星の降るひと

誰も君を知らない夜明け
重ねた色の向こうから季節は変わる
誰も君を知らない夜明け
煤けた指の隙間から海が湧き上がる

俯いたとき星を掴んだ 手の中を青く燃やして
破けた地図の上に新しい朝陽を注ぎ込んでゆくんだね

みんなみんな忘れた後も
君はずっと抱きしめている
誰も誰も知らない場所で
あなただけに届く電波で
空を写していく
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