七月

ベッドサイド
二人の世界は
暑さに魘されている
きっと最後なんてないと
勘違いしている

時計を見て立ち上がるまで
ダーリン、私の

ベッドサイド
かけてよ好きなの
ロックじゃなくてもいいから

ベッドサイド
一人の時間は暑さに魘されてる
ミッドナイト
この部屋はまるで寂しくて項垂れてる

時計を見て数えてみる
まだ終わらない

これからきっと浅い眠りの中で
迷ってしまうと思うの
灯りを残したままで
熱が籠って苦しい体起こして窓を開けよう
夏の緩い風を浴びて抱きしめてあげよう
ダーリン、君がいなくても眠ろう

ベッドサイド
欠伸を零して目を瞑る
電話越しで聞いた鼻をすする声を思い出して
いつも泣いてたのは私の方だったのにな
なんて考えていた

これからきっと浅い眠りの中で
探してしまうと思うの
灯を残したままで
そのうち長い七月も過ぎ
流れていくように靡く
夏の緩い風になって抱きしめてあげてよ
ダーリン、そう呼べない人を
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