●小貫信昭のコラム一覧
第48回
宇多田ヒカル「First Love」
ここにきて本格復帰と相成った宇多田ヒカル。そして我々のもとへ届けられたのが、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌、「花束を君に」であった。初めて聴いた時はちょっと地味かなと思ったけど、聴く度に味わいが増していく素晴らしい曲だ。でもぜひ、フルコーラス聴いてみることをお奨めしたい。
第47回
小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」
CDが売れない時代と言われるが、小田和正のベスト・アルバム『あの日 あの時』はじわじわ好セールスを続けているようだ。そしてお気づきの方も多いと思うが、今回のベストのタイトルは、大ヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」のサビの歌詞から取られている。そしてある年代の方は、この曲が主題歌だったドラマ『東京ラブストーリー』を思い浮かべるかもしれない。
第46回
ケツメイシ「さくら」
仕事場の窓の外はいたって長閑な景色である。この原稿を書いてる時点で、私の住む東京は桜が満開だ。記事が公開される頃は、さらに北上していることだろう。でも、たかが花といえば花である。なのにトップ・ニュースで報じられるのは桜の開花ぐらいだ。薔薇がいくら見事に咲き誇ったとしても、トップでは伝えない。なぜだろう。
第45回
スガシカオ「夜空ノムコウ」
このコラムでは既に数多くの名曲を紹介してきたけど、まだまだたくさん、世の中にはいい曲(いい詞)がある。例えば「夜空ノムコウ」。あれ、まだ紹介してませんでしたっけ…、と、そう思ってしまうほどの名曲だ。まずは楽曲タイトルに注目して欲しい。そう。漢字+カタカナの表記である。明治時代だと、漢字+カタカナの文章というのは漢字+平仮名よりおカタい内容のものに使われた。
第44回
矢沢永吉「アイ・ラブ・ユー,OK」
矢沢永吉はなぜ自分のことをヤザワと呼ぶのかに関しては、すでに様々な言及があるけれど、決してそれはナルシスティックなことからではなく、アーティストとしての自分を客観視することが彼には可能だからなのだろう。そう。プロデューサー目線の自分がヤザワの外にもうひとり居るのだ。
第43回
西野カナ「トリセツ」
2016年の音楽シーン。いったいどんな名曲が生まれるのでしょう。また、どんなスタンダー
ドな名曲がリバイバルし、再び脚光を浴びるのでしょうか? ひとつ言えるのは、人々の唇
から歌が消えたことは一度もない、ということ…。さて今回は、歌ネットでも絶大な 検索数を
誇る西野カナの「トリセツ」を取り上げます。
ドな名曲がリバイバルし、再び脚光を浴びるのでしょうか? ひとつ言えるのは、人々の唇
から歌が消えたことは一度もない、ということ…。さて今回は、歌ネットでも絶大な 検索数を
誇る西野カナの「トリセツ」を取り上げます。
第42回
B'z「いつかのメリークリスマス」
さて今回は、クリスマスも間近ということで、B'zの「いつかのメリークリスマス」を取り
上げることにしよう。様々あるこの季節のスタンダードのなかでも、とても根強い人気の曲だ。曲名を目にしただけで、すでにウルウル来てる人もいるかもしれないけど、ホント、この歌は何度聴いてもぐっとくる。
上げることにしよう。様々あるこの季節のスタンダードのなかでも、とても根強い人気の曲だ。曲名を目にしただけで、すでにウルウル来てる人もいるかもしれないけど、ホント、この歌は何度聴いてもぐっとくる。
第41回
My Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」
今年デビュー20周年ということで、ニューアルバムもリリースされるMy Little Lover。
思えば彼らが登場してきた時代というのは、ユニット全盛だった。ユニットはメンバー間の結びつきがバンドほど一蓮托生ではないのが特徴。でもそのかわり、舵取り役となるプロデューサーの存在が大きくモノを言った。
思えば彼らが登場してきた時代というのは、ユニット全盛だった。ユニットはメンバー間の結びつきがバンドほど一蓮托生ではないのが特徴。でもそのかわり、舵取り役となるプロデューサーの存在が大きくモノを言った。
第40回
久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」
今月取り上げるのは久保田利伸の大ヒット曲「LA・LA・LA LOVE SONG」。フジテレビ系の大ヒット・ドラマ『ロングバケーション』の主題歌、ということで話が通じる世代には、もう説明の必要はないだろう。でも今回、久しぶりに聴いてみて驚いた。ダブル・ミリオンものセールスをあげたのは、J-POPとしての親しみやすさを追求したからと思いきや、とても本格的に黒人音楽のノリを持った作品だったからだ。
第39回
椎名林檎「本能」
椎名林檎さんとはごく短く、コンサート後の楽屋で挨拶程度に言葉を交わしただけなのだが、
知的で礼儀正しい人、という印象だった。でも、彼女のことを初めて知った時は、「随分大胆
なヒトが現われたゾ」と驚いたものだ。それはセカンド・シングル「歌舞伎町の女王」だった。歓楽街のアブノーマルな世界に生きる“女王”は、実は主人公の母親であり、やがて自分がその
跡目を継ぐ決心をするという、そんな内容。
知的で礼儀正しい人、という印象だった。でも、彼女のことを初めて知った時は、「随分大胆
なヒトが現われたゾ」と驚いたものだ。それはセカンド・シングル「歌舞伎町の女王」だった。歓楽街のアブノーマルな世界に生きる“女王”は、実は主人公の母親であり、やがて自分がその
跡目を継ぐ決心をするという、そんな内容。
第38回
ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」
今でこそ慣れ親しんだし愛しさへと変ったけど、初めて「ゲスの極み乙女。」というグループ
名に接した時、私のなかに巻き起こったのはズバリ「違和感」だった。実はあるメディアから
作品レビューを頼まれ、その中の一作が彼らだったのである。“ゲス”、だなんて、きっと世の
世の中を混沌へと導こうとする危ない人達に違いない…。
名に接した時、私のなかに巻き起こったのはズバリ「違和感」だった。実はあるメディアから
作品レビューを頼まれ、その中の一作が彼らだったのである。“ゲス”、だなんて、きっと世の
世の中を混沌へと導こうとする危ない人達に違いない…。
第37回
山崎まさよし「One more time, One more chance」
本コラムでは、これまでも数多くの作品を紹介してきましたが、まだまだあります、選りす
ぐりの名曲が。ということで、今回は山崎まさよしの「One more time, One more chance」
を取り上げます。この歌の人気はともかく根強い。大切な人を失った時の喪失感を、これほど
リアルに描いたものって他にないんじゃないかという位の完成度だ。
ぐりの名曲が。ということで、今回は山崎まさよしの「One more time, One more chance」
を取り上げます。この歌の人気はともかく根強い。大切な人を失った時の喪失感を、これほど
リアルに描いたものって他にないんじゃないかという位の完成度だ。
プロフィール
小貫 信昭
(おぬきのぶあき)
1957年東京は目黒、柿ノ木坂に生まれる。音楽評論家。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。