あいつ

始まるのは一瞬だった。
無理矢理にでもおなじを探した
今でもあの時の暖かい日々を思い出すのです。

「君の世界が生き辛そうだからさ、もっと楽に生きて欲しかったんだ。」
最後の最後に君は言ったね
初めて聞いた真面目な声だった

思い出すのは僕だけじゃないでしょ?
褒めてくれた容姿だって今も何も変わってないよ
楽しかったのは僕だけじゃないでしょ?
笑う君の本当が分からなかった
脆いやさしさに甘えていたんだ

「最近充実してるみたいだし、もう私は必要ないよね。」
僕の友達に君は言ってた
初めて聞いた心の声だった

ねえ、今は誰と息を合わせてるの?
言いたいこと言ってたのは僕だけみたいだ
愛しかった目も声も全部嘘だったなんて言わせないよ
きっと僕が君の世界を生き辛くしてたんだ、
全部全部全部全部
全部全部全部全部
まだ忘れたくないよ

思い出すのは僕だけじゃないでしょ?
眠くなると会いたくなる癖も何も変わってないよ
楽しかったのは僕だけじゃないでしょ?
笑う君の本当が分かりたかった
脆いやさしさは解けて消えたの
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