夏の始まり サンダルを履いた少年たちが海へ向かう
氷の溶けたラテに太陽の光が波のように揺れる

ただ淡々と仕事をする 日めくりカレンダーみたいに
過ぎ去ったなら さっさと破かなきゃ

私の恋の嵐は あなたを巻き込めずに
誰も知らない 名もない海で ほどかれ溶かされてゆくの

レジを打ってるバイトの女の子 汚れのない白いシャツ

机には小さな水たまり 薬指でそっと拭った
頬の涙 まだ流れたまま

私の恋の嵐は 風もなく雨もなくて
微熱のような 高鳴りだけが 密かに続いている

真夏の少年たちもいつか 季節に追い抜かれる
悲しくはない 誰か教えてあげてよ

私の恋の嵐は あなたに巻き込めずに
誰も知らない 名もない海で ほどかれ溶かされ許されてゆくの
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