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前月の歌詞検索ランキングを掘り下げて分析し、キラっと輝くキラー・チューン(名付けて"キラ☆歌")を発掘しようというこのコーナー。今月は、CMタイアップ曲を分析してみた。 かつて、90年代には、ポカリスエットやカメリアダイアモンドなど、「このCMに使われれば必ずヒットする、あるいは若手がブレイクする」と言われていたCMが存在していた。「フジ月9」などのドラマ主題歌もそうだが、そういったヒットの方程式が確立していたことがメガヒットの量産に繋がっていたのだろう。メディアや人々の嗜好も多様化し、音楽業界のみならずエンタメ系すべてにおいてヒットが見えにくくなった現代、果たしてCMタイアップから何かが見えるだろうか、と気になったのが今回このテーマにしたキッカケである。
今回のテーマにおける1位はGReeeeNの「雪の音(ゆきのね)」。切ない楽曲と力強い歌唱という組み合わせは90年代の同タイアップであるglobeの「DEPARTURES」やGLAY「Winter,again」と共通しており、クライアント側のそういった制約があるのだろうか。その真偽はさておき、厳しい寒さの中で人間の感情が浮き彫りになるのがこのCMの特長。月間総合でも1位でGReeeeNの楽曲の中でもかなり上位の歌詞人気となっている。 2位、5位、8位、12位に西野カナがランクイン。もともと歌詞人気の高い西野だが、タイアップがつくと一層効果が出るというのは、彼女が時代に求められたアイコンということを示しているのだろう。その意味で、10位(年間では1位)のきゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」も同じ現象が現れている。また、11位の乃木坂46は、本人たちが出演するCMソングで、CDセールスは既に20万枚を突破しているので、歌詞人気はまだまだ伸びしろのある順位だが、それでもAKB48、Perfume、ももいろクローバーZ以外の女性アイドル・グループが、歌詞検索の上位に入ってくるのはかなり珍しい。その意味では、女性アイドルのCMタイアップこそ、楽曲が認知されるし、クライアント側も華やかになって好感度が高まるし、win-winな関係が築けるのではないだろうか。 他にも4位のAI「ハピネス」、9位の福山雅治「家族になろうよ」など、印象的なCMに使われているものがランクイン。少し流れただけでも、歌詞人気が高いというのは、やはりその15秒や30秒といった限られた時間に音楽、映像ともにクリエイターたちによる絶大な熱量が注がれている世界だからだろう。実際に、これらの楽曲はリリースから1年以上経過しながらも、歌詞検索、ダウンロード共に常にTOP50レベルのヒットとなっており、実際に知っている人も多いだろうし、"ヒット曲"と言っても全く差し支えない。要は、多種類販売や発売週のイベントによってめまぐるしく変化するCDの上位からヒット曲が見えなくても、大衆に浸透するヒット曲はきちんと存在しており、そこにCMの役割はきちんと果たされているということだ。 以上のように、CMタイアップの人気曲を並べてみると、印象的なCMや更には大衆人気のアーティスト、そして大衆的なヒット曲が見えることが分かった。なお、紅白歌合戦で披露された美輪明宏の「ヨイトマケの唄」がたった1時間で月間総合の36位にランクイン。今後、どのように推移するのか"歌の力""歌詞の力"に注目したい。
通算18作目となるシングル。「愛唄」「キセキ」「遥か」あたりの3年連続ロングヒットから、ややご無沙汰となった感があるが、その間も実はほとんどの作品でCDセールスのTOP10入りを果たしている。これは、TVなりネットなりでレギュラー的な露出がなければすぐに忘れられてしまう現在の音楽マーケットの中では極めて奇特な存在と言えるだろう。その楽曲の魅力をしっかり伝えている要素の一つが彼らのプロモーションビデオだと思われる。本人たちが一切出演しない代わりに、楽曲とセリフを交えたドラマ性の高い演出で、数分見ているだけでも一気に引き込まれてしまう。本作でも、スピード感のある切ない曲想と、その中で強い想いを伝える熱いボーカルのコントラストが鮮やかで胸を打つ。今回の歌詞サイトの人気も、そんな映像を見た後で、つい読み直してみたいと思うファンが多いからではないだろうか。この先もイベント参加券に頼らずとも、楽曲先行でヒットが大いに期待できるアーティストだ。
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