夏の夢は

生ぬるい風がそっと頬を掠めた
裸足でいい 君に会いに行く合図

「なんか楽しいことしよう」

君の髪が揺れる 揺れる
夏の始まりを告げるような恋をした
僕はまだ子どもだった

蝉の鳴く声に胸を躍らせる
あの頃の感じ思い出したのさ

「なんかドキドキしちゃうね」

君の声が揺れる 揺れる
夏の終わりを彩るようなメロディだった
僕はちょっと大人になった

君の髪が儚く揺れる
夏の夢は醒める間もなく
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