銃口

(ねえ、まだ黙って、待ってる?)
あなたのことを誰にも言えずにいる

ほら
目を泳ぐ光も、足音も綺麗で
朝まで、きらめく朝まで息をしててよ

昨日のことを笑おうよ
ふたりで
さよならしようよ

傾く千の日々に少しずつ目が慣れても
何も感じない肌の下へ懲りずに伸ばす指の先
掴んだら教えて

手を引く季節に爪を立てる綺麗な夢
瞬きの向こう
私は眠りの中で欲しいものをみつけて
ずっと聞こえるの、夕暮れにはさ、滑走路を走るんだ!
きらきら見える?錆びついた僕の息
の根、を止めるようなくちづけで
先を見せないで
もうふたりだけの海で

春の実が鳴って
誰もこないで
春の陽が射して、、、
壊れたシャッターの音で僕を焦がして
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