1位は、男女ユニットmoumoonの「Sunshine Girl」。一聴すると雑貨店限定で売ってそうなインディーズのボッサ系アーティストかと思われがちだが、実際はglobe、ELT、DoAs、ガルネクらと同じエイベックスのアーティスト。それ自体は意外だが、同社所属だからこそ、しっかりとブレイクできたのだろう(→後述)。
2位、4位、6位は2006年デビューのいきものがかり。彼らの楽曲は、どのような切り口でも、必ず何かしら上位入りしてくる。それだけ普遍的な楽曲が多く、幅広く支持されているということだろう。それにしても、年間TOP10級のメガヒット・アルバムを連発しているのに、いまだに"ポスト・いきものがかり"が生まれていないのが不思議。親しみやすくても、実は真似できないほど絶妙なバランスから成立しているからだろうか。
3位には、佐々木希自身が出演してきたガムのCMソングに、6人組男性ヒップホップ・ユニットのAstroが新たな詞曲を加え、OLの日常ソングに仕上げたもの。サビの♪噛むとフニャンニャン〜のインパクトが強すぎて、Astroの良さが今一つ現れていないような気もするが(笑)、これを機にグループ単体でもブレイクすることを期待したいものだ。(しかし、彼らのLIVEの度に、佐々木不在の中、Astroが♪噛むとフニャンニャン〜
をやらされるのはいたたまれない・・・。)なお、同作品の限定DVD付きCDには振り付け教則ビデオも収録。宴会芸の予習にどうぞ。
男女コラボは、3位の他に、4作入っているが、実際は西野カナと加藤ミリヤの、しかも半年以上前の旧譜が2曲ずつ分け合うという寡占状態。昨年10月に"コラボソングランキング"を分析したが、この同世代に絶大人気の二人を凌駕するほどの存在でなければ、コラボソングのヒットは難しいのかもしれない。
11位、12位には、男女混成のバンドがランクイン。特に、12位のサカナクションは、ベースとキーボードが女性という5人組で、その女性ならではのクールネスがあるからこそ、"踊れるロック"として洗練されたサウンドが実現できている気がする。これまで大きなタイアップがない中で、アルバム最高位(オリコン調べ)は、105位→53位→8位→3位と順調に進めており、今後はこういった男性ボーカルを中心とした男女混成グループがブレイクすることにも期待したい。