途方

日出ずるようなグッバイ 彼方へ走っていく
止めないでくれって 勇むけど赤信号
置き去られたAM 勾配を気遣い
混線の様相 白波の行く先

後悔はいつの日も眩しく 停滞の温もりは優しく
淡く溶ける憧れ

何にも知らない 風を誘い
また当てなく捻ったスロットル 今、揺蕩う未来が遠ざかる
しがない 排煙の占い
ただ目の前に迫るやつがいる 猫みたいな顔で居座り待つ

抱き締められたくて 見つめて黙って
ふと君が怖くて 嫌になっちゃうな ごめんな
世界で二番目の 道化師だった俺は
欺いてしまった ことだけ覚えてる

回想のように続くこの道 至る先には小さな意志
灯る光 手で繋いで

誰も知らない 完全な夕凪
錨を揚げ漕ぎ出すぼろ船に 憐みの汽笛が鳴り響く
いらない 見送りはいらない
向かい風が体を過去にする 生まれ変わりながらも泣いている

どれくらい 何が待ってる

何も知らない 風を誘い
また当てなく捻ったスロットル 今、揺蕩う未来が遠ざかる
消えない 未だ相容れない
ただ目の前に迫るやつがいる そいつもいつかは途上にいる
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