夜明け前

さよならはうそつき ありふれた期待に
彷徨ったままで 気取って待っていたっけ

完璧な答えで乾いてく景色を
仕方がないなって、笑ってたって

君はやっぱり素敵!
意味はない合図で連れてく
はかなく光る愛の向こう

ふたりは駆け出す
いまさら戻れないなんて、知ってる
このまま忘れたふりを重ねて
遠い宇宙の果てで 太陽系を見せて

深く息を吸って燃やした青い火を
思い出しそうな予感に、ちょっと、揺らいで

もう少し離れて ほんとは抱きしめて
やさしいこころで笑ってたいわ

君はやっぱり不敵! ときめき並べて
いつかの言葉を眠い目で待ってる

ふたりは駆け出す
夢なら醒めないでなんて、言ってる
それなら不埒なことも重ねて
細い小指の先で 運命だって傷つけて

きざな台詞で戸惑わせてよ
好きよ、とっても
アイ、ラブ、あぁ

ふたりは駆け出す
いまさら分かり合える?って、知らない
このままふたりは幼いくせに
遠い夜空を越えて 太陽系も越えて
少しだけ滲んでく
×