セミの声が響いた 八月のスタジアム
マウンドに立ったのは 青い瞳の投手
赤いユニフォームを着た 彼のふるさとの名が
読み上げられた時に みな拍手を送った
その人のふるさとが 美しいこの街を
焼き尽くしたことを 誰も忘れたわけじゃない
消し去れぬ悲しみを 憎しみ続けるより
赦し合う方がいい そんな声が聞こえた
六十五年も前 このスタジアムからは
たくさんのセミたちが あの海へ飛び立った
生きてホームへ還る それを競うスポーツ
本当に逝ってしまえば ベンチにも帰れない
僕たちのふるさとが 遠いあの夏の日に
立ち尽くしたことを 誰も忘れたわけじゃない
夕暮れにしな垂れて それでも歩き出した
そんな人が造った未来を いま生きてる
誰だってふるさとや 家族を守りたくて
そのためにもう二度と 誰も逝ってしまわぬように
セミの声が響いた 八月のスタジアム
マウンドで投げるのは 青い瞳の投手
“Hiroshima”と刻まれた ユニフォームをゆらして
三振を取った時 みな拍手を送った
もうすぐ夏が終わる…
今年も夏が終わる…
マウンドに立ったのは 青い瞳の投手
赤いユニフォームを着た 彼のふるさとの名が
読み上げられた時に みな拍手を送った
その人のふるさとが 美しいこの街を
焼き尽くしたことを 誰も忘れたわけじゃない
消し去れぬ悲しみを 憎しみ続けるより
赦し合う方がいい そんな声が聞こえた
六十五年も前 このスタジアムからは
たくさんのセミたちが あの海へ飛び立った
生きてホームへ還る それを競うスポーツ
本当に逝ってしまえば ベンチにも帰れない
僕たちのふるさとが 遠いあの夏の日に
立ち尽くしたことを 誰も忘れたわけじゃない
夕暮れにしな垂れて それでも歩き出した
そんな人が造った未来を いま生きてる
誰だってふるさとや 家族を守りたくて
そのためにもう二度と 誰も逝ってしまわぬように
セミの声が響いた 八月のスタジアム
マウンドで投げるのは 青い瞳の投手
“Hiroshima”と刻まれた ユニフォームをゆらして
三振を取った時 みな拍手を送った
もうすぐ夏が終わる…
今年も夏が終わる…
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