビーブルー 本当はきみになりたかった  (byebye) bedside baby blue.
きらりTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平愛に生きる 誰かをガソリンにして死ぬほど走る 女の子はときめきを食べて生きている 会えない時間に殺されそう それでも生きている 女の子は生きている  きみができることは限られてるよな 「愛してる。」って言うことくらいだろう? 首筋に光る汗がきらり ひとりじゃなにもできないもんな? 泣きながら電話してくるもんな? ねえ、きみは本当にすごい人だね  花を眺める 香りを道しるべにこけても走る 女の子はきらめきの流れに逆らわず 何時間でもぼくのこと眺めていられる 女の子は眺めてる  きみはもう26才になるのに 酔っ払ったら膝小僧すりむいて 流れる血に命がきらり 新幹線で一時間半じゃ 見えてる景色も天気も違うのに ねぇ、きみは本当にすごい人だね  朝4時のきみの街 デニーズ ホストの人たち この街を訪れた若い人たち それぞれの今日が始まったり終わったり  ぼくの言葉に右往左往しながら 愛の言葉に揺り動きながら 人生はやっぱりきらり ひとりじゃ何もできないように ふたりでも何もできないんだよ 恋人たちまぶたにきらり  きみができることは限られてるよな 「愛してる。」って言うことくらいだろう? 首筋に光る汗がきらり ひとりじゃ何もできないもんな? 泣きながら電話してくるもんな? ねえ、きみは本当にすごい人だね
病院THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平ベッドの枕元に飾られた花たち 点滴を打たれないからすぐに枯れてしまう 『出来ること』は増えていく 『今まで出来ていたこと』は減っていく  歳をとるってことを少しだけポケットに入れて 終わりの予感に震えながら生きていくんだね  いくら心がボロボロになって 何かを憎んでしまっても生きてる 死んでいないなら また海まで行こうね  枕元のネームプレートには 『性別』と『年齢』と『生年月日』と『フルネーム』が汚い字で書かれてる  『生まれた日』『生きてきた日々』 『愛する人から呼ばれてきた、とてもとても愛おしい名前』 『美しい名前』が  いくら体がボロボロになって なんにも見えなくなってしまっても生きてる 死んでいないなら また海まで  いくら心がボロボロになって 何かを憎んでしまっても生きてる 死んでいないなら また海まで行こうね  「そうだよね。また海まで行こうね!」
体は冷たく、心臓は燃えているTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平年末にぼくはひとり暮らしをやめて 実家に帰って家族と暮らしてる 孤独でいるための布団の硬さってのがある ぴったりとあてはまる 春の風が吹いている  夏に付き合った恋人とは今はもう別れて 名古屋駅太閤口にもなかなか行かなくなるね あの娘と見た海には二つの種類があって 簡単に言えば『よろこび』と『哀しみ』の二つだ  何を知って 何を騙し 何を手に入れた? 何に抱かれ 何を流し 何になっていく? 「何もなくて 何もなくて なんでももういいや。」 なんてきみは言うのなら生きることは諦めましょう  簡単に哀しいだなんてぼくはまだ言えないよね 自分のずるさを知っていて生き方を許せない ひりつくような夜 撮りためた写真を破る ぴったりとあてはまる また夏がやってくる  4分の1の肺で吸い込んだ83mgのニコチンとタール 息遣いは荒く 吐き出した生き方 「好きなようにやれよ?」好きなようにやっていくよ  何を汚し 何を犯し 何を捨ててきた? 何を抱いて 広げた腕 何が残ったの? 「何もないし 何もないし 何もかもいらないよ。」 なんてきみは言うのなら生きることは諦めましょう  心臓を雑巾のように絞って もうこれ以上歩けないところまで 酸素も余裕も心も音楽も 全然足りない そんなところまで  きみの命は津波ひとつで消えるよ 生きるっていうことは失くし続けていくこと でもそれと同時に命の分水嶺 満たされることも空っぽにもならない  そしてまたぼくには恋人ができで それは愛であり それは孤独であるが 今さらじゃないだろう? 遅くはないだろう? 体は冷たく、心臓は燃えている  何を知って 何を騙し 何を手に入れた? 何に抱かれ 何を流し 何になっていく? 「何もなくて 何もなくて なんでももういいや。」 なんてきみは言うのなら生きることは諦めましょう  何を汚し 何を犯し 何を捨ててきたんだよ? 何を抱いて 広げた腕 何が残ったの? 「何もない!何もない!何もかもいらないよ!」 なんてきみは言うのなら  今すぐ殺してあげるよ
アンカーソングTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間・鈴木秋則「この席にどうぞお座りなさい。」と あなたが微笑みかけてくれたから 最後の歌になるかもしれない、ね きみ以外の歌はもう作らないかも、ね  運命はいつもあらぬ方向に ゴロゴロと転がり続けていくのだから 大切なものが消え失せてしまうんだ 予測できない恋に胸は黙っちゃいられない  一周 500mのトラック / 校庭 砂埃をあげて夢中で走ってる 最後のバトンをちょうだい 一周 500mのトラック / 校庭 砂埃の中で走り抜けようじゃないか きみがアンカーだ  アンカーソング  一周 500mのトラック / 校庭 砂埃をあげて夢中で走ってる 最後のバトンをちょうだい 一周 500mのトラック / 校庭 砂埃の中で走り抜けようじゃないか きみがアンカーだ きみが最後の女  アンカーソング きみがアンカーソング
黒いドロドロTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間俺の中にある黒いドロドロを 受け止めてくれる奴はいるか? 歴史にもならねえ 教科書にも載らねえ 救いにもならねえ力を持った このドロドロを受け止めてくれよ  半端な時代だ いっちょやっちまうか? あのコDJにヤられちまった ピアスをあけたり渋谷でデートか? 赤い髪の毛は大嫌いだ  傷つけた分だけ強くなれりゃいいのに 傷ついた分だけ強くなれりゃあいいのに  まったく終わらない痛み 胸にキラリ 星流れるように頭から爪先まで駆けていく まったく終わらないのさ 僕らに残ったこの痛みは  (冗談じゃないぜ)  手に入れた分だけ優しくなりたいな 失くしてきた分だけ優しくされたいな 強がった分だけ優しくなれりゃいいのに 涙した分だけ愛し合えりゃいいのに  まったく終わらない痛み 睫毛キラリ 星流れるように頭から爪先まで駆けていく それでも僕らは行かなきゃならないんだぜ 泣いてる暇はないんだぜ  いつまでも僕のこの黒いドロドロを忘れないで 僕も君のその黒いドロドロを忘れないように もう泣かないよ  忘れないようにもう泣かないよ
おとなになんかならなくていいのにTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間11月の終わり 本当にいつぶりだろうか 母方のばあちゃんじいちゃん家に行った 子供の頃よく歩いた道をあの頃よりも何倍も速く歩いた  錆びたカーブミラーに映る僕は大人だった  最近なにを考えて毎日生きているだろうか? 明日のこと? 来週のシフト? 来月のライヴ? 来年の予定? 二股してる女とのデート? 携帯電話の滞納金? 水道はまだ止まらずに済んでる  でも結局、お金はどうにかして手に入るけど 他のことはどうにもならない 「満足する。」って難しいよな  あの頃は今日のことしか考えてなかった  荒れ果てた公園 点線の僕は…あれ?子供だった  わざと曲げた自転車のハンドルに カッコつけて持った木の枝は まるで勇者だけが持つことのできる最強の剣  あのコを傷つける世界中のすべてを爆竹でやっつけてやる  守れない約束 嘘ばっかりついたことをきみに謝りたいよ  駄菓子屋のガラスに映る僕はやっぱり大人だったな  きみがおごってくれた昼飯 きみがわざわざ買ってきたコンドーム それをつけてする自分勝手なセックス  きみにあげられるものは? 昨日読んだ漫画の話くらい あと、この歌とかかな  おとなになっただけさ おとなになっただけさ おとなになんかならなくていいのに
悪党になれたならTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平女を酔わせて朝まで安ホテル 黒いカラスがゴミ箱を漁っている なあ、いっそ俺のことも食い散らかしてくれないか? 新宿三丁目 深夜一時のブルース  ぎりぎり屋根のついているボロくさい家に 片言の日本語で生きるアラブ人は 俺より美しい日本語で気持ちを語るのだろう 富久町南 深夜二時のブルース  ホテルの冷蔵庫 バヤリースのオレンジジュース きみは「幸せだね。」と小さく言うけど 全然、幸せなんかじゃない  まん丸のベッド 汚いシーツに身を沈め べっとりした夏の空気 なんでだろう 凍えそう 毛布で包んでおくれ 冷えきった浴槽にこのままずっといたのなら悪党になってしまう!  いや、いっそこのまま悪党になれたなら丁度良い サービスタイムは終わる 昼間二時のブルース  透明ガラスの浴槽はぜんぶぜんぶ丸見えで 心まで裸になってしまわぬように、と強く下唇を噛んだ  やさしい気持ちを持たないように 「助けて!」なんて言わないように  「心なんて死んでしまえ!もうこりごりだよ!」 なんて言えたらいいな  悪党になれたらいいのになあ
わたしは小鳥THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平ひらひらとスカート揺れて 春が近くに来ております そよそよとTシャツ流れ きみはすっぽんぽんだ!  かわいい  もう恥ずかしくないのなら もう照れたりしないのなら ずっと信じてるよ  きみはぼくの宗教なのです  コンドームがちぎれて飛んで 森の入り口は雨模様 洞窟の中の旅にはお友達は誘ってやらない きっと神様はひとりだから きっと女神はひとりだから 全部くれてやるよ  きみはぼくの宗教だよ  ぼくの宗教… きみの宗教… ぼくの宗教… きみの宗教…
八月生まれのきみの結婚式THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平サイフォン・コーヒー 萌える思いと共に最後の一滴まで飲み干していく  打ち捨てられた木造のボートと 葉がすべて落ちた名も知らぬ木と お気に入りのブサイクな人形 あなたの家はいまはもう空き家だ  再会の日に感じた距離は 「ふたり」がちゃんと「他人」になれた証拠だ 今、きみと飲む濃いめのコーヒー これくらいの苦さならもう慣れてしまったよ  八月生まれのきみの結婚式は 海が見える白い教会にしなよ ぼくの髪は肩まで伸びたよ きみはぼくとちゃんと他人になれた  女「わたしたちは最後の最後に顔を見合って笑えたもんね。」 男「さようなら。」 女「ありがとう。さようなら。」 男「よかったね。」 女「よかったね。」 ふたり「よかったね。」  他人になれた きみはぼくとちゃんと他人になれた  ちゃんと「他人」になれた  サイフォン・コーヒー 萌える思いと共に最後の一滴まで飲み干していく
わかってくれないTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平グダグダ文句垂れるなよ 小便小僧 指図されたならぜんぶ逆をやってやればいい  それでもやり切れないなら バンドを組んで壊してやれ はやくしないと丸めて捨てられるぞ  いつもおとなはわかってくれないね  「おとこのこってみんなふけつ」 そりゃそうだよな きみの心 体 星座 住所 ぜんぶ欲しいんだ  うつくしいものがだいすき ロマンチックを掴まえたい  「おとこのこってみんなふけつ」 おんなのこはみんな天使なのに  おんなはわかってくれないね  「普通」も「ルール」も全部興味ない 「当たり前」や「モラル」に全然興奮しない だってそれは「糞」だから 「糞」を垂れ流して歌えない 「糞」を垂らして歌う気は毛頭ない  おとなをわからせてやりたいね おとなはわかってくれないね
りんごに火をつけて(Light My Apple)THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平きみの言葉をかき集めて全部ぼくは歌にするから 自転車に乗って帰ろうよ 今夜は風も吹いてないし  マフラーの色は月と同じ きらきらひかる三毛猫色 赤い頬をきゅっと隠して やさしい声で言ってくれる  「きみが好きだよ。」 「きみが好きだよ。」 真赤なハートが音を立てて壊れていくよ  Come on baby light my apple.  伸ばしっぱなしの黒い髪 冬の闇に隠したらね 心のドアを開けておいてよ そうさ、つぎはぼくの番だ  カーテンの向こう飛び出して 虹の終わりを探しにいこう 雨が上がった瞬間もやっぱりきみはかわいいから  「きみが好きだよ。」 「きみが好きだよ。」 ふたりのハートの色は真赤なりんご  「きみが好きだよ。」 「きみが好きだよ。」 真赤なハートが音を立てて壊れていくよ ふたりのハートは真赤なりんご
砂男THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平昨日はスピーカーから落っこちてたんこぶをつくったよ 口の中もザックリ切れちゃって 腰とくるぶしからも血が出てた  そのまま朝まで呑んじゃって 新宿駅でゲロをぶちまけたら 真っ赤な血が混じってて 「俺はちゃんと生きてるんだなあ。」って思った  こんなことにもならなきゃ 気づかない馬鹿たれなんです。ぼくは。 いつもごめんね。いつもありがとね。  京王線笹塚駅のベンチに座って さっきすっぽかしたバイトの面接のことを考えてた 「やっぱりわたしは駄目なコねえ。」なんて思ったけど 今夜は涼しい風が吹いてるな  禁煙18日目なんて意気込んだけど 無茶苦茶、煙草が吸いたくなるもんで むしゃくしゃした気持ちと一緒に 落ちてたシケモクを吸い込んだのです  こんなことにもならなきゃ 気づかない馬鹿たれなんです。ぼくは。 いつもごめんね。いつもありがとね。  いっそ砂男になってすべてを砂にできたなら 愛するあなたに触れたくても触れようとはしないでしょう いっそ砂男になったら  美容師見習いの友人に切ってもらった髪の毛には あいつからのかすかなエールを感じるもんで 年に数回しか会わないお前なんかでも いつだってこの黒髪にはお前がいるんだからな  昼飯をおごってくれたあんたにも バンドのチラシを作る為にパソコンを借りたあんたにも 「歯医者にはちゃんと行きなさいよ。」と言った母さんにも 「今日ライブがんばってきてね。」と言ってくれたあなたにも  あなたに手渡しでやさしく歌いたいのに やっぱり目の前にすると頬をひっぱたいてしまう あなたを傷つけなくちゃ傷つけたことにすら気付かない ぼくはやっぱり馬鹿たれなんです  こんなことにもならなきゃ 気づかない馬鹿たれなんです。ぼくは。 いつもごめんね。いつもありがとね。  いっそ砂男になってすべてを砂にできたなら 大好きなあなたを傷つけたことも気付かずに終われるでしょう いっそ砂男になってすべてを砂にできたなら 愛するあなたに触れたくても触れようとはしないでしょう  いっそ砂男になったら 砂男になるなら …なりたくない!!  昨日はスピーカーから落っこちてたんこぶを作ったよ 痛くて痛くて情けなくて やっぱりあんたらなしじゃ生きられないや
愛ってかなしいねTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平NASAの記者会見まで3時間もあるから 突然の雨に急かされてきみの家まで行くんです いったいどんな新しい気持ちに出逢えるかな ときめきと不安をビールに混ぜて飲みました  淹れたての真っ黒なコーヒーのような恋 自慢の灰皿の中でゴウゴウと燃える恋 来い 来い  きみの目に吸い込まれていく 見たこともない世界に連れていってくれる ほんとうは昔から知っていた この気持ち 迷子になりましょう いっしょに迷子になりましょう  NASAの発表したことはよくわからなかったけれど ぼくにとっての新発見はあなたが教えてくれました 「あなたがうれしい、と、ぼくもうれしくなる」んです きっとまともな人にはもう戻れないね  やわらかく炊いておいた炊飯器の中の恋 大好きな春巻きの中のやさしい、あったかい恋 来い 来い 来い  どこまでも歩いていける すべて捨ててあなただけを歌う カラカラの心が潤う あなたのまなざしで  いっしょにぼくたちは吸い込まれていく あの坂のむこうの公園に いつかまた逢いましょう 悲しみも連れてって 迷子になりましょう いっしょに迷子になりましょう  愛ってかなしいね  でもいつかまた逢えるから愛ってうれしいね
大人と子供(初夏のテーマ)THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間うーむ タクシーで渋谷から世田谷へ帰る あーあ 君はまどろんで 未来もまどろんで  雨が吸い込んだ汗ばんだ夏を 僕らは誰と過ごすのでしょう  うーむ 財布の中にはいつだって タクシー代を持つようになった 大人になったからそんなの当たり前になった  このまま家を通り過ぎて 君を海まで連れていくよ 波になってしまえ  言わないで まだ言わないで  孤独は好きじゃない 孤独は嫌いだよ 孤独にはなりたくない 孤独なんてつまらないでしょ?  タクシーの刻むリズム 井の頭通りをがたがた  あの人は27才です あれから3年経ったけど 好きな人は27才です 僕はもう (19才じゃないのです)  言わないで まだ言わないで  行かないで まだ行かないで  エイトビートでキスして
レイプ・ミーTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間お風呂に入るきみのこと ずうっとずうっと見ていたよ 過ぎていった日々には 「さようなら」と「何万本の薔薇」を捧げて 洋服を脱いでもきみだよ 化粧をしていてもきみだよ だからぼくが歌を歌わなくなっても きみだけは許してくれよ  レイプ・ミー ユー・レイプ・ミー  ここにある積み上げたもの やっと形に出来たすべてを白紙にしよう 黒く塗りつぶしましょう ふりだしに戻ってもきっと楽しいよ  レイプ・ミー ユー・レイプ・ミー  うまく言えなかった言葉集めて ぼくたちは大人になっていく  ユー・レイプ・ミー  ここにある積み上げたもの やっと形に出来たすべてを白紙にしよう 黒く塗りつぶしましょう ふりだしに戻ってもきっと  ここにある積み上げたもの やっと形に出来たすべてをぶち壊しましょう ぶち殺しましょう ふりだしに戻ってもふたりならきっと楽しいよ  レイプ・ミー ユー・レイプ・ミー
これはもう青春じゃないかTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間午前七時まできみとぼくの部屋で話したね ぼくのi Pod の中の名曲をたくさん聴いて キャンプの残りにもらったお酒をちゃんぽんして呑んで 泡盛のブルーの光 水道水で割った水割りの香りに吸い込まれていく  これはもう青春じゃないか? もはやもうこれは青春じゃないか? きみもそうかな?  悪魔が耳元でささやく 衣ズレの音に興奮 吐息とシャンプー吸い込んでまさぐる!まさぐる!摩擦する!!!  彼氏のところに戻らないで 恋人なんてすぐ捨てて ぼくはきみのものにはならないけど 寂しいときはメールでもするよ  やっぱりきみに触りたい それだけじゃないけど  これはもう青春じゃないか? もはやもうこれは青春じゃないか?  これはもう青春じゃないか! もはやもうこれは青春!  きみもそうだろ!!!
抱きしめてTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間家を出たのはもう夕方ごろ 八百屋もパチンコ屋もオレンジ色 マヌケそうな警察官 大きなあくび ぼくは三軒茶屋に行くために切符を買った  ぼくは行く先を知っているんだ ぼくは目的地を知っているんだ 西武線はがらんとして暖房はきつく 今にも眠りそうなんだ まだ何も成し遂げてないよ ぼくは  ギターをぎゅっと抱きしめて コートをぎゅっと抱きしめて かばんをぎゅっと抱きしめて生きていく  しあわせのイメージだけはいつもちゃんとある 珈琲豆はちゃんと挽いて生きる こどもはひとりでいい もしくはつくらなくてもいい 思い出になってしまうより 憎しみと愛だけを  ぼくはぎゅっと抱きしめて 壊れるくらいに生きていく 燃え尽きた夢を集めて生きていく  ギターをぎゅっと抱きしめて コードをぎゅっと抱きしめて あなたの手をぎゅっと抱きしめて生きていく  「あほみたい。」  ドラマの中にもないし 映画の中にもないような恋をしていく  再放送もないし リバイバルブームにもならない そんな恋をしていく
若者たちの夕暮れTHEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間若さはいつも残酷に時間をすり減らしていく ピアノの音で歌ってたこどもの頃を思い出せ  からっぽの旧校舎 潰していく黒い鉄球  なにも俺たちにはできない くちびるから血が  窓の外を見ていた理由はMDウォークマンが壊れたからさ  制服の女の子たちよ 大人にならないで きみたちのその笑顔が つまらない世界に色をつけていくよ ...ほんとだよ  追いついたと思ったらマフラーに触れただけでした きみは先輩との恋愛を恥ずかしそうにしゃべっているのでした  水球部が使ってた水深の深いプール 「もう用済みだ!」「いらねえよ!」と言われて壊されてしまった  俺たちになにができるのかな? 太陽が落ちてきそう  手紙は全部読んだよ きみの筆箱から盗んで見たよ  死にたくなるような夕暮れでした  窓の外を見ていた理由はMDウォークマンが壊れたからさ
西武鉄道999THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間故郷への列車に夕暮れと飛び乗り ふがいない男は帰る 財布には20円  改札を飛び越え 風来坊は歩く なんてゆーかシラけちまうぜ 財布には20円  ただいま!母さん 元気かい?父ちゃん じいちゃん ばあちゃん 体は大丈夫かい?  インターフォンも押さず 我がもの顔でドアを開ける俺は23才 それなりに生きてます  嘘をたくさんついた 好きじゃない女も抱いた ふたりの息子だということを謝って生きてます  母さん 白髪が増えてきたね 2割は兄貴で8割は俺のせいだなあ  夢も愛も嘘も乗せて黄色い列車は走る しょんべん色の俺のふるさとよ ごめんね ごめんね ごめんね  引きずったリーバイス 親友のフォークギター 明日も続くらしいこんな人生  どうせ生きることなんて茶番だろ? 笑えるようにね 死ぬときに「嫌だ!」って言えるように  夢も愛も嘘も乗せて黄色い列車は走る しょんべん色の俺のふるさとよ ありがとう これからもよろしくね  知ってるかい? 【人生は旅】なんだってさ 途中下車だって出来るんだって そうだな それはつぎの機会にしようぜ いつまでもこの列車に揺られていよう 終点はまあ自分で決めればいい  ぼくらはもうひとりじゃない
どうせ、慰時代THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間かたちのない花を育てるふたり 同棲時代は音もなくはじまるの それは読みやすい小説みたいに あっけなく終わっていく それは特急列車の窓の外の風景  きのう きみの女と寝たよ きのう きみの女を抱いたよ きのう きみの女にイヤらしいことさせたよ  ともだちの女と寝たよ  このままじゃいけないと思っているよ きみはぼくの友達さ きみはぼくのことを信じていてくれているし ぼくもきみのことを信じているからね  でもきのう きみの女と寝たよ きのう きみの女を抱いたよ きのう きみの女に恥ずかしいことさせたよ  ともだちの女と寝たよ  ふたりの罪をかさねて 女と寝たよ
東京THEラブ人間THEラブ人間金田康平金田康平THEラブ人間水道水で麦茶をつくるのにも彼女はもう慣れて 「勝手に飲んでいいよ。」なんて僕にほほ笑みかけてくる 台所に立ってなにかおいしいご飯をつくりながら  つつじと坂道の街をあなたは化粧もせずに歩くくせに 心に厚化粧をしてビル街そしてネオン街を歩いていましたね  女の子「こんな所にいたんじゃ…」 男の子「違うだろ!!!」 女の子「…わたしが選んだの。」  ここは君の街 東京  少し咳き込んだ彼女が服用してる赤い錠剤 惣菜コーナーの2割引の時間を待ち望んで保存してた心 ところでもう8年も前の心 所々に散りばめたほころび 火照ったほっぺた太陽のようにキラリ光る  知らず知らず風邪をひいたみたい 野菜は腐っちゃったみたい いまだにきみはおこちゃまみたい いまだにぼくらおこちゃまみたい  ここは君の街 東京 ここは僕らの街 東京  いつだって肩をすくめてしまうなら心臓を見せ合えばいいんです
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