冬の日の子守唄

なぜ憶(おも)いだすのか
幼い日のことを
あふれる陽の中で
やさしいパパとママ
なにも知らずにすごした
あのころ

つるくさにからまり
左足くじいた
夏の日の夕暮
泣きじゃくったあたし
憶(おも)いでの光いまは
遠くに

紅いバラはもう咲かない
青い鳥も謳わない
ただ風がふくの

紅いバラはもう咲かない
青い鳥も謳わない
ただ風がふくの

冬の日の浜辺に
十字架をたてよう
憶(おも)いで色をした
幼い日のために
ふたたび還らない
あのころ
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