Moon & Mars

夜を越えて会いに行く
遠くに住むあの人に
冷たい風が吹くビルの森 とおり抜けて
チェシャ猫のような深夜特急

零時発の長い旅を見守るのは
moon & mars
明日のことを知っているかのように笑う
胸の高鳴りをよそに

あぁ きっと明日になれば あの人と私が
夜空に輝く moon & mars
優しく光る月 傍に寄り添う星
さぁ お手をどうぞ

深い碧に包まれて ガラス窓に頬よせ
大きくカーブ 列車の灯り弧を描いて
夜明けに向かって 続いてゆく

トンネル抜け 山を越えて ついて来るの?
moon & mars
朝が2人に別れを告げるその時まで
寄り添っていたいからね

あぁ きっと明日になれば あの人と私も
夜空にきらめく moon & mars
別れを惜しむ月 涙をこぼす星
ねぇ 手を離さないで

海が桃色に染まる頃
あの人の街がもうすぐ見えてくる
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